令和4年1月14日 知事臨時記者会見

知事臨時記者会見(令和4年1月14日)

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広報課長:それでは会見を始めます。
 

知事:急遽、会見をさせていただきますが、先ほど、福祉保健部技監から発表があったとおり、和歌山県もどんどんと感染者が増えてきています。

これから週末を迎えて、皆さん、いろいろな活動をされると思いますし、週末中及び週末を超えると、また学校活動も始まるので、少し警戒レベルを上げないといけないということで、皆さんに集まっていただいた次第です。

 どういうふうにお願いを変えるかについては、紙(資料)を皆さんのところに配っていて、これが、過去からの経緯も踏まえたよく分かる紙ですが、フリップがありますから、印象をつけるために、(フリップで)皆さんに申し上げたいと思います。


 まず、今まで、会食については、穏やかにやってくださいと言っていましたが、どうも大変うつりやすいので、大人数・集団での会食はお控えくださいと、はっきり言おうというふうに思いました。これまでの感染の幾つかのケース、特にクラスターになっているものについては、大人数・集団での会食によってうつったというのが、結構あります。今回、特にうつりやすいので、意識しているかしていないかは別にして、一人が感染していると、一緒に参加した人のかなりの部分にうつるということがあります。従って、たくさんの人が一遍に感染するリスクを避けるためには、大人数・集団での会食を控えてもらった方がいいという思いに至りましたので、この週末を控えて、ぜひ皆さんに、これを守ってもらいたいというふうに思います。


 それから、飲食とかカラオケがすべて駄目ですと言うつもりはないのですが、特に気をつけて、仲間が感染していないか、仲間の家族が感染していないか、そういうことが特に大事だと思います。それから、ちょっと(体調が)おかしいと思う人は、一緒に飲食する人にうつしてはいけないので、辞退するなり何なりして欲しいと思うし、特に、換気がとても大事だと思います。かつて、カラオケ喫茶とかでうつった時も、一番決め手になったのは、換気されていなかったということなので、特に、カラオケ、飲食、手洗いやマスクとかは当然ですが、換気に注意して欲しいとお願いしたいと思います。


 それから、赤字で書いていますが、少しでも症状があればクリニックに行ってください。今、無料検査ができるようになっていますが、無料検査は、症状の無い人に対して用意したものなので、症状のある人は、クリニックに行ってもらいたい。同じように、症状があったら、新型コロナではないでしょうかと言っていただければ、必ず、クリニックで同じように無料で検査してくれるはずです。してくれなかったら、県庁のダイヤルに言ってもらったら、すぐに直しますから、そこへ行ってください。なぜならば、会社や薬局は、検査をするだけですから、必ずしも感染防護をしていないので、そこへ初めから分かっているような感染者が行って、検査してくださいと言ったら、あーんと言っているうちに、検査をする人にうつす可能性がある。従って、新型コロナではないかと疑っている無症状の人は、薬局や会社へ、無料検査に行ってもらっていいのですが、症状のある人は、クリニック(へ行く)。これ、ぜひ、皆さん書いてください。よろしくお願いします。


 二つ目は学校です。学校で、いくつかクラスターになっていて、どうも感染力があまりにも強いので、まず、数日前から、県内外の学校との練習試合や合同練習は禁止にさせてもらっていますが、練習については、今まで言っていませんでした。しかし、どうも練習でうつる可能性がある。つまり、県内にも少し感染が引き入れられている可能性があるので、県内の人だけが学校へ行って練習すると、お互いにうつしあいをする可能性があるので、校内では、ガイドライン(を守る)。これは、前にものすごく流行っている時に、部活動のガイドラインをちょっと厳し目に作りました。今、それは、デルタ株が収束してから外していますが、そのガイドラインを復活して、ガイドラインに示す感染予防対策を徹底した上で活動してください。これは、事細かくいろいろ決まっているので、それに従って、それぞれの部活動をやって欲しいということです。それから、移動、洋服を着替える、ユニホームに着替えるとかの更衣、帰りにちょっとたこやきを食べて行こうとかの飲食、そういうものも注意をしてもらいたい。そういうところは、できるだけ、今、控えておいた方がいいかもしれないということです。それから、本人と家族の両方の場合で、発熱等の症状があったら、厳に登校しないで、本人も検査を受けてもらいたい。


 それから、今、感染防止のことだけ言いましたが、保健医療体制です。感染した人、或いは濃厚接触者の対応についても、感染者がこれだけ増えてくると、楽観はできないことになります。そこで、今、二つのことを、急速に準備中です。

 一つは、宿泊療養施設の増強をしています。これを増やしておいて、例えば、病院の病床の補強として使う。使い方は、出口が原則で、それを突破されたら、入口もやむなしということになります。それから、今は、濃厚接触者についても、かなり感染の疑いがあるグループは、少し、ホテルで待機していただくような措置もやっています。そんなふうに補強として使うわけですが、これが足りなくなる可能性があるので、今、増やそうとしています。

