知事記者会見 令和元年5月22日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和元年5月22日 知事記者会見

令和元年5月22日 記者会見室

南紀熊野ジオパークセンターがオープンします

資料1(PDF形式 3,198キロバイト)

 まず、南紀熊野ジオパークセンターがオープンします。紙にございますように、7月27日にオープンということにしています。場所は、串本町潮岬の望楼の芝のこっち側(北側)で、太平洋をバーンと見られるところです。中身は、イメージで分かると思いますけど、館内をグルッと回ると南紀熊野ジオパークを理解できるようになっていまして、まずはここでいろいろ勉強していただいたり、あるいは、そこから交通の便も考えてタクシーなんかでお送りしますから、ジオサイトへ出かけていって実際に見ていただく。それから、ジオガイドの方々に連絡できるようになっていて、一緒についていくとか現地で会うとか、そんなサービスがいろいろとできるようになっております。今言ったことは、先にここへ来られてということですけど、逆でも良いです。実際に(ジオサイトを)見られて、もうちょっと本格的に全部勉強できるところがありますから行ってみますか、ということで来られても良いと思います。なお、ちょっと前から工夫をしていて、串本駅からバスでここまで来やすいような路線を開発したので、そういうのも使っていただいたら良いと思います。7月27日からですが、オープニングセレモニーを11時から12時までセンターで行いますので、皆さんぜひ取材に来てください。

知事がシンガポール・タイ・香港を訪問します

資料2(PDF形式 82キロバイト)

 その次は、土曜日から、シンガポール・タイ・香港を訪問いたします。シンガポールは、プロモーションとこの際もう一度IRを見てこようと思っております。私自身、マリーナベイサンズは前に行ったことがありますが、和歌山モデルと言っているリゾート・ワールド・セントーサは行ったことがないので、もちろん情報はたくさん入っていますけど、実際に見てこようと思っております。その次は、タイに行きます。バンコクだけですが、やることがたくさんあって、プロモーションもやりますが、かなり多くの企業の方が来られて、「THAIFEX2019」という、タイ政府、特に商務省が力を入れているフェアに、和歌山県の企業の方が結構出展をいたします。そこで、タイ商務省との覚書を調印することになります。工業省は一昨日しましたが、商業省はこの日にやるということです。去年の秋ですが、ソムキット副首相とユッタサック観光庁総裁が来られて、両名とも和歌山をとっても気に入られてLOI(観光促進に係る趣意書)を結んでいます。ソムキット副首相がいろいろ話をしてくださって、商務省との覚書締結に至ったということではないかと思いますので、表敬をします。それから、5月29日に香港に行きまして、いつも大変お世話になっているEGL関連です。外国から日本への送客が一番多い会社で、和歌山への観光客の香港シェアが高いのは、EGLの袁さんを始めみなさんが一生懸命やってくださっている、ということではないかと思いますので、創立33周年の記念パーティーに行ってまいります。これは、中国系の伝統でものすごく派手に楽しく仮装パーティーみたいにするので、私もまじめそうな顔をして行っては申し訳ないので、いつもやっていますが、今回は平安衣装を着て登場するということになります。次の日は、EGLツアーズの本社に行って、もう1回いろいろ事務的な話をしてくるのと、お得意さんである現地食品輸入会社を訪問する。それから、香港貿易発展局総裁、空港の総裁とずいぶん仲良くなっておりますので、おもてなしをしてもらうことになります。それで、5月31日に帰ってきます。今回は、業界の方が随分たくさん、特にタイへはたくさん付いて行きます。もちろん香港も観光業者の方が、たくさん付いて行きます。

平成30年度下請取引に係る県内企業ヒアリングの調査結果をとりまとめました

資料3(PDF形式 226キロバイト)

