第23回和歌山県食の安全県民会議

開催日時・場所

日時:平成23年2月2日水曜日午後2時00分から午後4時00分

場所:和歌山県自治会館2階203号室

会議の様子1会議の様子2

会議の様子3会議の様子4

議事

  1. 平成22年度上半期の第2次食の安全・安心・信頼確保のためのアクションプラン進捗状況について
  2. 第3次食の安全・安心・信頼確保のためのアクションプラン(中間案)について
  3. 平成23年度和歌山県食品衛生監視指導計画(素案)について
  4. 食の安全・安心・信頼確保のための方策について
    (平成22年度事業報告及び平成23年度事業計画(概要))

委員意見(概要)

平成22年度上半期の第2次食の安全・安心・信頼確保のためのアクションプラン進捗状況について

  • 委員
    報告いただいたのは、上半期での中間報告ですので、現在、達成に向けて進めているところだと思いますが、何か懸案事項などありますか。進捗状況としては、順調に進んでいるという判断でしょうか。

  • 昨年度と比較すると、概ね同じ程度の達成割合となっておりますので、現時点で、何か懸案事項があるということはないと思います。

第3次食の安全・安心・信頼確保のためのアクションプラン(中間案)について

  • 委員
    今日提示いただいた内容がほぼ最終案ですということですが、今日は前回の会議での素案に対する意見がプランに反映されているかどうか検証するだけなのでしょうか、今回意見が新たに出た部分は修正ができるのですか。

  • 今回いただいたご意見についても、修正できるものについては、できる限り最終案に反映したいと思います。
  • 委員
    では、御意見をいただきたいと思います。
    まず、前回の意見がどのように反映されてるか、ご質問された方が一番良く覚えておられると思うのですが、トレーサビリティ、食育、GAP(ギャップ)の三つについて、また、行動目標の「推進します」という言葉が曖昧という表現の問題もありました。
    他の数値の説明はほぼ納得できるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
  • 委員
    例えば、毎年作っている監視指導計画では、パブリックコメントを募集していますが、追加すべき点として、「食に関する情報交換への参画」というところにこの一項目を入れた方が良いんじゃないかと思います。そうすることで、そこまでやってるということが明らかになりますし、そういうことが明らかになることが、リスクコミュニケーションの基本ではないかという感じがします。

  • パブリックコメントをプランに入れた方が良いんじゃないかという只今のご意見について、前向きに検討したいと思います。
  • 委員
    和歌山市の位置付けについては、今まで県民会議でも議論されたかと思うのですが、国や他府県との協力とかは入っていると思いますが、和歌山市との協力、連携などというのは入っていないと思いますので、アクションプランの中にもっとはっきりと打ち出した方が良いのではないかと思います。
    和歌山市は中核市として保健所業務を完結しなければならない訳で、やるべきことはきちんとやられていると思うのですが、市民の目にははっきりとは見えていないのではないかと思いますので、その辺のことも今回盛り込んだ方が良いのではないかと思います。

  • 今のご意見については、協議を行っておりますので、具体的な回答にはもう少しお時間をいただきたいと思います。
  • 委員
    これはアクションプランだけの問題ではなく、行政組織全体に関係することです。
    私も長らく誤解してた部分があるのですが、当会議は「和歌山県」という冠が付いてますので、県全体のことを扱っているかと言うと、実は和歌山市が中核市ですので、ここで協議している事項の一部は、和歌山市を除いています。
    ちょっと違和感はありますが、これは行政の仕組みによるものですので、しばらく皆さんにお待ちいただいて、またご報告いただければと思います。
  • 委員
    生鮮食品生産衛生管理システム認証施設、食品衛生管理認定施設、食品の流通・販売段階における衛生管理マニュアル導入施設は、既に決まっているのかどうか、決まっているのならどういうふうに決めたのか教えてください。

