知事記者会見 令和元年7月30日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和元年7月30日 知事記者会見

令和元年7月30日 記者会見室

防災体制発令時にTwitterを使用して災害情報を発信します

資料1(PDF形式 291キロバイト)

 今日は、発表事項が四つ、話題事項が一つですが、第一はTwitterを使いまして防災情報を発信することにしたいと思います。Twitterを使っている人が多くて使い慣れているということがあるので、Twitterを通じて、そこ(資料)に書いてあるような、避難勧告、避難指示、災害発生情報、土砂災害警戒情報、記録的短時間大雨情報、大雨特別警報とか、その他、直接ぱっとお知らせしたほうが良い話を発信していきます。その他、注意喚起とか新しい防災の取組とかも発信をしたいと思っております。

令和元年度「わがまち元気プロジェクト」が決定しました

資料2(PDF形式 332キロバイト)

 その次は、「わがまち元気プロジェクト」で一つ追加です。これはもう皆さん一番よく知っておられると思いますが、黒江の漆器です。従来のやつ(プロジェクト)に比べると、ちょっとスケールが大きい感じがしますが、まさに、わがまち元気プロジェクトの名前にぴったりのプロジェクトだと思います。それぞれ三つの柱でやりますが、一つは、漆器産業の後継者育成と販路開拓です。それから、黒江の町を創造するということですが、まだコンテンツが足りない、例えば、お土産物とかお祭りとか体験とかが足りないところがあるので、そういうのを開発していくということです。それから3番目は町並み、ゲストハウスの整備をやりたいということで、そのための間接的な手段として、リノベーションワークショップを開催することになっています。一番初めは産業で、その次は町で、それから町並みといったらおかしいですが、最後は町並み、特にゲストハウスということで、今後3年間これをやっていこうとなっています。目標は、そこ(資料)に書いている感じで頑張るぞと思っていますので、我々も応援したいということです。

燃料電池自動車「MIRAI 」を導入しました

資料3(PDF形式 197キロバイト)

 それから、燃料電池自動車、水素自動車の「MIRAI」を導入いたしました。この間、水素ステーションを作ってくださいましたので、じゃあその意気に感じて、燃料電池自動車を導入しよう、我々も協力しようということで、この間、入札をいたしました結果、こういう自動車が入りました。「WAKAYAMA」と書いています。

令和元年度 第1回和歌山県産業技術戦略会議を開催します

資料4(PDF形式 220キロバイト)

 その次は、産業技術戦略会議を開催するということで、日時は8月7日14時から16時、ホテルアバローム紀の国の3階孔雀の間であります。委員名簿は(資料の)別添のとおりで、新しくなっていただいた方も若干います。一々ご説明はいたしませんが、かなり立派なメンバーが集まっていると思います。議題は、「第三次和歌山県産業技術基本計画」を作らないといけない時期になっているので、そろそろ始動していくわけですが、いきなり計画をどうしますかといってもしょうがないので、和歌山県の現在の産業動向とか産業技術の動向、それからいろんなアイディアとかをフリーディスカッションしてもらおうと思っております。参考のところに紙がありますが、和歌山県産業技術戦略会議はこんな感じである。もっと言うと、これは和歌山県新技術創出推進条例に基づく中核的な機関でして、この戦略会議で議論をして、そのまた中核的な計画である和歌山県産業技術基本計画を作るのが、今の条例の骨格になっています。最近の例でいうと、そこでいろんな議論が出て、創業支援をしようということになりました。その時に、アクセラレーションという手法ですが、特にファンドとか投資銀行とかに来てもらって、我こそはというような技術を持っていたり経営革新をして創業しようという人が、自分で手を挙げていろいろプレゼンテーションをして一種のオーディションをする。それで支援チームの中から、私これ応援しますというところが出てきたら、お金も経営支援も応援してもらうということです。すでに、28年、29年、30年の3年やりましたが、3件、具体的な出資の案件が出て参りました。大成長するのはまだまだこれからですが、こういうのが続々と出てくることを期待していきたいと思っています。それは1例ですが、その他、何でもいいわけで、これからの和歌山の産業振興の議論をとにかく始めるということです。

第1回和歌山県「IR誘致に関する有識者会議」を開催します

資料5(PDF形式 1,689キロバイト)