 その次は、平成30年度下請取引に係る県内企業ヒアリングの調査結果をとりまとめました。みなさんご存じのように、日本経済も良いとこは良い。しかし、まだ、不況のときにずっと癖になってしまった下請いじめみたいなものが残っている。それではやっぱり景気の波が地方にまで及ばない、和歌山にとっても困るということで、とんでもない違法・不当なものは暴こうということにいたしました。経済産業省が大変感銘をしてくれて、経済産業省と覚書を結んで協力してやっています。和歌山で事実を発見したら、経済産業省に言って、全国的に注意をしてもらうということです。和歌山の担当者が、時には経済産業省の下請Gメンと一緒に企業を訪問して、県内企業180社を訪問していろいろ調べてきました。これはちょっとどうかと思うような個別の話については、経済産業省に言って是正してもらうよう徹底的にやろうということで、すでにいくつか動いておりますけども、全体としての概要・傾向を商工観光労働総務課がまとめました。まとめた結果が(資料の)1ページにありまして、一言で言うと、そんなにこの数年間で変わっているわけではない。ちょっと良くなったというのもないことはないが、それはちょっとで、例えば、下請代金を上げてもらう、売上単価を上げてくれるとこもあるけども、材料費は上げてくれても人件費は上げてくれない、人件費は少しずつ上がっていくからもうちょっと上げてほしい、ということを言っているところがあります。それから、次のページには、不適正事例で、我々がこれは良くないと思っているようなことのうち、特に悪質なものは言いつけて何とかしてくれということを言っていますが、こういうことはたくさん出ていて、こういうことを是正していかないと、日本経済も隅々まで良くならない。隅々から良くなったら、昔の高度成長期みたいに、日本経済全体が引っ張られて、大企業なんかも国内需要とかが活性化されてよろしいということになるのですが、このあたりの例は、経済産業省に全部報告して、是正してもらうようにしていきたいと思っています。それから、経済産業省自身は、7月頃に全国を取りまとめて発表しているのですが、別に発表する調査をしているわけではなく、是正するための活動をしているのだから、悪質なものについては既に手を入れてもらっています。和歌山以外のことは分かりませんが、経済産業省は全国的に同じようなことをやっています。覚書を結んで特段やっているのは和歌山県だけかもしれません。

高校生の県内就職について

資料4(PDF形式 300キロバイト)