 もう一つは、さらにそれも突破される恐れが可能性としてありますから、自宅療養に係る保健医療の強化と書いていますが、自宅療養をお願いせざるをえなくなる可能性はあります。その時に、自宅療養だから面倒を見ないとなると、かつての第五波の時に、他県で起こったような、ほったらかしになっているうちに、健康がものすごく悪化することになるといけません。だから、自宅を使ってはいけないということではないけど、自宅でも、ちゃんとケアをする体制を作らないといけない。その体制を、今日、予告編で資料提供しましたが、今、県の医師会と協力すべく話をしていて、来週の月曜日に、医師会と協力協定を作ろうということです。

 備えは、何重にもわたって作っておかないといけない。患者ファーストで考えたら、入院が一番いいのですが、それができなくなる時に、次のことも考えながら対応を考えておくというのを、今、一生懸命やっています。


 ただ、より大事なのは、蛇口を絞るということです。そこを疎かにして療養体制ばっかり考えていたら、幾らあってもどんどん増えてしまいますから、蛇口を絞るためには、一番初めに申し上げましたように、大人数の会食はしばらく控えてください。それから、カラオケ或いは飲食の時は、基本的に手指消毒その他はもちろんのこと、換気に気をつけてください。さらに、学校関係では、校内の部活動もマニュアルに従ってやってください。これを、今日皆さんに言いたいことです。


 それから、当然、こういうことを言う言わないにかかわらず、オミクロン株が流行ることによって、今まで急速に回復していた飲食店などのお客さんが、急速に落ちてしまう。それから、宿泊者も急速に落ちてしまうことは考えられます。これについては、当然、困っている人の困っている程度に応じて救済をすることを、我々は、初めから予定していますので、ちゃんとデータで立証していただければ、救済するようにしていきたいと思います。

以上です。

広報課長:それではご質問をお受けします。
 

産経新聞:何点かあります。まず、宿泊療養について準備を進めるということですが、何室くらいという規模感と、いつぐらいから使えそうな見通しは、いかがでしょうか。
 

知事:今は幾つだったかな。
 

技監:今は151室です。
 

知事:今は、151室ぐらいを用意していますが、それと同等、ないしはそれよりもちょっと多いぐらいのものを、これからどんどん手当をしていこうと思っています。いつからかは、できるだけ早い方がよくて、少し前からやっていますが、「はい、今日から」というわけにいきません。宿泊予定が入っているようなところを空けてもらうので、できるだけ早くやっていきたいと思います。
 

産経新聞:準備を進めていって、でき次第、速やかに。
 

知事:そういうことです。
 

産経新聞:医師会との連携協定について、自宅療養時のケアと書かれていますが、イメージ的には、お医者さんや看護師さんによる訪問診療のような形になりますか。

知事:それは、こう思います。まず、その一は、これが空文になることが一番いい。つまり、いきなりこういう約束をしたから自宅にどんどん出しますと言うと、いろんな方にご迷惑をかけるので、結局使わなかったというのが一番いいと思います。かつて、ホテルを用意したけど、例外的に少し使いましたが、結局使わなくて病院で何とかなった。そういうようになるのが一番いい。それが、その一です。

 ですから、できるだけ入院をして、ケアがちゃんとできるようにする。その次は、ホテルでケアができるようにする、これが基本です。

 だけど、その(感染者の)量が間に合わなくなった時は、自宅に行かざるを得ないのですが、その時に、保健所がしょうがないからこの人は自宅と決めますが、その人が、始めは大したことなくても、ずっと様子を見続けないといけません。その時に、医師会の方々で手を挙げていただいた方にお願いをして、電話ないしはアプリで面倒を見てもらって、時々、様子を聞いてもらう。訪問診療もやりますという方はやってもらったらいいけど、感染リスクがありますか、結構そこはハードルが高い。

 従って、様子を見てもらうのをお願いしておけば、保健所の主力部隊や病院は、実際に、これからどんどん出てくるであろう患者さんをケアできる。じっとしていて大丈夫そうな人は、(医師会の方々に)様子を見てもらえばいいので見てもらう。何でお医者さんかというと、やっぱり、医学的知識がないと、この熱にどんな意味があるか、この酸素量がどのぐらいかとか、分からない。だから、そういうことの分かる人に面倒を見てもらったら一番安全だという趣旨です。
 

産経新聞:つまり、次善の策として協定する。
 

知事:私の考えだと、第4陣の考えだと思っています。
 

産経新聞:症状が一定程度悪化したりすると、また病院に入院とか、そういう体制を整える。
 

知事:もちろんそうです。それをするのは、お任せして様子を見てもらっているお医者さんでは無理です。もちろん、その方がやってあげるというならやってもらったらいいけど、やっぱりもう一度、悪化した人のケアを、主力部隊の保健所がやらないといけないでしょう。
 

