平成27年度紀州材ベストユーザー賞受賞者の概要

大賞 株式会社 三浦建設(京都府宇治市)

株式会社三浦建設は、木造注文住宅の建築を主体とする工務店で、自然の呼吸づかいが感じられる家づくりをコンセプトにした自社ブランド「心呼吸の家」を展開。「心呼吸の家」には、乾燥工程で一切の化石燃料を使わない桧柱「龍神守」(平成22年に商標登録を取得)を使用し、平成24年以降で20棟を建築。「龍神守」の供給を可能とするため、桧管柱600本、桧通柱30本を平成21年から毎年継続購入しており、7年間の累計は桧管柱が4,200本、桧通柱は210本に達する。毎年一定量を継続購入する同社の取組は、安定した紀州材需要を創り出すと同時に、連携企業の経営の安定にも貢献している。

株式会社三浦建設「心呼吸の家づくり」の様子の画像
株式会社三浦建設の「心呼吸の家づくり」

特別賞 有限会社 無有建築工房(大阪府大阪市)

有限会社無有建築工房は、住まいの楽しさや季節の変化を感じられる空間づくりを追求した住宅設計を行っており、紀州材を使い自由で豊かな空間を木造架構で実現した建築が多数ある。さざなみの森の園舎(東広島市)では、和歌山県産桧のあかね材(虫害材)を使用。葉の形をした屋根を支える葉脈の棟木の上に、野地板として用意された120ミリメートル角の桧600本がびっしりと敷き詰められた空間が生まれている。当該建築は、あかね材やストック材を活用して豊かな木造、木質空間を実現すると同時に、本県にとって大きな課題である、あかね材の有効活用に新たな可能性を提示するものである。

認定こども園「さざなみの森」園舎の様子の画像
認定こども園「さざなみの森」園舎

平成27年度紀州材ベストユーザー賞表彰式(平成28年5月13日、県庁知事室)

表彰式での集合写真の様子の画像
集合写真
表彰式での歓談の様子の写真の画像
歓談の様子

このページの先頭へ