知事記者会見 令和元年6月5日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
令和元年6月5日 知事記者会見
令和元年6月5日 記者会見室
知事のシンガポール・タイ・香港訪問結果について
1週間海外に行っていましたので、発表項目がたくさんあります。
まず、シンガポール・タイ・香港に行きまして、次のようなことをしてまいりました。(資料には)割と写真入りで、結構簡単に書いていますので、もっと取材したい人は、私のところでも結構ですし、例えば観光だと観光交流課、IRだったらIR推進室、物販物品の輸出促進とか産業交流だったら企業振興課、食品だと食品流通課に取材していただいても結構です。簡単に言いますと、駆け足でいろんなことをやってきました。シンガポールでは、和歌山のプロモーションをしなければいけないということで、観光と特に食品のプロモーションをやってきました。バイヤーというか、取引先になりそうな人を集めて、ここには業者さんは行かず我々だけでやりまして、特に食品流通課長は英語のプレゼンテーションで初登場ということでした。それから次の日に、リゾート・ワールド・セントーサとマリーナ・ベイ・サンズを見てまいりました。マリーナ・ベイ・サンズは前にも行ったのですが、リゾート・ワールド・セントーサは初めてで、ここは、これやっぱり和歌山モデルと言っているぐらいなのに、私自身が行ったことがないというのはちょっと恥ずかしいので、職員はしょっちゅう行っていろいろと打ち合わせをしたりしていますが、見てきてやっぱり百聞は一見にしかずというところがあったと思います。特にここは、日本人の職員で大変説明が上手くていろんなことを分かっている、経営も分かっているような感じの人が出てきて、いろいろ説明をしてくれたので、非常に分かりやすかったと思います。印象深いことを申し上げますと、シンガポールのインバウンド約2,000万人のうち、3分の1ぐらいが来ていますと言っていました。それで多分、マリーナ・ベイ・サンズと重複していると思いますが、合わせるともう少し増えて半分ぐらいになるかもしれません。それから、カジノについては、80%は外国人ですと言っていました。シンガポール人が20%くらいで、シンガポール人は規制が厳しい、入場券とかが結構高いし、そういう意味では外国人の方がたくさん来ています。雇用については、全体で1万3000人ぐらい働いているそうです。ちなみにここは、ユニバーサル・スタジオが併設されています。大阪のよりちょっと小さ目の印象でしたが、それもみんなあわせて1万3000人が働いていますと言っていました。それから、取引業者は、ほとんどシンガポールのカンパニーで、うちと取引があるとちゃんと(支払いを)払うので、銀行の与信なんかものすごく受けやすいですと自慢をしていました。それで、MICE(国際会議場や展示施設)については、巨大なものがありますが、何が多いですかと聞いたら、やっぱりミーティングとインセンティブツアー(報奨・招待旅行)で、エキシビション(展示会)はあまりありませんと言っていたので、まさに商業的というよりもリゾート的なイメージのIRだと思います。日本の各大学とコラボしているというので、えーっと思いましたが、学校レベルではなくてサークルレベルで、たくさんのサークルが来て、いろいろ勉強を教えたり泊まり込みさせたりして、一部は助成もしているようです。それから、2020年から拡張計画に入りますと。45億シンガポールドルかけて、もっと大きくして良い設備をもっと入れますと言っていました。これは、マリーナ・ベイ・サンズも同じで、ここからちょっと変わっていきますと言っていました。それからタイに移動して、今年の1月に来てくれたソムキット副首相と旧交を温めてきました。この人が結構和歌山の味方になってくださっているので、(資料の)次のページにありますように、それぞれの商務省、工業省、観光庁、次々と協力関係が出来て良かったと思います。この人の発想、なぜ和歌山に来たのかということですが、全部行ったわけではないので、各県を回った中に和歌山が入っていたということですが、タイは、バンコクは栄えているけど地方はいまいちで、それが政治的な不安定にもつながるし、その地方をどうやって栄えさせようかというのがあるから、それの勉強が1つ。それからもう1つは、地方の力をタイの地方の発展のために何か使えないかという発想もありますが、あまり地方に行くことがあるわけではない、そんなことで一生懸命やっている人です。この人は今、タイの軍事政権側のNO.2ですが、首相は政治任命ですから、まだ議席もちゃんと決まっていないし話し合いもされていない。この人は、その留守中に全部ビシっと仕切っているのですが、わざわざ会ってくれて、昼食もご一緒してくれました。本当に立派な人で、元経済学者。自称なんちゃって経済学者はよくありますけど、違います。欧米の人たちと一緒に、ものすごく堅い本も書いています。