就農支援センター社会人課程9月の研修内容

就農支援センター社会人課程9月研修内容を紹介します。

講義

  1. カキ、モモ、ブドウの栽培
  2. 果樹園の改植
  3. 果樹の繁殖
  4. マメ科の栽培その2
  5. 根菜の栽培
  6. 野菜の接ぎ木
  7. 農業共済制度と収入保険制度の概要
  8. 農業機具の構造とメンテナンス

実習

野菜

  • ブロッコリー定植準備・定植、ミニトマト定植、ウスイエンドウは種
  1. ブロッコリー定植準備・定植(9月10日)
    1)トラクタの操作方法の説明後、耕起、うね立
    2)畝は同じ幅とし、畝天も整地
    3)128穴のセルトレイで育苗したブロッコリー苗を定植
    4)この後、9月中にキャベツ、ハクサイ、レタス等も同様に定植
  2. ミニトマト植付(9月17日)

    1)栽植密度:うね幅180センチ、1条植え、株間25センチを基準(10アール当たり苗2,200本必要)

    2)植付適期の苗、植付方法について以下の点を説明、苗を配布し植付

    (1)第1花房の蕾を確認してから開花までに定植

    (2)花房が通路側になるように定植

    (3)植付時に仮支柱をたて倒伏防止

    (4)倒伏防止に仮支柱を立て苗を固定

    (5)定植後から活着までは株元かん水

    (6)植付後はかん水し、活着後、白黒マルチを被覆し支柱を立て誘引
  3. ウスイエンドウは種(9月20日)
    1)今年度栽培するウスイエンドウの品種’紀の輝’について以下の説明。

    (1)県暖地園芸センターにおいて平成14年に育成された品種

    (2)早生種で大さやにて収穫
    (3)側枝の発生が少ないので整枝に要する労力が少ない
    (4)8月下旬まきで’きしゅううすい’に比べ2週間以上早く収穫

    2)ウスイエンドウハウス冬春どり栽培でのは種時の注意点を説明し、は種を実施

    (1)9月中旬~10月中旬は種

    (2)マルチに穴をあけ、は種前にしっかり灌水

    (3)高温時には地温の低い朝夕には種

    (4)無病の土で覆土

    (5)種穴を敷きわら、切りわらなどで覆い、地温の上昇や乾燥防止
  4. ニンニク植え付け(9月26日)

    1)ニンニクは品種’嘉定’を植付
    2)植付前にニンニク購入種子を分球し、充実した大きいリン片を選別
    3)植付時の注意点と植付後管理を説明、リン片を植付

  5. イチゴ高設栽培システム完成(9月27日)
    1)直管パイプ等の資材を利用した高設栽培システムを8月から施工
    2)イチゴ高設栽培床用培地についてピートモスの特性を中心に説明
    3)床用培地は、酸性が強い(pH3)ピートモスに炭酸苦土石灰と水を混ぜ、イチゴの栽培に適した酸度(pH5.5から6.8)に調製

    4)調製済み培地をほぐし、高設ベット内に充填

ブロッコリーほ場耕耘トラクター説明
トラクタ操作方法説明
ブロッコリー畝整地
ブロッコリー定植畝の整地
ブロッコリー定植
ブロッコリー苗定植
ミニトマト苗定植方法説明
ミニトマト植付適期の苗、植付方法説明
ミニトマト苗定植位置への配布
ミニトマト苗配布
ミニトマト苗定植
ミニトマト苗植付
ウスイエンドウは種説明
ウスイエンドウは種時注意点説明
ウスイエンドウは種
ウスイエンドウは種
は種後の藁被覆処理
種穴を切りわらで被覆
ニンニク購入種子分球
ニンニク購入種子分球
ニンニク植え付け説明
植付時注意点・、植付後管理説明
ニンニク植え付け
ニンニク種子リン片植付
イチゴ高設用培地説明
イチゴ高設栽培床用培地説明
高設栽培培地調製
床用培地調製
高設ベット培土充填
高設ベット内への培地充填

花き

  • スターチス定植、小ギクの誘引、宿根カスミソウ・キンギョソウの定植等
  1. スターチス定植(9月5日)
    1)スターチスの畝幅は1.4メートル、天畝90センチに整地
    2)地温上昇防止を目的に1.3メートルの白黒マルチ設置
    3)スターチスのポット苗を株間40センチの2条千鳥植で定植、一畝当たり約80株

    4)本年度の品種は’紀州ファイン・パール’.’紀州ファイン・ラベンダー’、’紀州ファイングレープ’、’紀州ファイン・イエロー’と一般品種として’サンデー・バイオレット’
    5)気温上昇防止の遮光ネット張り
  2. 小ぎく追肥・土寄(9月6日)
    1)草丈が20センチくらいに伸びた頃、追肥を10アール当たり窒素量で8キログラムの化成肥料を畝の条間、肩に施用

