知事記者会見 平成31年4月23日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

平成31年4月23日 知事記者会見

平成31年4月23日 記者会見室

「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2019和歌山」を昨年に引き続き開催します

資料1(PDF形式 1,830キロバイト)

 ロボカップジュニア・ジャパンオープン2019和歌山を、昨年に引き続き開催します。3年ぐらい続けてやることになっておりますが、ロボカップジュニア・ジャパンオープンを和歌山市で開いてくださることになっておりまして、和歌山市長が開催委員長の開催委員会でやる、ということです。4月28日と29日の2日間、19歳以下の若者であれば誰でも参加できるということで、サッカー、レスキュー、オンステージ、と三つの種目があります。御坊のロボットコンテストと違うのは、あっちは有線でこっちは線が無い。それから、こっちはやる種目は決まっていて、向こうはやることを自分で考える、という違いがあるのですが、両方相まっていいものを出して、技を磨いて頑張ってもらいたいと思っております。  

天皇陛下御即位奉祝御記帳所を設置します

資料2(PDF形式 138キロバイト)

 その次は、天皇陛下御即位奉祝御記帳所を設置いたします。5月4日と5日、和歌山県庁本館、正面入り口、サービスステーション前で、午前9時から午後5時45分、日曜日ですが開けます。それから、4日に皇居で一般参賀があります。そのお知らせも、小さい字で書いた資料をお配りしています。

新元号制定記念「わかやまの休日」スタンプラリーを実施します

資料3(PDF形式 535キロバイト)

 それから、スタンプラリー関係で二つございまして、一つは、長い連休をきっかけにして、もうちょっと後まで続きますが、「わかやまの休日」スタンプラリーを実施することにいたしました。和歌山のいろんなところに、スタンプラリースポットがあります。だいたい道の駅とかなんですけど、(台紙の)押印をする欄に、六つのスタンプラリースポットで押印して送っていただきますと、豪華景品が当たる、ということでございます。皆さんふるって、あっちこっち行ってスタンプラリーをやってください。  

WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー 2nd season」を実施します

資料4(PDF形式 366キロバイト)

 それから、サイクリングです。サイクリングロードWAKAYAMA800をさらに皆さんにご利用いただくために、WAKAYAMA800モバイルスタンプラリーを行います。これは、紙を持って何カ所も、というわけにいかないので、スマホでダウンロードしていただいて場所(チェックポイント)へ行く、ということになります。全部で55カ所チェックポイントを作っていて、パーフェクト賞1名、豪華自転車が当たる、ということになります。その他、集めたポイント数によって景品が当たりますから、応募してください。和歌山県は、ごく特定のところだけがサイクリングスポットではなくて、1カ所1カ所すごいところがいっぱいあります。パンフレットに出ているのは橋杭岩ですが、こういうところを走るのもいいし、山の中を走るのもいいし、高野山を駆け上がるのもなかなかスリリングでいい、というようなところがたくさんありますので、それぞれの実力とか好みに応じて、あちこちに行ってもらいたい、とこんな感じでございます。飽きのこないサイクリング王国ではないか、と思っております。

以上です。

質問と回答

時事:新年度になりまして、きのくにICT教育がスタートして1カ月ぐらい経ったと思いますけど、どんな感じかというのが何かありますか。

知事:宣伝ばかりしていて、子供とか先生の感想を聞いていないので、答えは保留ですね。聞いといて、また連休明けにでもしゃべります。もちろん、私があまり聞いていないだけで、教育委員会でそればっかり一生懸命やってる人がいますから、そういう人たちに一回聞いてください。

時事:平成最後の会見ということで、役所で元号に対する考え方についていろいろ出ていて、例えば、免許証を西暦で表記したり、外務省で西暦に統一するなんて報道が出たり、データを西暦に統一する、なんていう動きも出ていますけど、役所における元号の使用について知事はどう考えてますか。

知事:両方使えばいいんじゃないですか。我々やっぱり元号に慣れ親しんでいる国民ですから、無理矢理、西暦を使えというのもおかしいし、西暦を使いたい人に元号で表示しないとだめ、というのもおかしいですよね。だから、両方使えばいいんじゃないかな。割と最近、申請書に、西暦に○を書けとかいうところもあるし、昭・大・平・令とか書いてあって、そこに○をして何年とか、その下に西暦に○をして何年と書くとか、何でも使えるようにするのが一番いいのではないですか。