それからその関連で、観光庁とは去年の11月に和歌山へユッタサックさんが見えられて、その時にレターオブインテント(LOI)という趣意書を結びました。さらに、5月20日に工業省の次官が見えて、そこの局長と私とでMOU(覚書)を結んだのですが、今度は商務省と同じようなMOUを結ぶ事にして、一番左にいる人が次官で、真ん中で握手している人が局長さんで、この人がサインの当事者になっています。なかなか立派な人で、この方の協力が次のページの観光商談会とかビジネスネットワーキングにつながっています。タイの人達を集めて来てくれるわけです。和歌山プロモーションのレセプションで、一生懸命説明をするのですが、これで終わったらあまり実入りがない。これで終わってさよならと言って帰ってくるところが多いのですが、それではいけないので、業者さんが行って具体的なマッチングをしてくるとか、あるいは、国際担当参事を始め、立派な職員が続々と行って具体的な話をまとめてくる。ここが一番大事なところになります。それからタイフェックス、これはタイの商務省がもの凄く力を入れていて、ジャパンブースという大きなブースをジェトロが仕組んでいますが、その中に和歌山の企業が5つ入っていました。ソムキットさんも次の日にわざわざ見に来てくれたそうです。それから香港へ参りまして、EGLツアーズの創立33周年記念祝賀会がありました。中華系の方々の常で、お祝いはものすごく派手にする。ちょっと恥ずかしいのではないかというような感じのパーティーをやるのですが、そのパーティーに呼ばれまして、ずっと参加しています。3と0と8が、彼らにとって大事な年です。仮装パーティーは3回目ですが、みんな仮装しているので、こっちも何かやらなければいけないと思って、熊野古道の平安衣装を着ています。左の方で顔が隠れていますが、貢ぎ物を持っているのは観光交流課長です。それから、その次の日は、袁文英(えん・ぶんえい)社長の所に行って、業者さんをきちんと紹介して、よろしくお願いしますという話をしてきました。(資料写真の)私と島精機のホールガーメントで作ったセーターを持っているのが袁さんですが、袁さんは和歌山で唯一の観光大使です。(資料写真の)上のほうで、平安衣装の私の隣に立っているのが仮装した袁さんで、この時は何になっていたのかよく分かりません。それから、味珍味(あじちんみ)というところが、和歌山の食品をものすごく扱ってくれているので、お礼を兼ねて行ってまいりました。冷蔵倉庫を見せてもらいましたが、悔しいと思ったのは、生卵がずらっと並んでいる。これは、8年前ぐらいに多分フランキーさんに、卵かけご飯が流行るから絶対に日本の卵が売れますよと聞いて、和歌山の業者さんに言いに行かせたのですが、「間に合っています。もう私とこはちゃんと売れていますから結構です。」と言われてしまってがっくりと。もう1つ鶏舎を作ってもらったら良いのにとその時は思いました。これからの農業は、輸出は大いに有望だけど、増産をしないとロットがそろわない。だから、どうやって生産力を上げていくかが、これからの県の農林水産政策の大きな流れになってくると思います。営業だけではもうだめです。食品流通課が、一生懸命そういうのを今やっています。それから、全体で協会があるので、味珍味ばかり行ってはいけないから、我々は「おいしい健康わかやま」でガンガン売っていますといって、我々が持参したパンフレットなどで宣伝をしてまいりました。これも当たりは良かったので、これからまた営業部隊が何度も行って、開拓してくれることになると思います。それから最後に、いつも仲良くしてもらっている香港貿易発展局のマーガレット・フォン総裁と懇談をしてまいりました。非常に大きな見本市を香港は持っている。「ブックフェア」「フードエキスポ」「ワイン&スピリッツ」、これに和歌山県は結構熱心に出展するのですが、こういうフェアは、お客さんがうろうろしに来て見つけていく。これが基本です。わざわざ貿易発展局は、有望そうな事業者を見つけて世話をしてくれます。そういう意味では、大変良いのではないかと思います。それから、貿易発展局総裁の前任が香港空港管理局、成田空港・羽田空港・関空国際空港の3つの株式会社をみんな合わせたような会社の総裁でフレッド・ラムさんといって大変立派な人ですが、ずっとお友達なのでご馳走してくれました。そうしたら、いろいろ配慮してくれて、我々が捕捉していなかった香港の食品の一番大きな業者さんを紹介してくれたので、このバイヤーさんを今度は和歌山へ呼んで、彼らは加工食品が多いのですが、特定のものについてどうだと言うから、バイヤーさんが来てくれたら和歌山の業者さんをみんな集めるから、その中で商談してもらったら良いという話をしてきました。こういうのは予定していなかったのですが、古き良き友達はいろんなことをしてくれるので、ありがたいなと思って帰ってまいりました。
株式会社BizPlatform(ビズプラットフォーム)の和歌山市進出に伴う進出協定調印式を行います
