令和3年3月26日 知事臨時記者会見

知事臨時記者会見(令和3年3月26日)

県民の皆様へのお願い

 急に皆さんお呼びいたしましてすいません。昨日、関西広域連合があり、みんなと話し合った結果、関西の府県民に対してこの(資料1)ように、「関西・年度末年度初め感染拡大阻止徹底宣言」をやろうということになりました。お手元にいろいろございますように、注意事項とかを書いています。なお、いつも言っていますが、関西広域連合の各府県では、これとは別に、それぞれの保健医療行政も頑張ってやろうということですし、公開をしてますが、こういうような形で我々は努力してますというようなことを一覧にして、こんなことをやっているという報告を、関西広域連合でやることになってます。我々も、それを見ながら、他県でやってるようなことで、これ、真似したらいいなというところは真似するということです。だから、二本立てでやっていますが、二本立ての一つの府県民への呼びかけは、これでいこうということです。そこに書いていますから、説明はいたしません。

 それで、和歌山県はどうかというと、もちろん私もメンバーですし連合長ですから、これ(関西・年度末年度初め感染拡大阻止徹底宣言)には縛られます。今度は、和歌山県は、これ(資料2)です。今まで12条のお願いを言っています。これは、一般の県民に対する呼びかけもそうだし、医療機関とかオフィスとか雇用主とか、そういう企業側の方に対するお願いも同時にこの中へ入っていて、全部で12で、露骨に言うと12しかない。和歌山県は、あまり制限と言わない代わりに保健医療行政で頑張る。あんまり(制限を)やりすぎると、それこそ経済がぐちゃぐちゃになるし、人々の生活があまりにも萎縮して、その結果、健康を損ねるとか死期を早めるとか、そういうことにもなりかねないので、そんなに制限しない。だけど必要なことだけはお願いしますと、こういう考え方です。

 そこで、この二つ(「関西・年度末年度初め感染拡大阻止徹底宣言」と県の「県民の皆様へのお願い」)を比べてみますと、一つだけ申し上げなければいけないことがあります。それは、「歓送迎会、謝恩会、宴会を伴う花見などを極力控える」ということを、やっぱり和歌山でも言っとかないといけない。あとは、大体、和歌山県のやつでカバーされていますが、最後に赤いところで書いていますが、「歓送迎会、謝恩会、宴会を伴う花見等を極力控える」ということを、県民に呼びかけたいというふうに思います。

 ちょうど今、花見のシーズンでもあるし、4月1日で入れ替わる人が多いので歓送迎会が大流行だし、学生さんが、4月の入学に応じて、例えば、高校から大学に行くとか、帰ってくるとか、そういうことがあります。従って、この時期、人の移動が特に盛んになる。それで、歓送迎会で朝まで騒ぐとか、謝恩会でガンガンやろうとか、卒業生で盛り上がって先生を囲んでガンガンやろうとか、花見でどんちゃん騒ごうとか、そういうことをちょっと控えてくださいということです。

一般的に、いつも言ってますように、これ(14条)を控えてというのがメッセージで、飲食を全面的に控えろと言うつもりはないし、時短をするつもりもありませんが、ちょっとこの時期は、こういうことで羽目は外しがちになるので、皆さん注意してくださいということを呼びかけておきたいと思います。

 さっき12条と言いましたが、本則が12条で、臨時的に1条加わって13条、(今回)臨時的にもう1条加わって14条です。上(13条目)の臨時の意味は、埼玉県や東京都をはじめ、首都圏が不要不急の外出と言っているので、我々もそれに従おうと。不要不急の外出でそっちへ行くのは止めようというふうに言っていましたが、これは向こうの感染が収まって無くなったら、これを取るという意味で臨時になっています。(今回の条は)4月1日を挟むこの時期だから、臨時のところへ入れてる。だから、この時期を外したら消えることになります。

 以上です。

質疑と回答

NHK:自粛の呼びかけは全国的にも行われてる中だと思いますが、今、ここでもしこの控えが守られなかった場合、どういうことが起こりうるというふうに、知事は懸念されていますか。

知事:実は、変異株が結構多い。和歌山県は、全数検査してますから、変異株かどうか分かります。そういう意味では、変異株が多い。その変異株の特徴はどうかと言うと、結構うつりやすい。まだデータは大して無いので統計的には示せませんが、実感としてはうつりやすいというふうに思っています。

従って、うつりやすい変異株が流行り始めの時に、羽目を外してうつりやすい行為をしたら一番危ないから、ちょっと慎んでもらうかというふうに思ったということです。

産経:まず、今回の追加の要請は、いつからいつまでですか。

知事:当分の間です。いつからというのは、もちろん今日から、この瞬間からです。厳密に言うと、関西広域連合の決定があったので昨日からかもしれませんが、今日からと考えてください。いつまでは、当分の間です。当分の間というのは、移動期、花見期、春の行楽シーズンをターゲットにしているので、いつまでかというと、厳密にいつまでというわけではありません。当分の間です。従って、そろそろそのシーズンが終わったし、感染がちょっと落ち着いたんで、取りますということは言います。

産経:解除については、状況に応じてですか。

知事:はい。

産経:前提となる関西でも増えてるという状況ですが、和歌山県下の感染状況をどのように捉えていますか。

知事:皆さんよくご存知のように、毎日発表してますが、このところ、10人に近いあるいは超えるぐらい(の感染者数)になってきています。その前は、0ないし1、2、せいぜいそのぐらいで、ちょっと5、6ときて、また減って、また10ぐらいまで増えてます。従って、これは和歌山にとっては、ちょっと感染が多い感じがするなあというふうに思わざるを得ない。もちろん、保健医療行政がちゃんと囲い込みを必死になってやってるので、大爆発は防げてますけど、リスクはやっぱりうんと高まってきているというふうに思わざるを得ない。

そういう時に、春の行楽シーズン、人事異動期、学生さんが動く時というのが加わったら、皆さん、和歌山は規制が緩い、自粛要請が緩いから、この際思い切って遊ぶかという話になるとかなり危ない。そこは気を付けてくれということを言いたいと思います。

和歌山放送:直接の行楽とは関係ないかもしれませんが、オリンピックの聖火リレーが始まって、和歌山は4月9日、10日ですが、県も感染者数が10人前後で増えてます。特に、変更とかを検討するようなことは、今のところないですか。

知事:今のところ、もちろんありませんし、多分、全くないのではないかな。野外を走るわけですから、感染行為からはほど遠い。問題は、その後、謝恩会とかで羽目を外すとちょっと危ないかもしれませんが、そこは気を付けていただければ、聖火リレー自体は、それから最後のセレモニーなんかも十分気を付けてやってるから、それはまあ大丈夫ではないでしょうか。少なくとも、今のところは全く考えておりません。

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