子どもの人権

子どもの人権

子どもは、おとなと同じようにひとりの人間としての人権を持っています。おとな自身が、子どもは次代の担い手であり、無限の可能性を秘めた 人類の宝であるということをまず認識したうえで、子どもの人権を最大限に尊重するという意識をつくりだしていかなければなりません。
おとな以上に人権を侵害されやすい子どもは、社会的に保護され、守らなければならない存在です。
こうしたことから、1989年に国連において児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)がつくられています。
この条約では、生きる(生存)、育つ(発達)、守られる(保護)といった権利とともに、自由に意見を表明したり、グループをつくって自由な活動を行うことができるといった社会に参加する権利を子どもに保障しています。
しかし、世界の各地では、多くの子どもたちが貧しさや飢え、戦争に苦しみ、無理やり有害な仕事をさせられるなどの悲惨な現実があります。
日本でも、子どもをとりまく環境は、いじめ、不登校、少年犯罪、虐待や児童買春、児童ポルノなどに見られるようにさまざまな問題が発生し、より深刻な状況になっています。
とくに、児童の虐待については、家庭内で起こることが多く、ともすれば発見が遅れてしまうケースもあり難しい側面をもっていますが、児童相談所への相談件数を見ても、近年は大幅な増加の一途をたどり、痛ましい事件も多発しています。
子どもたちは、一人ひとりの違いが大切にされ、個性が尊重されることを望んでいます。
それが実現されることによって、子どもたちは、安心して生活ができ、こころ豊かに成長することができます。

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