高齢者の人権

平均寿命の大幅な伸びや、少子化などよって、日本の社会の高齢化は急速に進んでおり、2035年には、3人に1人が高齢者という超高齢化社会の到来が予測されています。
人は、年齢を重ねれば個人差はあれ、肉体的な身体の調子が悪くなったり、判断能力や運動機能が低下していきます。
病気などによって、寝たきりとなり、介護が必要になったりもしますが、こうした病気などのために介護を必要としている高齢者に対して、家族やその他の介護者が、虐待を加えるなど、高齢者の人権問題が大きな社会問題として注目を浴びつつあります。
豊かな経験や知識がありながら、年齢を理由に就労の機会が制限されることなどの問題もあります。
高齢者の働く場の確保や、地域社会でのボランティア活動への参加などによって、それぞれの家庭や地域社会で、高齢者との日常的な交流を促進し、高齢者の豊かな経験や知識が十分に尊重され、活用されるような環境づくりを進めることが大切です。
高齢者の人権が尊重される社会を確立するためには一人ひとりの多様性を認め合い、すべての人が年齢にかかわらず社会を構成する一員として尊ばれ、自らの意志に基づき、何事にも自由に参加できることが当たり前の社会を築いていくことが必要です。

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