知事記者会見 令和元年8月6日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和元年8月6日 知事記者会見

令和元年8月6日 記者会見室

県税がスマートフォンで納付できるようになります

資料1(PDF形式 180キロバイト)

 第一に、県税がスマートフォンで納入できるようになりました。キャッシュレスの一環ですが、今度のものはバーコードを読み取るスタイルですし、納税を入力したあと税金のところと接続しているものでないといけないので、今のところ「LINE Pay」と「PayB」と「モバイルレジ」と、この三つでサポートすることになります。いつからかというと、8月以降でもうやっています。対象税目は、個人事業税と不動産取得税でございまして、自動車税はたくさんいますが、来年度から開始でございます。

「統合型リゾート(IR)シンポジウム」を開催します

資料2(PDF形式 1,235キロバイト)

 二つ目は、IRシンポジウムを開催します。今日はIR有識者会議をやりますが、今度はシンポジウムでございまして、8月26日にパンフレットにあるような形で行います。ダイワロイネットホテルで、13時から16時までということになります。

「和歌山県統合型リゾート(IR)説明会」を開催します

資料3(PDF形式 1,359キロバイト)

 それからIRの説明会をどんどんやるということでございまして、次のような日程が決まりましたので、資料提供はしておりますが、改めてご紹介申し上げます。

野菜フェスタ in WaKaYaMa2019が開催されます

資料4(PDF形式 1,477キロバイト)

 それから、8月25日に「野菜フェスタin WaKaYaMa」が開催されます。「野菜でげんき・和歌山」応援隊の主催でございますが、和歌山県も後援をして、毎年こんな感じでやっています。どんどん野菜を食べて元気になりましょうという趣旨であります。

 以上です。

質問と回答

時事:他県の話になりますが、愛知県で開催されている芸術祭の「あいちトリエンナーレ」についてお伺います。慰安婦像とされる少女像が展示されていたり、昭和天皇の御真影を燃やしたりするような映像作品が、表現の不自由展という展示会の中で展示されていることに対して、すごく抗議の声とかがあがり、名古屋市長も中止を求める要望を知事あてに出したりしました。それを受けて中止に追い込まれたわけですが、それについて知事のご意見をお伺いします。

知事:まず、表現の不自由展というのがあります。あれ、表現の極端自由展ですね。不自由でも何でもないです。みんなが嫌だなあと思うようなものも含めて、全部、私のやりたいようにやらしてくれという展覧会ですから、愛知県知事がこれはもう中止だとおっしゃったのですが、これでようやく表現がちょっと不自由になった感じです。そういうふうに、私は思いました。いろんなところが公費を出しているわけですから、やはり初めに、企画の時に、私がやりたいようにやってあなた方がお金を出してくださいというのは、ちょっとおかしかったのではないかという感じはします。そういう意味で、やっぱり公のお金を使う時は、それはいくら表現の自由でも、ちょっとやり過ぎだったのではないのという感じがしました。中止をしたことについては、多分、一番初めに、やるべきではなかったものをやってしまったということの反省ではないのかな。よく分かりません。

時事:まず、名古屋市長がこれは日本人の心を踏みにじるもので、中止して欲しいと言いました。それに対して、愛知県知事は、表現の自由に対する冒涜だと、憲法違反ではないかと言っているわけですが、そういうふうに意見が対立している中では、名古屋市長の方がちょっと共感する部分があるのでしょうか。

知事:いや。名古屋市も主催者の一人でしょ。だから、それは初めの企画の時に、こんなものおかしいじゃないかと言ってしかるべきだったと思います。それで、実際にやってしまってからというのは、あまり格好良くない。だから、その程度のことしか思いません。

時事:NHKの受信料に関してですが、今、県はNHKの受信料をきちんと数十年以上続けて払っていて、今年度は本庁舎内のテレビに関して170万円ぐらいNHKに払っているということですが、例えば、大阪府知事が、NHKを国民から守る党の議員が当選して、NHKの受信料を払いませんと公言していることに対し、現職の国会議員が払わないで済むのであれば、大阪府だって払いませんということを言っていますが、そのあたりの知事のご意見をお伺いします。

知事:大阪府知事の話は、今、時事通信から聞いたので、それが正確かどうか分かりません。そんな事を言ったら失礼ですが。だけど、大阪府知事の発言ではなく、今言われた言葉として考えたら、国会議員が払いませんと言ったら私も払いませんというのは変です。やはり、それぞれが独立した主体だから、自らの見識と良識は、示したほうが良いのではないかと思います。