 その次、高校生の県内就職。我々は、優秀な高校生は、ぜひ県内で働いてもらって、県内産業の発展に役立ってもらいたいと思っていますが、それぞれの意向があって、割合県外に出て行く比率が高い。それは高校生だけではなく、大学生も、県外の大学へ行った人なんかを中心に、あまり戻ってこないということで、どうしてもこういうところへ行きたい、という人はしょうがないですが、もうちょっと戻ってきてもらいたい。ということで、どうしたら良いかというと、徹底的に情報提供する。誤った情報で県外に間違って行ってしまうというのは、やめてもらおうと考えています。そのために、いろいろ活動をした結果、77.9%の高校生・卒業生・就職希望者が、県内に就職を決めたことになっています。昨年度は75.1%でしたので、2.8%増えました。毎年、目標を掲げて頑張ろうと思っていまして、昨年度の目標は78%でしたので、だいたい目標達成です。今年の秋ぐらいから就職が決まっていく高校3年生の県内就職目標は80%にしようと思っていまして、これからまた頑張るということです。どういうことをやるかというと、それぞれの学校・先生に、今申し上げましたようなことを分かっていただく。先生も、寄らば大樹の陰みたいなセンスの人が結構いて、優秀だから名前の通った大きな会社に行くか、と言って、大阪が本社で工場がどこかものすごいところにあるようなところに就職させてしまうことが結構あり、始めからそんなことを考えるのはおかしいので、先生自身がちゃんと知ってもらうということです。先生が知っても、本人あるいは家族が知らなかったらいけないので、就職ガイドを作っております。これが新しい就職ガイドで、全高校生・就職希望の高校生に送ります。こういうふうに見開きの2ページに4つの企業が入っている構成で、求人を出しているところがこれだけある。だから、和歌山で働くところがありません、なんていうのは真っ赤な間違いで、それはこれを見たら分かる。これを見て、ここなら良いかなとなったら、その時期に就職活動をして、会社訪問を先生に頼んでやってもらえば良い。もう一つは、このページにありますが、和歌山で働いたら損だと。働く場所はあるかもしれないけど、損だと思い込んでいる人がいます。そういう方には、これを見ていただくと、データとして和歌山で働いたら得だということが出ています。損得ですべて行動できませんが、損というのは間違いですということをお教えしています。それから、すべての就職希望の高校生を集めて、ガイダンスを行います。全体のガイダンスは、6月13日にビッグホエール・ビッグウエーブで行います。ビッグウエーブで全体のお話をして、ビッグホエールでそれぞれ企業のブースを作っていて、「あ、こんな企業があるのか」と見てもらいます。それから、紀南と伊都・橋本地域では、有力な企業がいっぱいあるし、和歌山市までちょっと遠いので、そこでも企業ガイダンスをやるということで、2ページ目に出ております。今年もまた頑張ろうということです。なお、大学生については、似たような緑中心のデザインですが、大学生を募集したいという企業が、条件とかいろいろ書いていて、和歌山で働いたら得とか損とかということも書いている。それを、就職活動の時期のちょっと前に、本人のところへ届くよう、高校を卒業したときに指定された場所に送っています。全国に散らばっていますから、なかなかそこへ送り届けるのは難しいのですが、ご家族の方なんかも心配だし、うちの息子とか娘とか、できれば和歌山へ帰ってきてもらえたら良いけどなあと思っているような方は、これ(冊子)を見てこんなのあるという話を言っていただいたら良い。誰にでも差し上げますから、親御さん、おじいちゃん、おばあちゃんが、労働政策課に言ってもらったらお渡しします。記者さんの皆さんも、労働政策課へどうぞ行ってください。

世界遺産登録15周年記念 世界遺産「高野・熊野夢舞台」コンサートを開催します

資料5(PDF形式 234キロバイト)

 その次は、世界遺産登録15周年記念の「高野・熊野夢舞台」を開催します。今年は7月6日、今年はと言ったのは、実は毎年やっていて、15周年だから特別やるわけではありません。15周年記念で特に力を入れて、May J.さんを呼んできます。今年は速玉大社の番です。本宮大社、速玉大社、那智大社、それから高野山、この四つをグルグル回しています。速玉大社拝殿前で行うということで、7月6日18時30分開演です。みなさんぜひ行ってください。この方は、みなさんよくご存じのように、アナと雪の女王の主題歌「Let It Go」の日本語版を歌っている人です。

ねんりんピック紀の国わかやま2019実行委員会第4回常任委員会・第3回総会を開催します

資料6(PDF形式 164キロバイト)

 その次、ねんりんピックが近づいてまいりましたので、今年の実行委員会の常任委員会と総会を6月5日にアバローム紀の国で行います。今回は、開閉会式の実施計画、これが非常に大きなイベントになりますが、これについて皆さんに披露して了解していただくのと、毎年やっております予算とか決算をやることになります。

国道370号阪井(さかい)バイパス他2路線を供用します

資料7(PDF形式 614キロバイト)

 その次、国道370号阪井バイパス他2路線を供用します。他2路線というのは、(資料の)下の方にありますが、県道垣内貴志川線、桃山町と貴志川を結ぶ愛宕橋がリニューアルされて、きれいな橋になって通りやすくなります。もう一つは、岩出野上線。これはタマちゃんで有名な貴志駅から下に見える貴志川に架かっている諸井橋でして、これがスイスイ通れるようになります。愛宕橋、諸井橋、それから阪井バイパスの供用をいたします。日は違いますが、阪井バイパスは6月22日。これで、海南市と紀美野町の間が、ものすごく楽に行けるようになると思います。今は歩道がなくて危ないし、大型(車)同士のすれ違いがなかなか困難という感じなので、これができるとスイスイと流れることになって、元の道は生活道路として使ってもらったら良いのではないかと思っています。6月22日の15時です。本当は、平成30年度3月末までの予定で頑張っておりましたが、残念ながら岩盤が堅かったり、いろいろ災害が起こったりして、ちょっと遅れました。それから、愛宕橋、諸井橋は6月29日に順番に開通が行われます。(資料の)次のページに出ていますが、供用式、実際の供用はそこ(資料)の1枚目に出ていますが、式典をそれぞれ午前中の別の時間に行うということです。

