令和4年1月7日 知事臨時記者会見

知事臨時記者会見(令和4年1月7日)

PDF形式を開きます県民の皆様へのお願い(PDF形式 1,026キロバイト)

 

広報課長:それでは会見を始めます。

知事:急に集まっていただきまして、すみません。これから3連休なので、県民の皆さんに申し上げておこうというふうに思いました。

お手元に紙(資料)がありますが、大きいもの(フリップ)もあります。沖縄県と、広島県、山口県の一部が、まん延防止等重点措置区域に指定されたことに伴い、和歌山県の方は、その区域への不要不急の外出は控えてもらいたいと、前例に従って言いたいというふうに思っています。

 それから、県外へ外出する場合は、基本的な感染予防対策を徹底した上で、ということで、これは、県外であろうと県内であろうといつもそうです。それから、行き先の自治体がいろいろ要請をしていると思うので、それに沿った行動をして欲しい。例えば、まん延防止等重点措置区域に行くと、時短をしているとか、飲食制限をしているとか、そういうところがあるとします。そしたら、和歌山県から、不要不急ではなく仕事で行ったとしても、そのルールに従ってやってください。行き先の自治体の要請に沿った行動をして欲しいということです。

 それから、無症状だったとしても、感染しているのではないかと不安を感じる方は、現在、PCR検査等、この等は抗原検査ですが、PCR検査または抗原検査を無料で受けられます。無料期間は、今月末までになっているので、ぜひ皆さん、(検査を受けに)行かれたらいいのではないかと思います。どこで受けられるかというと、県庁のホームページで公表していますが、基本的には、薬局と一部の検査会社で営業しているところがあるので、症状がなければ、このどちらかに行って受けてください。症状が出れば、従来と一緒で、直ちにクリニックを受診していただければ、無料のPCR検査等が受けられますから、これはぜひ受けていただければいい。元々、赤字で書いている「症状が出れば直ちにクリニックを受診」が基本ですが、今は臨時で、オミクロンが入ると嫌だということで、政府が、症状があろうとなかろうと、ワクチンを打ってようと打っていまいと、とにかく、誰でも無料の検査を受けられる制度を作ってくれているので、それを受けに行ってください。

 これから、成人の日があります。忘年会は終わりましたが、新年会、同窓会等の会食の際は、基本的な感染予防対策をして欲しい。やってはいけないと言っていることはありませんが、いろいろ無防備にやってしまうと、大分、(新型コロナが)入り始めているので、うつる可能性があるから、基本的な感染予防対策をやってください。

 それから、成人式が行われると思いますし、いろんなイベントも、すべて中止にしていませんが、多くの人が集まるイベントは、特に注意をして欲しい。

 それから、ワクチンを接種しても、オミクロンかなと思うものは、割合うつりやすい。デルタの場合も、ブレークスルー感染がありましたが、今回も、どうもブレークスルー感染が結構ありそうだということなので、気を緩めずに、普通の感染予防対策をやって欲しいということです。

 ただ、やっぱり、これはまだデータがきちんと出ていませんが、ワクチンを打っている人については、特にブレークスルー感染があっても、重症化するリスクはとても少ないので、やっぱりワクチンを打っておいた方がいい。今、3回目接種が進みつつありますが、我々も、ワクチンの確保には全力をあげますので、市町村のそれぞれのところへ行って、ワクチンを打ってもらってください。

 今後の話も含めて言いますと、今後、県内でオミクロン株の市中感染が発生した場合というのは、必ずあると思います。今も、ここのところ、2人、4人、13人と感染者が増えてきていますが、オミクロン株疑いのものも結構あるので、オミクロン株の市中感染が発生しましたということもあり得ると思います。今は、市中感染があると言っていなくて、オミクロン株の疑いのある感染者がいて、オミクロン株が証明されたら、オミクロン株(の感染者)が出ましたと言います。それで、どこからうつったか分からないものも、出てくる可能性が高い。それが市中感染というジャンルになりますが、それが発生した場合でも、これまでの県民の皆様へのお願いで、基本的に感染予防対策の徹底を引き続き遵守してもらいたい。逆に言うと、オミクロン株だといって、全ての行動を全部止めというようなことを言うつもりはないと、併せて申し上げたいと思います。基本的な感染予防対策、県民の皆さんへのお願いをずっと言い続けてきたことについて、この紙(資料)に書いていますが、ぜひ皆さん守ってください。

