友好・姉妹提携先の概要と交流の実績

友好・姉妹提携先の概要と交流の実績について

中国の国旗 フランスの国旗 アメリカの国旗 メキシコの国旗 スペインの国旗

中国 山東省
           四川省

フランス・ピレネー
オリアンタル県
アメリカ・フロリダ州 メキシコ・シナロア州 【参考】 スペイン・ガリシア州
(熊野古道とサンティアゴ巡礼道
  との姉妹道提携)


中国の国旗
中国・山東省
中国山東省との友好の歩み

  1. 日本国和歌山県と中華人民共和国山東省との友好県省関係締結議定書
     日本国和歌山県と中華人民共和国山東省は日中両国国交回復共同声明と日中平和友好条約の精神に基づき相互間の友好関係を推進し、理解と親 善を深めるため友好県省関係を締結する。
     双方は、この友好関係締結を新たな起点として、平和友好、平等互恵、相互信頼、長期安定の原則に基づき、経済、貿易、文化、教育、科学技術等の各分野にわたって交流と協力を促進し、日中友好善隣関係と和歌山県・山東省の友好発展のため努力することに同意する。
     この議定書は、等しく正文である日本語及び中国語により作成し、署名の日をもって発効する。
     昭和59(1984)年4月18日 日本国和歌山県知事 仮谷 志良
                 中華人民共和国山東省省長 梁 歩庭
     
  2. 和歌山県・山東省友好交流関係の発展に関する覚書
     日本国和歌山県と中華人民共和国山東省は、1984年の友好県省関係締結以来、平等互恵の理念に基づく積極的な交流を展開することにより発展と繁栄を共に実現して来た。
     日中国交正常化35周年を迎えた今日、両県省は、時代に対応した、より実りのある幅広い分野での実質的な交流プロジェクトを展開し、双方の友好関係を更に深めるため、以下の項目について合意するものである。

    (1) 環境分野
     両県省の産官学連携により、和歌山県から山東省への技術者や研究者の派遣、山東省から和歌山県への研修員、視察調査団の受入による政策の制定、管理、技術に関する指導と双方の企業間における技術提携や事業提携など、環境問題の解決と環境関連産業の振興について協力して取り組むことに合意する。
    (2) 経済貿易分野
     両県省は、先に調印した「経済協力枠組み覚書」の役割を発揮させ、双方の企業の積極的な経済活動を支持、奨励し、双方の貿易、投資に関する交流の更なる展開を促進する。
    (3) 農業分野
     両県省は、農業経営、安全な農産品の生産技術や安全管理などの交流を通して、双方の産官学連携により実質的な交流を積極的に促進する。
    (4) 文化・芸術・スポーツ分野
     両県省は、文化・スポーツ団体、研究者、芸術家、競技者、指導者の相互訪問と宣伝を支援するなど、双方の文化・芸術・スポーツの共同繁栄を促進する。
    (5) 観光分野
     両県省は、双方の潜在的な観光市場の開拓と観光産業の発展に取り組み、観光の相互交流を促進する。
    (6) 人的交流
     両県省は、双方の公務員の相互派遣、民間交流団体や教育機関間の青少年、研究者の相互派遣やインターネットを活用した交流等を促進する。   

   なお、この覚書は、日本語、中国語により共に正文として作成し、署名の日をもって発効するものとする。
    日本国 和歌山県知事 仁坂 吉伸
    中華人民共和国 山東省代理省長 姜 大明
    平成19(2007)年11月20日 済南にて
 

  1. 山東省の概要
    歴史  中国の中でも古くから栄え た地域で、中華民族とその文化の発祥地の一つ。春秋時代(紀元前770年~紀元前403年)に は斉魯両国がこの地にあったので、現在でも山東省の略称を「魯」または「斉魯」という。
    地勢  中国東部、黄河の下流に位 置し、北は河北省に接し、西は河南省、南は安徽省、江蘇省にそれぞれ接する。東方の黄海と渤海 に突出する山東半島と西方の泰山山脈を含み、平野率55%、海岸線は3,024キロメートルに及び、総面積は15万7,900 ㎢である。
    人口  省内の行政区域は、16地級市、27県級市、53県、57市管轄区に区分されており、総人口は10,047万人(2018 年末現在)である。
    気候  温帯モンスーン気候に属 し、年間平均気温は11~14度で、最も暑い7月の平均気温が24~28度、最も寒い1月の平均 気温が-5度~1度である。年間降水量は西部地区が400~600ミリメートル、南部、東部地区が 700~900ミリメートル である。

    産業

     石油、天然ガス、石炭、 金、ボーキサイト、鉄などの鉱物資源が豊富で、これらの資源を活用したエネルギー産業や化学工業などが発 達している。また、小麦、とうもろこし、綿花、落生、果物等を生産する農業が盛んで、水産業も発達している。
     2019年現在、山東省の農業生産量は全国第1位を誇り、省全体のGDPは全国3位、工業生産額、原油・石炭生産量はいずれも全国第2位で ある。
     青島、煙台、威海をはじめとする11市の15地区が国家級開発区に指定されており、外国企業等に対する優遇措置がとられている。


 

