紀の国森づくり基金活用事業平成25年度使途

紀の国森づくり基金 平成25年度の使途

平成25年度の紀の国森づくり基金について使途をお知らせします。
事業の詳細は下表のとおりで、間伐を重点的に実施し事業実績額合計は179,497千円となりました。
これまでの7年間で実施した事業の総額は1,224百万円となり、平成25年度末現在の基金残額は624百万円となっています。
今後も県民の皆様からいただいた貴重な財源をもとに、森林環境の保全と森林と共生する文化の創造を積極的に推進し、森づくりのための効率的かつ効果的な事業を行っていきます。

公募事業 18,604,378円
区分 管轄 応募団体 事業名 事業目的、内容

補助額
(円)

写真等
資料
一次公募 海草 水軒の浜に松を植える会 水軒の浜の松林を再生する事業(第6期) かつて美しい松林であった水軒の浜は、海の埋め立てによって、潮害防備林も解除され、放置された結果、荒廃している。ここに国の史跡に値する石積みの堤防が発掘されたのを契機に「史跡石積堤防」、「白砂青松」、「健康推進」をテーマとする松林を再生し、堤防の保存展示とともに市民の憩いと健康推進に寄与出来る歴史公園を実現する。事業全体は約1.7Kmの水軒の浜に松に5年計画で松を植栽する事業を進めてきたが、引き続き第2次3カ年計画を作成し、堤防上の松林の再生を行う事業を進めるとともに、これまで植栽してきた場所の維持管理を行う。本年度は、「水軒の浜の清掃」、「水軒の浜シンポジウム」、「水軒の浜の雑草、雑木の撤去と整地」、「会員による松の植樹」を実施した。
  • 整備面積 0.36ヘクタール
  • 参加者 150人
1,286,205円 写真等資料
一次公募 海草 球星クラブ 森林や自然とふれあい体験・学習する会 自然と接する機会の少ない子供を中心とした参加者が、森林に触れ、体験・学習をとおし、一人でも多くの方々が「自然=森林」の役割や重要性について理解を広めていく事を目的として、森林セミナー、間伐体験を通じ、森林のはたらきを理解し、適切な森林管理の重要性、必要性を学習するとともに、間伐材を活用した木工体験により、身近な木材の活用を体験した。
  • 参加者 103人
599,100円 写真等資料
一次公募 海草 未来につなぐ虹の会 紀美野町西野地区における放棄竹林の整備 紀美野町において大きな問題となっている放置竹林を専門家の指導の下に整備し、田畑、宅地等への侵入被害を抑え、近隣住民等の憩いの場等にすること、また地域住民が率先して竹林整備に参加し、事業終了後も竹林整備やその維持を自立して継続できるようにすることを目指す。また、整備により生じた竹材を用い、竹の多様な利用方法を学ぶワークショップや学習会を開催し、地域住民や参加者の竹に対する意識啓発を図りながら、竹資源の有効利用法を探るため、「荒廃した竹林の間伐、下草刈、整備」、「竹材の搬出、乾燥等」、「竹材利用のワークショップ、学習会の開催」などを行った。
  • 参加者 382人
2,000,000円 写真等資料
一次公募 伊都 矢倉脇区 矢倉脇区有林周辺森林(高山森林公園)の整備事業 矢倉脇区有林周辺森林(高山森林公園)は、和歌山県の朝日・夕日100選のひとつで、四季折々の眺望を楽しむことができ、三石山へのハイキングコースの休憩所の役割を果たしている。しかし、森林の手入れ不足により、下草、雑木が繁茂し、植栽木の枯死が見られ、景観が著しく悪くなっていることから、除伐、下刈りなどの林内整理、ヤマザクラ及びイロハモミジの植樹により、高山森林公園の再生を図った。また、間伐により生じた間伐材を用いてベンチを作成し、有効活用を図り、次世代に繋ぐ交流の場とした。
  • 整備面積 2.38ヘクタール
  • 参加者 114人
1,323,300円 写真等資料
一次公募 伊都 橋本ひだまり倶楽部 「郷土の森」自然環境認知事業 住まいの近くにある身近な大自然である「郷土の森」を体験し、子供達に森林や自然環境の重要性を理解してもらう。この自然体験学習を通じて、森林の保全活動に積極的に参加してもらい、市民が自然に親しめる里山への再生をめざす。事業内容は、子供たちが、森林を楽しむ・感じる・知る・理解する・体験するために、橋本市内の小学校4~6年生を対象に、月1~2回自然体験学習を実施する。
  • 参加者 400人
269,790円 写真等資料
