和歌山県の経済動向について(令和3年9月)

和歌山県の経済動向について(令和3年9月)


 内閣府は、令和3年9月16日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、このところそのテンポが弱まっている。」とし、4カ月ぶりに判断を引き下げた。

個別項目
<判断引き上げ>

  • 個人消費:「弱い動きとなっている」
  • 生産:「このところ一部に弱さがみられるものの、持ち直している」


<判断引き上げ>

  • 住宅建設:「このところ持ち直しの動きがみられる」


 なお、景気の先行きについては「感染拡大の防止策を講じ、ワクチン接種を促進するなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、景気が持ち直していくことが期待される。ただし、内外の感染症の動向、サプライチェーンを通じた影響による下振れリスクの高まりに十分注意する必要がある。また、金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。」とした。


県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(7月)は2ヶ月連続で前月を上回った。
  • 消費動向においては、自動車新車登録台数(8月)が2ヶ月連続で前年を下回った。百貨店・スーパー販売額(7月)は、全店ベース、既存店ベース共に2ヶ月連続で前年を下回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(8月)が1.09倍と前月から下降し、近畿で4位、全国で37位であった。

※ 新型コロナウイルス感染症の影響により非製造業を中心に幅広い業種で影響が生じており、県内経済動向は依然として厳しい状況にあるものと考えられる。

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