  1. 和歌山県と山東省との交流
    昭和47年9月 日中国交回復後、日中共同声明発表。
    昭和51年4月 仮谷志良県知事を団長とする「県日中友好の翼」が訪中。
    昭和59年4月17日~30日 梁歩庭山東省長を団長とする山東省友好代表団が来県し、昭和59年4月18日、友好提携締結調印式を挙行。
    昭和59年 12月1日 和歌山下津港青島港友好港調印。
    昭和61年5月7日 和歌山県立医大山東医大友好校調印。
    昭和62年3月 李昌安山東省長を団長とする山東省友好訪日団が来県。
    平成元年5月 鈴木俊男氏を団長とする 「和歌山県日中友好県民の翼」が訪中。
    平成2年2月 山東省済南市において、和歌山県常設物産展示場を開設。
    平成2年5月 趙志浩山東省長を団長とする山東省政府代表訪日団が来県。
    平成5年4月 白浜町などを会場として、 第13回日中経済知識交流会を開催。
    平成6年5月 仮谷志良県知事を団長とする和歌山県行政交流団が訪中。
    平成6年7月 趙志浩山東省長を団長とする山東省友好代表団が来県。
    世界リゾート博国際リゾート館において山東省ブースを出店。(7月16日~9月25日)
    平成7年11月27日 和歌山市において、友好提携10周年記念玉石孔子立像除幕式を開催。
    平成7年11月28日 山東省との民間技術者の派遣と受け入れに関する協定書調印。
    平成8年10月 西口勇県知事を団長として、山東省青島市などにおいて、和歌山県下津港利用促進説明会「ポートフォー ラム’96」を開催。
    平成13年6月 北東アジア地域自治体首脳会議出席のため、木村良樹県知事が山東省を訪問。
    平成14年5月 孫光遠山東省長助理を団長とする日中国交正常化30周年記念山東省観光代表団が来県。
    平成15年10月 和歌山市において、和歌山 県・山東省企業間協議会(商談会)を開催。
    張高麗中国共産党山東省委員会書記を団長とする山東省友好代表団が来県。
    平成16年5月 木村良樹県知事を団長とする友好提携20周年記念和歌山県・山東省世界遺産探訪友好交流団が訪中。
    平成17年10月 山東省において、中国山東友好都市旅遊大会が開催。
    平成19年7月 才利民山東省副省長を団長とする山東省経済貿易代表団が来県。 「経済協力枠組み覚書」調印。
    平成19年11月20日 仁坂吉伸県知事を団長とする環境対策協力代表団が山東省を訪問。
    和歌山県・山東省友好交流関係の発展に関する覚書(PDF形式 144キロバイト)調印。
    平成20年2月 原邦彰県副知事を団長とする訪問団が山東省及び北京市を訪問。
    平成20年4月 高新亭山東省人民代表大会常務副主任を団長とする山東省人民代表大会訪問団が来県。
    平成21年11月 下宏和歌山県副知事を団長とする友好提携25周年記念訪問団が訪中。
     平成21年12月 張万青山東省秘書長を団長とする友好提携25周年記念訪問団が来県。
    平成21年12月4日 「日本国和歌山県商工観光労働部―中華人民共和国山東省旅遊局友好協力覚書」調印。
    平成22年3月 下宏和歌山県副知事を団長とする和歌山県の魅力発信訪問団が訪中。
    平成23年8月 仁坂吉伸知事を団長とする山東省訪問団が訪中。
    平成26年10月 坂本登和歌山県議会議長を代表とする友好提携30周年記念訪問団が訪中。
    平成27年5月 下宏和歌山県副知事を代表とする和歌山県友好訪問団が訪中。
    平成28年11月 仁坂吉伸和歌山県知事が山東省を訪問。
    平成29年9月

    夏耕山東省人民代表大会常務委員会副主任を団長とする山東省訪問団が来県。

    平成30年4月 仁坂吉伸和歌山県知事が山東省を訪問。龔正省長と高齢者対策に係る交流等について意見交換を実施。
    平成30年12月 于国安山東省副省長が来県。仁坂吉伸和歌山県知事表敬のほか県内農業関連施設等を視察。
    平成31年3月 龔正山東省長一行来県。35周年記念会談・祝賀会等に参加。
    令和元年10月

    仁坂吉伸和歌山県知事が山東省を訪問。劉家義山東省書記と35周年記念会談。



中国・四川省
中国四川省との友好の歩み

  1. 日本国和歌山県と中華人民共和国四川省との友好交流関係の発展に係る覚書

     日本国和歌山県と中華人民共和国四川省は、「日中共同声明」等日中両国間の諸原則に則り、友好的な協議を通じて両県省の友好交流関係を発展させるとともに、以下の事項について合意する。

     (1)両県省民の友好を深め双方の発展を推進するとともに、両県省の友好都市関係樹立に向けた基礎を築くため、本覚書を締結する。

     (2)平等・互恵の原則に基づき、観光、防災減災、青少年、医療、教育、経済分野などで交流及び協力を推進する。

     (3)双方は、両政府間及び民間の友好関係を強化し、双方の幹部及び関係部署の間で連絡を取り合い、双方が共に関心を持つ情報を交換し、実質的な交流・協力項目を検討する。

       (4)双方の連絡窓口の部署は、和歌山県企画部及び四川省外事弁公室とする。

     本覚書は署名の日から効力を生ずる。

     本覚書は2020年3月24日に締結され、等しく根拠となる日本語と中国語でそれぞれ記された2通を1組とする。

      令和2(2020)年3月24日 日本国和歌山県知事 仁坂 吉伸

                   中華人民共和国四川省長 尹 力


     

  2. 日本国和歌山県及び中華人民共和国四川省の友好県省関係の締結に関する議定書

     日本国和歌山県及び中華人民共和国四川省の友好協力の更なる発展のため、日本国及び中華人民共和国の外交の原則に基づき、両国の法令の遵守を前提に、日本国和歌山県及び中華人民共和国四川省(以下「双方」という。)は、正式な友好県省関係を締結するとともに、以下の事項について合意する。

     (1)双方は、平等・互恵の原則に基づき、双方の優位性及び特性を活かしながら、教育、環境保全、農業、経済貿易、文化、観光、医療、防災・減災、青少年、人材育成などの分野で持続的な交流及び協力を幅広く展開し、共同発展を促進する。

       (2)双方は、定期的に交流を図りながら、共通の関心分野について、様々な方式により実質的な連携項目を検討する。加えて、双方の関係部門が定期的に相互訪問による交流を行い、連携項目の実現を図る。

       (3)双方の連絡窓口の部署は、和歌山県企画部及び四川省人民政府外事弁公室とする。

       (4)本議定書は、署名の日からその効力を生じ、有効期間は5年間とする。当該有効期間が満了した場合、どちらか一方からの終了の申出がなければ、当該有効期間は自動更新されるものとする。

     本議定書は、日本国和歌山県と中華人民共和国四川省が2022年1月26日和歌山、成都において署名し、その原本は日本語及び中国語の二言語を用いて同等の内容により作成された2通を1組とする。

      令和4(2022)年1月26日 日本国和歌山県知事 仁坂 吉伸

                      中華人民共和国四川省長 黄 強
     

  3. 四川省の概要
    歴史  古来より「天府の国」と呼ばれ、気候が温暖で食料が豊富であり、住みやすい土地として知られている。北宋時代、この地域に益州路、梓州路、利州路、夔州路を設置し、「川峡四路」と呼ばれていたところ、略称が「四川路」となったことから、四川の名が始まる。

    地勢

     中国の西南部、長江の上流域に位置し、南北に流れる長江支流がつくる四川盆地と西部の高原地帯からなり、海には面していないが中国最大級の瀘沽湖(ろここ)を有する。東は重慶市、南は貴州省と雲南省、西はチベット自治区、北は青海省、甘粛省、陜西省と接し、総面積は48.5万k平方メートルである。
    人口  行政区域は、1副省級市、17地級市、3自治州に区分されており、総人口は8,367万人(2020年時点)である。
    気候  温暖湿潤気候(四川盆地)と温暖冬季少雨気候高原山地性(川西高原)に属し、四川盆地は一年中湿潤で曇天が多く、雨量が多い。

    産業

     古来より内陸部有数の穀倉地帯で、付随して食品加工業や紡績・製紙業が発達しており、近年は、製造業等が沿海部から内陸に移転していることに伴い、中国内陸部有数の工業拠点となっている。省都である成都市は、1992年から対外開放都市及び全国総合改革都市に指定され、電子情報産業、新エネルギー自動車産業など商業貿易・金融・化学技術の中心地として西部大開発の中心拠点都市となっている 。