一次公募 伊都 竜王渓森林整備プロジェクト実行委員会 竜王渓森林整備プロジェクト 和歌山有数の景勝地である竜王渓周辺の森林は、杉・桧の人工林が現在管理・整備が行き届いておらず、また台風等の影響で荒廃した森林となっており、著しく景観が損なわれている。このため、県内にボランティアを募集し、間伐や枝落とし、モミジ等の植樹を行った。また、森林体験を通じて荒廃した森林の再生過程を学ぶとともに、間伐材を活用した木工教室を行い森林の環境保全に対する理解と関心を深めた。
  • 整備面積 1.03ヘクタール
  • 参加者 129人
1,459,056円 写真等資料
一次公募 有田 有田市青少年育成市民会議 有田市「小学生の森探検」事業 有田市青少年健全育成事業の一環として、有田市内小学校4、5年生を対象とし、社会科で学ぶ「森林がはたす役わり」について、その学ぶ意欲と意識の向上に繋げ、森林環境の保全及び森林と共生する文化の創造を図るため、森林の仕事従事者より、森林の現状と課題について話を聞き、実際に森林に立ち入り、一部体験学習を行った。また、製材所において、木材加工の行程を見学し、木工体験を行った。
  • 参加者 39人
319,219円 写真等資料
一次公募 有田 一般財団法人
有田川町ふるさと開発公社
「森林体験セミナー」inしみず 森林には、「温暖化の防止」などその他多様な機能があるが、森林の重要性が必ずしも認識されていない状況であることから、町内外の学生や一般の方を対象に参加者を公募し、町内森林での学習会の開催するとともに、間伐材を活用した木工体験を実施し、森の癒し効果を感じつつ、森林整備の必要性を認識してもらうきっかけづくりを行った。
  • 参加者 177人
1,451,800円 写真等資料
一次公募 日高 里山を愛する会 拡大する里山の放置竹林から森をまもり、森をつくる 和歌山県の奥山の70数パーセントが杉や桧の人工林で、森はわずか20数パーセントしかなく、残された里山の森は、今、猛烈に拡大する外来種の孟宗竹、真竹、淡竹の放置竹林の侵入で、毎年大量に消え、日本の山が竹山化している。水や酸素、川と海の魚介類を育てる腐葉土は森の恵みであり、在来種の広葉樹が温暖化を止めている力は大きい。竹林だけになれば、森の機能はなくなり、私達は生きられないことから、里山の森を壊していく放置竹林を伐採整備することで森を守り、在来種の広葉樹の森を再生する。また、森の重要性と竹の利活用を広く普及するために竹チップ作りのイベントを行った。
  • 整備整備 0.37ヘクタール
  • 参加者 170名
822,170円 写真等資料
一次公募 日高 一般社団法人 ビオトープ ビオトープで森づくり 一般社団法人ビオトープでは、これまでビオトープを教材として環境学習活動を続けてきており、今回は、里山の生物多様性の大切さや耕作放棄地を活用した活動による啓発と、牛乳パックのリサイクルどんぐり苗木づくり、高野槙の植樹体験活動を行うことにより、多くの人々に森づくりの大切さを体験できる場としたり、自然環境やその保全が無関心な状況にあるため森づくりを物語として伝えた。
  • 参加者 100人
692,000円 写真等資料
一次公募 西牟婁 特定非営利活動法人
南紀こどもステーション
年間自然体験プログラム
熊楠塾チャレンジ
県民の財産である森林で、それを引き継いでいく子供達が充分に遊び、観察し、森林の重要性を直に感じ学ぶことによって、森林を育てたいという心を育んでいくことや、里山、原生林、人工林と様子の違う森林に触れ、それぞれの果たす役割について、深め学ぶことを目的として、林業のお話、火おこしチャレンジ、森と川の関係、樹木博士になろう、樹木観察と紅葉の話、ツリークライミング体験、竹や木材を使った工作体験などを行った。
  • 参加者 105人
688,507円 写真等資料
一次公募 西牟婁 熊野百間渓谷
自然学校
森林教室(カモンくん自然教室) 南紀熊野体験博で、熊野の森を取り戻そうと子供達が木々を植えた場所において、「子供達が入って遊んだり学んだり」できる森となるよう、参加者が整備作業をしながら、自然と暮らしを学び、人々と里山の関わり方を知るため、雑木林の手入れ、ネイチャーゲームによる自然体験活動などを行った。
  • 参加者 127人
594,450円 写真等資料
一次公募 西牟婁 一般社団法人
グリーンエデュケーション
きのくに森林教育プログラム開発事業

