令和3年12月27日 知事臨時記者会見

知事臨時記者会見(令和3年12月27日)

PDF形式を開きます県民の皆様へのお願い(PDF形式 341キロバイト)

広報課長:それでは会見を始めます。
 

知事:臨時にお集まりいただきまして、ありがとうございます。オミクロン株の市中感染がパラパラと出始めましたし、オミクロン株以外も、ちょっとぶり返しの気が、大都市を中心にしてあるので、県民の皆さんに、注意喚起をしておこうということで、ぜひ皆さん、新聞等、或いは、テレビ、ラジオニュースに載せてください。

 まず、ここ(資料1枚目)にありますが、帰省とか旅行とかをやってはいけないと言うつもりはありませんが、都道府県を跨ぐ移動の際には、基本的な感染予防対策を(やってください)というのが、基本的に、我々がずっと言っていることです。

 特に今日、皆さんに注意を喚起してお願いしたいと思ったのは、多分増えていくと思いますが、大阪府、京都府、愛知県、東京都、福岡県、沖縄県では、症状がなくても無料PCR検査ができます。そういうような制度を上手く使って、できれば帰省の前に、これを受けてこられたらいいのではないかというのを、強くお勧めしたいと思います。和歌山県の、待っておられるご家族とか帰省を受けるほうは、帰る前にそういうことができるそうだから受けてらっしゃい、というふうに言われるといいのではないか。これが一番のメインのメッセージです。

 そうは言っても、すぐにできなかったとか、或いはもう帰省をしてしまったとか、そういう方もいらっしゃると思います。そういう方は、どうしても(検査をしたい)ということだったら、和歌山県は(オミクロン株の陽性者が)まだ発生してないので、有料でやってくれるところはたくさんあって、普通のお医者さんも、有料でお願いしますと言ったらやってくれないことはないと思うし、ワクチン・検査パッケージの一環として、検査できる薬局をどんどん増やしているので、ワクチンを受けられなかった人で、何か目的があって無料になる人はやって欲しい。だけど、この地域(大阪府、京都府、愛知県、東京都、福岡県、沖縄県)は、ワクチンを受けていないか受けているか、症状があるかないかにかかわらず、すぐに(検査を)受けられます。ですから、受けて帰ってきてくださったら一番いいのではないか。それができなかったら、心配だったら、ちょっとお金がかかるけど、受けてもらったらいい。

 その次に、さらに大事なことは(資料の)一番下に書いていますが、症状が出れば、直ちにクリニックを受診していただく。これが一番大事です。クリニックへ行くと、症状があったら(検査が)タダなので、熱があるので、コロナかどうか、先生ぜひ調べてくださいと言ったら、公費で調べられます。ずっとそういう制度なので、そうやって用心をしながら、家族の皆さんやお友達と接して欲しいと思います。

 それから、家族の場合は羽目を外してはないと思いますが、お友達の場合などは、少し和歌山はコロナが収まっているし、全国的にも少し収まってきていたので、さあ今まで溜まっていたものを大いに発散するぞと言って、あんまりやりすぎると、その方が1人うつっていたら、どんどんうつってしまうので、気をつけながらやってください。

 忘年会とか新年会とか同窓会の会食は、(やっては)いけないと言っているのではなく、感染予防対策を徹底しながらやってください。それから、初詣、成人式など、多くの人が集まるイベントも、同じように感染予防対策を心得てやってください。それから、ワクチン接種済みでも気を緩めずにやってください。こういうことで、静かに家族と語り合うとか、お友達と語り合うとか、そんなことで問題になるとは思いません。この際、みんなで集まってワーワーと騒ぐ時は、騒ぎ方に気をつけてやっていただかないと、その中に、いろいろくぐり抜けて感染者がいたら、大いに広がることになるので、気をつけてください。