 それから、話題事項で、前に言っていますが、8月6日、産業技術戦略会議の1日前ですが、IR誘致に関する有識者会議を行います。これは、県民文化会館の特別会議室Aで行いますが、委員名簿は次(資料)のような方々で、なかなかすごい人が出ているのではないかと思います。

 以上です。

質問と回答

NHK:発表事項の災害Twitterですが、台風が先週みたいに急に来ることもありそうなので、ぜひTwitterのフォローの呼びかけを一言お願いできますか。

知事:Twitterをお使いになっておられる方が多いと思います。これは閉鎖的ではなく、みんなが見られるTwitterとして、Twitterというメディアで、我々が発信します。ですから、何を受けていただいても良いのですが、Twitterという手段を通じて、こういう情報を得ていただくのも便利だと思うので、Twitterの好きな人はこれに申し込んでいただいたら良いと思います。

NHK:発表事項ではないところで、先週、全国知事会議に知事も行かれまして、地域医療の関係とかご発言があったと思いますが、その点やそれ以外に県の施策へフィードバックが出来そうなものはありますか。

知事:特に医療の問題。これは、和歌山県は数少ない資源を活かして、県庁と和医大が、がっちりとタッグを組んで、県内の、特に地域拠点病院の医師不足とか、あるいは僻地医療の医師不足を解消するために必死で努力している。そのための手段がいくつかありますが、厚労省が、最近、全国的に県別の医師の多さを調べた結果、和歌山県は上のほうです。これは、和歌山市に開業医の方が割と多いので、たまたまそういう県に分類されますが、東北地方など逆に少ない県もあり、少ない県の医師を増やすために、多い方の県の手段を取り上げようと。少ない方を増やそうというのは立派な政策だと思うけど、医師を増やそうというのと、養成数、特に僻地医療の養成数とか専門医の養成数を減らそうというのは、とんでもない話で論理的に結びつかない。そういうことをおやりになっては困るということを、多分、知事として声高らかに言い始めたのは私ではないかと思いますが、ものすごく共鳴する人がたくさん出てきて、決議もできました。だから、厚労省はああいうの(決議)を参考にして、やりすぎを防いでいただいて、合目的的で合理的な手段で、東北地方などの医師不足を解消するように努力してもらいたいと思います。我々が、僻地医療なんかを必死になって支えているのをふっ飛ばされたら、本当に和歌山が破綻してしまいます。そういうことだけは、ぜひやめてもらいたいと思っています。その他、たくさんの議題があって、いつもながら、全国知事会に行くと勉強になるし、皆さんの考え方も分かるので、大変有意義であったと思っています。

読売:先日ありました、京都アニメーションの火災の関係ですが、知事の受け止めと、和歌山の方から考えうる支援の形だったり、何かしらのアクションがあれば教えていただければと思います。

知事:まず、とんでもないことをやってしまった人が出てきて、35人という、しかもこれからの日本を支えてくれそうな若い有為な人材が多く亡くなられたというのは、本当に残念至極で、心から亡くなられた方にお悔やみ申し上げたいと思います。これから、なぜあんなことしたのだろうかとかいう話が進むと思うので、状況に応じてまた手を打たないといけないと思います。今、支援の輪が広がっていて、全国ベースでやっているから、和歌山県が特にしゃしゃり出る必要は無いと私は思いますが、やっぱりガソリンをあんなに自由に入手できるのは、おかしいのではないかと思います。よく考えたら、例えば、草刈機へ給油をしなければいけないなど、そういう需要はあるでしょう。だけど、それをお買いになるときに、もうちょっとちゃんと目的などをきちんとして、本人が確認できる書類を見せて登録するとか、そういうことが必要ではないかと私は思います。そういうことが、どこまで出来ているのか出来ていないのか、あるいは、法律上の制約があるのか、やるとすると、どんな手段でやったらいいのか、それを早急に検討するように指令を出しました。ちょっと法制の問題もあるので難しいと思いますし、1日ぐらいでは出来ませんが、すぐにそれに着手するように指令を出しました。