その次、株式会社BizPlatform(ビズプラットフォーム)が和歌山市に進出でございます。埼玉県さいたま市に本社があり、OA系の機器をセットしてソフトウェアを売ったりですが、その時のコンピュータ系のコールセンターを和歌山にも置くということで、支社はたくさんありますが、コールセンター系は広島に続いて2つ目だそうです。この間一つ会社が入った和歌山プラザビル。こういう企業が集まってきたなという感じがしますが、そこへ入ってくれるようです。
株式会社興栄(こうえい)ケミカル工業所が橋本工場を増設します
その次、株式会社興栄ケミカル工業所。これは、高野口にある繊維系の会社ですが、自動車用のフロアマットを作っています。大変評判が良くて受注も多くなってきたので、現在の工場の隣に土地を借りて増設することになりました。
株式会社セブンーイレブン・ジャパンと社会福祉貢献活動に関する協定を締結します
その次は、株式会社セブン-イレブン・ジャパンと、社会福祉貢献活動に関する協定を結びます。これは何かというと、セブンイレブンがお店を出しますが、こっちの方が良いとなってお店を閉めることがあります。閉めると在庫品が余ります。その在庫品を、社会福祉協議会に寄付してくれるということで、セブンイレブンの要するに損切りの商品を社会福祉協議会に全部差し上げますから、社会福祉協議会から関連の社会福祉施設にいろいろ配ってくださいという考え方です。6月12日14時15分から調印式を行います。
第7期「わかやま塾」を開講します
それから、第7期わかやま塾を開講いたします。一番初めは6月19日でして、この日は交流会もやります。私が塾長で、塾頭は中野BCの中野会長にやっていただいております。知識編と心掛け編が大体1日に1個ずつあって、全部で3時間から4時間という感じですが、知識編は、「国の政治行政制度」で県の知事室長がやり、私は横で見ます。知事室長は、東京事務所長でつぶさにその中で経験してきた人ですから、その話が聞けるであろうと。それから、日吉屋さん。この人は和歌山出身の方ですが、京都で和傘を中心に革新的な事業をやっています。そんなにスケールは大きくないのですが、そういうことがこれから和歌山で事業を伸ばしていく人たちにも役に立つだろうということで、第1回目はそういうことでやります。塾生は、今回は90名。ちょっと増えて、今年は人気があったかなと思います。受講料2万円を払っていただいたら、(資料の)次のような講師から話が聞けます。塾長とか知事室長は別にして、なかなかこれはちょっと日本で集めるのは難しい陣容だと自負しています。ここでいろいろ知識を得て、意欲が高められて、和歌山の事業者さんたちが頑張ってくれたら良いなと思います。
県内小学校等へ県産農水産物(うめ・もも)を提供します
その次は、県内の小学校に和歌山の特産品を配ったりしていますが、うめとももを6月と7月にそれぞれ学校に配ります。これは、特別支援学校もありますが全部ではありません。いろいろ事情がある場合は仕方が無いです。
知事監視製品を新規指定します
その次は、また知事監視製品の新規指定をせざるを得ないことになりまして、これ根っこから本当にやっつけてくれないかと思いますが、和歌山県民の安全を守るためには、この監視製品のスタイルを続けるしかないと思います。この人たち(販売者)は、これは危険薬物だと言っているわけではなく、これは香料ですとかアロマですとか言って売るわけです。それなら、アロマであることをちゃんと説明して、取り扱いはこうなりますと言って消費者にちゃんと渡して、消費者はそれで使いますと言って、同意してもらった物を売れというのが規則です。これに違反した場合は、業者さんももちろん何らかのサンクション(制裁)が来ますけど、消費者も直接的にすぐ来るということになります。消費者も可罰ですから、ぜひ気をつけてやってほしいと思います。
「統計データ利活用センター開設1周年記念シンポジウム」を開催します
それから、統計データ利活用センター開設1周年記念シンポジウムを行います。早いもので1周年になりますが、和歌山県に統計局が来てくれた。統計局が来てくれたのは、新しい統計の分野での統計利活用部門です。統計利活用というのは、要するにビックデータをどうやって利活用して、ビジネスや行政に結びつけていくかということの窓口部門です。そういうビックデータの利活用というのがいかに大事かということを中心に、シンポジウムをしようということです。基調講演とか産学官からのプレゼンテーションでこういう方(資料)が出てきます。正確に言うと、例えば、すべてが統計利活用センターの統計を使ってやるというところまではまだいかない。住民のビジネスの工夫として、ビッグデータを集めてそれを使うのが新しい時代のビジネスですよということと、政府が集めている統計はものすごく金城湯池ですよということを喋ってもらいます。
令和の時代の新しい生き方・働き方「ワーケーション」に関するフォーラム及び「ワーケーション・スタートアップ宣言」署名式を開催します