時事:NHK受信料をきちんと払うべきかどうかという点についてはいかがですか。

知事:それは払うべきだと思います。ちゃんと国民が、例えば、商業主義になさないで、きちんと公共放送を続けてもらいたいという意思があるならば、それは払うべきなので。国会が議決をして、制度が全部無しということになったら払わなくても良いけど、その代わり、NHKはどうやって経営したら良いのか難しくなって、民放と同じように、コマーシャルでも入れないとやっていけない。それが良いのかということについては、私はやっぱりNHKは公共放送を続けてもらいたいと個人的には思います。それで、今の制度がそうである限り、一人の国会議員が払いませんと言ったって、県庁が払いませんというのは、全くナンセンスです。ただ、大阪府知事がそう言ったかどうか分からないから、大阪府知事を非難しているわけではありません。

時事:ただ、先の参議院選挙で、NHKから国民を守る党が議席を一つ獲得して、全国の選挙区でも得票率3%を超えて、一定の民意があったのかなと思いますが、NHKの受信料を払いたくないとか、税金をNHKに使って欲しくないとか、そういう声に対しては、どうお答えしますか。

知事:それは、それぞれの主張です。賛成とか反対とか、これをやるべきではないとか、色んな人があって、これこそ思想の自由、表現の自由です。それが、国会議員を選んだというのも、別に構わないのではないでしょうか。ただ、それが国会の多数となって議決をして、それで別の制度が出来るのは、また別の話ということではないでしょうか。

時事:自治体としては、あくまで法律に則ってやりたいということですか。

知事:そういうことです。

NHK:県税のキャッシュレス化についてですが、どうして今回、スマートフォンで出来るようにしたのかということと、県民の方に呼びかけ等ありましたらお願いします。

知事:そんなに思い入れがたくさんあってやっているわけではないのですが、段々とスマホの使用が高くなっていますから、これまでのようなやり方で納税するということだけに限るよりも、いろんな方策を追求して、県民の皆さんに便利に払ってもらったら良いのではないかと、それだけの話です。だから可能性があれば、どんどん追求していきたいと思います。良かったら、お使いくださいということです。

和歌山放送:もうじき、お盆休みの行楽シーズンに入りますが、昨日、JR紀勢本線の江住駅で、毒ガスだとかいうメモが貼られた不審物が見つかって、人的被害は無かったようですが、紀勢本線の電車が運休になるという騒ぎがありました。全国的にも、物騒な事件も多発する中で、知事のご所見を伺います。

知事:悪質ないたずらがどんどん増えて、何か軽くやっちゃうという感じがします。例えば同じようなケースで言うと、インスタグラムとかフェイスブックで、非常に恥ずかしい画像を提供したり、あるいは営業妨害になるようなことをやってみたり、そういうことを軽くやっちゃうという世相になってきて、よくありません。だから、今回もいたずらだと思いますが、そういういたずらは本当にいけない。皆に迷惑をかけます。だから、ちょっと早く捕まえていただいて、道徳教育のやり直しということではないですかね。

和歌山放送:あとやはり観光に与える影響も少なくないと思うのですが。

知事:そうです。皆に迷惑で、迷惑が楽しいというのは情けないことです。

読売:ちなみに、その江住駅の人はもう捕まったような気がします。

知事:捕まりましたか。私のところには、報告が無かったので。どうせいたずらだから、そんな報告は無くて良いけど、昨日は捕まえろと言っておきました。

読売:今日はIRの有識者会議がありますが、終わってからぶら下がり取材もあるということですが、今回、非公開にしているのは、活発な議論とかそういう趣旨ですか。

知事:まあそういうことです。

読売:終わってから、ある程度こんな話が出ましたとかはお話しいただける。

知事:そうですね。できるだけお教えするようにしたいと思います。

読売:それは摘録みたいなものなのか、知事が口頭なのか。

知事:議事録は後日になります。終わってからすぐとは、そんなに事務能力があるわけではないので。だから、しゃべることになります。

読売:別件ですが、総務省から圏域という構想が出ていて、合併ではなく複数の自治体が集まってインフラとかを維持していったらどうだろうか、みたいな話が出てきていますけど、これに知事は賛同しますか。

知事:あまりちゃんとフォローしていないのですが、関西広域連合なんかもその一つですよね。だから、協力する時は大いにやったら良いと思うし、特に県というよりも市町村で、小さいところが一つ一つのインフラを整備したり、特に維持したりするのは大変ですよね。例えば、水道とか下水なんかもそうです。そういうのは、共通にやって、効率的に運用するのは大事なことじゃないかと思います。