  • 目標値ですので、制度について広く周知をして、今後できるだけ多くの方に申請を出していただくよう努めたいと思います。
  • 委員
    例えば、生鮮食品生産衛生管理システム認証施設数について、現状が3、23年度の目標が4で、1つ増える施設を決めるのは、何か基準があるんですか。また、大きい事業者を優先するというようなことはないのでしょうか。

  • こちらで1つの施設を決めるのではなく、申請いただいた内容により認証等を行います。 また、事業の規模の大小は全く関係ありません。
  • 委員
    取組に「食品表示相談窓口」の設置とありますが、和歌山市保健所での食品表示の相談対応と県での対応との関係はどうなっているのですか。

  • 県、市の窓口にすみ分けがある訳ではなく、どなたからのご相談でもお受けしますが、例えばJAS法については、権限は和歌山市が持っていますので、権限を有する自治体に相談したいということであれば、和歌山市さんということになります。
  • 委員
    GAP基準は和歌山県が認証しているものではないと思いますが、「GAP実践農家」というのは、どういう定義であって、どの行政機関がその基準を定めているのですか。

  • 担当部局に確認したところでは、以前は示されていなかった国の考え方が示されたことにより、国で一定の整理がなされた内容に基づいて、県でも進めていくと聞いております。
  • 委員
    先ほどのように和歌山県が制定した認証制度というのがあれば、何件、何パーセントというのが分かりやすいんですが、国の明確な根拠が無い中で、パーセンテージの目標については、検証しづらいと思います
  • 委員
    ギャップは、グッドアグリカルチャルプラクティスという良い農業をやるように指導者が巡回して、その割合を徐々に増やしていくということで進めていると思いますが、全部の生産者を一年で回れない中で、その確認回数などは目標数値として入れられると思います。
    けれども、やってるけどもちゃんとできていない場合があり、あなたはやってない、やってるとなかなか言えない実態があると思います。食品安全、環境保全、労働安全という三つの取組の全てができていなければできていないということになるのか、概ねできているが、一部直さなければならないという場合も良いのかということで、実践している農家、していない農家という分け方が、非常に難しいと思います。
  • 委員
    これについては、実践農家のパーセンテージでカウントできるのか、もう一度担当課に確認してくれませんか。

  • わかりました。再度、確認をさせていただきます。
  • 委員
    2次プランの「親子を対象とした料理講習会を開催します」という取組で、年100回の数値目標が継続して達成されていて、3次プランでも数値目標の講習会の回数が100回のままでレベルアップしていないのですが、このままでよろしいんでしょうか。
    もし、参加された方に有意義であったかどうかというアンケートを取っているのであれば、その評価の割合を数値目標としても良いのではないでしょうか。

  • 実績値を守るだけでかなりハードルが高いこともあることから、現状維持が目標となることもありますが、実際参加された方が有意義であったかどうかということは非常に大事なことだと思いますので、再度担当課と話をしたいと思います。

平成23年度和歌山県食品衛生監視指導計画(素案)について

  • 委員
    食中毒の防止のために平成23年度の検査対象食品にアイスクリーム類と氷菓を加えたということですが、検査項目が一般細菌と大腸菌群なので、これだけを測っても、食中毒のリスク分析にはならないと思います。

  • 食中毒につながる事例は限られていますが、製造の段階での充填殺菌が十分でなかったのか、流通の温度管理が悪かったのか、遡りを行って、リスクを低減していきたいと考えています。
  • 委員
    説明する際には食中毒のお話しは切り離さないといけないと思います。或いは、食中毒の心配があるのでしたら、大腸菌群ではなく大腸菌を測るという方法があります。これについて、規格基準は、一般細菌と大腸菌群だけなんですか。

  • アイスクリームについては、そうです。
  • 委員
    では、規格基準に準拠したと説明した方が良いのではないでしょうか。
    それから、県の認定制度のランクの緩和の説明の中で、管理運営基準に対して満たしているかどうかというお話しがあったと思います。普通、製造業者は食品衛生法に照らし合わせて基準を比較していくのではないかと思ったのですが、食品衛生法ではなく、県知事が条例で定めた管理運営基準を基準として良いのでしょうか。