その次は、ワーケーションですが、ワーケーションフォーラムというのを作ります。これは、和歌山県はワーケーションの先駆けですが、他にも市町村単位や県単位でワーケーションに熱心に取り組もうというところがあるので、情報政策課長がいろいろ見つけてきて仲間を作ろうと。それで、和歌山県のノウハウをどんどん教えようということで、7月18日に東京の大手町プレイスカンファレンスセンターで確認書の署名式というのを行って、みんなで気勢をあげるということです。考えてみたら、働き方改革と言うけど、みんな言うばっかり、レギュレーションばっかりで、働き方改革のニュービジネスモデルを提示していかないと、何か窮屈なだけだとなります。それを、和歌山県はいろいろな人たちと組んで、率先して新しい働き方改革モデルを提示しているわけです。そういうのを、さらにみんなにアピールしていこうということです。
過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業に2プロジェクトが決定しました
それから、過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業。これは、総務省が和歌山県のアイデアをちょっと拝借して、景気対策として少し前から始めている事業です。初めは補正予算で始まりましたが本予算化して、国は単年度主義厳密なので、お金は結構くれますが単年度です。和歌山県の事業は、もちろん毎年毎年の予算査定はありますが、3年間ということです。これは単年度で宮原生活圏と田村生活圏。みかんで大変有名なところで、それぞれそんなにしょぼくれているところではないのですが、世代間の交流とか、新規に入ってきた人との交流とか、地域がみんな仲良く交流してコミュニケーションしていくところが不足していることに着目して、それぞれそこ(資料)に書いてある仕掛けをしていく、それに総務省が応援してくれてお金をくれます。
総務省 統一QR「JPQR」普及事業のキックオフイベントが白浜町で開催されます
その次は、キャッシュレスです。キャッシュレスの実験を総務省がやってくれるということで、全国で4つぐらいという話があって、みんな手を挙げたのですが、和歌山県が選ばれて、そのキックオフイベントが白浜町で行われます。6月22日12時30分からでして、総務大臣はお越しになるし、経済産業省も来てくれる。たくさんの企業が今ちょっと戦国時代化していますが、こういう人達がみんな集まってきていろいろやります。それを今度は、事業者の方が積極的に取り入れてもらわないといけない。事業者といっても大変な事業者ではなくて、商店やホテル、飲食店ですが、非常に安い価格で入れますからどんどん入ってもらって、キャッシュレス化を進めていこうというのが和歌山県の計画です。
以上です。
時事:ワーケーションについてお伺いします。和歌山県は白浜町をはじめ、すごく取り組んできましたが、改めて和歌山にとってどうしてワーケーションが良いのかという点と、もう1つは、今回発表があった取り組みは、全国的にみんなでやろうという取り組みだと思いますが、どうして和歌山だけではなくみんなでやる必要があるのでしょうか。
知事:まず、和歌山にとって何が良いかというと、人が来てくれるから良いわけです。人が来てくれるというのは、行きたくないところへは来てくれない。行きたいところに来てくれるのですが、来てくれて良さそうなところは和歌山にものすごくあります。仕事もやりリフレッシュもすることによって、仕事の効率も上がり人生のリフレッシュもされる。これがワーケーションですよね。そういうところとしては、ものすごくロケーションがいいので、我々はそれを流行らそうとしていますが、流行らしたらどうなるかというと、和歌山へたくさんのお客さんが来てくれます。そうすると、和歌山の地域振興には大変良いので、もちろん嬉しい。だけど我々は、観光で人を呼んで、来てもらったらそれでいいということを小さく考えているのではなく、やっぱり働き方改革という、こういうような生き方をしていかないと何か詰まるような感じになりませんか、というのも1つの我々としてのメッセージです。そうすると、和歌山県だけで言うよりもみんなで言った方が、声が合わさった方が大きな声になるでしょ。そういう意味で、もちろん他のところが流行って和歌山県の代わりに向こうに行ってしまったということもあり得ますが、それでも良いのではないかと。始め和歌山、今はなしというのは、鰹節みたいに和歌山県は結構ありますが、それでも、我々は良いことをするのはやぶさかではない。ということで、情報政策課長が声をかけて、みんな集めてくれました。この指止まれです。
産経:海外視察の件で、リゾート・ワールド・セントーサを見に行かれて、いろいろな効果も目の当たりにされたことで、改めて和歌山で出来るとインバウトや雇用・調達の面でメリットがある事を実感されたというお話でしたが、一方で、和歌山では基本構想がすでに発表されており、その中でリゾート・ワールド・セントーサと見比べて、まだこの辺が足りてないのではないかというところや、和歌山の基本構想の方がこの辺は勝っているみたいな部分で見えたものがあれば教えてください。