読売:その指令を出したのは、どこの部署になりますか。

知事:主たる担当は、消防法関係が中心だから防災です。警察とか、あるいは県民生活とか農業とか、そういうところは関係してくるから、よく議論をするよう言っています。一つのことをやると、副作用で他の人達が困ることがあってはいけないので、そこはどうやって困らないようにするかということも大事です。それから法制的に出来るのかという議論もあると思います。そういうことを、早急に検討していきたいと思います。もちろん、これは本来ならば国レベルでお考えになったら良いと思いますが、県も何も知らないで国にやったらどうですかとかばかり言うのも知恵の無い話なので、やはり自分たちで出来ることは何かということを先に考えた上で、これが良いですよと国に進言をしたほうが良いのではないかなと思っています。

毎日:燃料電池自動車ですが、1台を、主に、どなたがどういった使い方をされるご予定ですか。

知事:特に決めていませんが、県庁の公用車の一つですので、公用車は大体のものをプールしていて、例えば、お客さんが来たら迎えに行くとか、あるいは部長クラスの人が仕事で乗っていくとか、そういうことに使っていますから、そのうちの一つになると思います。

毎日:和歌山県でも南の方は水素ステーションが無いと思いますが、そうすると今のところあまり遠くに行きづらいとか、制約は出てくると思いますが。

知事:遠くへ行って、まごまごしていると帰って来れないことになるので、ちょっとまだ今のところ行動は制約されます。

毎日:発表外の質問ですが、今、世間で吉本興業さんの問題が話題になっていて、吉本さんは地域おこしということで、全国各地に人材を置いて活動されていて、和歌山県内でもいろんな自治体が、芸人さんとかと連携して事業を進めていたりしますが、そういった意味では、和歌山県も全く関西で無縁ではない会社だと思います。会社や芸人さんが、反社会的勢力との接点が疑われているという部分で、ニュースをどのように受け止めていらっしゃいますか。

知事:まず、政策当事者として、そんなに強い関心を持っているわけではありません。一人間として、ニュースがたくさん出ているから、おおっと言って見ています。そこで、自分個人として思っていることなので、あまり知事がどうのこうのではないのですが、やっぱり反社会的な勢力と、チャラチャラしにいくような、あるいはお金をもらうような行動をしては絶対いけないので、そういう行動自体については、やっぱり指弾されるべきじゃないかと思います。2番目に、何かそれと絡んで、会社の体質がどうのこうのとか、そんな話にワーッと波及していますが、それはあまり興味ありません。会社と社員の方々が、法令に触れるようなことをしてはいけませんが、ちゃんと良い会社を作ればいいので、我々は全く興味が無い。しかし、テレビとか新聞がそんなことばっかり言っている。特にテレビは。ということで、どちらかというと興味が無いということです。二つが引っ付いている感じがします。関係無いよね。

毎日:二つの問題がごちゃまぜになっている。ただ、その反社会的勢力の排除という点で言うと、今のところ関心をお持ちでないということでしたが、例えば、和歌山県でも、いろんな部署で様々な民間企業と協力して事業を進めている中で、反社会的勢力のチェックがどこまで徹底できるかというのは、難しいところはあると思いますが、今後、この件を機にということでもないのでしょうが、どのようにチェックをしていくべきですか。

知事:制度はものすごく徹底しています。完璧にだまされたら、それは分からないと思いますが、いろいろな県の調達とか関与とかの時のルールがあります。そのルールも、高いものも低いものもあります。つまり、条例そのものに書いてあるとか、運用基準みたいなところに書いてあるとか、いろいろあるわけですが、それはものすごく徹底されています。それから、反社会的勢力にもいろいろあって、例えば暴力団は当然です。それから、いわゆる反社会的勢力とそれに準ずるようなもの、これもそうかもしれないのだけど、反社会的行為というのも、かなりペナルティーを食らう制度になっているし、そういうのを平気で使っている企業は、調達から排除される制度になっているので、県に絡む限りは、ものすごく注意してくださいというのがメッセージです。もちろん、完全にだまされたら、分からないかもしれませんが。

時事:今の質問に関連してですが、吉本の問題で、雨上がり決死隊の宮迫さんは、居酒屋で飲んでいて、トイレから出たところで反社会的勢力の人が来て、写真を撮ってくださいと言われて撮ったのが、週刊誌で反社会勢力と付き合いみたいに書かれてしまったと本人がおっしゃっている。知事も、県内ではもちろん有名な方ですから、街を歩いていたら、握手して欲しいとか写真を撮ってくださいとかあると思います。その辺り、知事ご本人はどうやって気をつけていますか。

