県議会の活動

 午前十時三分開議
○議長(山本 一君) これより本日の会議を開きます。
○議長(山本 一君) この際、藍綬褒章受章の議員に対する記念品の贈呈を行うため、このまま暫時休憩いたします。
 午前十時四分休憩
  ───────────────────
 記 念 品 贈 呈 式
○事務局長(塩崎省吉君) ただいまから、藍綬褒章受章の議員に対する記念品の贈呈式を行います。
 去る四月二十九日、地方自治の発展に貢献せられたゆえをもって藍綬褒章を受章されました尾崎吉弘議員に対し、議長から記念品が贈られます。
 尾崎吉弘殿。
 〔議長から尾崎吉弘君に記念品を贈呈〕(拍手)
○事務局長(塩崎省吉君) 記念品の贈呈が終わりました。
 それでは、知事のご祝辞をお願いいたします。
 〔仮谷志良君、登壇〕(拍手)
○知事(仮谷志良君) このたび藍綬褒章の栄に輝きました尾崎吉弘議員に、心からお祝いを申し上げます。
 尾崎議員には、長年にわたり、地方自治わけても和歌山県勢発展のために多大の貢献をされました。今回のご受章は、三期十二年の和歌山市議会、また現在まで四期十三年の県議会における議員活動において、選出地域はもとより和歌山県全体の均衡ある発展を願う熱き心を持って活躍を続けてこられたことが評価されてのご受章でございます。尾崎議員を支えてこられたご家族、さらには常にご支援を惜しまなかった支持者の皆さんのお喜びも、ひとしおのものがあろうかと存じます。県民を代表いたしまして、心からお祝いを申し上げます。
 時代の移り変わりの激しい現代社会でございます。人々の価値観も常に変化をしております。こうした中で住民の多様なニーズに十分にこたえながら議員活動を続けていただくことは、並み大抵のことではございません。しかも、政治家には四年に一度の厳しい試練があるわけでございます。そうした試練に打ちかって県政のためにご努力いただくということは非常にすばらしいことであり、またこのことは人格、識見、手腕、行動力がいかにすぐれていらっしゃるかということの証左でもあると存じます。
 今、国政においても、経済大国となった日本の進路、また国際社会における果たすべき役割、さらには政治改革の問題など、大きな問題を抱えております。本県においても関西国際空港の開港が二年後に迫るなど、あすの和歌山県の発展のために今非常に重要なときにあると考えます。
 どうか、尾崎議員におかれましては、すばらしい識見、実行力、行動力を生かして和歌山県発展のために格段のご尽力を賜りますようお願い申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。おめでとうございます。
○事務局長(塩崎省吉君) 引き続きまして、受章議員からごあいさつがございます。
 尾崎吉弘殿。
 〔尾崎吉弘君、登壇〕(拍手)
○尾崎吉弘君 ただいま、先輩・同僚議員のご指導によりまして、議会から、代表して議長様よりすばらしい肖像画をちょうだいいたしました。そしてまた、百万県民を代表いたしまして知事から身に余るお言葉をちょうだいし、現時点における和歌山県の大切さというものも力説されました。心から感謝しながら、浅学非才の身ではございますけれども、改めて和歌山県発展のために微力を尽くす決意でございます。
 ここに厚く御礼を申し上げまして、ごあいさつといたします。
○事務局長(塩崎省吉君) 以上をもちまして、記念品贈呈式を終わります。
  ───────────────────
 午前十時九分再開
○議長(山本 一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
○議長(山本 一君) この際、報告いたします。
 過日提出のあった議案第八十六号から議案第八十九号まで、議案第九十六号、議案第九十七号及び議案第九十九号については職員に関する条例の改正案でありますので、地方公務員法第五条第二項の規定により人事委員会の意見を徴しましたところ、次のとおり回答がありました。
 職員に回答文を朗読させます。
 〔職員朗読〕
  ───────────────────
      和人委第115号
      平成4年6月24日
 和歌山県議会議長 山 本 一 殿
  和歌山県人事委員会委員長 水 谷 舜 介
 職員に関する条例の制定に係る意見について
 平成4年6月22日付け和議会第98号で意見を求められた標記のことについて、地方公務員法第8条第1項第3号の規定により下記のとおり回答します。
     記
 議案第86号 和歌山県の休日を定める条例の一部を改正する条例
 議案第87号 職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例
 議案第88号 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