読売:ただ、将来的な合併に繋がるのではないか、みたいな警戒感もあるというような話もありますが。

知事:皆さんがそれを望むなら、繋がっても良いのではないですか。住民の方がそれを望むのなら、別にそっちでもいいし、これで良いと思ったらそれでも良いし、ということではないでしょうか。

読売:ちなみに、今の30市町村体制は、知事としてはどう思いますか。

知事:それは、住民の皆さんが30市町村を望んだのだから、それが現在のベストだと思います。ただ、現在のベストは将来のベストかどうか分からないから、それは住民の皆さんがやっぱりちょっとなあという話になったら、また次の動きが出てくる。それもまた正しいと思います。

読売:昔の計画だと、日高とかもうちょっと合併してみたいな話があったようなので、また声が上がればというところですかね。

知事:そうですね。

読売:先週お聞きした情報公開の関係で、聞いておくということでしたが、いかがでしたか。

知事:ちょっとやり過ぎではないかという話をして、議論の結果、少し公開するものは公開しましょうということにしました。

読売:昨日の夕方いただきましたが、嘆願書の内容は見られるようになりました。その他は見られませんとなっていて、特にヒアリング内容については、1枚の資料で全部出しませんという結果でした。僕が今回見たかったのが、今回の処分発表自体、結構説明が途中二転三転したので、公文書上はどのような経過になっていたのかを見たかったのですが、そこは一切分からなくて、彼は飲酒運転をして、物損事故をして、当て逃げをしたとなっていますが、書類上はそこを明確に書いていなくて、処分の理由説明書とかに書いていない。

知事:書いてあるでしょ。

読売:いや、逃げたとは書いてないので。

知事:誰もそれが逃げたと確定が出来るようなものが無いということだから、書いてない。

読売:裁判所では逃げたことになっていますが。

知事:裁判所。なんで裁判所。

読売:書類送検されて、和歌山簡易裁判所で司法の処分が出た。その中だと、当て逃げにあたる事故不申告をしたというのも含まれていますが、なぜか書類上は書いていなくて、これどういうことですかみたいな話をしたら、それはヒアリングの中に出てくるみたいなことを言っている。

知事:ヒアリングの結果というのは調書みたいなもので、それを全部公表するというのは、ちょっと色んな意味で問題です。結局、行政処分というのは、その結果どう判断をして、それでそれを発表しているわけです。発表していることについて、新聞記者の方がそれはおかしいと思ったり、いわゆる詰めるところがあったら、それを基にして詰めていったら良いわけです。

読売:ヒアリング内容は、機微に触れる部分もあると思うので、全部丸々出せるとは思いませんが、発表した内容に基づいている部分は、一部でも出せるのではないかと思いますが。

知事:それもおかしいのではないですか。

読売:少なくともQ&Aで、Qは出せるのではなかろうかと。

知事:それもおかしいのでは。例えば、警察の取り調べの中身を全部開示しなさいと言いますか。

読売:多分出てこないでしょう。ただ、裁判になれば出てきます。

知事:裁判になれば出てくるけど、それは裁判という場所において、詰める作業があって、そこで出てきます。だけど、それは全部が出てきているかどうか分からない。つまり、弁護人は、弁護に有利なものを出そうとするし、検事は、自分の起訴した内容をフォローするようなことを出そうとするし、それをどのようにしゃべったか、世間話をしたかとか上手くしゃべらすように手練手管を作ったかとか、そんなことまでいちいち全部出さない。だから、読売新聞さんが言っていることは、そこは無理があると思います。

読売:ちょっと行き過ぎていますか。

知事:発表分について、例えば、1回限りである必要はないので、それはおかしいのではないかとかいうことは、天下の読売新聞はどんどんやったらいいと思います。表現の不自由ではなく、表現の自由です。

読売:それと、前回に出していただいた嘆願書ですが、結構分厚くて、内容と署名した住所、氏名、署名の方は出せないと思いますが、県知事、教育長あてと日付は出している。前回からお話になっている手数料問題についてだと、知事は相談員制度があって、負担にならないようになっているという話ですが、監察査察課にも相談員が設定されているようですが、特段何の連絡もなく、これを、ばさっと出してきました。今回は交付を請求しましたが。

