助産学科
助産学科
この学科は、看護師の教育を受けた女子が、助産師の資格を取得する教育コースです。
助産師として実践活動ができる能力を養うとともに、妊産褥婦への援助だけでなく家族を中心とした地域の母子保健向上に寄与できる人材の育成を目指します。
(1)教育日的
妊産褥婦の主体性を重んじた安全・安楽な出産を根拠に基づき支援する能力を養うとともに、生涯にわたる女性の性と生殖の健康ニーズに対応し得る助産師を育成する。
(2)教育目標
- 生命の尊厳を基盤とし、人間を統合的に理解する能力を養う。
- 妊産褥婦と胎児・新生児の健康状態を診断し、根拠に基づき支援する能力を養う。
- 生涯にわたる女性の性と生殖を中心とする健康管理に必要な基本的知識・技術を養う。
- 多職種と連携・協働し、母子に必要な地域の社会資源の活用や調整を行う能力を養う。
- 母子保健に関わる専門職として自律し、倫理的判断に基づき行動できる力を養う。
- 助産師の役割と責務を自覚し、好奇心・探求心をもって主体的に学び続ける力を養う。
(3)教育内容
授業科目 | 単位数 | 時間数 |
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助産学概論 | 1単位 | 15時間 |
人間の性と生殖 | 1単位 | 30時間 |
母子の健康科学 | 1単位 | 30時間 |
妊娠・分娩・産褥の生理と病態 | 2単位 | 60時間 |
新生児・乳幼児の成長発達 | 1単位 | 30時間 |
家族の心理・社会学 | 1単位 | 30時間 |
授業科目 | 単位数 | 時間数 |
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助産診断・技術学I | 1単位 | 30時間 |
助産診断・技術学II | 2単位 | 40時間 |
助産診断・技術学III | 2単位 | 40時間 |
助産診断・技術学IV | 2単位 | 40時間 |
助産診断・技術学V | 1単位 | 30時間 |
助産診断・技術学VI | 1単位 | 16時間 |
健康教育論 | 2単位 | 44時間 |
授業科目 | 単位数 | 時間数 |
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地域母子保健 | 2単位 | 30時間 |
授業科目 | 単位数 | 時間数 |
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助産管理 | 2単位 | 30時間 |
授業科目 | 単位数 | 時間数 |
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助産学実習(周産期) | 6単位 | 270時間 |
助産学実習(分娩介助) | 3単位 | 135時間 |
助産学実習(NICU・GCU) | 1単位 | 30時間 |
地域母子保健実習 | 1単位 | 45時間 |
単位数 | 時間数 |
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33単位 | 975時間 |
(4)臨地実習計画
科目 | 目的 |
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助産学実習 (周産期) |
1) 妊産褥婦と胎児・新生児の健康状態を診断し、助産過程を展開するための能力を養う。 2) 継続事例を受け持ち、妊娠期から産後1か月の母子の個別的ニーズの理解、主体的な出産・育児に向けた 援助、より健康に経過するための援助(母乳哺育、母子関係・家庭関係への援助を含む)を実践する能力 を養う。 3) 管理役割を体験し助産管理を学ぶ。 |
助産学実習 (分娩介助) |
1) 産婦の健康状態を診断し、分娩期の助産過程を展開する能力を養う。 2) 分娩が正常に経過するための援助技術を修得する。 3) 根拠に基づき正しい手技で安全に分娩介助が実施できる。 4) ハイリスク妊産婦、異常時・救急時の対応について理解する。 |
助産学実習 (NICU・GCU) |
NICUに収容されている新生児の助産過程を展開し、指導のものとにケアを実施できる。 |
地域母子保健 実習 |
1) 地域の特徴、母子保健活動の現状を把握し、地域母子保健における助産師の役割を理解する。 2) 思春期の対象に性教育集団指導を実施し、健康教育の企画・運営実践力を修得する。 |