和歌山県新型コロナウイルス感染症対策本部会議 第1回会議録

令和2年3月30日に開催した和歌山県新型コロナウイルス感染症対策本部会議における内容を公開します。

開催日 令和2年3月30日 17:00

場所 災害対策本部室

3月30日開催の会議内容

【危機管理・消防課長】

 定刻となりましたので、和歌山県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催します。

【知事】

 資料もちゃんとあるし、和歌山県ではこの新型コロナウイルス感染症の封じ込めのために2ヶ月間努力してきており、皆さんは状況はよくわかっていると思います。

 しかしながら、世の中の動きがどうなっているのかというのはきちんと知っておく必要があるので、資料等は確認しておいていただくとして、今日の会議はごく簡単なストックテーキング的なものとして実施します。

 まず、新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の説明をお願いします。

【災害対策課長】

 資料2に基づき説明します。

 対処方針は「発生状況に関する事実」「対処に関する全般的な方針」「対策の実施に関する重要事項」の三本柱となっています。

 1つ目の「発生状況に関する事実」は省いて「対処に関する全般的な方針」ですが、まず、まん延防止策で感染拡大速度の抑制、次にサーベイランスや情報収集、医療による重傷者や死亡者の抑制、次に社会・経済機能への影響阻止、そして4つ目が地域で感染が抑制された場合の対策の緩和の4つの方針となっています。

 それから、「対策の実施に関する重要事項」ですが、6つあります。

 1つ目は情報提供・共有ということで、県と市町村の役割について資料に抜き出して記載していますが、政府等との緊密な連携による様々な手段を用いた住民への独自メッセージの配信と注意喚起です。

 それから2つめはサーベイランス、情報収集ですが、必要な方へ検査を実施し、分析結果を定期的に公表することになっています。

 3つめのまん延防止については全部で16項目あるが、資料に記載しているようなものを実施していくことになります。

 4つめは医療、5つめは経済・雇用対策と続いて最後の6つめのその他重要な留意事項ですが、最後の部分、緊急事態宣言の要否は、政府の対策本部長が諮問委員会の意見を踏まえて判断ということになっています。

 以上です。

【知事】

 政府の基本方針は何から何まで全て書いてありますが、それは専門家会議の報告書もそうですが、それは初めから終わりまで目を通しておくのが我々の仕事であるので、読んでおいてください。

 次に新型コロナウイルス感染症県内発生と対応状況についてですが、これは皆さんよくおわかりと思います。資料1にありますが、危機管理監から何か言っておきたいことはありますか。

【危機管理監】

 特にありません。

【知事】

 それから一つ言っておいていただきたいことが、宿泊施設従業員等の感染防止等です。

 それについて、一般的に感染防止で気をつけることはたくさんあるが、接客をされる際の注意事項を技監からお願いします。

【技監】

 一般的な対策と同じですが、接触感染の防止については、ウイルスは接触感染に気をつけないといけないことがわかっているので、手指消毒やリネン等の取扱に十分御留意をいただきたいと思います。

 次に飛沫感染の防止ですが、本来は咳をしている方がマスクを着用することが必要です。したがって、咳をしているお客さんがいればマスクの着用を促す、それから可能であれば従業員もマスクを着ける。

 3つめは、発熱のある方、流行地への海外旅行歴のある方、それから宿泊後体調不良になった方は、速やかにフロントへ申し出てもらうということを案内をするということ。

 4つめは、現在3つの密を避けるといっていますが、飛沫感染や接触感染を防止するために近距離での会話を避けるということで、例えば、フロントにアクリル板を設置してはどうかという提案をしたいと思います。

 以上です。

【知事】

 技監から示唆、指導があったので、特に振興局長の方々や観光局、商工観光労働部は、こういうことに気をつければどうかということを、それぞれのルートで流しておいてください。