 私から申し上げたいことは、以上です。
 

広報課長:質問をお受けいたします。


産経新聞:改めて、オミクロン株への警戒と、去年の年末年始にちょっと拡大したこともありますが、注意喚起というか呼びかけを一言いただけたらと思います。


知事:今、申し上げました。


産経新聞:オミクロン株に対するねらいというところは。


知事:オミクロン株という点では、今まで日本にいなかった株です。いずれ入ってくる可能性は高いと思っていたら、もう随分入ってきていますが、やっぱり感染力が高いという話があるので、できれば水際で防遏したいと思っています。

そのために、私の感じですが、今回は、空港検疫は一生懸命やってくれていると思います。前は、ちょっと変だった時もありますが、随分一生懸命やってくれていて、この人は、空港から出て陰性でしたと、ちゃんと連絡が来ます。その人は、和歌山県では自宅待機をちゃんとしていただくとかになっているし、オミクロン株の濃厚接触者だったら、直ちにホテルに入っていただいて、お世話をしています。そこでは一人も発症していなくて、時期が来ると普通に出ていただくことになります。

 ただ、自宅待機やホテル待機の時に、それぞれ受けた方の都道府県がルーズにやったら、ものすごく困ります。だから、検疫であれだけ一生懸命やっているのだから、それぞれの都道府県の保健行政当局は、きちんと見張ってないといけないというとおかしいのですが、お世話をしてあげないといけないというふうに思います。一番端的に感じたのは、東京都だったと思いますが、陰性で空港を出て自宅待機をしていて発症した。これはもうしょうがないと思います。だけど、自宅待機というのは隔離なので、しばらくは人に会ってはいけない。できれば家族にも会わない方がいいぐらいです。ところが、友人が訪ねてきて、その友人にうつって、その友人の濃厚接触者はものすごくたくさんいるということになって、一体何をやっていたのだというふうに思います。ああいうことは、やっぱり、今はとてもいけないことだと思います。もちろん、そういう間違いをした人を、後で個人を責めることはいけないことですが、行為自体は、マスコミとかも含めて、そういう行為をやってはいけないと、きちんと報道すべきだと思います。

オミクロン株については、まだ正体が分からないので、今のところ、このように一生懸命防遏したらいいと思います。それができなくなってきた時は、また次のことを考えないといけないし、仮に正体が分かってきて、あまり大したことないということであれば、今のようなものすごく厳重な空港・港湾検疫を続けなくていいかもしれません。

 オミクロン株については、今のところはちょっとよく分からないし、しかも日本にはほとんどいないのだから、必死になって止めておこうというのが、国民みんなの戦略であるはずだというふうに思います。


産経新聞:県内から県外に訪問する方で、特にオミクロン株の市中感染が疑われる地域へ行く人には気をつけてというメッセージだと思いますが、特に制限する予定は。


知事:全然と言ってはいけませんが、ありません。前に、広域連合でも大分議論をして、昨年、大分(新型コロナが)流行ってきた時に、京阪神地方の方々から、帰省はもう止めなさいと言おうかという話があって、そこまではちょっと人道にもとると言って、和歌山県、滋賀県が少し抵抗した経緯があって、そのあと、大分広がったので、その時はちょっと反省をしました。

 今度のケースで言うと、その時から比べると圧倒的に(感染者が)少ないので、そこまで行動を縛ることはないと思いますが、政府も慎重にと言っておられる。慎重にということの中身を言ったら、今のように、できるだけ、オミクロン株も含めて新型コロナに感染してないことを確認しながら、お互いに行ったり来たりした先で、あまり羽目を外して騒ぐのは危ないから、感染予防対策は徹底してやりましょう。これが慎重にということだと思います。

 無料の(検査ができる)地域がもっと増えてくる可能性があるので、和歌山へお帰りの人は、どんどん(検査を)されて、結果がすぐに出ないかもしれないけど、後で(陽性だったと結果が)来たら、保健所、保健当局、その他に、どんどん言っていただければ、後はきっちり対応しますから、そういう意味で、ぜひ皆さん、できれば検査を受けて帰ってきてもらったらいいというふうに思っています。
 

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