就農支援センター社会人課程6月の研修内容
就農支援センター社会人課程6月研修内容を紹介します。
講義
- 梅の栽培
- キウイフルーツの栽培
- 温州ミカンの栽培その1
- イチゴの栽培
- ウリ科の栽培その1
- 一年草の栽培その1(ケイトウ、ヒマワリ)
- 品種・は種・育苗
- 農業経営その1
- 農作業安全と事故防止
実習
野菜
- スイカの管理、ナスの管理、ホウレンソウの収穫等
- スイカの管理(6月19日)
・小玉・大玉スイカの人工授精、つるの管理方法を説明。
・大玉スイカつるの整枝と鶏卵大になった果実への着果棒立て。
・着果棒を立てて、その後積算温度でスイカを収穫する。 - ナスの管理(6月21日、24日)
・ナスの仕立て方法について説明。
・ナス直管パイプを支柱に立て。
・直管パイプ支柱への横にマイカー線張り。
・ナスの主枝を3本決め、紐を株元に結びけ。 - ホウレンソウの収穫・出荷調整説明(6月27日)
・ 6月から7月収穫のホウレンソウ栽培では品種選定と、は種後の潅水管理及び、鮮度保持のために予冷が必要なことを説明
花き
- トルコギキョウ収穫・出荷調整、ケイトウ定植、輪ギク・小ギクの定植・摘芯等
- トルコギギョウ収穫・出荷調整(6月17日)
・トルコギギョウ切り前の目安は以下の通り1)一重の2Lは5輪開花+2蕾以上又は4輪開花+3蕾以上、Lは3輪開花+3蕾以上以、Mは3輪開花+1蕾以上又は2輪開花+2蕾以上
2)八重の2Lは4開花+2蕾以上又は3輪開花+3蕾以上、Lは3輪開花+2蕾以上又は2輪開花+2蕾以上、Mは2輪開花+1蕾以上.
(1)・出荷調整時、各規格の蕾数を目安に開花不可の蕾を除去
(2)出荷調整の切り花長は2Lが80センチ、Lが70センチ、Mが60センチ - 盆用ケイトウ定植(6月20日)
・畝幅120センチ、10×10センチ9条フラワーネットに中1条抜きの8条植
・定植時の苗は本葉2~4枚が目安
・セル苗の表面を地際に合わせて定植 - 輪ギク(6月13日)・小ギク(6月18日)定植
・さし芽(輪ギク:5月20日、小ギク5月22日)後25日頃が定植適期
・特に、セル育苗苗は、根が巻ききる前に定植することが重要
・輪ギクの定植は15×15センチの5条フラワーネット中一条抜きの4条植
・小ギクの定植は株間15cm条間30cmの2条植・小ギクの定植後、ミナミキイロアザミウマ対策にオンコル10a当たり9kg相当量施用し、乾燥防止と除草処理として株間に一握り相当の敷き藁処理 - 輪ギク・小ギク摘芯処理の説明(輪ギク6月26日、小ギク6月28日)
・定植後2週間で活着した苗を、脇芽の発芽を促すために摘芯
・摘芯処理は、本葉5枚を残して芽の先端を除去
果樹
- ウメの収穫・出荷調整、ぶどうの摘粒処理、ブルーベリー枝吊り、キウイフルーツの誘引、電柵設置等
- ウメの収穫・出荷調整(6月3日、6月11日)
・「大きい実のみを収穫すること」により「まだ小さい実が大きくなる」と説明
・品種’南高’はLサイズ以上の果実(1果の基準果径3.3センチ以上)のみ収穫
・出荷のため、階級や等級別や、秀品・優品の選別基準を説明
・雨天後の濡れた果実の収穫に際は、以下の2点が注意点
1)果実の収穫は、必ず「素手」か「収穫用手袋」を使用
2収穫後、果実の乾燥処理際、コンテナの半分程度に果実を入れる - ぶどうの摘蕾処理(6月14日:ピオーネ、6月10日:シャインマスカット)
・効率的に適正な収量調整をし、高品質な果房を安定生産するための処理について
・果房の果粒を間引き、軸が内向けになっている粒や傷がある粒などは採る
・各品種の一果房当たりでの摘粒目安
1)ピオーネ:30~35粒程度
2)シャインマスカット:35~40粒程度 - ブルーベリー枝吊り・キウイフルーツ誘引(6月17日)
1)ブルーベリー枝吊り
・果実の重みで垂れ下がった枝を地面に擦らないように支えるのが目的
・枝を吊るために麻ひもを使い、「もやい結び」よる枝に巻き付を説明(もやい結び;巻つける際作った輪がそれ以上締まらない結び方)
2)キウイフルーツ誘引
・強風により新梢が折れないことが目的
・枝を固定し、棚面を埋めること。 - 電気柵の設置(6月21日)
・小動物によるイチジクおよびブドウへの食害を防ぐため、電気柵を設置。
・設置時の注意点として、以下の項目を指導。
1)動物による倒伏防止倒に、30cmの目安とした杭の打ち込む。
2)電線を杭の外側に設置するよう、碍子の向きに注意。
3)対象となる動物に合った高さ(今回は地上10cm、20cm、30cm)に設置
4)電源と電線の結線、電線同士の結線、アース線の埋設を確実に設置。
5)認定された器具の使用、交流電源を使用するの直流変換装置は必須
6)設置完了後の以下のメンテナンスが必須
(1)測定器での電圧確認
(2)草などによるショート有・無の確認