「第8回和歌山県食の安全県民会議」を開催しました。

第8回の県民会議では、「平成18年度の食品衛生監視指導計画」を中心にご検討頂きました。
この監視指導計画は、県内（和歌山市を除く）の食品製造加工場、飲食店などの施設の監視指導や食品の分析検査を実施する際の計画であり、食品の安全を確保するためには欠くことのできないものです。
会議では、委員各位から多くのご意見・ご提案を頂きました。 今後、パブリックコメントで頂いた事項とともに、修正を加えより充実した計画としたうえで今年度中に公表することとなっています。

開催日時・場所

日時：平成18年2月28日火曜日午後3時00分から午後5時00分

場所：和歌山県自治会館304号室

議事

1. 「平成18年度和歌山県食品衛生監視指導計画」(素案)について
2. 食の安全・安心・信頼確保のための方策について
   「平成17年度事業報告と平成18年度事業計画
3. 食の安全サポーターからの意見等について
4. その他

委員意見(概要)

「平成18年度和歌山県食品衛生監視指導計画」(素案)について

• 委員
  和歌山市とどのように連携しているのか。安全・安心の問題について、和歌山市が政策的にどの様に取り組んでいるのかを県としても掌握する必要がある。県の計画を見ても分かりにくい。もう少しわかりやすい内容に工夫してほしい。

• 県
  項目が多いので、視点が絞りにくい。来年以降は、概要的なもの、又は、説明書き的なものを載せていきたい。
  和歌山市は県と同等の立場であり、互いに計画の打合せは行っている。
• 委員
  農薬のポジティブリスト制度には、いくつかの問題がある。ドリフトにより、基準値を超えた場合、風評被害が出かねない。基準値を超えた場合の対応は慎重にしてほしい。対応面で問題が出る可能性がある。
• 県
  今のところ事例はないが、他県の状況を見ながら、共通的な対応をしたい。
• 委員
  遺伝子組換え作物については、規制する県も出てきており、北海道では条例を制定し、交雑の問題、ブランド保護の観点から規制している。和歌山県では、今どのように考えているのか。
  今後、わかやまブランドを強調していくことからも、必要であるのではないか。
  遺伝子組換え作物が少ないときに対処することが大事であり、多く出回ってからでは規制するのは大変である。是非、ご検討頂きたい。
• 県
  県としては、現在、規制は考えていませんが、流通している食品については、食品表示が正しくなされ、違法な遺伝子組換え食品が流通していないことを確認することが重要であると考えている。
  今年度は、県内で遺伝子組換え作物が使われているであろう大豆加工食品、20件を検査し、正しい表示ができているのかを重点的に調べることにしている。

その他、食品表示の違反内容、重点漢字業種の基準、対中国輸出とそれ以外の輸出、梅干に混入するケシキスイについての質問・意見が出た。

食の安全・安心・信頼確保のための方策について
「平成17年度事業報告と平成18年度事業計画」

• 委員
  食の安全タウンミーティングの開催通知は、どういう方面に出したのか？有田会場に、くらしの研究会から約30名参加しているが、もっと色々な方面に声をかければ、もっと参加すると思う。
• 県
  広報については、生産者、製造加工業者、消費者の団体等を含め、周知している。ただ、みかんの収穫時期と重なったため、生産者の参加が難しかったのだと思う。来年は、より多くの方が参加できる時期に開催したい。
• 委員
  食の安全サポーターは、紀北にかたよっている。紀南にもどんどん増やしてほしい。
• 委員
  「第3回食の安全シンポジウム」は、良かったと思っている。ただ、作業の段階で事業者も対象としていたが、事業者の参加が少なく、行政、消費者が多かった。今後、参加者のバランスを考えていきたい。

その他、平成18年度の予算、県政おはなし講座についての質問が出た。

食の安全サポーターからの意見等について

• 委員
  食の安全サポーターは、地域で草の根的に広がるのが大事だと思う。是非、進めて頂きたい。
• 委員
  食の安全サポーターには若い人が集まりにくく、60才代が多い。年代に偏りがあるのは問題だと思う。メール、携帯電話等を使って若い人へ浸透できないか。
• 委員
  保育所、幼稚園児を持つ若いお母さん方は、アレルギー等不安を感じており、興味を持っている。
  保育所の園長さんが集まるところで話して広めてはどうか。子供への影響や食の安全の知識の後世への伝達については、若いお母さんが握っている。そうした方が勉強してくれると、とてもいいと思う。今までと違った所に知らせを流してほしい。

その他

特に意見なし