平成30年度就農支援センター社会人課程12月の研修内容
平成30年度就農支援センター社会人課程12月研修内容を紹介します。
特別研修12月17日午前中
- 農業における税務申告について
・講師:兵藤俊行事務所
実習状況
野菜
- イチゴ(品種:まりひめ)ベット設置の説明
マルチにイチゴの葉や果実が接触すると、露などの湿り気で病気を引き起こしたり、果実腐敗の原因となるので、ベットを設置して葉や果実とマルチの間に空間を作りました。 - キヌサヤエンドウ(品種:美笹)の収穫・出荷調整
・キヌサヤエンドウは、若莢をハサミで収穫しました。
・キヌサヤの選別は莢の長さにより選別しました。 - ウスイエンドウ(品種:きしゅううすい、紀の輝)の収穫・出荷調整
・ウスイエンドウは、莢の子実が充実したものを選択し、手で収穫しました。
・ウスイエンドウの選別は、莢の子実が4粒で飛びの無いものはLに、子実が3粒のものをMに選別しました。 - キャベツ(品種:松波)の収穫・出荷調整
・結球を手で押してみて固くしまったキャベツから収穫しました。
・キャベツの出荷は10キログラム箱に3Lは6個、2Lは7個、Lは8個、Mは10個ずつ詰めるので、1球当たりの重さの目安は、3L級は1.7キログラム、2L級は1.5キログラム、L級は1.25キログラム、M級は1キログラムで選別しました・。
花き
- 葉ボタン(品種:白葉ボタンは晴姿、紅葉ボタンは初紅)の収穫
・葉ボタンの収穫は、茎が太くせん定バサミを用いて地際ぎりぎりで収穫しました。
・葉ボタンは正月用花材のため、12月内に計画的に出荷しました。 - 葉ボタンの出荷調整。
・白葉・紅葉部位の外側に2周り、緑葉を残し不要葉は除去しました。
・本年度は白・紅とも草丈が短いので、30センチをSに、30センチ未満を2Sとしました。
・切り花は通常一束10本であるが、葉ボタンは草丈が短いので一束を5本としました。
・切り花の新聞紙包装は通常5から10束が目安ですが、葉ボタンは2束(計10本)で包装しました。 - トンネル栽培ストックの防除
・トンネル栽培の1本立ちストックにアブラムシを見つけたので、動力噴霧機で薬剤散布しました。 - 1本立ちストック(品種:紫はアイアン・マリン、赤はアイアン・ローズ)の収穫・出荷調整
・育苗期に2回と定植時に八重鑑別を行い、研修生各自の八重率を確認した結果、最高96.2パーセント、最低70.8パーセント、平均83.1パーセントと、初めての八重鑑別では高い確率でした。
・一本立ちストック収穫は、茎が太く硬いのでせん定ハサミを用いて、草丈を得るために地際で収穫しました。規格は2Lが75センチ、Lが70センチ、Mが60センチでした。
・出荷した一本立ちスットックで八重と一重の単価は、価格に差がありストックの営農面において、八重鑑別の重要性を実感しました。
・具体的には、紫において八重の2Lで62.5円、一重の2Lで40円、他方、赤において八重の2Lで67.5円、一重の2Lで30円(平成30年12月21日販売)でした。 - 分枝系ストック(品種:彼岸王)の整枝
・基本的には、一株当たり4本を目安とし、勢いが強い分枝があるものは3本としました。
・不要分枝をハサミで切ると、切り残りから分枝がでる可能性があるので、手で分枝を茎からもぎ取りました。
果樹
- 農機具メンテナンス
・草刈り機のメンテナンスでは「ギアボックス内部へグリスの注入」が疎かなりやすく、グリスやオイルの大切さを知りました。
-
イチジクのせん定を行いました。
・樹が休眠期に入り樹張が止まった今頃、結果枝の間隔や切り口が枯れ込みを考慮しながらせん定しました。 -
柿苗(品種:富有、平核無 )の定植
梅の切り株を片付けた後、来年度の研修用に柿の苗を定植しました。