山内さん(中谷病院 看護部)

山内様

子育てを応援する”お互い様”の精神を次の世代へ

女性として仕事の在り方を考えた20代

 「小さい頃はどちらかというと病気がちな子どもで、お世話になった病院の看護師さんに憧れて、この業界を選びました」。きっかけとなった当時を振り返る山内さん。憧れの看護師として現在、中谷病院でキャリア10年の節目を迎え、さまざまな経験を積み重ねながら、ベテランの域へと差し掛かっています。山内さんの同院への入社は平成19年。高校を卒業後、看護学校で3年間勉強し、看護師免許を取得して 大手グループ病院への就職が決まりました。「この頃、結婚や妊娠、 出産など、いろんな転機があり、仕事の在り方について考えることが多くなりました」と。中でも、自身の“子どもを優先したい”という気持ちが強く、大手では夜勤などの勤務状況から続けることを断念。転職を検討することになりました。

山内様

環境変化で大きく変化する気持ちと生活

 同病院に決めた理由を山内さんは「とにかく子育てへの理解が職場内 に周知されていて、働きやすい印象を受けました」と話します。大手では当時、子どもがいるという理由で夜勤に入れないと言うと、心証が悪くなる場合もあったそうです。「こちらでは、子育て中の女性に配慮した体制が充実していました。民間の保育所を利用していたので 、勤務は子どもの休みに応じてシフトを組んでくれ、しかも送り迎えに合わせて勤務時間を調節。希望しない限り、夜勤は考慮してくれます。入社1年目から気持ち良く働かせてもらいました」と山内さん。 お子さんが小学校に上がってからは、通常の勤務体制に戻し、最近では新人育成などにも関わりながらキャリアアップ。セミナーにも積極的に参加し、志を持って自分を磨いています。

仕事風景

仲間の安心感と心強さに助けられ日々感謝

 「仕事と子育ての両立を図る体制やシステムのほかに、大変ありがたかったのは、職場の雰囲気ですね」。山内さんが受け持つ一般の急性期病棟には、男女合わせて20人程の看護師がチームを組み、一人ひとりの患者の症状を把握しながら、日常生活の援助や看護を行っています。山内さんは「チームで動いていても、人員に余裕があるわけではありません。ですが、私の周りには同じ境遇のお母さんから、子育てが終わった看護師さんも多く、チーム全体が子育て応援ムード。年齢 やキャリアの幅も広いので、家族のような雰囲気で、時には心強く、 頼りになる存在ばかり。“お互いさま”と、声を掛けてくれる気遣いに感謝しています」と。感謝を仕事で返しつつ、助け合いの精神を次の世代にしっかりと届けたいと話してくれました。
仕事風景

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