平成30年度就農支援センター社会人課程11月の研修内容
平成30年度就農支援センター社会人課程11月研修内容を紹介します。
実習状況
野菜
- イチゴパイプハウス天ビニールサイド張り
・外張りのビニールは外からビニールの文字が読めるように(この面が表) 、ビニールの中央の文字が天パイプ中央に一致するように設置すのがポイント
・台風21号でハウスが破損したため、パイプとハウスがゆがみ、ビニペットやマイカー線による外張りのサイド及び天張りの押さえが難しかった。 - ブロッコリー(品種:おはよう)頂花蕾の収穫の収穫・出荷調整
・ブロッコリーの花蕾を収穫する目安は、頂花蕾の直径が10cmから15cm程度の大きさ。
・出荷調整版によりブロッコリーを大きさ別に出荷調整しました。 - レタス(品種:菊川)の収穫
・結球したレタスを手で押してみて固くしまったら、収穫時期
・収穫したレタスは専用シートで包みました。
・包蔵済みレタスのを専用出荷調整版により大きさ別に出荷調整しました。
花き
- 葉ボタン葉かき
この時期の葉ボタンは、赤の「初紅」・白の「晴姿」とも黄色に変色した葉と横に展開した葉を取り除きました。 - スターチス内張り張り
・暖房開始をひかえ、保温を目的にパイプハウス内に出入り口・天・サイドにビニールを被覆しました。
・内張りビニールは出入り口(妻面)の上部から設置、その際ビニールの文字が外から読めるように(この面が表) 設置するのが ポイント
・天のビニールは外からビニールの文字が読めるように(この面が表) 、ビニールの中央の文字が内張り用天パイプ中央に一致するように設置し、パッカーでパイプに固定するのがポイント
・天巻き付け用パイプに天ビニールを固定するには、天ビニールの出入り口側をパイプにビニールが張る状態に仮止めし、天ビニールを広げ、天を閉めた状態で、巻き付け用パイプにパッカーで停めるのがポイント - キンギョソウ収穫出荷調整
・キンギョソウ(品種:メリーランドプラムブロッサム 、花色:ピンク)は、台風後ハウスが破損し、露地の状態で栽培してるが、風による曲がりや折れが少なく真っ直ぐなものが収穫できた。
・キンギョソウの出荷調整は、長さの選別が第一歩で草丈と各階級は以下のとおりです。
80cm:3L,70cm:2L,60cm:L,50cm:M
・キンギョソウの出荷調整で脇芽取りに時間と神経をつかいました。研修での栽培面積約1a、一回の収穫本数約300本を8名で約1時間半で処理できるが、一人で栽培するとなると、出荷調整処理が営農のネックになると思われた。 - 11月咲き小ギクの収穫・出荷調整
・台風の被害で11月咲き小ギクの生育が遅れ、黄色の「ひびき」は11月26日の収穫で、赤色の「花の里」に至っては11月30日と11月ぎりぎりの収穫であった。
・10月咲きよりも約1ヶ月生育したので、草丈は約10cm長く、出荷規格は、10月咲きよりもワンランク上であった。
果樹
- イチジクハウス外張り被覆
・被覆にはポリエチレンフィルムを用いたので、天は上から順にビニペットで固定するのがポイント
・天の張りを保つのに天のサイドを引きながらビニペットで固定したが、資材がポリエチレンなので伸びが少なく、ビニペットを固定するのに難儀しました。
・窓周囲をビニペットで停める際も、ポリエチレンの伸びが少なく、正面のしわを少なくして停めるのに難儀しました。 - 温州みかん収穫・出荷調整
・収穫適期のみかんの説明を受けました。
・適期のみかんを収穫しました。
・穴の大きさが異なるドラムを用いた、温州みかんの選別を大きさ別に選別・箱つめしました。 - 梅せん定枝の堆肥化作り
・環境保全型農業の講義において堆肥作りの例に挙げられていた梅せん定枝を用いた堆肥化作りに挑戦しました。
・梅のせん定枝を粉砕することが、第一歩で、樹木用粉砕機を取り扱う上での主な注意点、は以下のとおり
イ:投入口から引き込まれる可能性のある服装はやめ、作業に適した服装をすること
ロ:運転前に各主要カ所を確認すること
ハ:運転中は投入口に手足を近づけないこと
・主に梅徒長枝を樹木用破損機によりチップにする。
・樹木用粉砕機を梅園内に持ち回り、園内のせん定枝を、チップにする。
・参考:梅せん定チップ約250キログラムに発酵鶏糞60キログラムを混和し、園地内に堆積することで切り返しなくても八ヶ月後には完熟堆肥になるとのことであった。(武田知明・岡室美絵子.2012.ウメせん定枝の小規模簡易堆肥化法(第1報).和歌山県農林水産技セ研報49から56.)