和歌山県の経済動向について(平成28年3月)

和歌山県の経済動向について(平成28年3月)

内閣府は、平成28年3月23日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、このところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている。」とし、5ヶ月ぶりに下方修正した。
個別項目の判断は、企業収益に関して「非製造業を中心に改善傾向にある」として製造業の業況判断を引き下げ、個人消費に関して「消費者マインドに足踏みがみられる」として基調判断を下方修正したが、設備投資に関しては「持ち直しの動きが見られる」として、5ヶ月ぶりに上向き判断とした。

なお、景気の先行きについては「雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかに回復に向かうことが期待される。ただし、海外経済で弱さがみられており、中国経済を始めとするアジア新興国や資源国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがある。こうしたなかで、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の留意する必要がある。」とした。

県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(1月)が2ヶ月連続で前月を上回った。
  • 消費動向においては、新車登録台数(2月)が3ヶ月ぶりに前年を上回った。大型小売店販売額(1月)は、全店ベースでは10ヶ月連続、既存店ベースは2ヶ月連続で前年を上回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(2月)が1.14倍と前月より上昇し、近畿で3位、全国で29位であった。

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