     また、2014年から国家級新区として承認されるとともに、2017年には自由貿易試験区(FTZ)に指定され、対外投資を積極的に取り入れており、省内の経済成長率は、2000年以来一貫して中国全体の経済成長率を上回っている。


     

  4. 和歌山県と四川省との交流

    令和元年10月

    仁坂吉伸知事が四川省と訪問し、尹力省長と会談を実施     

    令和2年3月 日本国和歌山県と中華人民共和国四川省との友好交流関係の発展に係る覚書調印
    令和4年1月 日本国和歌山県及び中華人民共和国四川省の友好県省関係の締結に関する議定書調印



フランスの国旗
フランス共 和国・ピ レネーオリアンタル県
フランス・ピレネーオリアンタル県との友好の歩み

  1. 日本国和歌山県とフランス共和国ピレネーオリアンタル県との友好提携協定書
     日本国和歌山県とフランス共和国ピレネーオリアンタル県は両県が相互に理解を深め、友好関係を推進するため、ここに友好提携の協定を締結する。
     双方は、経済、観光、文化、芸術、教育、スポーツ等、幅広い分野で密接な交流を行い、双方の友好を深め、互いの発展を図るよう努力するものとする。
     この協定が和歌山県とピレネーオリアンタル県を結ぶきずなとして、また日本とフランスを結ぶきずなとして両国の友好関係を強化し、世界の平和と発展に貢献することを確信する。
     この協定は日本語、フランス語によりともに正文として作成し、署名の日をもって発効するものとする。
     平成5(1993)年9月15日 日本国和歌山県知事   仮谷  志良 代理   和歌山県副知事 西口 勇
                 フランス共和国ピレネーオリアンタル県知事   ルネ・マルケス
     
  2. フランス・ピレネーオリアンタル県の概要
     ピレネーオリアンタル県はピレネー山脈のふもと、スペインと地中海に面したフランスの南端に位置し、スペインのバルセロナ地域などと共にカタロニア王国を形成していた古い歴史を誇る県である。
     産業としては果樹、野菜、ワインを中心とした農業が古くから栄えていたが、昨今、サンシプリアンを中心とする地中海沿岸が海洋リゾート地として発展を遂げ、冬季のピレネー山脈におけるスキーリゾートと併せ、観光リゾート産業が中心となりつつある。
    面積 4,183k平方メートル(和歌山県は4,726k平方メートル)
    気候 地中海性気候
    年間平均気温 14.9度
    年間降水量 311ミリメートル
    (その年により変化があるが毎年300~400ミリメートル程度)
    人口 約39万2千人
    県都 ペルピニヤン
    交通 パリ~ペルピニヤン(飛行 機で1時間)
    バルセロナ~ペルピニヤン(車で約2時間)
    ロンドン~ペルピニヤン(飛行機で1時間55分)

     
  3. ピレネーオリアンタル県と和歌山県の関係について
    平成元年9月9日 仮谷知事がピレネーオリア ンタル県、サンシプリアンを訪問。同県議会の議員より提携の可能性について仮谷知事に打診がある。
    平成3年8月 ルネ・マルケス ピレネー オリア ンタル県知事の 招待を受けて梅田出納長他がピレネーオリアンタル県を訪問。ルネ・マルケス県知事との会談で今後両県が多分野に渡って更に交流を深めることを確認。
    平成4年2月 ラングドッグ・ルシヨン地 方リゾート開発協会総取締部長がルネ・マルケス県知事の代理として来県、仮谷知事と会談。ピレネーオリアンタル県と和歌山県の交流推進に同意。
    平成5年1月 ルネ・マルケス県知事らが 来県。経済界など県各界の代表と会談し、行政レベルだけでなく、幅広い分野で交流を推進することに同意。
    平成5年9月15日 西口副知事が宗県議会議長とともにピレネーオリアンタル県を訪問。友好 提携議定書に調印。経済、観光、文化など幅広い分野での 交流を推進していくことを決定。
    平成6年7月 世界リゾート博参加のた めピレネーオリアンタル県代表団が来県。
    和歌山市中央商店街がピレネーオリアンタル県ペルピニヤン市商店街と友好提携締結。
    平成6年7月~9月 世界リゾート博国際リゾー ト館にピレネーオリアンタルブース開設。
    平成6年9月 友好提携1周年記念式典出 席のためピレネーオリアンタル県代表団が来県。
    平成7年4月 ペルピニヤン市で開催され たペルピニヤンフェアに知事公室長他が和歌山市中央商店街の代表団約20人と共に参加。
    平成7年8月 世界リゾート博記念財団が 行ったTAKE OFF21事業(※1)で県内の中学生400人と指導者約50人計450人がピレネーオリアンタル県を訪問。
    平成8年4月 田辺市及び白浜町で開催 された世界観光フォーラムにピレネーオリアンタル県議会官房長らが出席。同時に、歌手のジョルディ・バール氏、ギタリストのペドロ・ソレール氏も来県し、紀南文化会館で開催された世界観光フェスタで公演。
    ペルピニヤン市で開催されたペルピニヤンフェアに藤白の獅子舞保存会(海南市)を派遣。また、同時に和歌山シルバーコーラスのメンバーが同フェアにおいて公演。
    平成8年6月 和歌山県議会議員12人 がピレネーオリアンタル県を訪問。
    平成8年12月 ルネ・マルケス県知事らが 来 県。
    平成9年1月 ルイ・ピュイ議会官房長が 来県。
    平成9年4月 ペルピニヤン市で開催され たペルピニヤンフェアに嵯峨谷の神踊り保存会(高野口町)を派遣。
    平成10年4月 ペルピニヤン市で開催され たペルピニヤンフェアに「高芝の獅子舞」(那智勝浦町)を派遣。
    平成10年10月 西口勇知事がピレネー オリアンタル県を訪問。
    平成11年9月 南紀熊野体験博にピレネー オリアンタル県民族舞踊団「ジョベンテュット」を招へい。
    平成12年7月 ピレネーオリアンタル県 中学生交流団が、和歌山県を訪問。
    平成13年9月 ピレネーオリアンタル県と の協力により、友好オリジナルワインが県内で発売開始。
    平成14年9月 ロランス・エルラン県観光 局次長が来県。
    平成15年9月 友好提携10周年を記念 し、和歌山ワイン愛好会が友好提携10周年記念ワインを発売。

    ※1 TAKE OFF21事業派遣実績
    平成7年:中学生400名、指導者50名 平成8年:中学生320名、指導者48名 平成9年:中学生320名、指導者49名
    平成10年:中学生320名、指導者49名 平成11年:中学生320名、指導者49名