知事:聞いたら、総務課が全部真っ黒けになりますから、お金かかるので、そんなの要りますかと読売新聞に聞いたと言っていました。

読売:それは相談員ですかね。出てからの話では。

知事:相談員です。出てからではなく出る前です。昨日聞いたら、総務課が自分で言ったと言っていました。読売新聞に、お金もかかるし真っ黒けになると。

読売:出してもらわないことには、話も出来なかったわけでしょう。

知事:それは読売新聞さんの判断でしょう。

読売:いやいや、その前に例えば、これ黒くなりますよ、みたいなやりとりがあるのかなと思っていました。事前に、例えば、監察査察課からこんな文書があって、これ黒塗りですよ、お金かかるからどうしますか、みたいな話が。

知事:それを言ったと言っていました。

読売:そんなのは、一切無かったです。請求したら、どんな文書が欲しいのですかという紙がきて、欲しい文書に○をつけて返しなさいというので、送り返した。

知事:では、総務課と対決してください。

読売:総務課というよりは監察査察課じゃないのかなと。

知事:いやいや、総務課が私に言っていたので。

総務課:その辺りは確認しておりまして、総務課のほうから申し上げました。

知事:後で、2人で対決してください。広報課が証人で。

広報課:分かりました。

知事:後で、2人でどこかで対決してください。2人でとなったら、また嘘ついたとかなるから、広報課が見ていてやれば良いじゃない。

読売:今回は交付でしたが、閲覧でもお金がかかるという面もあって、出てきて感じたのは、請求してきたから、とりあえず真っ黒でもいいから出してやれみたいな感じで出してきたと思いますが。

知事:それは、脚色をして人の意図を意地悪く言うのは、これはものすごい趣味が悪い。それは天下の言論人として、恥ずかしいことだと僕は思います。想像でいろいろ出してやれとか、黒塗りに塗っとけとか、そういうことを言ったらかわいそうです。

読売:ただ、結果としてもやっぱりちょっと行き過ぎではないかということになったわけで。

知事:それはそうです。

読売:だから、例えば、こんな黒塗りだから見てもしょうがないですよと言って諦めていたら、もう終わっていた話ということですかね。

知事:いや、そこで言えば良いのではないですか。例えば、なんで、嘆願書の本文は黒塗りなのですか、それはおかしいじゃないですかと言えば良いのでは。言って態度が悪かったら、またこの辺(記者会見)でも言えば良い。

読売:今回は出てきてからの話でしたけど。

知事:出てくる前だって、嘆願書をくださいと言ったのでしょ。嘆願書も黒塗りですと言われて、それはおかしい、人の名前を隠すのはしょうがないとして、嘆願書の本文がなぜ黒塗りなのですかと言うのは、表現の自由です。

読売:どんな経過で伝わっているか知りませんが、結局黒塗りです云々というのは出てきてからの話で、どんな文書があるかも私は分からないわけですから、特定してもらって、これ欲しいですと言ったら、その後は自動的に出てきたので、これは黒塗りの文書がたくさんあるかどうか分からない段階で、開示されてから、とにかく黒塗りだった。

知事:とにかく、全然言っていることが違うので、総務課に僕は聞きましたから、総務課と対決してください。

読売:そうですか。

知事:総務課は、はっきりと読売新聞に、黒塗りでも本当に欲しいのですかと言ったと言っていました。

読売:黒塗りでももらわないと、そもそも審査請求が出来ないのではないですか。黒塗りだったらいりませんと言ったら、後でやっぱりこれおかしいと思いますという話も出来なくなる。

知事:それは論理的に全くおかしい。要するに、さかのぼって問題点を整理すると、例えば、調書を出してくださいと、それは駄目ですと、真っ黒けになりますということです。それから、嘆願書の本文も出してください、嘆願書を全部ください、名前は隠します、本文も隠します、それでも良いですかと言ったら良くないし、私も良くないと思います。だから、それは、ちょっと言葉が悪いですが、イシューをレイズすれば良い。その部分で問題点を提起すれば良いのです。だから、別にお金を出してもらってからでなくても判断はつきます。それを、その黒塗りの証拠みたいなものをもらって、初めて判断がつくというのはおかしい。

読売:そういう趣旨で、途中途中のやりとりがあるのかと思ったのですが、特に無かったので。

知事:いや、なんかよく分からないけど。読売新聞の言っていることはおかしいと思う。

読売:知事がどのように理解しているかですが。

知事:読売新聞に、これ黒塗りになりますけど、本当に欲しいのですか、お金かかりますよと言ったと言っている。読売新聞は、そんなことは聞いていないと言っている。そしたら、公開の場でなくても良いから、どこかでちゃんと対決してやってください。

読売:一応、嘆願書の内容については、被害者の分と多数者からの分は、内容まで黒くするのはちょっと行き過ぎではないかということですかね。

知事:そうです。

このページの先頭へ