A)映像補助教材を活用した森林教育
B)AR(拡張現実)技術を活用したICT森林教育
地球温暖化や自然災害などから森の機能が見直されており、さらには林業後継者問題や森林資源の活用促進には、学校における森林林業教育が非常に大切な時代となってきている。そのほか生物多様性の劣化や損失、獣害などの多くの問題があることから、積極的に森林教育を推進し、次世代を担う子供達の森や木材、林業への関心や意識を高めていく狙いと目的として実施した。内容は、学校の教師向けに、総合学習の時間や社会科授業の教材として誰でも活用できるように、地元の森林を素材として森林教育を教材化した。また、ICTを活用した情報教育を推進する自治体も増えてきているが、明確な授業を実践できている学校も決して多くないことから、児童の感性を引き出すために、従来の紙の教科書の流れに基づきながらも、AR技術等を活用して教師自身が体験しながら、ICT技術になれていくモデルを実践した。
  • 参加者 79人
1,028,485円 写真等資料
一次公募 東牟婁 特定非営利活動法人
和歌山芸術文化支援協会
森のちからVI・最南端の森から 今回は平成19年度の招聘作家林憲昭を中心として、本州最南端の森から招聘アーティストと制作を通じて、豊かな森の魅力を発信した。事業内容は、招聘アーティストと協働製作による森のメッセージを発信するプロジェクトの実施、地域の子供達や住民とのワークショップの実施、公開制作の実施、アートツアーの実施等を行った。
  • 参加者 620人
1,600,000円 写真等資料
一次公募 東牟婁 熊野森林学習推進協会 世界遺産熊野の森 ing 事業 和歌山の森林とその主要産業である林業を学習の場に提供し、「五感で感じる熊野体験」をテーマとして、景観林業の手法をもとに、「森と水の関わりを知る感じるツアー」、「森の香を味わうツアー」、「森の恵みを感じるツアー」、「人と森の営みを知り感じるツアー」、「飛地で森と暮らす人々の生活に思いを馳せるツアー」を行った。
・参加者 95人
1,526,399円 写真等資料
一次公募 東牟婁 紀南木材新緑會 出張木工教室 今日まで育ててきた木材を有効に活かすことが重要となってきているため、多くの子供達を対象に、立木を前に木材の大切さのお話しと紀州材を材料とした木工教室を行い「木に親しみ、創造性を養い森林や木の大切さ」を伝えた。
  • 参加者 272人
640,000円 写真等資料
一次公募 東牟婁 高津気竹灯りの会 竹灯りの里山づくり 髙津気地区は急激な高齢化が進み、過疎化の末路を想像せざるをえない人口構造となっており、至る所に手つかずの放置された山林等が目立ち出している。当会では、この状況を打開すべく、仲間で支え合いながらも自立した森林保全や里山環境保全に力を注ぐことを意義として活動しており、昨年の竹工作等を活用したイベントにより地域外の人々と交流が生まれ、里山の宝物に付加価値が出て来たような実感がある。本年度もさらにその価値を高めていくために、竹利用の体験教室、かずらを使った籠編み教室等を行った。
  • 参加者 400人
384,398円 写真等資料
二次公募 海草 青少年国際福祉教育協会 青少年野外教育活動 日頃接する機会の少ない林業について、荒廃した人工林の枝打ち及び間伐体験、薪作り体験、木工細工体験を行った。
