和歌山県の経済動向について(令和5年3月)

和歌山県の経済動向について(令和5年3月)

 内閣府は、令和5年3月22日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直している。-」とし、全体判断を前月から据え置いた。


個別項目

 <判断引き上げ>
  ・生産:このところ弱含んでいる。
 <判断引き下げ>
  ・企業収益:総じてみれば改善しているが、そのテンポは緩やかになっている。

  なお、景気の先行きについては「先行きについては、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあって、景気が持ち直していくことが期待される。ただし、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響や中国における感染拡大の影響に十分注意する必要がある。」とした。



県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(1月)は3ヶ月ぶりに前月を下回った。
  • 消費動向においては、自動車新車登録台数(2月)が2ヶ月連続で前年を上回った。百貨店・スーパー販売額(1月)は、全店ベースでは4ヶ月連続で前年を上回り、既存店ベースでは2ヶ月ぶりに前年を上回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(2月)が2ヶ月連続で前月から上昇した。近畿で4位、全国で38位であった。


 ※ 新型コロナウイルス感染症が再拡大する中で、ウィズコロナへの動きも進み、景気の改善が一部見られるものの、原材料価格の高騰など
   の影響により、県内経済動向は依然として厳しい状況にあるものと考えられる。

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