 議案第89号 和歌山県退職年金及び退職一時金に関する特別取扱条例等の一部を改正する条例
 議案第96号 教育職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例
 議案第97号 市町村立学校職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例
 議案第99号 警察職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例
    意 見
 上記条例案については、いずれも適当であると認めます。
  ───────────────────
○議長(山本 一君) 次に、報告いたします。
 お手元に配付のとおり、監査委員から現金出納検査の結果報告がありましたので、報告いたします。
  ──────────────────
○議長(山本 一君) 日程第一、議案第八十六号から議案第百六号まで、並びに知事専決処分報告報第一号から報第五号までを一括して議題とし、議案等に対する質疑を行い、あわせて日程第二、一般質問を行います。
 14番尾崎吉弘君。
 〔尾崎吉弘君、登壇〕(拍手)
○尾崎吉弘君 最初に登壇のお許しをいただいたことに感謝をしながら、通告順に質問を進めてまいりたいと思います。
 まず、今議会に上程されている完全週休二日制についてであります。
 この完全週休二日制が九月一日より導入されるわけであります。聞くところによりますと、四県を残して他の都道府県すべて六月及び五月議会に上程をされておるようでございますけれども、週休二日というのは官公業務が始まって以来のことでございますし、それが行われる直前の最後の本会議でありますので、それぞれの委員会で十分慎重に審議をされてきたとは存じますが、この際、質問をしておきたいと思うのであります。
 この制度の導入につきましては、よく言われている労働時間の短縮ということが一つの大きな目的であろうと思うわけでありますが、これと並行して、民間の労働時間の短縮ということも言われておるわけであります。それらは都道府県それぞれの事情によって一律ではないものと思いますけれども、民間においても二日制を週休としているところがかなりあらわれてきておるのは事実であります。
 地方公共団体という、公民へのサービスということに主眼を置いた行政を行っているところといたしましては、今までも試行ということでこの完全週休二日制の導入に際して準備段階として種々ご検討されてきたと思うのでありますが、その上にも県民に不便をかけることのないように、不安をもたらすことのないように万全の体制をとるべきであろうと思うのであります。
 そこで、労働時間の短縮とそれに伴う予算、職員数、そして仕事の能率、質、住民サービスの向上という行政の大きな目的と関係してどのように考えておられるのか、それらとどのようにかかわっておるのかということをお尋ねいたします。
 また、具体的に、例えば有功ケ丘学園のような入所型福祉施設、あるいは美術館や図書館というような県民の文化と大きく関係のある機関、そしてまた県民の医療のセンターであり教育機関でもある和歌山県立医科大学が持っている附属病院の外来部門の土曜日の休診等に対してどのような措置をとられようとしておるのか、お伺いを申し上げる次第であります。
 次に学校の週五日制の導入についてでございますけれども、これは、同じ九月一日から月に一回週休二日の週があるということであります。これに際して、常任委員会あるいはこの本会議でもこの問題は議論をされてまいりました。しかし、これもいまだ父兄の不安解消には至っておらないと思われます。
 そこで、いよいよこの制度を導入していくに際して六月定例議会において改めてご質問を申し上げるわけでありますが、この制度導入の目的とその目的遂行のための着実な諸施策についてお伺いをするわけであります。
 冒頭に申し上げましたように、いまだ父兄の不安というものが消えておらないわけでありますので、さらにご父兄の不安に対する対応をどのようにしていくか。
 それから、学力低下が起こるのではないかという問題があります。それでなくても近畿や全国の平均より極めて少ない授業時間となっている我が県では、特に学力の向上を目指していこうとしておるときにこの制度の導入でありますから、この制度が導入されても学力は下がらないという消極的なことだけではなしに、この際にどのようにして子供たちの学力をつけていくか、この点についてのご見解をお聞かせいただきたいのであります。
 また、そのためには、当然、授業の質、内容の向上が問題になろうかと思うわけでありますが、授業の質の向上についてはどのような形で取り組まれようとしておるのか、お尋ねをいたします。
 次に、子供たちが学校で勉強する、すなわち学校におる時間と学校におらない時間がございます。土曜日が休日になるということは、その日は学校におらないというわけでありますが、この学校外での子供たちのあり方について教育委員会と民生部とにお尋ねを申し上げます。
