和歌山県の経済動向について(平成23年5月)

和歌山県の経済動向について(平成23年5月)

内閣府は、平成23年5月24日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、東日本大震災の影響により、このところ弱い動きとなっている。また、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。」と据え置いた。
個別項目では、企業収益、設備投資、住宅建設について下方修正した。
なお、景気の先行きについては、「当面は東日本大震災の影響から弱い動きが続くと見込まれる。その後、生産活動が回復していくのに伴い、海外経済の改善や各種の政策効果などを背景に、景気が持ち直していくことが期待されるが、電力供給の制約やサプライチェーン立て直しの遅れ、原子力災害及び原油価格上昇の影響等により、景気が下振れするリスクが存在する。また、デフレの影響や、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要である。」とし、下向きの動きが短期にとどまることを期待する一方、震災の影響等の下振れリスクに警戒感を示した。
県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(3月)が2ヶ月ぶりに前月を上回った。
  • 消費動向においては、新車登録台数(4月)が8ヶ月連続で下回った。大型小売店販売額(3月)は、全店ベース、既存店ベース共に3ヶ月連続で前年を上回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(4月)が全国0.61倍(前月から0.02ポイント悪化)に対し、県は0.71倍(前月から0.01ポイント悪化)となり、県が全国を0.10ポイント上回っている。(順位は全国では15位に、近畿では1位であった。)

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