ふるさと教育副読本「わかやま何でも帳」を改訂しました

資料8(PDF形式 181キロバイト)

 それから、ふるさと教育副読本「わかやま何でも帳」が改訂されました。これ(冊子)です、といったって前のデザインと全く変わっていませんが、ここのところ(表紙)に小さく「平成31年度改訂版」と書いています。3年に1回ぐらい改訂しようと思っています。今回は、世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道が追加登録されましたので、こういうところが追加登録されていますということがちゃんと出る。それから、全体的に統計値で和歌山のあらましみたいなところは、最新のデータになっている。それから、日本遺産が5件目の西国三十三ヶ所は間に合いませんでしたけど、4件認定されておりますから載せる。それから、世界かんがい施設遺産へ登録された「小田井用水路」を載せる。それから、和歌山県の地名にちなんだ昆虫が載っていましたが、亜種レベルまで入れて6種追加する。それから、和歌山にゆかりのある天然記念物紀州犬などを載せる。などなどです。和歌山ゆかりの先人も3人増えています。「わかやま何でも帳」については、県内の中学生に1人1冊配付して勉強してもらうことになっています。今年度で、県内の中高生は必ず1人1冊持っていることになり、いつでもどこでも開くことができます。県内の小学校は、授業で使えるように、1学年の児童数分を配置、個人で持つわけではありませんが、そういうことにします。最後に書いてありますが、広く県民の方にも読んでいただけるように、一般販売も実施します。和歌山放送が800円(税別)で売ってくれることになりました。 

 以上です。

質問と回答

毎日:海外を訪問されるということですが、それぞれの国で和歌山の特にどういったところをPR、プロモーションされるおつもりですか。

知事:基本的にプロモーションは観光と産品が必須ですが、それぞれのお国柄によって、中身の重点というのが変わります。ここの国はグルメ志向が強いのでそっちでいこうとか、タイなんかは工業製品なんかも結構重点になります。そういうふうに変わりますが、観光と産品が基本的な定食メニューみたいになっています。それから、大口のお客さんの所へ行ったりするのも大事だし、大使館とかに行ってよろしくというのも大事だし、今回のケースで言うと、タイでは首相府とか工業省、香港では貿易発展局と空港、そういうところへ行って、継続的な良い関係を維持しておくためのメンテナンスをするのも大事です。そのようなことをいろいろやってきます。ヘトヘトになりますけどまた行ってきます。

毎日:タイで商務省と覚書を結ばれるということですが、この前の工業省の覚書と同じようなものでしょうか。

知事:中身はほとんど一緒です。彼らの所管がちょっと違うので、その所管業種で同じようなことをやってくれます。

時事:下請取引に係るヒアリングについてですが、昨年7月に経済産業省と連携協定を締結して、県と経済産業省で一緒にヒアリング等を行ってきて、その結果が出てくるということですが、経済産業省は下請Gメンによって全国的に同じようなことをやっていて、まだ1年経ってないですけれども、この連携協定を結んだことによる、和歌山での成果というか何かできたことはあるのでしょうか。