 休業となる土曜日に親のいない子供、特に心身障害のある子供たちへの対応策として、どのように取り組もうとしておられるのか。また、社会や青少年団体、青少年施設のあり方、その適切な指導のできるマンパワーの確保ということも大切だと思いますが、その点についてもお伺いいたします。子供たちの学校内対策と学校外対策について、それぞれお答えをいただきたいのであります。
 第三番目、私の足元にと申し上げてもよいわけでありますが、同時にこの県庁の足元に、県庁から車で五分とかからないようなところに、戦後いまだ終わらざるところが二カ所ございます。最近は、ODA、PKO、生活大国、世界における日本の貢献のあり方ということがしきりにテレビや新聞をにぎわしておる昨今でありますが、私の地元にはいまだ終戦後の処理が終わらない、そのままほったらかしというところが二カ所あるわけでございます。
 まず一つは、和歌山下津港本港の後背地の、昔の防風林の跡であります。番地で申し上げますと、和歌山市湊薬種畑ノ坪一三三四番地地先──「地先」ということで呼ばしていただかなければならないと思いますが、昔は白砂青松の地でありました。我々子供のころは松の生えた防風林の山を乗り越えて泳ぎに行ったり釣りに行ったりしたものでございますけれども、昭和二十年七月九日の和歌山の空襲の後に、当時の事情にもよりましょうが、トタンぶきの家があちこちと建ち始めました。それが今日まで続いているということであります。
 戦後、小野知事、大橋知事、仮谷知事と、和歌山県行政はかわってまいりましたが、いずれもの知事さんも、国から管理を移管されたこの地帯についての指導ということがなされていなかったように思うのであります。そうして現在、約七十戸の家があるわけであります。「住めば都」という言葉もございます。そこに住んでおられる方々の立場ということも考えなければなりません。しかし、戦後半世紀を経て、いまだ住民として、固定資産税やその他、他の和歌山市民と全く異なる形で戦後状態のまま存在をするということは許されないことでなかろうかと思うのであります。
 この問題につきましては、建設省の和歌山工事事務所も同じ地区内にあるわけでありまして、この状態を知っておるはずであります。県庁の中では、たまたま防風林、保安林を解除されてからは河川課が海岸法という立場から管理をすることになっておるようでありますけれども、一つの課のみで解決していける問題ではない。県庁内全体あるいは和歌山市等ともよく相談をしてこの問題の解決に乗り出していただかねばならないと思うのでありますが、知事及び関係部長の決意ある答弁を求めるものであります。
 次に、同じく二十四部隊兵舎跡──昔、兵隊さんがおった兵舎の建物をそのまま利用して、その中を区切って仮の住まいをつくった。そこに引揚者の方々が来られた。それがそのままの状態で今日まで続いておるのであります。六十二世帯が住んでおられるわけでありますが、木造住宅の耐用年数などからいたしますと、戦前の兵舎の建物のままということでありますから、おのずからその年限のほどもわかろうかと思うのであります。いただいている家賃は一カ月八十円、そのかわり雨が降っても県は修理をしないということで、そのままの状態になっております。我々は、その方角にサイレンが鳴りますと、何か事故があったのではないか、火事が起こったのではないかということを常に心配をするところであります。
 こういうものを今もなお終戦の当時のままに置いておくということは許されないわけでありまして、この土地の所有は国のものでありますけれども、県がお借りをしてここに引揚者住宅を建てたということであります。以前にこの問題を質問して住民へのアンケートをとっておりましたけれども、そのアンケートが解決に向かって生かされたということは聞いておらない。今また、一軒一軒、住んでおられる方のご事情を聴取しておるようでありますが、この現在の努力が解決に直結するということが大切でありまして、解決のための方針を確立して住んでおられる住民の方との話し合いに入ってもらいたい。どのようにして解決していこうとしておるのか、その時期についてはどんなに考えておられるのかということをお伺い申し上げます。
 次に、港湾についてであります。
 これは、毎回この壇上からご質問を申し上げてきたわけでありますが、一つは、昭和六十年から昭和七十年──昭和七十年は平成七年に当たります──という十年間の和歌山下津港の改定計画が昭和六十年にできて今日その計画を遂行中でありますけれども、約三分の二の時を経過した時点に当たって今まで来った成果を振り返り、いまだ手つかずのものにはどういうものがあるのか、問題点は何かということを整理しておく必要があろうかと思うのであります。