以上です。

 

広報課長:質問をお受けします。
 

朝日:間もなく、リフレッシュプランSも始まりますが、オミクロン株が今後増えて、市中感染が起きたとしても、経済を配慮されるというか、これまで同様、自粛要請或いは行動自粛とかは考えていらっしゃらない。
 

知事:そこは、感染の度合いにもよります。感染が一人出たから、リフレッシュプランを全部止めると言う必要はない。それは、我々はデータでちゃんと検証しているので、どのぐらいのリスクかは分かるし、旅行でうつっているのは極めて少ないので、オミクロン株が出たからとか、感染者が結構増えたからと言って、全部止めなさいというつもりはない。

 だけど、まず、悪い方から言うと、感染者が余りにも多くて、保健医療行政だけでは対応できない時は、やっぱり全面的な行動自粛をお願いしないといけないかもしれない。これは、去年2回やりましたが、そういうこともあります。

 中間的に言えば、そこまでは言わないけど、振興策はちょっと中断しようという時があるかもしれない。我々は、状況に応じて使い分けをしていて、経済が大事だから感染が起こっていいとか、単純に比較して言っているわけではない。感染が起こっても、最悪の事態は避けられるような手立てを考えているから、大丈夫だろうからいいというふうには今は言っていますが、ずっと言い続けるかどうかは分かりません。
 

産経:基本的なところで、県内の感染状況は少しずつ増えていますが、第六波に差しかかっていると見るべきか、どのように感じているのか、今の見解をお願いします。
 

知事:明らかに、全国的に見れば、第六波です。和歌山県はまだ少ないけど、増えていく可能性は十分あるし、昨日は13人で、和歌山県に関して言えば13人は滅多にない。そういう意味では、もう第六波でしょう。だけど、全国を見ればもっとすごいので、そういう意味では、第六波に間違いないと私は思います。

ただ、第六波をどう乗り切るかは、第一波、第二波、第三波、第四波、第五波とありますが、乗り切り方はみんな違っています。第四波や第五波は、とにかく全国的に言うと、行動の抑制、人流の抑制ばっかりやっていた感じがしますが、それでいいかどうかは分かりません。だから、オミクロン株が入ってきたらオミクロン株の病状などを見ながら、保健医療行政、すなわち積極的疫学調査、病院の準備、それから、人流、もうちょっと言うと、感染予防のための設備投資など、みんな含めて、一番適切な組み合わせでやっていくということではないでしょうか。
 

産経:今日、政府が三県のまん延防止等重点措置区域を表明する予定になっています。和歌山県は、まだ適用の申請はしないと思いますが、適用する場合、どういう条件判断で申請する形になりますか。

知事:基本的には、保健医療行政で対応できなくなって、県民の皆さんに不便をしのんでもらわなければいけないのが必要条件ですが、かといって、まん延防止等重点措置の要件や、緊急事態宣言の要件とかを考えると、実は、ハードルがもっと高いところにある。だから、さっき言ったみたいなことが、一つの必要条件ではあるけど、当然、十分条件ではない。例えば、我々が昨年第五波の時に、これはちょっとたまらないから、自粛をお願いしますと言ったけど、あの時の全国的な流れから言えば、和歌山は一番(状況が)いいぐらいです。ですから、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置区域をお願いしても、全部拒絶される状況は、明らかに分かっていました。従って、全国的な状況なども含めて、総合的に考えて、必要があったらもちろんお願いはします。
 

産経:政府が、オミクロン株の感染拡大を受けて、全員入院という方針を出していましたが、地域の実情に応じて自宅療養もと表明しました。和歌山県は、これまでずっと全員入院を続けていましたが、改めて、今回のことを受けても、全員入院を堅持する方針ですか。
 