アメリカの国旗
アメリカ合 衆国・ フ ロリダ州
アメリカ合衆国フロリダ州と の友好の歩み

  1.  日本国和歌山県とアメリカ合衆国フロリダ州との姉妹提携協定書
     日本国和歌山県とアメリカ合衆国フロリダ州は永続的な友好関係を確立するため、ここに正式に姉妹提携の協定を締結する。
     日米間の伝統的な友情と誠意ある関係を基盤として両者は相互理解と友好を深めるため様々な交流を推進し、双方が利益と繁栄を享受できるように、互いに協力しながら活動を進めることに同意する。両者はこの提携が和歌山県民とフロリダ州民との間を深い友情と尊敬の絆で固く結び、同時に和歌山県とフロリダ州の経済、貿易、社会・文化的発展に大きく寄与し、その一里塚となることを信じて提携する。
     この協定は日本語、英語によりともに正文として作成し、署名の日をもって発効するものとする。
     平成7(1995)年10月4日
     日本国和歌山県知事 仮谷  志良
     アメリカ合衆国フロリダ州知事 ロートン・チャイルズ 代理 フロリダ州副知事 バディ・マッケイ
     
  2. 日本国和歌山県とアメリカ合衆国フロリダ州とのオレンジパートナーシップ協定
     フロリダ州と和歌山県(以下、両者)は、みかんの一大生産地であること、有名な観光地であること等、重要な類似性があり、1995年に姉妹県州提携を実施している。また、両者は経済関係の拡大・促進を希望しており、第8回日フロリダサミットの機会に観光、貿易、投資、教育分野における相互の経済関係を促進・拡大することに合意する。
     第1条 両者は、相互の経済成長、雇用創出に資するよう、相互の観光分野の拡大において、両者が保有する機関を通じて協力する旨合意する。
     第2条 両者は、相互の貿易関係拡大の結果、経済成長、雇用創出に資するよう、相互の貿易関係促進について、両者が保有する機関を通じて協力する旨合意する。
     第3条 両者は、相互の経済成長、雇用創出に資するよう、両者が保有する機関を通じて県州内企業間の相互投資を促進する旨合意する。
     第4条 両者は、県州内の学校において数学・科学技術分野での教育交流を促進する旨合意する。
     本協定に係る追加・具体的な項目に関しては、両者において将来合意される付属書において取り決める。

     日本語及び英語双方を正本とし、2011年11月15日に発効するものとする。

     仁坂 吉伸 和歌山県知事
     リック・スコット  フロリダ州知事
     

  3. アメリカ合衆国フロリダ州の概要
     フロリダ州は海洋リゾート地として広くその名を知られ、特に温暖な気候とマイアミなど素晴らしいビーチを持つことから避寒客が多い。ディズニーワールド、ユニバーサルスタジオ、シーワールドなど国際規模のテーマパークも多く世界有数の観光産業の盛んなところとなっている。また、柑橘を中心とした農業、長い海岸線を利用した漁業が盛んな他、最近はケネディー宇宙センターに代表されるエレクトロニクスなどハイテク産業の発展がめざましい。
    位置 アメリカ大陸東南端、フロ リダ半島に位置する。
    フロリダ半島の先のキー群島に位置するキーウエストはアメリカ本土最南端。
    面積 14万210k平方メートル(和歌山県は4,726k平方メートル)
    人口 約1,600万人(全米第4位)
    州都 タラハッシー
    気候 温帯及び南部は亜熱帯。
    州のニックネームはサンシャインステートと言い、太陽に恵まれ温暖な気候で有数の避寒地でもある。
    州の花 オレンジ・ブラッサム

     
  4. フロリダ州と和歌山県の関係について
    平成4年9月 フロリダ州政府国際貿易開発局長と大澤雄一駐日代表が来県し、仮谷知事と会談。
    平成5年10月 大阪でロートン・チャイル ズフロリダ州知事と和歌山県知事公室長が会談。
    平成6年2月 和歌山県知事公室長がフロ リダ州政府を訪問。
    平成6年7月 世界リゾート博の開会式に フロリダ州政府代表団が出席。
    平成6年7月~8月 世界リゾート博で国際リ ゾート館にフロリダ州政府の協力でサイプラスガーデンのサザンベルを招致。
    平成6年11月 平越県議会議長を団長とす る代表団がフロリダ州政府を訪問。姉妹提携への意志を確認。
    平成7年10月4日 和歌山県庁にて和歌山県フ ロリダ州姉妹提携締結。
    平成8年2月 梅田副知事を団長とする提 携答礼団がフロリダ州を訪問。
    平成8年4月 田辺市及び白浜町で開催さ れた世界観光フォーラムにフロリダ州国際交流委員会副会長が来県。同時に歌手のデル・サッグス氏も来県し、紀南文化会館において開催された世界観光フェスタで公演。
    平成9年10月 サンドラ・モーサム州務長 官を団長とする訪問団が和歌山県を訪問。
    平成10年3月 財団法人和歌山県国際交流協会が文化交流団として湯崎の獅子舞保存会をフロリダ州に派遣、ペンサコーラ、パナマシティビーチ、マイアミで公演。
    平成10年6月 南フロリダ学生交流団が 来県、近畿大学附属和歌山高校などで研修を行う。
    平成11年8月 南紀熊野体験博へ、ビル・ ファイファー副州務長官、ゲイリン・フィリップス州務省文化部職員、ハワード・W・ブレイク高校ジャズコンボを招致。
    平成11年10月 西フロリダ大学モーリス・ マークス学長一行が来県し、和歌山大学において和歌山大学と西フロリダ大学が交流協定に調印。
    平成12年2月 和歌山県代表団がタラハッ シーで開催されたインターナショナルデイ2000に参加。南紀熊野体験博への参加に対する答礼を行うとともに、今後の交流についての協議を行う。
    平成12年3月 マイアミビーチ市で開催さ れたジャパンウィーク2000「姉妹都市の子供たちの絵画展」に県内の小学生・幼稚園児の絵画各10点を出品。
    平成12年4月 和歌山大学と西フロリダ大 学が、交換留学生協定を締結。
    平成12年9月 女性の翼一行がフロリダ 州を訪問、高齢者政策について関係機関を視察。
    平成12年10月~平成13年3月 姉妹提携5周年事業として 能面文化協会(和歌山市)の協力を得て、「劇の顔~現代能面展」をデルレイビーチ、タンパ、タラハッシー、ペンサコーラ、コーラルゲーブルズで開催。
    平成13年10月 県審議監がフロリダ州を 訪問。キャサリン・ハリス州務長官とともに能面展のテープカットを行う。
    姉妹提携5周年記念事業の一環として、能面についての講義を行うため、能面文化協会会長久保博義氏をフロリダ州へ派遣。
    平成13年11月 姉妹提携5周年記念事業の 一環として、能についての講義を行うため、能楽師松井彬氏、リチャード・エマート氏をフロリダ州に派遣。
    平成13年12月 財団法人和歌山県国際交流協 会が設立10周年・姉妹提携5周年を記念して、フロリダ州体験ツアーを実施。
    平成13年10月 マイアミビーチ高校クラッ シックギターアンサンブルが来県、和歌山県公館において公演を行う。
    平成14年3月~4月 ファーストレディプロジェ クト交流絵画展を県民文化会館県民ロビー、オークワパビリオンシティ田辺店において開催。コルンバ・ブッシュ州知事夫人、フロリダ州の高校生等が来県。
    平成15年5月 第1回フロリダ日本サミッ ト(デルレイビーチ)に和歌山県代表団が参加。
    平成15年5月~7月 マイアミビーチ市の南フロ リダアートセンターに和歌山県から派遣した芸術家南村透氏が滞在し、作品を制作、展示。
    平成15年7月~9月 県内の洋画家グループ KENアトリエONEが、デランド美術館で交流絵画展を開催。
    平成15年8月 第2回ファーストレディー プロジェクトで、木村知事を団長とする代表団と、県立大成高校美里分校太鼓部の高校生等がフロリダ州を訪問。
    平成15年10月 グレンダ・フッド州務長官 を団長とする訪問団が和歌山県を訪問。
    平成16年7月~9月 マイアミビーチ市の南フロ リダアートセンターから、現代芸術家クララ・ガルシア・マクリーン氏が来県。県公館、和歌浦アートキューブ等で作品を制作、展示。
    平成17年4月 第3回ファーストレディプ ロジェクトでコルンバ・ブッシュ州知事夫人、高校生2名を含む一行が来県。和歌山商工会議所女性会との交流、県立和歌山高校での高校生同士の芸術交流、和歌山大学教育学部附属小学校訪問を行うとともに、世界遺産に登録された高野・熊野地域を訪問。
    平成18年5月 姉妹提携10周年を記念し、第4回ファーストレディプロジェクトとして木村知事夫人を団長とする代表団12名がフロリダを訪問。
    平成23年11月15日 仁坂知事がフロリダ州を公式訪問し、フロリダ州との経済関係活性化に向けた「オレンジパートナーシップ協定」に署名すると共に、併せて開催された「日・フロリダサミット」に出席し、和歌山県の魅力あふれる観光と食のプロモーションを実施。
    平成24年9月 県知事室長がフロリダ州ケン・デッツナー州務長官と、オレンジパートナーシップ協定具体化のため対談。