 そこで、現在行っている和歌山下津港の港湾計画についての進捗状況というものをまずお話しいただき、そして、その後どうしていくかということについてご質問を申し上げるわけであります。
 その中の主なものには、マリーナシティもございます。これは第一工区、第二工区とありまして、これらについての進捗状況、また毛見一号線、二号線、それからアクセス道路として四十二号線の拡幅ということが問題になっておるわけでありますが、用地買収やトンネル工事の話、そしてまた和歌山市がやっているシーサイドロード、これらの現状と問題点、さらにどのように解決し、いつごろに目標を持っているかということをこの際お聞きしておきたいと思うのであります。
 また、本港の中では、西浜埠頭の水深十二メートル岸壁と埠頭についてはどのようになっておるのか。続いて、十三メートル岸壁と埠頭用地の整備についてはどのような形で進めていこうとしておるのか。それから、木材港の水面貯木場の着手はいつやるのか。これも第一工区、第二工区というふうに分けてやるだろうと思いますが、進捗状況と申しましょうか、どのような計画で進んでいくのか。くし形の木材港の埋め立てに並行して、内川の係留せる材木を撤去する最後の機会はこのときをおいてほかにない、最後のチャンスをしっかりと生かしてもらいたいということをこの議場から何遍も申し上げてきたわけであります。そういうこともありまして、木材港の取り組み方の所信を改めてお伺いするものであります。
 次に、この和歌山下津港改定計画という十年計画の目玉は何か。もちろん、マリーナシティもございます。今申し上げてきたようなこともございます。しかし、当初の第一のポイントは、いかなる大学の先生にお聞きをしても、いかなるコンサルに相談をしても、二十一世紀の港湾というものは高速道路がその港に入っておるか、もしくは入っておるのに近い状態でなければその港湾は絶対に栄えることはないということを言われておるわけであります。この当然のことである港湾へのアクセス、高速道路へのアクセスということに主眼を置いた、現在やっとかかった紀の川河口大橋のたもとから紀の川右岸線を通って国道二十六号線に接続するという計画でありますが、これは、港を高速に乗っているのと近い状態にする、信号なしで国の幹線軸に出られるようにするという画期的な計画でありまして、これにかける期待は極めて大きいのであります。
 この計画の発表のときから、国道二十六号線ではだめだ、第二阪和まで絶対につながらなければならないということを私も言い、他の議員も主張されました。そういう努力もあわせしていくとの答弁も得ておるわけでありますが、まず計画の中で二十六号までという──この問題は難しいということを職員の皆さんがおっしゃいますけれども、この計画は、和歌山県が自主的につくって港湾審議会にかけ、国の認可を得てつくった計画であります。みずからその困難を予想しながらも、港湾の発展のためにはどんなに苦しくともこれはやり抜くということを決意した計画でありますので、いまだ手つかずのままほうってありますけれども、何としてもやり抜くという決意とその進め方、タイムスケジュール等についてお聞かせをいただきたいのであります。
 次に、和歌山下津港改定計画は十年でありますけれども、たまたま国の第八次港湾計画というものが平成二年度から五年間──ちょうど平成七年ということになるわけでありまして、すなわち国の第八次港湾計画と和歌山下津港計画の後半の五年間が一致しておるのであります。国の第九次港湾計画が平成七年度から、そして今行っている和歌山下津港計画の次の十年間の計画も平成七年度からということになるわけでありまして、それに備えて今準備中であるということを承っております。
 今までも、和歌山下津港という港の日本の中での位置づけ、近畿の中における役割や位置づけ、どういう港にしていくのか、何をねらいとした、どんな荷物を主体とした物流の拠点にするのか、はっきりとした港づくりをしてもらいたいということを何遍も要望してきたわけでありますが、なかなかそれがはっきりとなっておらない。スピードの速いこの時代であります。次の計画のときが最後だと思うので、次の第九次、そしてまた次の和歌山下津港の改定十年計画、これこそ和歌山県の海の将来の決め手になろうかと私は思うのであります。
 例えば、そのあり方によってコンテナ化する社会にどんなに対応をしていくとか、さらにアクセス道路をどうするか、本港の周辺をどんなに整備していくか、あるいは背後地である都市の中で起こってくるいろいろな問題、例えば産業廃棄物や一般廃棄物等と港湾のかかわりはどうかとか。現にフェニックスへ産業廃棄物を積み出す基地としても和歌山下津港が言われておりまして、将来にわたってもこの都市問題を解決していく場所として港湾が言われておるわけでありますから、次の計画の大切なことは論をまたないところであります。こういう次の計画に際しての準備、決意といった点をお聞かせいただきたい。また、次の計画の中でマリーナをつくりますが、マリーナだけではなしに和歌浦湾全体をどのような魅力のあるものにしていくかというような問題を次の計画の中で展開してもらいたいと思いますが、そういうことについての考えもお聞かせいただきたいのであります。
