出前授業「燃える氷?!メタンハイドレートを知ろう!」を実施しました

海洋エネルギーに関する取り組みについて、将来を担う若い世代にも関心を持っていただくため、

令和3年2月15日(月)、和歌山県立向陽中学校の2年生を対象に、メタンハイドレートに関する出前授業を行いました。

 

1限目は、東京海洋大学の青山千春准教授に、メタンハイドレートについての授業を行っていただきました。

実用化に向けての研究開発状況や、実際に海底から湧き出るメタンプルーム(泡状のメタンハイドレート)の様子を動画で見るなどしました。

また、和歌山県沖にメタンハイドレートが存在する可能性があることや、県が漁業調査船「きのくに」を使って調査を行っていることなど、

次世代のエネルギー資源が身近なものであることを知っていただきました。

MH

2限目は、人工のメタンハイドレートを実際に触ったり、燃焼させる実験を行いました。

和歌山工業高等専門学校の綱島克彦教授にお越しいただき、分子模型を使ってメタンハイドレートの構造を学んだり、「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートの触感や、メタン分子と水分子が分かれる時の「パチパチ」という音を聞いたりしました。

綱島先生
 
触ってみる
 

燃える前
 
燃えてる!
 

燃焼前のメタンハイドレートは、白くて冷たく氷のように見えますが、天然ガスの主成分であるメタンを含んでいるため、火をつけると勢いよく燃えます。

燃焼時の二酸化炭素排出量は石炭や石油と比べて少なく、燃焼後は水と氷だけが残ります。

生徒の感想

・メタンハイドレートが和歌山にあると知り驚いた。

・燃料として使えるだけでなく、次世代燃料である水素も作れるので、非常に面白く、将来性のある燃料だと感じた。

・メタンハイドレートの手がかりであるプルームの場所が、魚群探知機で知れるというのがおもしろかったし、ビックリした。

・触ってみて、予想していたよりすぐ溶けたので、扱いの難しさがよく分かったし、色んなことに使えるようになってほしいと思った。

・燃焼実験では、きれいに燃え、水がポタポタ落ちるところを見ることができて良かった。

・燃焼実験を行った時、水とメタンガスに分解するのが速く、貴重であるため、量が十分に確保できるまでは少し実用化は難しいと思った。

・メタンハイドレートはこれから重要になってくると思うので、研究を頑張ってほしい。

 
 

※メタンハイドレートとは、天然ガスの主成分であるメタンをカゴ状の水分子が取り囲んだ氷状の物質で、低温高圧の海底下や永久凍土下などに存在しています。

 日本周辺の海底にも多く賦存していると考えられており、海底からメタンハイドレートを取り出し、エネルギー資源として利用するための技術開発が世界中で進められています。

 県では、平成24年度より、県が保有する漁業調査船「きのくに」(写真:左)の魚群探知機等を使用し、毎年調査を行っています。

和歌山県沖で表層型メタンハイドレートの存在を示すプルーム(写真:右)が確認されており、開発のための本格的な調査が優先的に行われるよう、国に要望しているところです。

きのくに
 
プルーム
 

他にも、県から新エネルギーに関する授業を行い、水素エネルギーの利用方法などを説明しました。

説明の後は、水の電気分解で作った水素で走る、燃料電池モデルカーの実験を行いました。

新エネ授業
 
水素車
 

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