メキシコの国旗
メキシコ合衆国・ シナロア州
メキシコ合衆国シナロア州との友好の歩み

  1. 日本国和歌山県とメキシコ合衆国シナロア州との友好提携協定書
     日本国和歌山県とメキシコ合衆国シナロア州は、永続的な友好関係を確立するため、ここに正式に友好提携の協定を締結する。
     日墨間の伝統的な友情と誠意ある関係を基盤として、両者は相互理解と友好を深めるため様々な交流を推進し、双方が利益と繁栄を享受できるように、互いに協力しながら活動を進めることに同意する。両者は、この提携が和歌山県民とシナロア州民との間を深い友情と尊敬の絆で固く結び、同時に和歌山県とシナロア州の経済、貿易、社会、文化的発展に大きく寄与し、その一里塚となることを信じて提携する。
     この協定書は、日本語、スペイン語によりともに正文として作成し、署名の日をもって発効するものとする。
     平成8(1996)年5月20日
     日本国和歌山県知事 西口  勇
     メキシコ合衆国シナロア州知事  ベガ・アルバラード
     
  2. メキシコ合衆国シナロア州の概要
     全国32州(含1連邦区)の内の一つ。メキシコ北西部の太平洋側に位置し、3つの空港に加え、鉄道や高速道路網により他の地域との往来が容易である。産業の中核は、野菜や穀物を主体とした農業で、次に漁業が続く。また、その農業・漁業と関連した加工業も盛んである。
    州都 クリアカン市
    人口 約302,7万人 (2020年現在)
    気候 海岸平原沿いでは暑く、峡 谷は温暖。山のふもとはやや寒く、海抜の高い所は寒くなる。夏期は雨が多い。平均気温25度。平均年間降
    水量790ミリメートル。
    面積 58,238k平方メートル(メキシコ合衆国第18位、和歌山県:4,726k平方メートルの約12倍)
    農水産業 主な農業産品(丸付き数字は生産量メキシコ国内順位)
     ピーマン①、トウモロコシ①、トマト①、ジャガイモ①、 スイカ①、マンゴー①、飼料用モロコシ①、ナス①(2019年現在)
    主な水産品(丸付き数字は生産量メキシコ国内順位)
     エビ①、マグロ①、イワシ④(2019年現在)
    商工業 食品加工工場や野菜・果物缶詰工場等の食品加工業、牧畜業、水産物養殖
    観光 一年に302万人以上の観光客がシナロアを訪問
    言語 スペイン語
    通貨 ペソ

     
  3. シナロア州と和歌山県との関係について
    平成元年2月 駐メキシコ日本大使館の紹 介によりメキシコ合衆国シナロア州フランシスコ・ラバスティーダ・オチョア知事他2名が来県し仮谷知事と会談、友好提携の申し入れあり。
    平成元年8月 西口副知事がブラジル県人 会等訪問時にシナロア州を訪問。
    平成5年7月 平成4年12月に就任した レナト・ベガ・アルバラード新シナロア州知事が、堂ノ脇駐メキシコ大使に、和歌山県との友好提携を行いたい旨の申し入れを行う。
    平成6年8月 世界リゾート博にシナロア 州政府代表および民族ダンスチームが参加。
    平成6年11月 和歌山県議会議長を団長と する和歌山県議会代表団がシナロア州を訪問、友好提携についての意思を確認。
    平成7年7月 堂ノ脇駐メキシコ大使がシナロア州を訪問し、本県との提携の意思を確認する。
    平成8年2月 梅田副知事一行がシナロア 州を訪問し、レナト・ベガ・アルバラード知事他と会談。調印式に向けて合意。
    平成8年5月20日 レナト・ベガ・アルバラー ド知事他シナロア州代表団が来県。5月20日、県庁正庁において西口勇知事との 間で友好提携締結調印式を実施。
    平成9年2月 和歌山県青年海外研修団が シナロア州を訪問。
    平成10年2月 西口知事一行がシナロア 州を訪問、レナト・ベガ・アルバラード知事と会談し、名誉市民の栄を受ける。
    和歌山県青年海外研修団がシナロア州を訪問。
    平成10年6月 アルベルト・ロペス・バル ガス シナロア州経済開発大臣並びにビクトル・ガンダリージャ シナロア州議会議長を団長とするシナロア州訪問団が来県。
    平成10年9月 ホルヘ・アリエタ委員長を 団長とするシナロア州北部ホテル・モーテル委員会一行が和歌山県のリゾート開発とリゾートホテル経営について視察のため来県。
    平成11年2月 和歌山県青年海外研修団が シナロア州を訪問。
    平成11年8月 南紀熊野体験博にシナロア 州民族舞踊団を招き、シンボルパーク等で公演。
    平成11年10月 シナロア州ナボラト市代表 団が来県。
    平成13年1月 クリアカ ン国際マラソンに本県より選手が参加。(※1)
    平成13年2月 紀州口熊 野マラソンにシナロア州より選手が参加。(※2)
    平成13年8月 外務省「日墨研修生・学生 等交流計画」により、本県からシナロア州立自治大学へ研修生を派遣。(※3)
    平成18年8月 JICA「草の根技術協力 事業」によりシナロア州から水産技術者2名を受入れ、県水産試験場で養殖など水産技術の研修を実施(3ヶ月間)。
    平成19年1月