知事:答え不能です。私はそんなに人気が無いので、そんな変な人は寄ってこないのとちがいますか。かと言って、愛想悪くしても失礼だし、それから宮迫さんが言っていることが本当かどうかも分からないので、答え不能です。

時事:話は変わりますが、昨日の高校野球で智弁和歌山が見事優勝して甲子園への切符を手にしましたが、改めて、試合をご覧になっていた感想と、チームへのエールがありましたらお願いします。

知事:残念ながら、仕事ばかりで試合を見ることは不可能でした。そういう前提ですが、フェアプレーで堂々とプレーされ、結果的に智弁和歌山が優勝された。今後は、甲子園に行ったら和歌山代表ですから、もう必死になって頑張ってもらって、我々も一生懸命応援したいと思います。頑張れ。

NHK:日韓関係で、民間交流で影響が出ているところもありますが、県内で知事が把握されているところがあればと思いまして。

知事:特に無いのですが、影響は和歌山だけ無縁というわけにはいきません。従って、日韓関係は良くなってもらいたいと思いますけど、かといって、やっぱりすべて正しいことも主張するなというわけにいかない。特に、国の方々に頑張ってもらいたい、どう頑張るかは分からないけど、そう思います。

NHK:県主催事業とかで特にありませんか。

知事:特に無いです。

産経:わがまち元気プロジェクトですが、地元自治体がやることを県が側面的に予算を出して支援するという形ですが。

知事:ちょっと違います。地元自治体ではなくて地元そのものです。それに対して、県と海南市が応援します。

産経:そういう意味で、地元の人たちの取組を支援する中で、紀州漆器に関して言えば、和歌山の誇る伝統工芸品で、黒江及びこの紀州漆器の盛り上がりは、和歌山県としても非常に注目する部分だと思いますが、この事業に対する期待をお願いします。

知事:今までやってきたわがまち元気プロジェクトは、スケールはみんな違いますが、地元の人にとっては、もうそれが命というぐらいの大事なことを我々が応援しているので、どっちが大事とかどっちが大層ないとか、そんなことは不遜にするわけにはいきません。ただ、ご指摘があったように、結構、全体としての売り上げがすでに多い地域であり産業なので、これが上手くいったら、結果として和歌山県あるいは近隣に対する影響力は大きいでしょう。だから期待はしたいと思います。

産経:もう一つ別件で、IRの有識者会議がいよいよという形になりますが、当初の予定と座長さんが代わられたように思いますが、そのあたりの経緯をお願いします。

知事:島田さんにお願いしますと言ったら、分かりましたということだったのですが、島田さんの方も、本分の方が大変お忙しくなってあまりに多忙なので、辞めさせてくれないかとわざわざ大変丁寧に言ってこられたので、分かりましたと言って、じゃあ島田さんに代わるような人と思って、伊藤元重さんにお願いをしました。

産経:後任の方の人選は、県の方で新たにお願いした形になりますか。

知事:そうです。県の方というか私が選びました。

紀伊民報:燃料電池自動車ですが、導入はレンタルではなく購入ということですか。

知事:はい。

紀伊民報:お幾らぐらいでしょうか。

知事:ざっくりアバウトに聞いたら、担当の人が700万円ぐらいでしたと言っていました。200万円あるいは250万円、ちょっと忘れましたが、国から補助金をくれます。ですから、450万円か500万円ぐらいの出費になるようです。そうすると、実は、クラウンなんか買うのとあんまり変わりません。

紀伊民報:他県の話ですが、同じ公用車ということで、千葉県の市川市で外車の電気自動車を購入されたというのがありましたが、贅沢だという市民からの反論あったということで、そのことについてはどう思われますか。

知事:変わっていると思いましたが、市長さんとか市の当局の趣味ではないですか。

読売:燃料電池自動車は、知事も使われますか。

知事:使うかもしれないけど、今の公用車がまだ使えるので、変えるつもりはありません。

読売:ちなみに見られましたか。

知事:見ていません。昨日、今日の知事記者会見項目ですといって、そこ(資料)の綺麗な写真を見せてもらって、おおとか言ったぐらいです。

読売:北別館のところに停まっていますが。

知事:最近忙しくて、なかなか北別館に行かしてくれないのです。

読売:ちょっとまた職員録からですが、この中に職員の派遣で、ナイス株式会社が登場するのですが、こちらに人を送っている理由というのは。

知事:ナイス株式会社というのは、木製品について販路を持っている企業として全国で1・2です。それで、もともと、私もずっと昔から知っていますから、いろいろ話をしていたら、この会社に販売促進のトレーニングで人を派遣して帰ってきたら、センスが良くなるかなあと思いました。それで何人かずっと1年ごとですが、派遣しています。