知事:向こうは成功している大プロジェクトですから、勝っていると言えるのは10年ぐらい経ってもっと流行ってきたら、ここは良かったということが言えるという程度でしょう。無いのは、さっき言ったみたいにユニバーサル・スタジオが隣に無い。だけど、考えてみたら1時間半ぐらいで行けるから、歩いていくのも1時間半走るのもそんなに変わらないという感じはあります。ただ、ユニバーサル・スタジオの中は、ユニバーサル・スタジオでなければ出来ないアトラクションばかりではない。一つ乗せてもらいましたけど、世界でここしかないアトラクションという、トランスフォーマーに乗せてもらいました。ほとんどCGで、ものすごい迫力でちょっと恐かったのですが、そんなアトラクションは、例えば、和歌山県の計画にもCGとか電子装置を使っていろいろ遊ぶ方式はたくさんあり、事業者に何か知恵を出せという話にしていますが、これなんか1つの好例だと思いました。その部分だけ持ってくるのは可能だと思うので、誰が業者になっても契約すれば良いわけで、ワンセットでなければ何も出来ないということでは無いから、そういうところは大いに役に立つのではないかと思います。それと、もう1つ、本当に感心したのは水族館です。これはなかなか立派で、水族館でお魚を見ていると何となく心が癒やされる。巨大な水槽があって、周りからもホテルの部屋からも見える工夫をしていました。そんないろんな工夫がリゾート型は出来ると思うから、これは楽しいなと思いました。それから、もちろんカジノも見に行きましたけど、周りに多くの人がいますが、カジノにばかり群れていない。だから、カジノと関係ないお客さんがたくさん来ているというのも正しい。したがって、カジノをきっかけにしてお客を呼ぶというスタイルは、成功していると思いました。
産経:あと、国の基本方針の公表が先送りになるだろうと言われていますが、それに対しての受け止めと、和歌山県のIRへの影響を教えてください。
知事:国がそうだったら仕方が無い。いつもここで言っていましたが、大阪は先にやるそうですが和歌山はやらないのとか聞かれて、そんな法律を無視するような無茶苦茶なことを私たちはいたしません、そんなこと出来るはずが無いと言ったのですが、大阪もようやく分かったような感じがします。和歌山県は、もちろん初めから分かっていますから、国のスケジュールが遅れたら、その分こっちも遅れざるを得ないというだけの話です。企業の皆さんは早くやりたいだろうし、和歌山県は一番準備が出来ているところで、インフラも出来ているし、地面も固まっているからいつでも出来ますが、法律に基づいてやっていくわけだから仕方が無いということで、あーそーというしかないです。影響は同じです。
産経:続けてですが、海外視察でタイの商務省と連携されていますが、去年ベトナムの商工省とされていますし、海外の国の省との連携が結構最近進んでいるという印象を受けます。都市間での連携は結構どこもやっていますが、国とすることのメリットを改めて教えてもらえますか。
知事:まず、私が外務大臣や総理大臣だとすると、ぜひ都市と都市あるいは県と県との間で、仲良くしてくれとお願いするでしょう。つまり、そうやって国と国との関係が稠密になっていくわけで、それは非常に良いことです。その意義は全く否定しません。ところが、和歌山県は大変余裕が無い。それから、マンパワーも不足している。特にトップが一人しかいないので、乾杯をしている余裕はない。従来の交流は、私たち仲良しと言って乾杯して帰ってくる。これが日本で行われているほとんどの形態だと思います。その意義を否定するものでは無いが、我々は余裕が無いのでどうしたらいいかというと、和歌山県の経済発展になるような形で海外と付き合おうと思います。これが原則です。じゃあどうしたら良いかというと、具体的なビジネスマッチングがちゃんと出来るのが一番大事なことです。そうすると、和歌山県のビジネスはどうかというと、日本の中では100分の1県みたいなものだから、そんなにたくさんの選手がいるわけではない。私が経済産業省の役人だったら、ものすごい影響力を行使して行けば、たくさんいるわけです。ところが、そのうちの少ししかいないので、誰と組んでも良いわけではない。観光業者だったら、ここからのお客さんは来てほしいとか、私はこんなものを作っているので売るとしたらあそこかなとか、こんなものを輸入したいけど作っているところはここしかないとか、そんなのがある。そうすると、向こうが小さい県でちょっとしか選手がいなかったら、こっちもちょっとしかいないのだから、マッチングは奇跡的にしか起こりません。だから、向こうがワイドスコープで、こんな人が和歌山にいるのなら、こういう世話をしてあげようという感じのところと組んだほうが絶対良い。ですから、別に偉そうにするわけではないのだけど、地方と地方の乾杯行政はあまりやめて、一国に相当するようなすごいところは残したり開発したりして、残りは中央省庁を狙う。これが私の戦略です。多分そういうことを言っている人は一人しかいないのではないかな。別に他のところを非難しているわけでもなく、特に東京とか大阪とか余裕のあるところは、大いに乾杯行政をやってもらったら良いと思います。いろいろ批判する人もいて、舛添さんとか小池さんとかいろいろ叩かれているけど、大いに予算の許す限りで乾杯行政をやられたらいいと思うし、こっちみたいにせっぱ詰まった発展願望がなくてもいい。だけど、和歌山はやっぱり一生懸命頑張らないと生きていけないということです。