時事:ちなみに県内のデーターベース、コンピューターはどちらを使っているのですか。

知事:コンピューターは多分西暦じゃないかな。2000年問題がありましたよね。西暦でプログラミングされているから、時計が一時ぐちゃぐちゃになるという話があって、私は経済企画庁(現内閣府)で仕事をしていまして、大騒ぎになっていました。そういうのがあるから、コンピューターは西暦を使っているのではないですかね。だからといって、コンピューターの表示に元号を出してはいけない、というわけではないですよ。だけど、コンピューターの中は、全部数字で統一してやったほうが楽でしょう、というふうに思いますけど。違ってたら、だれか訂正してください。情報政策課の諸君が違うって言ったら、それはそちらの方が正しいと思いますけれど。

テレビ和歌山:平成も終わりですが、今上陛下との思い出を改めてお願いできますか。

知事:知事になってからの大きな思い出は、毎年、新年の皇居へ参賀するのはほとんど行っていますけど、その時は並んでご挨拶するだけなんでね。一番初めに、たくさんお話し申し上げたり、あるいはお迎えしたりしたのは2011年5月の植樹祭です。2011年というと、3.11(東日本大震災)が起こった年ですよね。その時に、両陛下はいろんな公式行事を全部キャンセルされて、被災地のお見舞いだけされていました。そろそろ、公式行事にもご参加いただけるということで、植樹祭が実は3.11の後、初めての公式行事だったんです。お越しになって、我々大歓迎を申し上げて、植物とか自然に大変ご造詣の深い両陛下ですから、そういう意味では楽しんでいただけたんではないかと思います。その時に印象深かったのは、(式典の会場が)野外で雨が降っているから困ったなと思ったら、両陛下がいらっしゃる時だけは、雨が本当に止んでしまった。次の年に、お手植えの樹を会場の別のところに植える儀式があって、私が挨拶状を読んでいたら、大雨がいっぺんに降ってきて、大分違うなと思いましたけど、そういうのが大変印象深かったですね。二つ目の思い出は、紀伊半島大水害があって、陛下が大変ご心配をしてくださったんです。ああいう不幸事に遭われた方を労られるというお気持ちが大変お強い方ですから、大変ご心配してくださったと思います。ただ、ここはまたご立派なとこなんですけど、お見舞いに行ったりご様子をお聞きしたりしたら、仁坂知事が復旧を一生懸命やっておられるのを邪魔するのではないか、とおっしゃっていますので、少し落ちつかれたら皇居に参内されて、今回の件についてご説明ください、と宮内庁長官から電話がかかってきたんで、感激しました。ご心配なされてて、お知りになりたい、悼まれたい、という気持ちは大変ある。そのためには聞かないといけませんが、それをやったら他の人の邪魔をするのではないか、そこまで考えられてそういうふうにされた。本当に素晴らしいことだと、感動しました。しばらくして、ちょっと落ちついたところでお伺いして、こと細かくご説明申し上げたのですが、ものすごくたくさんの時間を使われてお聞きくださいました。それから、2015年の国体の時に、両陛下がお見えになりました。その時に、宮内庁の方から両陛下のご意向だと思いますが、お亡くなりになった被災者のご遺族にお会いしたい、というのがありました。そこで、紀伊半島大水害の犠牲者のご家族をお呼びしたのですが、両陛下がいろいろ声をかけて慰めてくださって、予定時間をものすごくオーバーした、というようなことがありました。もちろん、国体の開会式にお出ましくださって御製をお読みになられた、とかも感激だったのですが、やっぱり、不幸に遭われた人を悼まれるという姿勢が、一番すごいな、というか有り難いな、と思いました。

朝日:別件ですが、ノートルダム大聖堂が火災の被害に遭われて、どんなことを思われたのか教えていただきたいのと、支援に向けて動き出している高野町と那智勝浦町がありますが、県として再建に向けて支援することや予定があれば教えてください。