    クリアカン国際マラソンに 本県より選手1名が参加、また、これに併せ上富田町長がシナロア州、クリアカン市を訪問。


    ※1 クリアカン国際マラソン参加実績
      平成13年:1名、平成14年:1名、平成15年:2名、平成16年:2名、平成17年:2名、平成19年:1名、平成20年:1名
    ※2 紀州口熊 野マラソン参加実績
      平成13年:2名、平成14年:2名、平成15年:2名、平成16年:1名、平成17年:2名、平成20年:2名
    ※3 日墨研修生・学生 等交流計画派遣実績(推薦・選考年)
     (シナロア州立自治大学)
      平成13年:1名、平成14年:1名、平成15年:1名、平成16年:1名、平成17年:1名、平成18年:1名、平成19年:1名
     (メキシコ国立自治大学)
      平成20年:2名、平成22年:1名、平成24年:1名、平成26年:1名、平成27年:1名、平成28年:1名、平成29年:3名、平成30年:1名、平成31年:1名


スペインの国旗
スペイン・ ガリシア州(サンティアゴへの道)
スペイン・サンティアゴへの道との友好の歩み

  1. 日本国和歌山県「熊野古道」とスペイン国ガリシア州「サンティアゴへの道」との姉妹道提携協定書
     日本国和歌山県とスペイン国ガリシア州は世界の歴史文化遺産である「熊野古道」と「サンティアゴへの道」が存在する地域として、永続的な友好関係を確立するため、ここに正式に両古道の姉妹道提携を締結する。
     両県州はそれぞれ東洋の東端と西洋の西端に位置し、両古道は歴史的にも巡礼路として同時期に発展し、歴史文化遺産としてまた精神文化の拠り所として脈々と両県州民に愛されてきた共通の経緯がある。双方は、この姉妹道提携を契機として観光、文化、芸術、教育等幅広い文化で密接な交流を行い、相互理解を深めることにより、両古道を中心に互いに発展していくよう努力するものとする。
     この協定が、それぞれの古道の最終地である和歌山県とガリシア州を結ぶ絆として、 また、日本とスペインを結ぶ絆として両県州、両国の友好関係を強化し、世界の平和と発展に貢献することを確信する。
     この協定は日本語、スペイン語により共に正文として作成し、署名の日をもって発効するものとする。
     平成10(1998)年10月9日
     日本国和歌山県知事 西口  勇
     スペイン国ガリシア州首相  マヌエル・フラガ・イリバルネ
     
  2. 日本国和歌山県とスペイン国ガリシア州の友好親善関係と連携強化に係る覚書
    2012年7月5日 サンティアゴ・デ・コンポステーラ
     「法的根拠」
     スペイン国ガリシア自治州政府首相アルベルト・ヌニェス・フェイホーは、1983年2月22日ガリシア州政府及び州首相制定の法律第1号第10条の規定に基づく権限を行使する。
     日本国和歌山県知事仁坂吉伸は、1947年4月17日法律第67号第149条の規定に基づく権限を行使する。
     両者は、この覚書を正式なものとするため、それぞれの職責に基づく署名権限を法的に有することを互いに認めるものである。
    「前文」
     和歌山県とガリシア州は共に、宗教的起源に基づく精神的意義を有する二つの道、「高野・熊野参詣道」と「サンティアゴへの道」を有し、1998年に姉妹道提携を締結して以来、観光、文化、芸術、教育分野における相互交流の促進に努めてきた。
     ここに、両県州は、これまで育んできた交流の裾野を広げ、相互の異文化理解及び友好親善関係を促進することに合意する。
    「合意内容」
     第1条 両県州は、行政機関、民間団体、県州民等の間で多様な交流を促進し、相互理解を深めることを目的として、この覚書を締結する。
     第2条 この覚書に基づき、両県州民における友好親善関係を促進するよう、教育、文化、経済関係の促進・強化を図るための共同プログラム、共同プロジェクト等の活動を推進する。
     第3条 両県州は、青少年、教育、文化及び調査研究分野における交流を促進強化することに加え、特に高野・熊野参詣道及びサンティアゴへの道の両道のプロモーションを基盤とした両県州間の観光振興に係る連携の推進等経済交流の深化を図る。
     第4条 両県州間におけるこれらの協力に関する条件及び方法については、両国の法令に則り、個別案件ごとに定めるものとする。

     この覚書は、その執行停止効力も含むものとし、日本語及びスペイン語により,
     それぞれ正文二部を作成し、署名の日をもって発効するものとする。

      和歌山県知事 仁坂  吉伸
      ガリシア州首相 アルベルト・ヌニェス・フェイホー
     

  3. 日本国和歌山県とスペイン国ガリシア州の合意事項に係る覚書

    2015年10月15日 サンティアゴ・デ・コンポステーラ

     スペイン王国ガリシア自治州首相アルベルト・ヌニェス・フェイホーは、2012年11月29日、スペイン国法第1617、及び2012年11月30日ガリシア州法229号により州首相として任命され、ガリシア州政府の代表及びその首相として、1983年2月22日州法第1の第2条、更に、2014年11月27日州法第25の第4条により付与された権限により、国際的な案件及び覚書の締結に係る権限を行使するものである。

    日本国和歌山県知事仁坂吉伸は、1947年4月17日法律第67号第149条の規定に基づく権限を行使するものである。


    公 開
     

     この覚書の目的は、日本国和歌山県とスペイン国ガリシア自治州の両者の友好関係及び協力提携を更に深めることにあり、また、県民と州民との交流を広げることにある。

     両者は、現在の日本国とスペイン国との二国間の協力体制を非常に価値のあるものとみなしており、両国の政府間の取決めなどを通じて、今後その関係は更に発展するものと確信している。

     両者は、日本国とスペイン国との提携の枠組の中で、双互の協力を更に活発化させることを目的とし、二国間の交流関係の発展に尽力するものとする。

     両者は、和歌山県とガリシア自治州の結び付きを更に深めることを希望し、2012年7月、サンティアゴ・デ・コンポステーラにおいて、両県州の友好及び協力関係を深化させるため、この覚書を締結するに至った。

    両者は、両県州の行政組織間の相互協力に係る包括的な覚書を締結するに当たり、今後、発展させていくことができる可能性のある各種共同プログラム、共同提案及び活動の基礎となる両県州の安定した友好関係の構築を望むものである。