 この平成七年度から始まる計画については、平成五年度より国から調査費がつくはずであります。国からつく調査費でありますから、必ず調査をして平成七年から始めるということになるわけでありますが、調査というものは主体性を持ってこそ調査であります。どのようなことをねらいとして調査をするかということになるわけでありますから、自分自身の考え方をしっかりと持っておらなければならない。その港湾管理者である和歌山県知事に、次の港湾計画策定に際して決意を持ってお臨みいただきたいということを特に要望するものであります。
 また、和歌山下津港以外に、和歌山県の均衡ある発展ということが先ほどの言葉の中にもございましたように、港では、田辺湾もございますが、日高港、新宮港というのがそれぞれの地区において将来は大きな働きをしていくに違いないと思います。日高港も、昭和五十八年の港湾計画策定以後、一部の変更がございましたが、これらの進捗状況と漁業団体との調整はどうなっておるのか。これに取り組む当局の手だてをお聞かせいただきたいのであります。また新宮港につきましては、十メートル岸壁から船舶がだんだんと大型化していく時代に即応した、対応のできる港をつくることが大切でありますが、これの実施計画の策定の時期、工事の着手の時期を、この際お伺いしておきたいと思います。
 最後に、和歌山県地域情報化推進計画についてお伺いを申し上げます。
 道路やその他で他府県と比べて残念ながらおくれをとってまいった和歌山県、少なくとも情報については先進県と呼ばれるような県でありたいという願いを込めまして、今までもこの議場で何人かの同僚議員の皆さん方が質問をされてまいりました。前回には私も質問をさせていただきました。
 和歌山県では、「情報文化立県和歌山」というふうに書かれた冊子をつくったわけであります。情報文化立県──情報立県ではなしに「文化」を添えた。知恵を備えた情報という意味だということでありますが、なかなか命名は悪くないと私は思っておるわけであります。要は、その中身であります。そしてそれよりも大切なことは、どう進めていって実現をするかということであります。
 これは西暦二〇〇〇年をその目標としておるようでございますが、これを読んでみて、書いておることはもっともなんですが、印象としては具体的なイメージに乏しい。二〇〇〇年が目標でありますが、二〇〇〇年になったら和歌山県の情報はどうなっておるのか、県民が利用しようと思えばこんなこともできる、あんなこともできる、和歌山県へ来ようとする企業や現在ある企業がどんな情報を取り寄せることができ、どんな発信をすることができ、他府県に比べてどんなに便利になっておるのか、また庁内のそれぞれの部課が情報を行政に取り入れてどんな活躍ができるようになっておるのかというイメージが浮かんでこないのであります。こう申し上げますと、それはこれからやるんだということであります。まず、できれば年内に和歌山県情報化推進協議会というのをつくりたいと言っております。この情報化推進協議会というものを推進の中心に置いて、ここでいろいろな方向やあり方を検討しながら二〇〇〇年を目指して進めていくというのが今回の計画のようでございますので、この協議会の内容、いつつくるか、そして具体的にどんな手段で進めていくのかということを明快に、わかりやすく、イメージが浮かんでくるような答弁をお願い申し上げまして、第一回目の質問を終わらせていただきます。
○議長(山本 一君) ただいまの尾崎吉弘君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事仮谷志良君。
 〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 尾崎議員にお答え申し上げます。
 まず第一点の、国有海浜地の整備と新生寮対策についてでございます。
 議員からご指摘のとおりでございまして、私は残された大きな課題だと痛感しておるわけでございます。これらの問題についてはいろいろ難しい点もあるわけでございますけれども、積極的にこれに取り組んでまいる所存でございます。その対応につきましては、各部長から答弁させていただきます。
 また、和歌山下津港の計画についてでございます。
 話ございましたように、昭和六十年におおむね平成七年を目標として策定したものでございまして、その後、一部変更はいたしておりますが、現在の進捗状況はどうかという点でございます。