産経新聞:保健所や県と連携しながら。
 

知事:これは拙いですと言ってくれたら、その人は入院措置にするということを、当然しないといけない。そこまでの全部を、医師会に頼んでいるわけではありません。
 

朝日新聞:第4陣の構えとおっしゃっていましたが、原則、入院でやっていますが。
 

知事:原則入院で、第2陣は、出口としてホテルを使う。第3陣は、初めからホテルを使う、第4陣として、それも間に合わなかったら自宅を使わざるを得ないけど、監視役がいるから医師会の協力をお願いするということです。
 

朝日新聞:増え方が、今は100人ずつぐらいで、今、(病床使用率も)80%を超えていますが、それこそ週末とかにワッと増えたりしたら。
 

知事:まずはホテルです。だから、急には、あそこ(自宅療養)に行きませんが、備えはちゃんとしておかないといけない。ただ、今言われた、病床使用率は、和歌山だけものすごく高い。なぜかと言うと、とりあえず一番ちゃんとケアするために、みんな入院させている。他のところは、ものすごく悪化しないと病院に入れないようにしている。だから、そこは、他県と比べては駄目です。全然、考え方が違うから。
 

朝日新聞:飲食とかでうつっているケースとおっしゃったのは、やっぱりオミクロンの影響というふうに。
 

知事:そうでしょう。今、オミクロンであるとバシッと分かるのには数日かかって、結構時間がかかりますが、デルタかデルタではないかは分かります。デルタだと思う人は少なくて、デルタかどうか分からない人が圧倒的に多い。ということは、みんなオミクロンなんだろうと、勝手に想像しているわけです。実際にきちんと確定するには、数日かかる。従って、やっぱりオミクロンだろう(と思って)、うつりやすさは凄いので、第4陣も備えないとまずいので、今、その容量を増やしています。

 和歌山県は、厚労省から、次の第六波に備えて容量を拡大せよと言われた時に、あれだけ第五波まで完璧にうまくやった和歌山県ですが、さらに実は増やしています。さらに増やしていますが、それでもまだ、オミクロンみたいなものが出るとは思わなかったから、もっと増やさないと拙いので、今、やっています。
 

産経新聞:行動制限の部分についてです。メッセージのとおり、大人数のカラオケ、会食を気をつけるということですが、他にも、例えば、スポーツイベント、音楽コンサート、講演会、そういうものも、かつては制限されたこともありましたが、その辺りに対する対応は。
 

知事:これは、その後、いろいろな人が研究してきました。和歌山県でもそうですが、今、ちょっと灰色かなと思うようなものも挙げられましたが、例えば、音楽会や講演会とかは、黙って座っているだけで、感染リスクがそんなに高いとは思いません。問題は、その後、じゃあ行くかと言って大人数の飲み会が行われたら、1人がうつっていたら、本当だったらその人は家へ帰るはずだったのに、みんなにうつってしまうということがあると思います。おとなしい形の、椅子に座って人の話を聞いたり、音楽を味わったりするのまで、とやかく言うのは、もっとずっと先の話だろうと思います。

 問題は、スポーツイベントみたいなものですが、ここは肉弾相打つみたいな形のものがあって、これをどうするかはちょっとグレーで、主催者もいろいろ考えてもらいたい。言い方が難しいので言いませんが、そこはちょっとグレーです。

 いずれにしても、感染リスクの高そうなものは、ちょっと今、遠慮した方がいいです。
 

毎日新聞:線引きの議論はありますが、大人数・集団での会食は、何人程度とかは言えますか。
 

知事:よく、4人は良くて5人は駄目とか言っていますが、そんなことは言いません。だけど、少なくとも、ライオンズクラブとか、何とかの懇親会とかは、少なくとも何十人、その何十人も真ん中ぐらいの何十人でした。ですから、そういうようなものは、ちょっと気をつけられた方がいいし、できるだけ今は止めておいた方がいいというふうに思います。そんなイメージです。何人というのは、言いません。
 

毎日新聞:やはり、そこに1人紛れ込むと、もう一気に集団でやられるから。
 

知事:例えば、5人でいた時に紛れているかどうかは、5人だと分かりやすいところもあります。自分の家族が、お前のところ大丈夫かとかを、お互いに議論していると分かりやすいところもある。仮に、それが分からなかったとしても、相手は5人です。だけど、分かった時に50人だったら、対応がものすごく難しくなることも考慮して、大人数・集団での会食は避けて欲しいと言っています。

 週末を控えて、皆さんにちょっと警告を発したいと思います。本当は、(注意喚起を)楽しくやっているわけではない。今はちょっと危ないので、皆さんに注意喚起したいと思っています。

 どうぞよろしくお願いします。できるだけ報道してください。
 

広報課長:これで会見を終わります。

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