和歌山県の経済動向について(平成23年2月)

和歌山県の経済動向について(平成23年2月)

内閣府は、平成23年2月21日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、持ち直しに向けた動きがみられ、足踏み状態を脱しつつある。ただし、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。」と2ヶ月連続で上方修正した。
個別項目では、輸出、生産、倒産件数の3項目を上方修正したものの、個人消費を下方修正した。
なお、景気の先行きについては、「海外経済の改善や各種の政策効果などを背景に、景気の持ち直し傾向が続くことが期待されるが、東北地方太平洋沖地震の影響に十分留意する必要がある。また、金融資本市場の変動や原油価格上昇の影響、海外景気の動向等によっては、景気が下振れするリスクが存在する。デフレの影響や、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要である。」とし、震災の影響により再び低迷する可能性があることを示唆するものとなった。
県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(12月)が3ヶ月ぶりに前月を上回った。
  • 消費動向においては、新車登録台数(1月)が4ヶ月連続で下回った。大型小売店販売額(12月)は、全店ベースで2ヵ月ぶり、既存店ベースでは3ヶ月ぶりに前年を下回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(1月)が全国0.61倍(前月から0.03ポイント改善)に対し、県は0.66倍(前月から0.02ポイント改善)となり、県が全国を0.05ポイント上回っている。(順位は全国では18位に、近畿では1位であった。) 。

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