読売:その後ですが、この間、前の代表等が逮捕されましたけども、この件、事情は何か聞かれていますか。

知事:全く分かりません。

読売:会社側から説明はありませんか。

知事:少なくとも、もちろん県から大事な職員を派遣しているわけですから、どうなっているかとかそういう話を、直接ではありませんが、担当の林業の幹部が聞いていますが、普通に仕事をしているというので、任期一杯はやってこいと思っています。会社が機能停止していたらすぐに返さないといけませんが。

読売:粉飾決算をしているということで逮捕に至ったわけですが、そういった会社に県職員を派遣しているけど、一応年度内は派遣を続けるということですか。

知事:今の人が1年間行っているわけですが、その人を特に返す理由は無いと思います。

読売:そういったことに県職員が巻き込まれるような恐れは、今のところ無さそうだということですか。

知事:全く無いです。そんなことまでさせてくれません。販売促進の第一線でトレーニングをさせて貰っているので。これ、かなりレベルの高い会計操作でしょ。そんなことさせてくれるわけないので。

読売:それと、先日来あった情報公開請求の関係ですが、他紙さんで、大量請求があった場合の対応で、例えば明らかに害意がある場合に開示請求権の濫用として却下している都道府県もあるということですが、その後、閲覧の関係でご検討された部分はありますか。

知事:全くありません。

読売:私もちょっと請求しましたが、100枚ほど請求したら、90枚ぐらいのり弁当で出されて、知事の名前で印鑑が押してあったのでお尋ねしますが、これは交付でしたが全てほぼ真っ黒です。これを100枚ぐらい出してきましたが、これなら出さなくていいのではないかと思いますが。

知事:そんなに真っ黒にしなければいけないのかなあと、私個人としてはいつも思います。やはり、それぞれいろいろな規則とか配慮とかがあるのでしょう。まあ少なくとも、県の政策を隠すような配慮は、絶対にしてはいけない。例えば、個人のプライバシーとか、第三者に対する影響とかがあると、それは一つの理由になりますが、読売新聞に対して、県の政策とかを隠すようなことは絶対にしてはいけない。もう1回徹底しておきます。

読売:ちなみに、これは5月30日に懲戒処分を受けた職員に関する情報として、発表では無かったのですが、実は800人ぐらいから嘆願書が出ていたということがあって、そういう話は無かったので、どんなのが出てくるのだろうと楽しみにしていたら、同じフォーマットで作られたのり弁当で大量に出してきて、誰が何を言ったのかが分からない。

知事:それは、嘆願書に書いてある人の個人の名前を出していいのかということがあります。

読売:名前は無いのですが、彼は一体何が評価されたのかと思いましたが、内容も全部真っ黒です。

知事:それはおかしい。

読売:出せる部分は出して、出せない部分は出せない、だったら分かりますが、一律真っ黒なので。

知事:何でと、もう1回僕も聞いておきます。

読売:もう一つ。ちなみに被害者からの嘆願書は2回出た。これについて、個人の心情だとか条例に引っかかりますから出していませんと書いていますが、会見中に読み上げています。なぜ読み上げたものを、今度は一切出さないとなるのか。

知事:本当ですね。

読売:審査請求をしたら時間が掛かるので、知事からの回答と書いているので。

知事:分かりません。出せるものはどんどん出したら良いと思います。

読売:ヒアリングの内容も一切真っ黒です。でもヒアリングに基づいて、記者発表をしているから、出せる部分はあると思いますが、検討の余地がちょっと見えないというのは。

知事:そこはちょっと議論の分かれるところかもしれません。いろんなことをいっぱい言っているから。

読売:これを見てみると、結局、結論に何をやって至ったのかというのが公文書上、まるで後程検証不可能になっているので、これはちょっと情報公開制度と齟齬があるのではないかと思って。

知事:あるかもしれない。

読売:またお話していただくということで。

知事:また聞いておきます。

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