朝日:海外視察のIRのところでお伺いしますが、シンガポールのIRを見られて、ギャンブル依存症対策の部分で見比べて参考になる部分はありましたか。
知事:リゾート・ワールド・セントーサでいろいろ聞いて、もともと分かっている部分だったのですが、なかなか一生懸命やっていると思いました。幾つかの仕掛けをしています。それは、自分で言うので失敗しているとは言わないと思いますが、なかなか効果的ですよと教えてくれたので、もともと我々もそのような感じでやろうと思っていましたけど、そうかそうかと思いました。
朝日:具体的にはどういうのですか。
知事:社外のインスペクション(検査)とか規制ももちろんありますが、社内的にも独立の部隊を持っていて、委員会制でいろいろな仕掛けがおかしくないかどうかをずっと議論しているとか、見回る人にちょっと高い地位を与えて、あの人ちょっと危ないのではないか、ちょっとやり過ぎだなというような時は忠告するとか、そんなことをやっています。怪しく何か変な人がいるとか、そんな雰囲気は街に無いし、リゾート・ワールド・セントーサにも無い。もちろんあっち(マリーナ・ベイ・サンズ)にも無いです。上手くいっているのでしょう。
朝日:実際に2つ隣接しているIRを見られて、大阪、和歌山と2つIRが実現できて、和歌山はずっと大阪に出来ても和歌山にも出来るという確信を持たれていたと思いますが、さらにその確信が高まったのですか。
知事:そうですね。実際に成功しています。たぶん客層がかなり違います。同じ人がこっち満員だからあっち泊まっていますということではない。それから、マリーナ・ベイ・サンズは、ほとんど100%の予約率らしいです。主としてビジネス客と、シンガポールにたまたま来た人。街の真ん中だから、普通のホテル代わりに使っている人もいるようです。それから、たまたま行ったのが日曜日だったので、ものすごい人でした。その人たちは、ショッピングモールの中をずっと歩いていて、仕切りはあるけどカジノゾーンに行ったりします。それから、MICEゾーンを案内してくれるわけです。ショッピングセンターの中を歩いていくのだけど、ものすごい人でした。前の時より人が多いねと言ったら、今日は日曜日だからじゃないでしょうかと言っていました。ウィークデーとかでちょっと客層が違います。家族連れでたくさんいました。
紀伊民報:懲戒処分の件ですが、主事が酒気帯びで逮捕されて停職6カ月になったということで、この受け止めをお願いします。
知事:私が香港で重要会食中に監察査察監から電話がかかってきて、それでこうします、賞罰委員会全員一致と言うから、「ああ、そう」と言って、監察査察監を信頼しているから、「ちゃんと調べてくれましたね」と言ったら「はい」と言うから、じゃあ帰ってから詳しく教えてと言って、それで良いと言っておきました。今でもその感覚は変わっていないのですが、帰ってきて読売新聞を見てびっくり。読売新聞を見ると極めて立派に書いてある。あれ、騙されたのかなとなって、どうなんだこれはと言ったのだけど、聞いて何となく分かりました。ちょっといけないのは、知らない構造になっている人が勝手に(取材に対し)喋った。監察査察監の制度は、ものすごく気をつけて作っています。県庁の汚職があったので何とかしようと。悪いのは職員ではなくて知事ですが、県庁は悪いことばかりしている、そうやなあとみんな言っているから、外務省の監察査察官の制度に倣って、部内にOBですけど検察官を置いた。それは何でいるかというと、その一、外部の人に任せた方が良いのだけど、外部の人が乗り込んでくると往々にして噂の冤罪が発生してしまう。したがって、密に調査した方が良いとなると、内部にいないといけないのだが、内部にいると、例えば、職員Aと職員Bが親戚で、職員Aが悪いことをしたときに職員Bが調べるとなったら、ちょっと分からない。あるいは、元先輩後輩だったとか配偶者同士が仲良しとか、いろいろあるわけです。そしたら、本当に外部的な人が良い。中にいて外部的な人ということで、わざわざ検察庁にお願いしてOBの方に来てもらっています。それで、こういう話をするときは、監察査察監がちゃんとヒアリングをする。重要な話、あるいは外からの密告みたいな話は、全部監察査察監が聞くことになっています。こういうのを調べとけと言ったときに、その部下の参事以下が一生懸命やるとなっているので、すべての情報が部下に開示されていない制度です。ところが、部下が喋ってしまったらしい。たぶん知らなかったのでしょう。そういうことをしてはいけないので、私からも注意をしておきました。そういう印象です。