知事:制度的成果が大変大きいのです。というのは、和歌山で、例えば、県がいろいろ調査に行って苦情を聞いてきたりする。そのときに、下請の人たちは力が弱いから、こんなことは困ります、と言ってもじゃあ切るぞと言われたらちょっとつらい。県は、和歌山の業者さんに対してはちょっと強く出られるかもしれないけど、全国展開をしているような大企業に対して何か言いに行っても、門前払いをくらわされるのが関の山かもしれません。私が言ってもそういう可能性がある。そのときに、全国で権限を持っている経済産業省、法律が中小企業庁にありますから、最も悪質な業者について法律で取り締まることもできる経済産業省が、一緒にやろう、味方してやるぞと言ってくれて、こんなひどい業者がありますと経済産業省に言ったら、じゃあこっちでやっつけてやるぞ、ということになります。それは大変大きな力になります。だけど、非常に細かく言うと、どこまでが正当なビジネスなのか、どこまでが不当か、どこまでが違法か、というのがすごく難しい。明らかに違法なやつは処罰してもらったら良いと思うけど、そういうことをちらつかせながら直してもらうというのが一番の期待です。それから、実は、違法ではなくても、本当は日本経済のためには、上げた利益はやっぱり還元をしないといけない。例えば、日本の企業の強みというのは、組み合わせ技術みたいなことで成り立っているわけです。そういうときに、その組み合わせのパーツの1個1個がちゃんと機能してないと困る。そっちが弱ってくる、あるいは廃業になると自分も困ります。だけど、日本は不況で20年もやってきて、大企業自身が生き延びるためにコストを下げる、ということをずっとやってきた世界だから、企業の特に購買部なんかは、コストを下げたら評価されると思っているわけです。実際まだそれが残っているかもしれない。そうすると、どうしても下げ圧力みたいなのがかかってくるので、自分のところはガバッと儲けているけど、なかなか還元しない。要は、価格転嫁がなされていない。私はこれが一番今の日本経済にとって良くないといって、官邸に言いに行ったり、経団連や日商に行きました。特に安倍首相が率いる官邸は割と熱心にやってくださったし、日商はとても熱心にやってくれたので、こういう方々と一緒にそっちもやろうということですが、間違っているとか不当だとか違法だとか、そこまでは言えない。だけど、そうやって利益を少しずつ全国に回していかないと、地方の企業が疲弊して従業員に給料を払えない、給料を上げられない。そうすると、そこの企業で働いている人がたくさんいる地域は、消費が不振になる、あるいは、資産投資なんかも不振になります。よく、景気の好転は地方に及んでいないと言いますが、これが原因だと。そこは安倍官邸もよく分かっていて、一生懸命やってくれているのですが、まだ道半ばのところはあります。

時事:県内では、下請いじめを是正して、価格転嫁を進めようという動きはまだ見えていないのでしょうか。

知事:見えています。見えていますが、一個一個やっていかないといけない。三つあって、まともな取引だけど価格転嫁を進めましょうという話と、これはちょっとひどいのではないですか、昔からの慣行とはいえ、それは人倫にもとりませんかという話と、これは明らかに違法でしょう、逮捕されますよという話の三つがある。二つ目と三つ目は、経済産業省に言って、ちゃんと是正してもらうというのは、経済産業省がかなり強く出られます。一つ目は、商取引の中身の問題だから、すごく難しい。難しいけどかけ声は掛けてもらっています。例えば、経団連は、発注する方の大きい企業のグループの団体です。だけど、価格転嫁をやっていこうということは、申し合わせてもらったり、経団連会長が榊原さんの時に発表してくれましたが、なかなか難しい。難しいから全然効果ありませんと言っているわけではないです。物事は、一枚紙だけで表裏がひっくり返るというものでもない。たくさん紙があって、一個一個やっていって、ひっくり返ったものが多くなってくると世の中が良くなっていくという話です。

朝日:2点質問です。まず1点目は、海外視察のIRについてですが、26日終日を使って視察されますが、具体的にどのような点を見て、今後のIR招致に活かすのでしょうか。

