和歌山県の経済動向について(令和3年10月)

和歌山県の経済動向について(令和3年10月)


 内閣府は、令和3年10月15日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、そのテンポが弱まっている。」とし、先月から判断を据え置いた。
 

個別項目

<判断引き上げ>

  •  

<判断引き下げ>

  • 公共投資:「高水準にあるものの、このところ弱含んでいる」
  • 輸出:「増勢が鈍化している」


<表現変更>

  • 貿易・サービス収支:「赤字となっている」
     

 なお、景気の先行きについては「先行きについては、感染対策を徹底し、ワクチン接種を促進するなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、景気が持ち直していくことが期待される。ただし、サプライチェーンを通じた影響による下振れリスクに十分注意する必要がある。また、国内外の感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。」とした。
 



県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(8月)は前月を下回った。
  • 消費動向においては、自動車新車登録台数(9月)が3ヶ月連続で前年を下回った。百貨店・スーパー販売額(8月)は、全店ベース、既存店ベース共に3ヶ月連続で前年を下回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(9月)が1.11倍と前月から上昇し、近畿で3位、全国で34位であった。


※ 新型コロナウイルス感染症の影響により非製造業を中心に幅広い業種で影響が生じており、県内経済動向は依然として厳しい状況にあるものと考えられる。
 

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