紀伊民報:今回の処分が停職6カ月ということで、検察に対して当て逃げを認めているということですが、酒気帯び運転の規定は停職か免職。その中で免職にならなかったことについて、知事はどう思われますか。
知事:両方あって、結果論としての当て逃げも含めて、免職にしなければいけないということではないのが前提です。免職か停職にすることになっているので、量刑をどのぐらいにするかというのは、それぞれの事情によります。例えば、意図して隠したとか、あるいは人を傷つけたり現場をめちゃくちゃにして迷惑になるのに逃げた、あるいは、分かっていて酒を飲んで俺は良いといって行ったとか、悪質性があると限りなく免職に近くなっていくのではないですかね。今回の場合、判断は監察査察監と賞罰審査委員会ですが、そういう悪質性が少ないと思ったのではないでしょうか。だから、それはあり得ることだと思います。
紀伊民報:昨日、監察査察監の会見がありまして、当て逃げの項目について懲戒処分の基準を新たに新設したいというお話もあったのですが、知事としてもその意向でよろしいですか。
知事:僕はあまり意味はないと思いますが、監察査察監がよく調べて検討するというから、それはやった方が良いと思うのなら採用したら良い。制度は私に責任があります。何で意味はないかと言ったら、だいたい刑法でも何でも量刑が書いてあるわけです。その中でいろいろな議論があって、例えば、ただの酒気帯び運転でも、悪質だったら一発で懲戒免職はあり得るわけです。今回は、本人の言、及び検察庁もそう判断したのだろうと思いますが、そうでなければ略式起訴で終わるわけがない。僕は、検事に聞いていませんが。だけど、それがあったとしても、両方あり得るわけです。両方あり得るのをこっちと判断したので、どうせどこかで判断せざるを得ないようになるのではないかと思います。今回のケースのように、本人は気がつかなくて何かに当たったなと、で、止まっていたのだけど、結果的にそこで急停車をしてちゃんとごめんなさいと言わなかった、それが間に入るとするでしょう。間に入って、その時にそれ全部免職かというと、ちょっとなあと思うようなケースであれば、それは免職または停職になるでしょう。そうすると、結局判断するのは、そのときの状況によるので、場合分けをしても同じだと思います。あるいはひょっとして、ちょっとでも触ったとかがあったら、とにかく全部免職にしたいということであれば、それは場合分けをすべきかもしれない。それから、最後のところで、当て逃げをして散乱させたらとか現場を混乱させたとかある。ガラスがパーンと割れているところをほったらかして行ったらとんでもない話だけど、そういうとんでもない話のところを全部取って、とにかくちょっとでも当てて行ったら即刻免職と書くのも一つの手です。いろいろあるけど、結局は同じになるのではないかと思う。監察査察監が検討すると言っているから、検討した結果をよく聞いてみます。
紀伊民報:知事は意味はあまりないと思われるけれども、監察査察監が一応検討すると言っておられる。
知事:検討する前から、意味がない、リジェクト(却下)だとか、そんな乱暴なことはしないので。
紀伊民報:わかりました。
知事:それから読売新聞には大変迷惑をかけました。本来なら、言ってはいけない人が言ってしまったということについて、読売新聞には何の罪もないので、私からも監督者としてお詫びします。
和歌山放送:先月下旬から、全国的に事件や事故などで小さい子供が犠牲になるような事案が目立っていて、和歌山県内でも両親による虐待の事案があったり、もしくは高校生がマンションから転落して亡くなるようなこともあったりします。今の状況について知事のご所見をお願いします。
知事:いやもう悲しいことばっかり起こって、本当に胸が塞がります。これが人間としての私の感想ですが、感想ばかり言っても仕方が無いので。飛び降りの話は、今のところはちょっと困ったなあ、かわいそうにと言うしかない。それで、時々高校生諸君のところに行って話をしていますが、まあいいやとか、いつか終わるとかを考えろと言っています。人生は長いのだから、永久に続くと思ってプレッシャーになったら潰れてしまう。それから、誰かに振られたりしても、まあいいやと思ったら、また次に楽しみが来るぞというようなことを言っていますが、そういう話かもしれません。よく分かりませんが。でも正直に言って、かわいそうにと思います。それからもう一つの方は、親がやっぱり虐待をすることは本当にいけないので、幸い最悪の事態になる前に分かったので、児童相談所と福祉保健部で必要な手は打っていますから、それしかないと思います。これが後手に回るようなことがあってはいけないので、今回は後手に回らなかったとは思いますけど、本当に心配です。
読売:懲戒処分の件ですが、発表の中でミスがあった。被処分者が言ったことを言っていないと説明していた状態でしたが、こうしたミスがあったことについてどう思われますか。
知事:今申し上げたように、監督責任あるから読売新聞にすみませんでしたと。