知事:元々、オミクロンであれデルタであれ、我々は全員入院です。全員入院の方が、命を助ける可能性が高い。全員入院であれ、自宅であれ、施設であれ、必ず、ものすごくきめ細かい監視体制を作っておかないと、本当に命が危ない。その監視体制を、一番完璧にできるのは入院ですから、我々は、全員入院が原則です。それで、原則が堅持できる限りは、全員入院に決まっています。他所はそういうことができないので、妥協しながらやっていこうとしている。

 では、政府が、何で全員入院と言ったかというと、オミクロン株が、まだ防疫できるなら、徹底的にやった方がいいと思っていましたが、他所で実際に起こったけど、自宅でいたら誰かが会いにきてどうのこうのとかは、和歌山県は見張っていますが、そんなことまで見張ってられない。だから、オミクロン株については、全員入院にしなさいと言った。だけど、考えてみたら、ものすごい数になってきそうだし、オミクロン株とデルタ株を見たら、オミクロン株が特にすごく怖いと言いにくいというふうに思い始めたのではないか。だから、オミクロン株でも、県知事が判断したら自宅待機でもいいということになったので、この時点に来れば、それはまあそうだろうと思います。

 だけど、その前に、まだ、(感染者が)いるかいないか分からないぐらいの状態だったら、もっと用心して、全員入院させなさい、濃厚接触者(の範囲)は大いにたくさん取ってホテルに入れてくださいというのは、あの時点では、全く正しかったと思います。今は、ずっと堅持するのを止めたのが間違いかと言うと、こうなったらしょうがないのではないかというふうに思います。

 それと、和歌山県がずっとやっている全員入院は、全く別の話です。
 

産経:つまり、これまで通り、全員入院はするということでいいですか。
 

知事:はい、もちろん。それができなくなったら、次の手は考えているし、それができなくなったら、次の手まで考えているので、さらに次の手も考えようかと、ちょっと今思っています。
 

NHK:3連休の新年会や同窓会について、基本的な感染予防対策をというような呼びかけがありましたが、成人式の後の同窓会とかが想定される中で、どんなことに気をつけたらいいですか。
 

知事:和歌山県で、飲食でうつっているのは、第五波の時ですら、全体の3%しかなかったし、その3%のほとんどの部分は、一般的な深夜営業ではなく、若者が、狭いスペースにみんな集まってきて、安い料金でたくさんお酒が飲めるところで、爆発が二つ、三つ起こった。そういうところが一番うつりやすいということは、よく覚えておいてもらったらいいと思います。

 一方、穏やかに会食しているようなところでは、数え切れるぐらいしかうつっていないので、久しぶりに会ってゆっくり話そうという時も、穏やかに昔を語り合うことをやっていけば、いいのではないかと私は思います。
 

NHK:人数としても、あまり集まらないほうがいい。
 

知事:それはそうですが、たくさん集まったところで、私が言ったようなモードだったら、いっぱい行ったら、話ができない。だから、それはまあそうだけど、というぐらいの感じではないですか。4人が、5人がと言っても、あんまり意味がないです。
 

紀伊民報:先ほど、第六波かどうかというお話の中で、全国的に言えば第六波というお話しでしたが、県内でも第六波に入ったという認識ですか。
 

知事:全国で第六波というのは、和歌山県も日本のうちです。
 

紀伊民報:和歌山県では、第五波は何日から、第四波は何日からと、(県独自に)これまであったと思いますが、第六波はいつからですか。
 

知事:和歌山県だけ別に言いましたか。
 

紀伊民報:これまで、日にちを区切っていたので。
 

知事:今は、全国が第六波だから、和歌山も第六波の中に一部として入っていますと言っても、いいのではないですか。だけど、第六波になったからといって、前みたいに、人流の抑制をしなければいけないとか、全部を決める必要はない。ああいう、一律の考え方は、正しいとは思えないから、その都度、我々も注意事項を出しますので、それを守っていただきながら用心し、普通の生活、普通の経済活動をやってもらったらいいのではないですか。

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