就農支援センター社会人課程7月の研修内容
就農支援センター社会人課程7月研修内容を紹介します。
講義
- 温州ミカンの栽培その2
- ブルーベリーの栽培
- 葉菜類の栽培その1
- 軟弱野菜の栽培
- ウリ科の栽培その2
- 一年草の栽培その2(ストック、キンギョソウ)
- 一年草の栽培その3(葉ボタン、カンパニュラ)
- 鳥獣害と対策
- 気象災害の種類と対応
- 環境保全型農業
実習
野菜
- スイートコーン、小玉・大玉スイカ、カボチャナス収穫・出荷とイチゴの育苗管理等
- スイートコーン収穫・出荷(7月1日)
1)スイートコーンの収穫期、収穫方法を説明後、収穫と 出荷調整を実施。
2)スイートコーンの試食により、収穫直後の甘さを実感。 - 小玉スイカの収穫・出荷調整(7月5日)
1)小玉スイカの収穫期の判断基準の積算温度を説明し、試し切りでの収穫期を確認後、収穫
2)収穫後、重さ別に選別し出荷調整。 -
ナスの収穫・出荷調整(7月16日)
1)ナスの開花習性と側枝の切り戻し、果実の収穫方法を説明後、収穫
2)収穫後、重さ別、傷の有無等に選別し出荷調整。 - イチゴの育苗管理説明(7月24日)
・イチゴポット育苗管理の説明後、育苗ポットへのランナー受け、育苗苗の下葉除去。 -
大玉スイカとカボチャの収穫・出荷調整(7月26日)
1)大玉スイカとカボチャの収穫期を説明し、試し切りでの収穫期確認し、収穫。
2)大玉スイカとカボチャの収穫後、各重さ別に選別し出荷調整。
花き
- 彼岸用ケイトウ定植、輪ギク・小ギクの整枝、葉ボタンの定植、ヒマワリ収穫・出荷調整等
- 彼岸用ケイトウの定植
1)6月20日に社会人がは種した彼岸用ケイトウ'周防' を定植。
2)10a当たり苦土石灰50キログラムを施用後、表面耕耘した後、基肥として窒素量で3キログラム相当の化成肥料を施用
3)10×10センチメートルの9条ネットで中条抜きの8条植、セル苗の表面を地表に合わせて定植 - 輪ギク・小ギクの整枝(7月19日,7月25日) 輪ギク整枝説明指導
1)生長の早い脇芽、草勢の弱い脇芽を除去し、草勢を揃えることが目的。
2)摘心後の発生芽が10~15センチメートルになったら、生育のそろったもの3~5本を残す。
3)芽の除去は素手で除去(ハサミで切除では、切りきれなかった軸に新たな芽が再生するため) - 輪ギクの追肥(7月22日)
10a当たり窒素量で8キログラム相当施用側3筋に分けて施用し、整理した枝の生長を促す。 - ヒマワリ収穫・出荷調整(7月31日)
1)6月10日には種した’サマーリッチレモン’を収穫・出荷調整した。
2)花弁が開き初めて花芯の黒い色が見えたら収穫適期
3)花首が固まっていないと水上げが悪い
4)出荷調整は葉を5~6枚残して下葉を除去し、10本束にする
果樹
- イチジク・ウメ・管理、ブルーベリーの収穫・出荷・挿し木等
- イチジク管理
1)イチジクマルチ敷(7月4日)
(1)イチジクの主な病害虫の一つであるアザミウマ類の園内への飛来防止のため、シルバーマルチの敷設。
(2)光の反射効果により、アザミウマ類の防除を行うほか、果実の着色向上のために行うことも併せて説明
2)イチジク施肥(7月19日):8月中旬に収穫を迎えるイチジクの果実肥大と樹勢維持のために施肥
3)22から23枚目の葉で新梢の伸張を止め、21段目までを収穫するために行う摘芯 - ウメ管理
1)ウメの施肥では、収穫後の木の樹勢回復を図るための今の時期(7月4日)の礼肥と施肥基準を指導
2)ウメの樹幹内部の日当たりと通風を改善し枝梢の充実を図るとともに、冬季せん定の省力化を図るため、徒長枝を中心に間引きせん定を説明(7月17日)。 - ブルーベリーの収穫、出荷調整:収穫の最盛期を迎えたブルーベリーの収穫、出荷のため選別作業やパック詰めを実施。
- ブルーベリーの挿し木(7月25日)
1)6月~7月にかけて行うブルーベリーの緑枝挿の実施。
2)ブルーベリーの挿し木は目的の品種を繁殖させる際有効な手段、他に3月頃に行う休眠枝挿しもあると説明。
3)挿し木を行うために、挿し穂を採集、接ぎ木ナイフの研ぐことを説明
4)挿し床の準備、挿し穂の調整
5)大きめのポットへ鉢上げができるようになるまで、こまめにかん水し管理。
野菜・花ハウスクロルピクリン錠剤による土壌消毒処理(7月23日)
- 連作を伴う施設栽培では、土壌病害の対策として土壌消毒が必須。
- 当センターでは防除効果が高く、取扱いが容易な「クロルピクリン錠剤施用」を使用。
- 施用前の準備
1)本剤処理前に必ず残渣を除去じ、耕起、整地し、クロルピクリン錠剤が溶解しやすくするためために土壌水 分を30%(土壌を握り放つと2つに割れるのが目安)にすること。
2)施設内に加温機がある場合は、加温機の煙突及びダクト管を外し、断熱シートでカバ ーすること。 - 施用方法
1)作業の際は吸収缶(活性炭入り)付き防護マスク、不透過性手袋、保護眼鏡、 長ズボン、長袖の作業衣などを着用すること。
2)ハウス1平方メートル当たり10剤をバラマキ、支柱等で地中10センチメートルの深さに埋め込み、素早く土で蓋すること。
3)施用処理後、直ちにほ場全体ををビニールで被覆し、ハウスの出入口とサイドを閉 めること。
4)ハウスの入口に「土壌消毒中立ち入り禁止」の表札を付け、入口とサイドを閉めきること。
5)8月頃の地温が25~30度では燻蒸期間を 約10日間にすること。