 西浜地区の水深十二メートルの大型岸壁、雑賀崎地区の埋立工事、マリーナシティ等の工事を含めますと、全体の約七〇%が達成いたしております。しかしながら、話ございましたように、残された問題として紀の川右岸線がございます。この道につきましては、用地取得の問題、また関係機関等の調整に難航が予想されますけれども、今後とも関係者のご協力を得ながら努力してまいりたいと思います。
 また、改定計画の基本方針等の要望等については十分配慮してまいりたいと思っております。
○議長(山本 一君) 総務部長山中昭栄君。
 〔山中昭栄君、登壇〕
○総務部長(山中昭栄君) 完全週休二日制の導入の問題でございます。
 我が国の労働時間が欧米諸国に比べて長いということから、これを短縮してゆとりある国民生活の実現を促進いたしますために、本年五月から国において完全週休二日制が実施をされました。都道府県段階では、四県を除き、残りすべての都道府県がこの五月、六月議会に完全週休二日制の条例案を提案しております。
 本県におきましても、国、地方が一体となって労働時間の短縮を促進する必要があること、また公務能力の向上等を図るために完全週休二日制を導入することといたしまして、関係条例の改正をお願いしているところでございます。
 民間企業における週休二日制が事務の合理化や労働生産性の向上を図ることを前提して実施されているということから見ましても、完全週休二日制の導入に際しては、予算、定員の増加を来さないことはもとより、行政事務の簡素合理化等を通じて公務能率の向上に努め、行政サービスを低下させないことに留意をいたしております。
 具体的には、ご質問にございました有功ケ丘学園などの入所型福祉施設や近代美術館などの週末に利用率の高い施設等につきましては、職員の交代制勤務により、従来と同様、土曜日にも業務を行うこととしておりまして、利用者に影響のないようにと考えております。
 また、医科大学附属病院につきましては、土曜日の外来部門を休診させていただきたいと考えておりますが、その対応策として、救急室の新増設、救急担当医師の新設、担当看護婦の増員等によって救急体制を強化し、また各診療科受付での趣旨の説明と次回の診療日の設定を工夫するなどによって患者の皆様のご迷惑にならないようにいたしたいと考えております。
○議長(山本 一君) 民生部長吉井清純君。
 〔吉井清純君、登壇〕
○民生部長(吉井清純君) 尾崎議員にお答えをいたしたいと思います。
 まず、学校週五日制導入に伴う子供の受け入れ態勢についてお答えをいたします。
 学校週五日制導入に伴う青少年の学校外活動につきましては、これまで民生部内に青少年の学校外活動に関する特別委員会を設置し、必要な施策について協議するとともに、県教育委員会とも連絡会議を設け、青少年の学校外活動の基盤強化に向けた具体的な各種施策の実施について鋭意検討しているところでございますが、当面、県としては青少年団体等への加入の促進や地域活動への支援を行うとともに、青年の家、少年自然の家等の施設を第二土曜日に一般開放したり、施設ごとに主催事業を実施するなど検討しているところでございます。
 また、児童館、隣保館における青少年を対象とする各種活動につきましても、効果的な活動を進められるよう、県下の関係市町村に協力を要請してまいりたいと考えてございます。
 特に心身に障害のある児童については、健常児とともに地域活動に参加できるよう、そのための指導員の派遣やボランティアの協力など、一層の配慮を行う必要があると考えております。さらに、地域活動の機能を高めるため、既存の精神薄弱児施設等の活用についても検討していく所存でございます。
 いずれにいたしましても、こうした行政の取り組みはもとより、学校の協力、県内青少年団体、PTA等の社会教育関係団体を初め地域の方々の支援など、社会全般で受け入れるという体制の強化が必要であると考えており、今後ともなお一層教育委員会と連携を図ってまいる所存でございます。
 次に、新生寮対策についてお答えをいたします。
 新生寮につきましては、終戦後、海外からの引揚者及び戦争で罹災された多くの方々の中で特に住宅に困窮されている方に対し、元来木造兵舎だったものを修繕して応急的に設置されたものでございます。議員ご指摘のとおり、老朽化が進み、生活環境の面からも必要な対策を講ずべきであると認識してございます。
 戦後四十数年を経過し、今まで入居者と再三にわたり転居について話し合いを続けてきたところ、世帯数は年々減少し、現在、六十二世帯百十四人が入居してございます。県といたしましては、現在、入居者一人一人に面接し、それぞれの意見を聞いているところでありますが、その結果を踏まえ、今後、関係部局と協議しながら、でき得る限り早い解決に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 土木部長山田 功君。
 〔山田 功君、登壇〕
○土木部長(山田 功君) お答えを申し上げます。
 まず、国有海浜地の問題でございます。
