和歌山県の経済動向について(平成28年4月)

和歌山県の経済動向について(平成28年4月)

内閣府は、平成28年4月21日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、このところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている。」とし、前月の判断を維持した。
個別項目の判断は、企業収益に関して「非製造業を中心に改善傾向にある」として前月の判断を据え置いたが、企業の業況判断に関して「慎重さがみられる」として判断を引き下げた。また、貿易・サービス収支に関しては、「黒字は、増加傾向にある。」として黒字基調の見通しを示した。

なお、景気の先行きについては「雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復に向かうことが期待される。ただし、海外経済で弱さがみられており、中国を始めとするアジア新興国や資源国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがある。こうしたなかで、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。」と前月の判断を据え置いたが、「平成28年(2016年)熊本地震の経済に与える影響に十分留意する必要がある。」と震災の影響に懸念を示した。

県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(2月)が3ヶ月連続で前月を上回った。
  • 消費動向においては、新車登録台数(3月)が2ヶ月ぶりに前年を下回った。大型小売店販売額(2月)は、全店ベースでは11ヶ月連続、既存店ベースは3ヶ月連続で前年を上回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(3月)が1.12倍と前月より下降し、近畿で3位、全国で30位であった。

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