和歌山県の経済動向について(平成22年9月)

和歌山県の経済動向について(平成22年9月)

内閣府は、平成22年9月10日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、引き続き持ち直してきており、自律的回復に向けた動きもみられるが、このところ環境の厳しさは増している。また、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。」とし、基本的な判断に変更はないものの、3ヶ月ぶりに表現を変更した。
個別項目では3ヶ月ぶりに設備投資を上方修正したものの、7ヶ月ぶりに輸出を下方修正した。
なお、景気の先行きについては、「当面、雇用情勢に厳しさが残るものの、海外経済の改善や各種の政策効果などを背景に、企業収益の改善が続くなかで、景気が自律的な回復へ向かうことが期待される。一方、海外景気の下振れ懸念や為替レート・株価の変動などにより、景気を下押しするリスクが強まっている。また、デフレの影響や、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要である。」と先行きに対して警戒感を示した。
県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(7月)が3ヶ月ぶりに前月を上回った。
  • 消費動向においては、新車登録台数(8月)が14ヶ月連続で上回った。大型小売店販売額(7月)は、全店ベースで20ヵ月連続で前年を下回り、既存店ベースでは28ヶ月連続で前年を下回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(8月)が全国0.54倍(前月から0.01ポイント改善)に対し、県は0.59倍(前月から0.01ポイント改善)となり、県が全国を0.05ポイント上回っている。(順位は全国では19位に、近畿では1位であった。)

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