知事:終日といっても、飛行機に乗るまでの時間でバタバタバタと行くので、あまり終日らしくなく、ものすごく忙しい。駆け足ですが、いろいろこっちでも勉強しているので、大体中身は分かっていますが、実際にどうなっているかというメカニズムとか、オペレーションのやり方とか、そういうのを見てきたら、また勉強になると思います。

朝日:もう1点、別件ですが、昨日の県議会でも出ていました、情報公開請求の手数料についてです。知事も特に問題はないというご答弁だったと思いますが、一部、オンブズマンなどの指摘で、権利の濫用を防ぐためにお金を取るのではなく、例えば、公開までの決定の期間を伸ばすとか他のやり方もあるのではないか、という指摘がありますが、知事としてお金を取る意義を、改めて伺えますか。

知事:何でも反対の方たちが、何でも反対するわけです。何でも反対するのだけど、これの方が良いと言ったら、それの方が悪くありませんか。つまり、あなたには公開してあげません、という処分をしなければいけない。それを行政が権力的にやることが本当に正しいのでしょうか。それだったら、朝日新聞は、絶対にそれはおかしいじゃないかと言うでしょう。オンブズマンも言うと思います。私もそういうことはやるべきじゃない。情報公開は、自分が知りたい権利の行使なのだから、リーズナブルに行使して、必要最小限の行政コストで手に入るように、市民としてちゃんと自分で考えるべきだと思います。それを制度的に保障しようと思って、権力をもってパチンとやっつけようと思ったら、あなたが言っているようになります。

朝日:今後、必要なコストというか、考えられているコストと言いますか、お金を儲けることで、ラインを防ぐという意味合いでしょうか。

知事:新聞ジャーナリストなのにボキャ貧ですね。儲けようなんか全く思っていません。議会の答弁を聞いたでしょう。いろいろご指導や相談を、相談員がたくさん一所懸命やって、これが良いのではないですかと言って、もちろん制限をせずに納得してもらって、お金をいただいています。それで、全部の年間の収入が1万円ありません。つまり、1人当たりは数百円とか数十円とかそんな量です。儲けるなんてよく言いますね。ボキャ貧が解消したら、堂々と質問に来てください。拒絶はいたしません。

読売:情報公開請求の話ですが、さっきおっしゃった相談員はどれぐらい利用されているのかと思ったら、そもそも担当課で把握してないということでした。

知事:いやいやそんなことありません。実はよく調べたら、本庁だけで600件ぐらいあります。

読売:この関係で、大量請求で倉庫いっぱい資料を送れとかいう人がいて、実際は見ないとかですが、例えば、大量請求であれば、今のところは最初40枚、4枚ごとは10円となっていますけど、少量だったら最初はいらない、ある程度の枚数以上はいただきますみたいな形にしたら、解消するのかなと思いますが。

知事:テクニックの問題です。だけど、料金を取ると決めたら、それは比例的になりますから、少量の人からも貰うという方が良いと思います。例えば、とても頭のいい人がさっき言ったみたいに無茶苦茶する人だとしたら、件数を1万回に分けたらタダになります。

読売:そこはまた件数を何件までとか。

知事:そうやって工夫をしていかないと、もぐらたたきみたいになる訳です。だから、一般的に誰もそんなに困らないような制度を作っておいた方が一番賢いのではないかと思います。私は、すべての地方公共団体が真似をしたら良いと思っています。私がもし逆の立場だったらすぐ真似します。

読売:私はたまに請求しますが、見てみたいと思って自腹だとしたら、ちょっと見てみたいぐらいだったら、止めとこうみたいになってしまうと思います。それを、そもそもそのぐらいのものだったら、請求しない方がいいと受け取りますか。

知事:それはよく分かりません。ちょっと見てみようかと思うものは、相談して、それは3ページですかねということになったら、払って見たらいいのではないですか。遠慮することはありません。

