わかやまヘルスケア産業革新プラットフォーム設立2周年セミナー 開催報告
開催報告
令和2年2月20日(木)、「わかやまヘルスケア産業革新プラットフォーム設立2周年セミナー」を開催しました。民間企業、医療・福祉関係、大学及び金融機関等約70名が参加し、盛大に開催されました。
1ビジネスシーズ発掘セミナー
医療・福祉分野からの現状
セミナーの前半は「リハビリ現場での取り組みとニーズについて」をテーマに、3団体に発表頂きました。
(公社)和歌山県理学療法士協会 理事 松井 有史 氏による発表
はじめに、(公社)和歌山県理学療法士協会 理事 松井 有史氏より、理学療法士の仕事について歩行訓練機の実例も交えながらご説明頂くとともに、配布された医療・福祉現場の話題集を交えながら、現場で求められているニーズについてご報告頂きました。
(一社)和歌山県作業療法士会 介護ロボット委員会 宮井 良太 氏
次に、(一社)和歌山県作業療法士会 介護ロボット委員会 宮井 良太 氏より、作業療法士の仕事についてリウマチの人がボタンを外しやすくするための工夫や、お箸が使えない人が改造した箸を使用し練習を重ねることで動作を習得する姿を、実際の映像を用いてご説明頂きました。現在、作業療法士会として取り組まれている介護ロボット支援事業についても、構想段階にある介護ロボットの説明や、企業との連携について、想いを語って頂きました。
(一社)和歌山県言語聴覚士会 中家 実乃里 氏
最後に、(一社)和歌山県言語聴覚士会 中家 実乃里 氏より、近年重要視されている嚥下障害の予防の観点から、言語聴覚士の仕事についてご説明頂きました。嚥下機能の検査、関節訓練の電気刺激、直接訓練のトロミ剤などの使用といった取組報告に加え、言語訓練から着想を得た、失語症の翻訳機や自動書字練習機といった、現場ならではのアイデアで発表を締めくくって頂きました。
医療機器参入成功事例の紹介
株式会社木幡計器製作所 代表取締役 木幡 巌 氏
セミナーの後半は、医療機器参入の成功事例として「医療機器参入から上市までの経験から感じること」をテーマに、株式会社木幡計器製作所の代表取締役 木幡 巌 氏より、医療機器分野の参入のきっかけと開発プロセスについて、ご自身の経験を基にご講演頂きました。医療機器の開発に興味を持つセミナー参加者に向け、デザイン思考の重要性とビジネスモデルの熟考について、貴重なアドバイスを頂きました。
交流会
セミナー終了後には、(公社)和歌山県理学療法士協会と(一社)和歌山県作業療法士会によるポスターセッションの場も併設した交流会を開催。県内企業と医療現場の参加者との間で活発な意見交換・交流が行われ、盛況のうちに交流会を終了しました。
・理学療法士協会、作業療法士会によるポスターセッション
・参加者間の交流