  • 参加者 100人
493,500円 写真等資料
二次公募 海草 紀美野民泊協議会 紀美野ふれあい自然塾の森づくり事業 紀美野の将来・地域の将来を考えた森づくりを行うため、交流と体験の場づくり、1年を通じての森の観察、木の恵みの学習、天然木を利用した工作等を行った。
  • 参加者 132人
1,425,999円 写真等資料
県が取り組んだ施策 160,892,393円
事業区分・施策 内容 事業費
(円)
森林環境保全林整備事業 施業の放棄された奥地森林等における間伐及び竹林の整備、里山整備(伐倒駆除)を実施した。
  • 間伐面積 880.74ヘクタール
  • 竹林整備面積 0.9ヘクタール
  • 里山整備(伐倒駆除) 90立方メートル
91,423,689円
市町村民の森創造事業 市町村民参加型の森林整備、整備した森林の保育、市町村民がふれあう森林公園等の整備等を実施した。
  • 実施 8市町(11事業)
18,505,036円
緑育推進事業 小中学生等を対象とした森林学習を推進することで、次世代を担う子供達に対し森林について学ぶ機会を多く創出し、森林環境の保全意識の醸成、森林と共生する文化の創造につとめた。
  • 森林学習(座学、体験)事業の支援
学校実施 93校
市町村実施 1市
参加者 4,500人
28,295,178円
森林の重要性の普及啓発 森林の重要性や紀の国森づくり基金等について県民に広くPRを行い、森林に対する意識を高揚に努めるため
  • 「わかやま森林と樹木の日」記念式典を開催し、森林と樹木の大切さの普及啓発を行った。
  • 新聞、ラジオ(和歌山放送)等での啓発、パンフレット、ホームページによる情報提供を行った。
6,399,611円
森林景観づくり 古くから本県の気候風土の中で育ち、先人たちと共に生きてきた「ふるさとの森」を健全な状態で未来に引き継ぐため、郷土樹種等の苗木育成を行い、それらを県民参加による植林活動等に活用するなどし、「ふるさとの森」を維持造成するとともに、森林の重要性等の普及にも努める。
  • 郷土樹種の育苗と植栽
  • 抵抗性マツの育苗等
4,540,139円
森林被害調査 近年、ニホンジカによる森林被害や農作物被害が問題となっており、狩猟等の捕獲頭数やJR事故件数等から生息数の急激な増加が考えられている。
また、森林被害については、剥皮や食害、角とぎ被害が見受けられるなど森林所有者の林業経営意欲の減退等の影響が懸念されている。
このため、野生鳥獣と共存できる総合的な防除方法や適正な個体数管理の基礎とするため、森林被害調査とニホンジカの生息調査を実施した。
7,983,000円
自然ふれあいウオーキング 近畿自然遊歩道「稲葉根王子を訪ねるみち」において、歩道整備を行い、ウオーキングイベントを実施した。 1,068,240円
護摩壇山森林公園保全事業 護摩壇山森林公園においては、シカの食害による下層植生消失が著しく、表土流出が発生しているため、獣害防止ネットを設置し、下層植生の回復を図った。 2,677,500円

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