読売:例えば、平均何枚ぐらいみたいなのは分かると思うので、その範囲内だったらとか、その倍ぐらいまでだったら無料で受け付けますとかは、考えられませんか。

知事:さっき言ったみたいに、制度というのは、作り方によってあんまり細かくやりすぎると、逆に裏をかくようなことを考える人が出てくるから、素直にやるのが一番良いです。

読売:昨日の諮問については、既にある条例でお金を取るのは不当ではないかというので、認めないということでしたが、今後について検討の余地はありますか。

知事:ありません。ありませんというのは、読売新聞が言うとか、共産党の討論がある、あれは私が答弁したことについての理由に、全く答えてない。そういう事態であるとすれば、要するに人の言うことを聞かないで、言うことを勝手に言っているだけでしょう。失礼だと思います。ちゃんと答弁しているのだから、あなたの答弁のあそこはおかしいと。今の読売新聞の質問は正しいと思います。こういうやり方もあるのではないかということはありますが、そういうことを聞かないで、初めから決めていることだけべらべらしゃべっている。何のために質問をして答えているのか分からない。むしろ議会の機能を損ねているような行為だと私は思います。それはどうでもいいのですが、そういう材料しかないから、ありませんと言いました。だけど、例えば、事態は変わるかもしれない。私がそういう想像で言っているけども、やっぱりこれはおかしいと思ったときは、それは躊躇なく変えたら良いと思います。ありませんと言うのは、今そういうことは考えていません、ということです。

読売:もう一件ですが、飲酒運転の職員です。まだ処分が出ていなくて、知事も海外に行かれたら、しばらくまた延びるかと思いますが、この件、誰か考えてくれるとおっしゃっていましたが、何か話はありましたか。

知事:いろいろ言われているので、私もそうだなと思うから、関係者にいろいろ聞きました。そしたら、大体こういうケースは検察の処分が出る出ないにかかわらず、こうなるでしょうと。それなら、別に、検察の処分待たなくても良いと思いますが、実はそういった人の情報が誤りで、実際に県が本人に事情聴取に行ったところ、本人は一部認めていないという事態になっています。そうすると、例えば検察との関係で、それを仮に認めたとすると間違いなくそうなりますが、認めなかったら、何で本人が認めていないのにいきなりやるのですかと言って、怒られたらいけないということもあるそうです。それで、処分が出るのを待っているということですから、それはそうかもしれない。そんな状態です。

読売:その上で、給与面とか、何らかの対応策は考えられないでしょうかと前回お聞きしたら、今は思いつかないので、誰かという話でしたが。

知事:いろいろ聞いてみたら、このぐらいになるでしょう、ということを教えてもらいましたが、全く拒絶する、という権限はないようです。例えば、賞与とかは全く拒絶するという権限は無いようなので、そうならないようになれば良いなと思っているということです。もちろん、幅があるから、きちんと働いている人のように上の方とかはあり得ませんが、ゼロにならないのだそうです。つらいところです。

読売:今のところ制度上、そういった場合にどうするか考えついた、というレベルではないということですか。

知事:ないです。考えつけないかもしれない。つまり、それは県の制度ではない。処分は、県の制度で自宅謹慎を命じています。だけど、給与をこう払いなさいとかいうのは、国の制度です。だから、それを県だけで変えるというのは、無理かもしれません。ちょっと詳細をぎりぎり詰めていませんが、多分そうです。ちょっとつらいところで、読売新聞が言っていることは、よく分かります。

読売:ふるさと納税ですが、前回はコメントなしということでしたが、時間が経っていかがでしょうか。

知事:同じです。後出しじゃんけんがおかしいじゃないかという感じもありますが。今までの話は良いけど、ここからの話です。ここからの話は、後出しじゃんけんは違うのではないかという議論もあると思うし、一方で、駆け込みでうまい汁を吸いやがってと他の方々がすごく怒るから、ああせざるを得なかったという議論もあるかもしれないので、そこはノーコメントです。どっちが良いかはそれぞれで、例えば、読売新聞はどう思うとか、そういう議論なのではないでしょうか。

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