令和2年5月11日 新型コロナウイルス感染症 知事記者会見 説明概要

令和2年5月11日 新型コロナウイルス感染症 知事記者会見 説明概要

 今日は、療養中だったデイサービスの関係の利用者で、80代の女性がお亡くなりになったことについて、発表します。

 この方は、28日からちょっと状態が悪くなって重症になり、酸素投与やアビガンを飲むなどの治療により熱が下がってきたので、助かるかなと思っていましたが、また熱が上がって、5月10日に死亡が確認されました。

 大変悲しいお知らせですが、ご本人のご冥福をお祈りするとともに、ご家族の方々にお悔やみを申し上げます。

 その他の方々では、2人退院されるので、感染者は9名になりました。

 累計は62名で、亡くなった方3人はもう取り返しがつかないので大変残念ですが、50人が治られて、現在は9人です。退院比率は全国でもかなり高いと思いますが、そういう状況です。

 デイサービスで感染したのは大変残念で、県民の皆さんに、改めて私からお願いをしたいと思います。集団生活を行っている施設へのお願いとして、4つ申し上げています。そのうち、特に1番と3番が大事です。

 1番目、従業員やサービスをする方が、熱があるけどまあ大丈夫かなといって仕事をして、感染が拡大したら大問題です。やっぱりそれは遠慮して、お医者さんに診てもらいたいと思います。

 3番目、施設の入居者やサービスを受けてる人が、ちょっと熱があるとか、咳をしている時は、普通のご家庭以上に注意をしていただいて、保健所なんかに相談、連絡をしてもらいたいと思います。

 一旦、ウイルスが入ってしまうと、お年寄りが多い施設の場合、回復せずに亡くなる方が出てくると思いますから、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 助かったら次の人生があるし、いろいろ皆で助け合えば良いのですが、命がなくなってしまったら、取り返しがつきません。我々もそういうことが無いよう、一生懸命努力をしてるつもりです。特に、デイサービスなどを受けておられる方、ご年配の方、体が元々少し弱い方、そういうところに感染が拡がらないよう、我々は最大限の努力をしないといけないと改めて思います。

(11日連続で新規感染者が確認されていないことの受け止めと県民への呼びかけ)

 感染者を出さない、あるいは出してもすぐに抑え込むというのは、大きく二つ要素があります。

 一つは、和歌山県は、早期発見、早期隔離、行動履歴の調査は、完璧かどうかは分からないけど、少なくとも主観的には完璧にやろうとしていて、他所に比べれば出来てると思います。

 もう一つは、県民あるいは国民の方々の自粛です。放恣な行動をしていると、うつってしまう。緊急事態宣言、特に全県の宣言により、県外には行くなというのが出たことによって、皆さんが自粛してくださりました。

 この二つが上手くいけば、今のような状態になると思います。問題は、特に近隣がどうなるかで、大阪などは上手くいってくれたら良いと思っています。

 和歌山県は、11日間出ていないので、ちょっと落ち着いてると思います。だけど、もうウイルスとは無縁です、というぐらい楽観的になれるはずはありません。

(さくら苑の感染経路の解明について)

 はっきりと今は分かりません。あそこでうつってきたに相違ないと言って決め打ち出来るような材料はありません。

 ただ、他県と違うところは、感染源が明らかにならないから終わりではなく、とにかく関係者をみんな調べて、これ以上の漏れが無い中で、発症者を選び出して隔離したと言えるので、感染源が明らかにならないかどうかは、物事の50%ぐらいしか重要性が無いような気がします。残りの50%は、その後のトレースです。

(休養要請の解除に向け、和歌山県の基準の検討は)

 和歌山県は、基準みたいなものは初めから終わりまで全部ゼロです。ものすごく流行っているところだと考えないといけないけど、我々は、流行っているところを上回ったことなんて1回も無いので、同じ様に議論する必要も無いし、意味が無いと思います。

 我々は、全国の状況、大阪の動向、我々の受入体制、保健当局のキャパなどをちゃんといつも見ています。和歌山県内では、保健行政の要素、自粛の要素、両方を見ても全然大丈夫ですが、近隣を見たら、それは少し不安なのでいろんなことをやっています。

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