和歌山県の経済動向について(平成21年10月)

和歌山県の経済動向について(平成21年10月)

内閣府は、平成21年10月16日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、持ち直してきているが、自立性に乏しく、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。」と景気全体の総合判断は3ヶ月連続の据え置きとしたが、表現はより国民の実感に近い、現状の厳しさを強調したものとなった。
個別項目については、輸出、輸入、業況判断の3項目を上方修正した。個人消費、雇用の判断は据え置かれたが、それぞれ表現に変更が加えられた。
なお、景気の先行きについては、「当面、雇用情勢が悪化傾向で推移するものの、海外経済の改善などを背景に、景気の持ち直し傾向が続くことが期待される。一方、雇用情勢の一層の悪化や海外景気の下振れ懸念、金融資本市場の変動の影響など、景気を下押しするリスクが存在することに留意する必要がある。」とした。

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(8月)が2ヶ月ぶりに前月を下回った。(全国は3月から6ヶ月連続して上昇)
  • 消費動向においては、新車登録台数(9月)が3ヶ月連続で上回った。大型小売店販売額(8月)は、全店ベースで9ヵ月連続で前年を下回り、既存店ベースでは17ヶ月連続で前年を下回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(8月)が全国0.42倍(前月と変わらず)に対し、県は0.50倍(前月から0.02ポイント悪化)となり、県が0.08ポイント上回った。(順位は全国では10位に、近畿では1位であった。)

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