    これらの目的を遂行するに当たっての基本的な枠組みとして、両者は、本覚書を締結することとした。
    1 目的
     本覚書は、既に存在する和歌山県とガリシア自治州の恒久的な協力関係の枠組みを更に発展させるため、両者が、二国間関係の強化を最終目的とし、今後の活動の基礎を築くことを目的とするものであり、具体的には、行政上の経験及び知識等の共有、また、共通の目的を遂行するための両県州関係の深化、特に、以下の分野での協力関係発展を目的として、両県州は努力していくものとする。
    (1)経済団体及び企業等のプロモーション

    観光

     観光産業のプロモーションの実施、観光業に従事する専門家の養成機関に関する知識や経験の共有を目的とするパートナーシップを築くよう努める。また、環境保護に資する質の高い観光産業の促進を目指す戦略的な提携を奨励し、これらを通じて、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路と熊野古道との提携関係を更に発展させるものとする。

    農業及び食品産業

     両県州の農業(野菜や果物)や漁業などの産業が、互いの県州内企業の商業及び連携を活発化させるため、両県州における農業及び食品産業部門のパートナーシップを築くよう努める。

    企業及び商業の連携

     経済分野及び商業分野での協力を発展させるため、公的な経済促進機関(ガリシア州においてはIGAPE(ガリシア州経済開発公社))を通じて、両県州の企業家、企業連合、商工会議所、各種団体又は財団などが、連携協力関係を構築する場合には、協定書の締結や、企業家育成のためのセミナー、経済ミッションの派遣などを支援する。

    (2)環境の保護

    環境マネジメント

     環境教育、自然保護地区の管理運営、生物の多様性の保護、環境の変化による自然破壊等に関して、知識、経験及び実践的な技術に係る意見交換を行うよう努める。

    (3)文化面における協力

     両県州の関係を更に発展させるために有効な文化共同プロジェクトの実現につながる活動を行うよう努める。

    (4)人材育成、研究、新技術分野における提携関係の発展

    教育機関の連携

     大学を始めとする教育機関によって企画運営される、人材育成分野、 技術分野、科学分野、実習及び教育面等の両県州内の専門家による交流を行うため、教育機関相互のパートナーシップを築くよう努める。

    専門的な人材の育成

     教員や様々な分野の学生の養成を行う専門職養成機関のパートナーシップを築くよう努める。

    研究開発及び新技術

     科学分野における共同プロジェクト、共同研究、共同開発などの実施のためのパートナーシップを築くよう努める。

     前述の各協力分野に関し、両者は、各分野の個別のプログラムを共同で計画し、実施することができ、両県州の協力関係を更に深化させることができる。

    2 協力関係構築のためのプログラム

     本覚書において提示された各分野について、両者が必要であると考えた場合は、更に具体的なプログラムを作成することができる。両県州は、優先事項、実施可能な予算案、各種取組を管理する組織の設立、覚書の有効期限の管理などを通して、本覚書締結の目的を果たすため、プログラムを作成する。

    3 活動の管理及び評価
     協力関係の枠組みにおいて、この覚書の進行管理は、両県州の代表者による管理及び評価会議によって行われるものとし、いずれかの県州が必要と考えた場合に会議が招集され、各種提案及び必要な決定、又はプログラムの実行を促すものとする。

    4 覚書の有効期限
     この覚書の有効期限は2年とし、更新可能であるが、いずれかの県州が本覚書を更新しないことを望む場合は、更新の期日の6か月前に相手方に通知することとする。ただし、既に実施中のプログラムがある場合は、いずれの県州にも損失を与えることのないよう、当該プログラムを実施した上で、本覚書及びその他の取決め事項の処理について、逐次決定するものとする。
     

     上記の内容を承認するために、両者はこの覚書に署名するものとし、日本語及びスペイン語によりそれぞれ2部を作成し、両言語の文面は等しく有効であり、署名場所及び日付は、この覚書の上部に記載しているとおりとする。

    和歌山県 (日本国)

    署名: 仁坂 吉伸

    ガリシア州政府 (スペイン王国)