    2)追肥の流亡防止と分枝部分の枝折れを防ぐとともに新根の促進を目的に摘心位置まで土寄せ
  3. 輪ギク芽かき(9月12日)
    1)主軸の蕾以外の脇芽を除去
    2)下部の部位からも脇芽が発生しているので、主軸上部の脇芽除去後、3本に整枝した枝以外の脇芽は全て除去

  4. キンギョソウ摘心(9月26日)

    定植20~25日後に3節(本葉2節)残して摘芯

  5. 宿根カスミ草摘芯、スターチス第一花房除去(9月18日)、葉ボタン追肥
    1)宿根カスミ草は第5節で摘芯

    2)スターチスの第一花房は、株の生育を促すために除去
    3)葉ボタンの生育を促すために、10アール当たり窒素量で1キログラムの化成肥料を畝に施用し、葉ボタンに付着した肥料は箒で除去

スターチス畝整地
スターチスの畝整地
スターチスマルチ張り
白黒マルチ設置
スターチス定植
スターチス定植
スターチス遮光ネット張り
遮光ネット張り
小ギク追肥・土よせ説明
小ぎく追肥・土寄の説明
小ギク追肥
小ぎく追肥
小ギク土よせ
小ぎく土寄
輪ギク脇芽取り説明
輪ギク主軸芽かき説明
輪ギク芽かき説明
輪ギク分枝系芽かき説明
輪ギク脇芽取り
輪ギク主軸芽かき
輪ギク芽の整理
輪ギク分枝系芽かき
キンギョソウ摘芯説明
キンギョソウ摘芯説明
キンギョソウ摘芯指導
キンギョソウ摘芯指導
キンギョソウ摘芯
キンギョソウ摘芯
宿根カスミ草摘芯
宿根カスミ草摘芯
スターチス第一花房除去
スターチス第一花房除去
葉ボタン追肥
葉ボタン追肥

果樹

  • イチジク・ブドウ収穫・出荷調整、柑橘類防除、中晩柑摘果、ミカン園除草等
  1. イチジクの収穫・出荷調整(9月2日、4日、5日,10日)
    1)収穫果実温度が低い早朝に採果
    2)熟度を確かめながら丁寧に適熟果のみを採果
    3)適熟果の目安:果実の重みで下垂し、耳たぶぐらいの硬さの果実

    4)注意点

    (1)取り忘れた果実は、「黒かび病」 や「疫病」等の病害虫の発生源になるので、取り残しはしない。

    (2)収穫中の腐敗果は、必ず園外に持出

    (3)収穫した果実は傷みやすいので、積重ねないように十分に注意
    (4)直射日光の当たらない場所に保管

  2. ブドウ収穫出・荷調整、梅干し樽詰め

    1)ブドウ(品種:ピオーネ、シャインマスカット)を収穫・出荷調整(9月2日、5日、10日)

    2)午前中の気温が低い時間に採果
    (ブドウの果実は晴天日の日中に一旦収縮し、夕方から朝にかけて肥大し回復する)

    3)’シャインマスカット’の収穫は今期最後(9月10日)

  3. ゆら早生マルチ撤去・果実肥大調査、糖度測定

    1)7月末から敷設してた「ゆら早生のマルチ」を撤去(9月4日)
    2)’ゆら早生’の肥大調査と糖度測定を実施 。
    3)みかん枝つり(9月10日)。
    ・目的:みかんの果実の肥大要因の枝たわみで「裾あたりの果実が地面に接すること」による泥跳ね原因の「褐色腐敗病発生」防止

  4. 塩漬け梅の樽詰め(9月5日)
    1)天日干しの終わった塩漬け梅を樽詰
    2)2次加工の特別研修で使用(10月末頃に開催予定)
  5. キウイフルーツの薬剤散布(9月2日)
    ・果実軟腐病とカメムシ類防除のため、キウイフルーツの薬剤散布
  6. 防鳥ネット撤去(9月4日)
    鳥獣害対策として設置していたブルーベリー園の防鳥ネットを撤去
イチジク収穫
イチジク収穫
イチジク出荷調整
イチジク出荷調整
ブドウ収穫
ブドウ(品種:ピオーネ)収穫出
ブドウ出荷調整
ブドウ(品種:シャインマスカット) 出荷調整)
ブドウシャインマスカット出荷調整
ブドウ(品種:ピオーネ)出荷調整
ゆら早生マルチ撤去
ゆら早生のマルチの撤去
ゆら早生肥大調査
ゆら早生の肥大調査
ミカン枝つり
みかんの枝吊り
梅干し樽つめ
塩漬け梅の樽詰め
キウイフルーツ薬剤散布
キウイフルーツの薬剤散布
ブルーベリー防鳥ネット撤去
ブルーベリー園の防鳥ネットの撤去

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