高いシェアを誇る枝物生産
神前に供える榊(サカキ)、仏前に供えるコウヤマキ、ヒサカキ(ビシャコ)、シキミ(香の花)、そして正月飾りとして欠かせないセンリョウ等、全国有数の生産量を誇っています。
サカキ(榊)
ツバキ科の常緑小高木で、古くから神事に用いられますが、これは中部以西の習慣で、関東以北ではヒサカキが用いられます。
中国からの輸入などにより生産規模が減少しているものの、今でも和歌山県は国産品の半分以上を占める日本一の産地です。
- 県内の主産地
- 田辺市、日高川町
コウヤマキ
福島県から南に生息する針葉樹で、従来、真言宗を信仰する家庭で仏前の切花として利用されていましたが、近年、長持ちする特性が好まれ、西日本を中心に需要が急増しています。
平成18年9月ご誕生の秋篠宮悠仁親王のお印でもあります。
- 県内の主産地
- 高野町、かつらぎ町、橋本市
ヒサカキ(ビシャコ)
ツバキ科の常緑小高木で、本州暖温帯で広く見られます。
西日本では仏前に供え、関東以北ではサカキの代用として神事に用いられます。
- 県内の主産地
- 広川町、田辺市、日高川町
シキミ
シキミ科の常緑小高木で、県内各地に自生しており、仏花として用いられます。特有の芳香があり、「香の花」(このはな、こうのはな)とも呼ばれています。
シキミ全体が有毒で、特に実は猛毒です。
- 県内の主産地
- 田辺市
センリョウ
センリョウ科の木本植物で、12月頃、枝先に真っ赤な実をつけ、深い緑の葉との対比が美しいため、これを生け花として正月飾りに使われます。
- 県内の主産地
- 印南町、日高川町