和歌山県の経済動向について(平成23年1月)

和歌山県の経済動向について(平成23年1月)

内閣府は、平成23年1月21日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、このところ足踏み状態にあるが、一部に持ち直しに向けた動きがみられる。ただし、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。」とし、平成22年6月以来、7ヶ月ぶりに上方修正した。
個別項目では、生産を上方修正、国内企業物価、消費者物価の2項目の表現を改めた。
なお、景気の先行きについては、「当面は弱さが残るとみられるものの、海外経済の改善や各種の政策効果などを背景に、景気が持ち直していくことが期待される。一方、海外景気の下振れ懸念や為替レートの変動などにより、景気がさらに下押しされるリスクが存在する。また、デフレの影響や、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要である。」とし、足元で株価が安定的に推移していることから、前月まで景気の下押しリスクとして記載されていた株価を削除した。
県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(11月)が2ヶ月連続で前月を下回った。
  • 消費動向においては、新車登録台数(12月)が3ヶ月連続で下回った。大型小売店販売額(11月)は、全店ベースで24ヵ月ぶり、既存店ベースでは2ヶ月連続で前年を上回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(12月)が全国0.57倍(前月から変わらず)に対し、県は0.65倍(前月から0.01ポイント改善)となり、県が全国を0.08ポイント上回っている。(順位は全国では14位に、近畿では1位であった。) 。

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