 次は新型コロナウイルス感染症に関する県の対応状況について、危機管理監からお願いします。

【危機管理監】

 県の対応状況についてですが、感染症対策以外のことについて説明します。

 資料3と資料4、4-1に基づいて説明します。

 資料3は、和歌山県新型インフルエンザ等対策本部設置要綱ですが、3枚目に県の組織図が出ています。本部長、知事の下に3人副本部長、その下に各班がぶら下がります。下から4つめの四角に健康対策班、健康局長を中心に感染症対策を行っていただき、その上の総合対策班がありまして、ここで各部局の取組を集約するという組織になっています。

 この総合対策班の関係で少し具体的に話をします。

 資料の4と4-1、これは3月10日に政府の新型コロナウイルス感染症対策本部が出した緊急対応策の第2弾でありますが、(1)感染拡大防止策と医療提供体制の整備から(4)の事態の変化に即応した緊急措置等の4つの大きな柱に分けて政府の緊急対応策が打ち出されましたが、これに基づきまして、資料4-1では政府の各対応策について、県としてはどのセクションが対応するかということで担当課室を書き入れています。

 例えば、感染拡大防止策であっても、小項目3であると総合交通政策課や港湾空港振興課等、19番であれば国際課等、色々な課が対応する必要が出てくるということで、各部局の担当課をまとめたものをお示ししており、既に各課で対応いただいていると思います。

 最後に、今後、特措法に基づき色々な措置を講ずる必要が生じる可能性もありますし、追加で経済対策が打たれるということが検討されているということもありますので、追加で色々な業務をお願いすることもあるかと思いますので、それはきちんと情報共有を図っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

【知事】

 はい。

 ここで急ではありますが、緊急動議を出したいと思います。

 資料3の3枚目の総合対策班に福祉保健政策局長と書いてありますが、これを危機管理監に替えたいと思います。

 なぜかというと、この枠の中にもう一つ入るべき大事な話があると思う、それが何かというと、福祉保健関係の団体、施設のケアをしないといけないということ。それは千葉県の例を見ても明らかであるので、福祉保健政策局長はものすごく頑張らないといけない。その分、全体を統括するのは、今はこれが一番の危機なので危機管理監で面倒を見るということで、皆さんよろしいでしょうか。

(各本部員意見なし)

【知事】

 では、書き直しておいてください。本日改定ということです。

 他にいっておくべきことはないでしょうか。

 では私から一言。

 政府の専門家の見解や対処方針を見ても、全てのタイムスパンでやらないといけないことが書いてある。一つ一つは正しいと思うが、今何をしないといけないのか、それから将来しないといけないこと、全て現在形で書いてあるという欠点があるような気がします。

 したがって、和歌山県はまだそんなにたくさんの患者さんが一斉に出るという状況ではないけれども、明日そうなる可能性がないことはないわけです。しかし、今日はそんなことはないのだから、まずは今現実にオペレーションをやっているように京都産業大学の学生さん由来の感染を押さえ込まないといけないので、これを一生懸命やりましょう。それだけの余裕もあるし、県内のクリニックなんかは発見に協力してくれています。

 ただ、他県を見ると、これでは済まない可能性が出てくるということは容易に想像できるので、県民の皆さんにああするこうするという話しではないが、我々はきちんと考えておかないといけないので、その時点になったらパッと発表できるようにやっておきたいということで、あまり広報はできない話にはなりますが、皆さんと一緒にきちんと考え、考えていますということは県民の皆さんに申し上げたいと思います。

 ただ今はそんな時期ではないので、今は必死になって、感染を抑制するということに全力をあげたいと考えています。

 それと、経済はぐちゃぐちゃになってきつつあるので、これについては、それぞれの担当部局で親身になって相談に応じて、なんとかこの混乱を生き延びないといけない。組織が死んでしまうということになるとまずいので、なんとか生き延びさせようと、政府の施策を勉強して、導入して生き延びさせようというふうに思っています。

 よろしくお願いします。

 以上です。

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