和歌山県の経済動向について(平成21年9月)

和歌山県の経済動向について(平成21年9月)

内閣府は、平成21年9月8日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、失業率が過去最高水準となるなど厳しい状況にあるものの、このところ持ち直しの動きがみられる。」と景気全体の総合判断としては2ヶ月連続の据え置きとしたが、雇用情勢の悪化が続くことに強い警戒感を示す表現に改めた。
個別項目については、設備投資、住宅建設、企業収益の3項目を上方修正したものの、雇用情勢を下方修正した。
なお、景気の先行きについては、「当面、雇用情勢が悪化するなかで、厳しい状況が続くとみられるものの、在庫調整の一巡や経済対策の効果がに加え、対外経済環境の改善により、景気は持ち直しに向かうことが期待される。一方、生産活動が極めて低い水準にあることなどから、雇用情勢の一層の悪化が懸念される。加えて、世界的な金融危機の影響や世界景気の下振れ懸念など、景気を下押しするリスクが存在することに留意する必要がある」とした。

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(7月)が2ヶ月ぶりに前月を上回った。(全国は3月から5ヶ月連続して上昇)
  • 消費動向においては、新車登録台数(8月)が2ヶ月連続で上回った。大型小売店販売額(7月)は、全店ベースで8ヵ月連続で前年を下回り、既存店ベースでは16ヶ月連続で前年を下回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(7月)が全国0.42倍(前月より0.01ポイント悪化)に対し、県は0.52倍(前月と変わらず)となり、県が0.10ポイント上回った。(順位は全国では8位に、近畿では1位であった。)

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