~日本農業遺産認定に向けた取り組み~「高野山・有田川流域の農林業システム」の現地調査が行われます

本年6月に日本農業遺産に認定申請した「高野山・有田川流域の農林業システム」が、一次審査(世界農業遺産等専門家会議での書類審査)を通過※し、次のステップとして、当システムの内容確認を主な目的とした「現地調査」が、下記により実施されます。


※全国15府県20地域から申請があり、8県9地域が一次審査を通過。

日 時:平成30年10月3日(水曜日) 9時~17時

場 所:高野・花園・清水地域(9時より総本山金剛峯寺 寺務所会議室(高野町高野山132)にて調査開始)

調査団(予定)
・世界農業遺産等専門家会議委員

栗山 浩一 委員(京都大学大学院農学研究科教授)
酒井 暁子 委員(横浜国立大学大学院環境情報研究院教授)

・農林水産省職員(4名)

現地調査の流れ
1)システム概要の説明(9時~・総本山金剛峯寺)
2)高野地域における森林育成、花園地域におけるコウヤマキ栽培、清水地域における棚田・段々畑での農業等の現地調査
3)総括質疑(16時半頃~・有田川町役場清水行政局(清水387-1))

取材にあたっての留意事項
・雨天であっても基本的には決行予定ですが、台風等の荒天の場合は延期となります。

(参考)


日本農業遺産とは


・伝統的な農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を、農林水産大臣が認定する制度。

・創設はH28年4月。認定は2年に1度行われ、H30年度が第2回目の認定年度。
 (第1回認定(H28年度)では、7県8地域が認定)

・市町村及び関係団体で組織する地域協議会等が、大臣あて認定を申請。「世界農業遺産等専門家会議」(設置:農林水産省)の審査を経て、認定の可否が決定。

 「日本農業遺産への認定申請」と「世界農業遺産への認定申請に係る承認申請」(世界農業遺産への認定申請には、大臣の承認が必要)は同時に実施。
 世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」の認定(H27年12月)は日本農業遺産制度の創設前。

「高野山・有田川流域の農林業システム」 概要


・急峻な山々に囲まれた高野・花園・清水地域において、高野山真言宗の共生の理念を基に、人と人・人と自然が共生し、限られた土地や資源を最大限に活かした農林業を営み、暮らしを維持してきた、当地独自のシステム。

・これら地域は有田川で結ばれており、高野山で営まれる「自然と共生した林業」は有田川の清流を育み、花園・清水地域では有田川を活かした農林業を行い、高野山の生活をも支えている。

和歌山県 30年度 認定申請状況
 認定申請:「高野山・有田川流域の農林業システム」(高野町・かつらぎ町・有田川町) 「下津蔵出しみかんシステム」(海南市)
 一次審査結果:ともに一次審査を通過

(補足)「下津蔵出しみかんシステム」の現地調査は9月14日(金曜日)に実施。
前回(H28年度)は当県からの認定申請なし。

認定までの流れ
30.10.3現地調査31.1(予定)二次審査(プレゼンテーション・質疑応答)31.2(予定)「日本農業遺産 認定地域」及び「世界農業遺産への認定申請承認地域」の決定

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