 議員お話しの和歌山市湊字薬種畑ノ坪一三三四番地地先は海岸砂丘として形成をされ、砂丘上には防風林が造林されていた地域であります。現在、不法に占拠をされている地域は国有の海浜地となっており、約九千五百平方メートルのところに約七十戸の住宅等が建てられている状況であります。これは、昭和二十年七月の大空襲により住宅を焼失した人々が住宅を建てたのが発端となり、戦後、順次集落が形成をされたものであります。
 こうした状況に対しまして、行政としては、当時、戦後の復興が第一であり、計画的な住宅政策も立てられぬまま十分な指導や法的規制がとれない状況でありました。その後、港湾計画による海浜部の埋め立てが行われ、昭和四十一年には、背後地となった一部の海浜地において、臨港鉄道建設計画に伴い、不法占拠者に対する勧告、土地収用の手続等により対処してきたところでございます。
 この不法占拠の是正に当たりましては、議員ご指摘のとおり、現に生活を営んでいる実態を踏まえた対応も必要であると考えられます。関係機関等と協議をしながら総合的な対応を図ってまいりたいと考えております。
 次に、港湾についてでございます。
 まず主要地区ごとの進捗状況でございますが、平成七年を目標年次とする和歌山下津港の現港湾計画の主な地区ごとについてお答えをいたします。
 和歌山マリーナシティの埋め立てでございますが、第一工区は本年三月末に完了をしております。第二工区につきましては、平成六年三月末完了の予定であります。毛見一号線、毛見二号線につきましては、連絡橋を含め、平成六年のリゾート博までに完了をする予定であります。
 また、マリーナシティのアクセス道路のうちシーサイドロードにつきましては、平成四年度に和歌山市により、公共事業として事業化をされたところであります。県といたしましては、和歌山市を適切に指導し、事業の促進を図っていきたいと思っております。
 国道四十二号の毛見拡幅につきましては、本年度も用地買収を進め、年度内にはトンネル工事に着手ができると聞いております。
 本港地区の西浜埠頭でございますが、水深十二メーターの岸壁及び埠頭整備を進めております。現在、平成六年度供用を予定しております。それに続く水深十三メートルの岸壁並びに埠頭用地の整備については今年度より調査を開始する予定でございまして、早期に事業着手を図りたいと考えております。
 また、木材港の水面貯木場の埋め立てでございますが、木材関係者と調整を重ねており、基本的な合意は得られておると考えております。これも早期に事業着手を図りたいと考えております。
 本港雑賀崎地区の三十八・八ヘクタールの埋め立てでございますが、平成二年度より着手をし、一工区の埋め立てが平成六年三月末、二工区の埋め立てが平成八年三月末を完成予定としております。現在、外周施設を建設中であります。
 次に臨港道路紀の川右岸線でありますが、和歌山下津港の物流機能を強化する上で極めて重要な施設であると認識をしております。平成三年度を初年度とする第八次港湾整備五カ年計画内での事業着手を図るべく、現在そのルート等について検討を進めております。
 事業実施に当たりましては、和歌山市あるいは地元自治会等の積極的な協力が必要であろうと思われます。また用地取得についても相当期間が必要と思われますが、早期完成に向けて今後とも努力をしてまいりたいと考えております。
 さらに、ご指摘のとおり、全体の道路網計画としては第二阪和国道等への接続が必要であると考えております。
 次に、港湾計画の改定のお話でございます。
 和歌山下津港の港湾計画につきましては、次期の改定に向け、平成三年度より基礎調査に入っているところでございます。今後は、現状における和歌山下津港の課題、背後圏の課題等を踏まえて、大阪湾における和歌山下津港の位置づけ、あるいは港内における諸機能の基本ゾーニング等を検討する予定であります。
 改定計画の基本方針を設定するに当たりましては、長期的な視点から方向を見定めることが必要であると考えております。特に大阪湾ベイエリアの構成員の一翼として、過密化しつつある大阪湾諸港の物流機能を補完していくことが肝要であると考えております。
 個別の課題といたしましては、コンテナ化への対応、港へのアクセス機能の強化、マリーナシティを核としたレクリエーション港湾機能の展開、廃棄物処理などの都市活動を支える港湾としての展開、また埋立地の再開発等がございますが、今後十分に検討してまいりたいと考えております。
 作業スケジュールでございますが、平成五年度からは、ご指摘のとおり国の補助も受けて環境調査等を行い、平成七年度改定を目標に進めていく予定であります。
 次に、日高港及び新宮港についてでございます。
 日高港につきましては、昭和五十八年に港湾計画が策定されているところでございますが、現在日高港に求められている諸要請に早期にこたえるため港湾計画の一部変更に取り組み、この六月、国の港湾審議会で承認をされたところであります。
