わかやまジェンダー平等プロジェクトシンポジウムを開催しました。
「わかやまジェンダー平等プロジェクト」の新たなスタートを記念し、
多様な視点からジェンダー平等の重要性を共有する契機とするため、
具体的なアクションにつなげる場として、3部構成にてシンポジウムを開催しました。
(1)開催日時
令和7年11月4日(火)13:30~17:30
(2)会場
ホテルアバローム紀の国 3階「孔雀の間」(和歌山市湊通丁北2-1-2)
(3)プログラム
【第一部】(13:30~14:00)
・オープニング

(主催者挨拶の様子)
・「わかやまジェンダー平等推進アワード」表彰式
<受賞者> ※順不同
◎株式会社アワーズ(代表取締役社長 山本 雅史)
◎トランスコスモス株式会社(代表取締役共同社長 牟田 正明、代表取締役共同社長 神谷 健志)
◎和歌山信愛大学(学長 シスター森田 登志子)
各企業団体の取組詳細についてはこちらから

(表彰式の様子:前列左から和歌山信愛大学、宮﨑知事、トランスコスモス株式会社、株式会社アワーズ)※敬称略
【第二部】(14:15~15:45)
・基調講演
講師:独立行政法人国立女性教育会館 理事長 萩原 なつ子 氏
テーマ:地方から進めるジェンダー平等 ~共に創る未来社会~

(基調講演の様子)
<基調講演レポート>
今回の講演では、講師の萩原理事長がご自身の経験を交えながら、日本におけるジェンダー平等と女性活躍の歩みを振り返ってくださいました。
近年、国立女性教育会館が「国立男女共同参画機構」として新たにスタートするなど、国全体でジェンダー平等を進める体制づくりが進んでいます。
文部科学省や経済産業省など、さまざまな省庁が連携しながら、女性の経済的自立を支え、誰もが活躍できる社会を目指しているそうです。
講師は広告業界で働いていた当時を振り返り、「昔は求人票に“未婚女性のみ”“自宅通勤”といった条件が当たり前のように並んでいた」と語られました。
結婚すれば退職、という時代の中で、学び直すことを通して社会の不平等に気づき、自分の生き方を見つめ直すきっかけになったといいます。
また、かつての広告に描かれた“理想の女性像”─仕事も家庭も完璧にこなす姿─は、実は多くの女性に重いプレッシャーを与えていたと同時に、
男性にも「こうあるべき」という息苦しさをもたらしていたと指摘されました。
ジェンダーの固定的な役割分担は、男女どちらにとっても生きづらさの原因だったのです。
「ジェンダーとは、生まれつきの性別ではなく、社会が作り出した“期待”や“役割”のことです」と講師は語ります。
少子高齢化が進む今だからこそ、女性も男性も、誰もが自分らしく生きられる社会づくりが求められています。
今回の講演を通じて、“学ぶこと” “気づくこと” “変えていくこと”の大切さを改めて感じる時間となりました。
【第三部】(16:00~17:30)
・第1回 地域働き方・職場改革ワークショップ
講師:株式会社ワーク・ライフバランス コンサルタント 大畑 愼護 氏
第1回目のテーマ:「こんな職場を選びたい、こんな職場は選びたくない」

(ワークショップの様子)
この取組は、地域で働く企業団体、そして若者である学生さんが共に「若者や女性にとって働きやすく、選ばれる地域」を考える場としてスタートしました。
今、全国的にも、若い世代が地元を離れて都市部に出ていく傾向があり、特に、女性の転出が多いことが課題です。
その背景には、「理想の働き方・暮らし方」と「地方の職場の現実」との間にギャップがあるとの問題意識があります。
このワークショップでは、そのギャップをどのように埋めていけるのか、学生の皆さんの率直な声と、
企業・団体における現場の実情をもとに、一緒に考える計3回のワークショップの第1回目を実施しました。