  • 食品衛生法で謳われている管理運営基準の中で、共通基準が製造業種毎に設けられ、細かいことは全部そこに書かれています。
    また、食品衛生法に基づくものに加えて地域の実情とか和歌山県に特化すべきことを加味しながら、食品衛生法施行条例で管理運営基準を定めています。

食の安全・安心・信頼確保のための方策について
(平成22年度事業報告及び平成23年度事業計画(概要))

  • 委員
    ジビエ(野生鳥獣肉)の衛生管理対策は、イノシシとシカだけが対象ですか。
    また、この対策は全国にあるのですか。和歌山県が特に中心となっている事例でしょうか。

  • 現在個体調整しているその2種類について、マニュアルを作成しています。
    先進県は、北海道、長野です。また、近畿地方では和歌山県が初めてです。

その他(食の安全条例について)


  • 前回、条例に関して多くのご意見をいただき、それを踏まえ事務局で再度検討を行った結果、県民会議における条例の議論については、今後、次のように進めたいと考えていますので、御了承いただければと思います。
    前回の議論では、条例についての認識が、事務局と委員各位、また委員相互間におきましても、若干異なっていると思っておりますので、条例の具体的な進め方としましては、一足飛びに条例化の是非とか条例の内容を議論するのではなく、基本方針といった現行のルールや過去の対応について、まず共通の認識を持っていただくとともに、現行の内容が改正を要するかどうか議論していただき、その議論の中で条例化すべき内容の有無についてもご検討いただければと思います。
    以上の議論を経まして、一定の方向性を県民会議としてお示しいただければ、そのご意見を事務局として真摯に受け止め、必要な事務を行ってまいりたいと考えています。
    なお、新たに条例を制定することは、自治体、ひいては県民にとって非常に大きな意味を持つものであり、県議会の賛同が必要であり、また、作る以上は、他の県を凌ぐ良い条例としたいと考えておりますので、制定のタイミングを十分に見極める必要があると思っております。こういったところについては、事務局に任せていただきたいと思います。
  • 委員
    懸案の条例について、今のご説明で納得いただけますでしょうか。
    県の意向を率直に委員の皆様にお話しいただけませんかというような話し合いを前回の会議の後に県の事務局との間で持ちました。
    その上で、条例化に関する議論について、この場で行うのかどうかというところまでがまず出発点になろうかと思います。
    今日は議題が多くございましたので、これについてあまり議論をする予定はございませんでしたが、只今の県の発言に対して、特にご質問等ございますでしょうか。
  • 委員
    かなりしつこく条例化について要望してきました。今県から伺った点について言いますと、前回の議論を踏まえ、整理が進んだという印象を受けました。
    いずれ条例化しなければならないだろうというのが私の希望ですし、またそうなっていくだろうという感じがしておりました。
    そういうことで、時間をかけて良いものを作ることに専念すべきではないかと思います。
    私も、次の任期には参加できるかどうかはっきりしませんが、言い出した者ということもありますので、このことについて真剣に議論していただいて、また更に大きく前進して条例化に行くようにお願いしたいと思います。
    また、次回の県民会議に是非申し送りをしながら、良い議論をしていただけたらと思います。
  • 委員
    委員の皆様方、もし次の期もお務めいただけるようでしたら、県の食に関するアクションプランなどの事業について、かなり精通されてこられているのではないかと思いますので、そういったことも踏まえて、また更に条例化必要かどうかというところの議論をこの会議で持って、そして、良い条例を作るのであれば、他府県に負けない良いものを作っていただきたいですし、或いは他府県に負けない安全対策を県が持っていただきたいと考えます。
    また、次回以降の会議の中で協議事項として時間を取っていただいて、この後も引き続き議論して、ご意見をいただくことにしたいと思います。

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