 一方、漁業者の方々を中心とした地元調整につきましては、県と御坊市、美浜町が一体となって取り組んでおります。港湾整備への理解が得られつつあるのではないかと思います。
 今後は、市、町、地元の協力を得て具体的な漁業交渉に入り、平成五年度には本格的に工事着手ができるよう努力をしてまいります。
 次に新宮港でございますが、紀南地方の物流拠点港として重要な役割を果たしております。現在、水深十メートル岸壁がありますが、船舶の大型化に対応できる大型岸壁を整備し地域産業の活性化に対処するため、二期計画の調査を平成二年度より実施しておるところであります。平成四年度は実施計画策定の調査を行い、早期の事業着手に向けて努力をしてまいります。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 企画部長佐武廸生君。
 〔佐武廸生君、登壇〕
○企画部長(佐武廸生君) 地域情報化推進計画についてのご質問にお答えいたします。
 議員お話しのとおり、情報は地域振興の重要な資源であると考えておりまして、このたび、西暦二〇〇〇年を目標とした県地域情報化推進計画を策定いたしたところでございます。策定に当たりましては、学識経験者、民間団体の代表者の方々はもとより、庁内各部局の次長を委員として、民官一体となって検討していただいたところでございます。
 今後、この計画の実現を期するため、県、市町村、民間団体の代表者で構成する、仮称ではございますが和歌山県情報化推進協議会を本年度中に設立し、基本計画の具体化と早急に取り組むべき課題を整理するための中期計画を策定するとともに、基盤整備部会や情報教育部会、観光・リゾート・文化情報部会等、具体的施策を立案する部会を設けてモデルプランの検討を行うなど、計画の実現に向けて努力をいたしたいと存じます。
 また、情報化に対する認識や感度を高めていくために、積極的な啓発活動を展開しながら新しいシステムの導入等の情報化施策を喚起するなど、牽引車としての役割を果たしてまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 教育長西川時千代君。
 〔西川時千代君、登壇〕
○教育長(西川時千代君) 学校週五日制の導入についてお答えいたします。
 国際化、情報化、高齢化などの急激な進展の中で、予測の困難なこれからの社会の変化に主体的に対応していくためには、過度に学校教育に依存することを改め、家庭や地域社会が持つ教育力に期待するとともに、豊かな自然体験、社会体験、生活体験を積ませることが求められてございます。
 学校週五日制は、子供が自由な時間を使って遊びや自然との触れ合い、スポーツ、文化活動、奉仕等の体験を幅広く行うことにより豊かな道徳性と社会性を養い、心豊かにたくましく生きていくことを目指す、これからの教育の新しいあり方につながるものであります。
 これまで教育委員会といたしましては、PTAやその他の団体など数多くの関係者から意見をいただくとともに、庁内の検討委員会であらゆる角度から検討を続け、導入に当たっての準備を進めてまいりました。しかし、議員ご指摘のとおり、多くの課題があることは事実であります。保護者等を対象に実施したアンケート調査においてもさまざまな不安や心配が出されてございます。
 まず、学力の低下にかかわる不安についてでありますが、学校週五日制を導入するに当たって教育水準の維持向上を図ることは極めて大切であると考えます。月一回の学校週五日制の場合、学校の諸行事や学期末試験後の半日授業等を見直すことにより授業の日数及び時間数を確保することは可能であり、さらに教材の精選を図り、指導の方法に創意工夫を凝らし、一時間一時間の授業のより一層の充実に努めるよう、市町村教育委員会並びに各学校に対して強く指導しているところでございます。
 次に学校外活動につきましては、関係部局と学校週五日制に係る青少年の学校外活動推進連絡会議を組織し、相互に連携を図りながらその充実、推進に取り組んでいるところであります。
 特に、休業日となる土曜日に保護者が家庭にいない子供や心身に障害のある子供等への対応についてでありますが、各学校において家庭や地域社会における児童生徒の生活実態をより的確に把握するとともに、学校週五日制が社会に定着するまでの当分の間、必要に応じて設置権者が幼稚園や小学校及び特殊教育諸学校に指導員を配置することを検討いたしております。
 また、教職員がボランティアとして子供たちの遊びやスポーツ、文化活動などに適切に対応していくことが期待されますし、これが地域社会におけるボランティア精神の涵養や活動のよい機会につながることを願うものであります。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) 再質問がないようでございますので、以上で尾崎吉弘君の質問が終了いたしました。

トップページへこのページの最初へ