    署名: アルベルト・ヌニェス・フェイホー

  4. サンティアゴへの道とガリシア州の概要
     サンティアゴへの道は欧州各地よりカトリック三大聖地のひとつであるスペイン・ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステラのカテドラル(大聖堂)を最終地とする巡礼路である。ルートとしては幾つかあるが、パリを起点とするフランスルートのピレネー山脈を越えたスペイン側約900キロは1993年に、フランス側は1998年に、当時、道として唯一世界文化遺産に登録されていた。熊野古道とは、①共に巡礼路としての起源が有り、10世紀初頭の同時期に最初の巡礼が記録されている。②東洋の東の果てと西洋の西の果てに位置する。(3)木の文化と石の文化。(4)多神教と一神教等の共通点や対照点が有ることにより、世界でも珍しい姉妹道提携を結ぶことに至る。
     スペイン・ガリシア州はスペイン北西部の大西洋に面し、ポルトガルの北に接した自治政府州である。
    州都 サンティアゴ・デ・ コンポステラ
    人口 約2,700,000 人(2020年現在)
    面積 29,434k平方メートル・・・・・ スペイン17州中7番目(全体の約5.8%)
    州内に4県(アコルーニャ県、ルーコ県、オウレンセ県、ポンテベドゥラ県)
    気候 気温7~18度、年間降水量 1,180ミリメートル、日照時間2,300h
    言語 スペイン語、ガリシア語
    通貨 ユーロ
    1. 熊野古道とサンティアゴへの道の関係について
      平成9年3月 県参事らが在日本スペイン 大使館を訪問し協力要請。
      平成9年4月 県国際交流課長らが在スペ イン日本大使館を訪問し協力要請。同時にガリシア州政府を訪問。古道担当部長、
      観光課長に熊野古道を紹介、提携に向け好感触を得る。
      平成9年8月 山下茂副知事らが訪西、マヌエル・フラガ州首相に姉妹道提携を正式に申し入れ、賛同を得る。
      平成10年10月9日 ガリシア州都サンティア ゴ・デ・コンポステラのパソ・デ・ラソイにて下川県議会議長立ち会いの下、西口知事とフラガ州首相の間で姉妹道提携を締結。
      平成11年1月 県教育長を団長に教育関係 訪問団がガリシア州を訪問。
      平成11年5月 県生活文化部長を団長と する和歌山県ガリシア州訪問団が訪西。巡礼博物館の「熊野古道写真展」へ参加するとともに、州政府との間で、今後の交流に係る協議を行う。
      南紀熊野体験博に民族芸能団「カンティガス・エ・アガリモス」を招き、シンボルパーク等で公演をしてもらうとともに、青少年との交流を深めた。
      平成12年2月 ガリシア州政府官房長官の ホセ・ルイス・ゴンサレス・ソブラル氏他1名が来県。
      平成12年8月 世界リゾート博記念財団が 行ったTAKE OFF21の事業で県内の中学生一行153名がガリシア州を訪問。
      平成14年6月 わかやまアドバイザー会議 東京会議委員黛まどか氏がガリシア州を訪問。
      平成14年11月 木村知事がガリシア州を訪問。
      平成15年5月 中辺路町・本宮町議会議員 及び中辺路町長がガリシア州を訪問。
      平成15年11月 尾崎要二県議会議長を団長 とする県議会世界遺産欧州調査団がガリシア州を訪問。
      平成16年7月 ホセ・マリア・ガルシア・レイラ議長を団長とするガリシア州議会代表団が来県。
      平成17年6月 熊野古道の世界遺産登録を 契機として、田辺市で開催された「第8回日本・スペイン・シンポジウム」に、ガリシア州から古道振興局長が出席。木村知事と同局長が両古道について講演を行い、世界遺産の活用と適切な保存等について互いに協力していくことで合意。
      平成17年7月 サンティアゴ・デ・コンポ ステラ大学副学長らが和歌山県世界遺産週間にあわせて「熊野古道」を訪問。
      平成19年9月 フェルナンド・ブランコ・アルバレス改新・産業大臣を団長とする州政府訪問団が来県し、原副知事を表敬訪問。
      平成20年10月 姉妹道提携10周年記念事業として「祈りの道 サンティアゴ巡礼と熊野古道国際観光共同プロモーション」を実施。
      平成21年7月 企画部企画政策局長他がガリシア州を訪問。
      平成21年11月 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録5周年記念として、スペイン・ガリシア州からシャコベオ社取締役を招いてシンポジウムを開催。
      平成22年12月 青少年交流として、和歌山県より訪問団がガリシア州を訪問。
      平成24年1月 青少年交流として、ガリシア州より訪問団が和歌山県を訪問。
      平成24年3月 青少年交流として、和歌山県より訪問団がガリシア州を訪問。
      平成24年7月5日 仁坂知事がガリシア州を訪問。フェイホー州首相との間で「連携強化に関する覚書」を締結。
      平成24年10月 青少年交流として、ガリシア州より訪問団が和歌山県を訪問。
      平成24年11月 サンティアゴ・デ・コンポステラ大学副学長が来県。
      平成25年7月 青少年交流としてガリシア州より訪問団が和歌山県を訪問。
      平成26年3月 青少年交流として和歌山県より訪問団を派遣。
      平成26年5月 日本スペイン交流400周年事業の一環として、下副知事を団長とする文化交流団がスペインを訪問。ガリシア州及び首都マドリードにて、「和歌山文化プロモーション」を実施。真砂田辺市長は、サンティアゴ・デ・コンポステーラ市との間で観光交流協定を締結。
      平成26年5月 フェイホー州首相来県。交流400周年事業の一環として、ガリシア州から道標(マイルストーン)の寄贈。
      平成26年7月 世界遺産登録10周年記念式典にレジェス・レイスサンティアゴ・デ・コンポステーラ市助役および市観光局職員が出席。(田辺市)5月の和歌山文化交流団派遣時にサンティアゴ・デ・コンポステーラ市との間で締結した「観光交流協定」に係る覚書を締結。
      平成26年8月 青少年交流としてガリシア州より訪問団が和歌山県を訪問。
      平成26年9月 巡礼の道世界大会へ山田主査出席。
      平成26年10月 和歌山イオンモールにて日本スペイン交流400周年記念特別展『巡礼:フランチェスコのサンティアゴ巡礼道』(同時開催:高野山開創1200周年記念特別展)開催。
      オープニング式典へナバロ駐日スペイン大使夫妻、ヒル・デ・カラスコ・セルバンテス文化センター館長夫妻、ガリシア州政府代表として、ピタ・ウルゴイティガリシア州政府観光本部プロモーション局長来県。
      平成26年11月 熊野世界遺産センターにて日本スペイン交流400周年記念特別展『巡礼:フランチェスコのサンティアゴ巡礼道』(同時開催:高野山開創1200周年記念特別展)開催。
      平成27年3月 青少年交流として和歌山県より訪問団を派遣。
      平成27年3月 セルバンテス文化センターにてルイス・オカニャ追悼写真展『熊野古道とサンティアゴ巡礼道』 (同時開催:高野山開創1200周年記念特別展)開催。
      平成27年8月 青少年交流としてガリシア州より訪問団が和歌山県を訪問。
      平成27年10月 仁坂知事、前芝議長、立谷議員がサンティアゴ・デ・コンポステーラを訪問し、フェイホー州首相と今後の交流の柱とする分野(経済団体及び企業等のプロモーション、環境保護、文化協力、人材育成)に係る覚書に調印したほか、第1回巡礼道フォーラムにメインゲストとして熊野古道の精神文化について講演を実施。
      平成28年3月 青少年交流として和歌山県より訪問団を派遣。
      平成28年4月 日本・スペインシンポジウム(於:静岡市)にて写真展を開催。
      平成28年7月 青少年交流としてガリシア州より訪問団が和歌山県を訪問。
      平成29年3月 青少年交流として和歌山県より訪問団を派遣。
      平成29年8月 青少年交流としてガリシア州より訪問団が和歌山県を訪問。
      平成30年3月 青少年交流として和歌山県より訪問団を派遣。
      平成30年8月 青少年交流としてガリシア州より訪問団が和歌山県を訪問。
      平成30年12月 メディアアートホールにて「ガリシア州政府講演会・ガリシア音楽ミニコンサート」を開催。
      セルバンテス文化センターにて和歌山県・ガリシア州共同PRイベントを開催。
      共同PRイベントへ、トレド駐日スペイン大使、ウガルテ・セルバンテス文化センター館長、ガリシア州政府代表としてロマン・ロドリゲス文化観光大臣が参加。
      平成31年1月

      仁坂知事がスペインを訪問。マドリードでは旅行博覧会において、20周年を迎えた姉妹道提携にちなみ熊野古道の魅力を発信。サンティアゴ・デ・コンポステーラでは、熊野古道写真展のオープニングイベントに参加し、熊野古道や熊野の精神文化についてのプレゼンテーションを実施。

      平成31年3月 青少年交流として和歌山県より訪問団を派遣。
      令和元年8月 青少年交流としてガリシア州より訪問団が和歌山県を訪問。
      令和5年9月 青少年交流としてガリシア州より訪問団が和歌山県を訪問。
       
      令和5年11月 姉妹道提携25周年を機に、岸本知事がスペインを訪問。マドリードでは、現地旅行会社及びメディアを対象に熊野古道・高野山をはじめとする本県の魅力についてプレゼンテーションを実施。サンティアゴ・デ・コンポステーラでは、ルエダ州首相ほか州政府幹部と交流の深化について幅広く意見交換をするとともに、同地で開催された巡礼道フォーラムやサンティアゴ巡礼道・巡礼関係施設の視察を行った。
      令和6年3月 青少年交流として和歌山県より訪問団を派遣。

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