読売:部下の人がとおっしゃっていたのですが、そもそも発表の際に監察査察監自体が間違えていた。
知事:そういうことを昨日聞きました。
読売:それをご本人も昨日お認めになったので。本人、最初は自分も管理者として知事から注意を受けて、私も部下に注意したとおっしゃっていたのですが、まずご本人がミスをしている。
知事:それはいけません。監察査察監も正確に言ってもらわないと困るということです。
読売:あと処分の内容として、彼は酒気帯び運転をして物損事故を起こして事故不申告をした。これは警察でも県庁でも認めた。ただ、県庁の処分の基準だと、酒気帯び以外は書いてないから適用できないという説明を昨日されていて、いろいろその情状酌量的な面も見ると、酒気帯び運転の枠は免職か停職だと。停職6カ月を選びましたという説明をされました。ただ、普通に考えたら、刑事罰を受けるような事故とか不申告が、この基準に書いていないから処分の量刑に入らないというのがおかしいと思うのですが。
知事:それは量刑の判断のときに、故意か不注意かというのはずいぶん大きい。もし故意であって隠ぺいしていて、実は役所には隠ぺいしているが、検察庁では言ったということになると、これはそんなもの許さないと思わざるを得ない。ところが、それはどうも僕は論理的には無いと思うのは、もし故意で実は本当は当てたのですが、役所には黙っていて、あなたには申し上げますからもうこの辺で勘弁してくださいと言ったら、検察庁は絶対に略式起訴にしないと思います。だから、たぶん同じことを言ったのでしょう。結果的に、当て逃げであったということは事実だけど、本人が倉庫にバーンとぶち当たったと思っていなかったと言っていて、そうかなあと判断されるとすれば、これは停職でも良いのではないかと私は思います。監察査察監がそう判断するなら。
読売:ではなくて、この量刑の中に飲酒運転をしたうえで人身事故を起こしたら、これは免職しかないと。物損事故っていうのは書いてない、事故不申告というのも書いてない。だからそこは処分の軽重には関わらないという説明をしていて、そんなこと言い出したら。
知事:それはちょっとおかしい。
読売:そうでしょう。だってそう言い出したら、刑法とか道交法とか全部書かなければいけなくなる。
知事:そうそう。それはおかしい。そんなことを言っていますか。
読売:言っています。
知事:それはおかしい。おかしいから、おかしいじゃないのと言っておきます。僕がさっき言ったのは、それを書いていたとしても、その中でいろいろあると。だから、こっちの方の量刑からすると同じになるから、書いとくか書いとかないかは、あまり本質的な問題ではないのではないかと言いました。
読売:だから酒気帯びで停職6カ月だと。ここに加算があったら当然免職の可能性も出てくる。
知事:いえいえ。それは全く間違い。それは、ほとんど法律が分かってない。
読売:だから全体を見て停職6カ月は分かります。いろんなものを全部足して。でもそこを含んでいないと明確に説明されるので。
知事:明確に含んでいないというのは間違いです。私には、三つの点でちゃんとヒアリングをしておりますし、それから検察庁にも確認しましたと。そういうことで、このぐらいかなと思いましたと言っていました。違うことを言ったの。
読売:はっきり言っています。たぶん録音も動画もあるはずです。
知事:だからそれは間違い。
読売:懲戒処分の基準ですが、この中にも、別表に書いてない非違行為をした場合でも、他と均衡して考慮して決定すると。
知事:そうでしょ。
読売:書いているから、含まれないはずはない。
知事:そのとおりだと思うよ。
読売:ということは、これは調査が間違ったのではないかと思って。
知事:調査を間違ったのではなくて、説明が間違ったのでは。
読売:でも、同じ説明を2回繰り返しています。会見を2回して、2回とも間違えています。
知事:それはそんなことないと思う。それは言い方が悪い。
読売:いや、言い方が悪いのではなくて、そこは入らないと。含まないのがおかしいのではないかと何度も聞いても、類型に入っていないから処分できない、類推適用もできないと。
知事:それはおかしいね。
読売:強く言われたので、本日私もそれで記事を書いているのですが。
知事:それがそうだとすると、今日の読売新聞みたいに、基準を直さなければいけない。直すことが必要になった。しかし、たぶん直しても直さなくても同じだと思うけど、とさっき感想を言いました。
読売:だから私もここに書いていなかったら処分されないのだったら、全部書かなきゃいけないとなるから、そんなはずはあるまいと。昔、浄水器販売の職員は別に書いていない。でも、地方自治法の信用失墜行為で処分された。
知事:それはそのとおり。読売新聞は正しい。
読売:だから今日の記事を僕も書いていて、こんなん県民が聞いたら、みんな素晴らしいと思うかなと思って。
知事:本当ですね。ちょっと監察査察監によく聞いときます。
読売:聞かれたら、いろいろ分かると思います。
知事:はい。
読売:期待しています。