知事:まず、大変なことで、テレビを見ながらオロオロというのが正直なところで、偉そうなことを言える立場にありません。あっちは一応石造りですが、それでもあんなふうに崩れ落ちたりするわけですね。和歌山のいろいろな建造物はほとんど木造ですから、燃えてしまったら大変だな、と改めて思いました。したがって、そういう点で火事の備えというのはやっぱり大事だと、ちゃんとやっておかないといけないと思って、急に言っても無理なので、これから継続的に強化していきたいと思っております。支援については、これまで考えていませんでした。朝日新聞のお話があるので、一遍どうしたもんか、ということを考えたいと思いますが、割とそういう点でパッと格好良く飛び出るのがあまり上手じゃない和歌山県ですから、じっくり考えてみたいと思います。

読売:スタンプラリーを令和に併せてということですが、毎年ゴールデンウィークに実施されてたのですか。

知事:今年は特にゴールデンウィークが長いので、ゆっくり長く滞在して楽しんでもらおうじゃないか、ということを観光振興課が考えて、企画をしてくれたわけです。

読売:金融機関や病院が10日間の休みということで、いろいろ問題が言われていると思うのですが、長期の休みが一斉に、というのは知事のお考えはいかがでしょうか。

知事:いいと思いますよ。

読売:今後、将来的にも。

知事:将来的には通常に戻りますよね。今年は、特に皆さんでお祝いをする、という意味において特別な年にするのは、私はいいと思います。毎年これだけずっと休みなさい、と言われたら大変でしょうね。今年は、祝賀の特別の儀式としてそういうことにしました、というのは、なかなかスマートでいいのではないかと思います。それなら、観光で遊びに行って、その地で平成を振り返って令和を思ってください、というのも一つのスマートなやり方なので、いろいろ企画しているという事です。

読売:先ほど今上陛下のお話があったと思うのですが、皇太子殿下について、何か思い出はございますか。

知事:皇太子殿下については、実はもっとあって、私がブルネイ大使をしていた時に、ブルネイの皇太子の結婚式があったんです。その時に、王室つながりで、ブルネイ国は日本の天皇陛下をご招待したい、と招待状を出すわけです。天皇陛下はさすがに行けないので、名代として皇太子を出席させます、と返事をされて、皇太子殿下がお見えになったんです。あちらの結婚式は長くて、3日間ずっと続くんですね。その3日間ずっとご一緒することができて、お人柄、ものすごい知識、ものすごい頭の良さ、そういうのを経験することができて、心から尊敬申し上げています。それで、私は日本国民として誇り高かったことが一つあるんです。外国に行きますと、例えば、元々一般の国民である大統領ですら、大統領と普通の一般国民との間の距離はすごく遠いので、別に人柄が悪いわけではないんだけど、ある意味で偉そうにしているわけです。それで、例えば、庶民や下級公務員が、一生懸命警備をしたりお膳立てをしたりすることについて、それは当たり前だというような振る舞い方をされるわけです。それを悪いとは思いませんが、皇太子殿下がどうされたかというと、特別機でお越しになって帰られるんですが、当然ものすごい待遇ですから、ブルネイの警備陣がたくさん警備してくださる。接遇大臣というのが決まっていて、向こうの一番偉い大臣だったと思いますが、その大臣が接遇してお見送りをして、機上の人になられる、私なんかはその横でお見送りする。それが普通ですけど、皇太子殿下はどうされたかというと、空港に着かれて、機側までパトカーが先導し、白バイを多数従えて行かれるわけです。その時に、白バイ隊員の一人一人に至るまで、ありがとうございました、とお礼をされるんです。そういうのを見ると、やはり日本というのはいい国だな、こんな立派な皇室をいただいてる日本人は幸せである、というふうに思いました。他との比較もありましたが、強烈な印象です。その他、高校総体などたくさんのイベントが和歌山県でありましたからお見えになったんですけど、一番印象が強かったのは、ブルネイ時代の思い出です。それから、ものすごい記憶力のある方ですから、全部覚えておられますね。

読売:別件ですが、消費増税の延期をしたらどうか、というような意見が出てきていることについてはいかがですか。

知事:国がお考えになると思います。全ての政策は、金科玉条、すべて動かしてはいけない、ということではないと思います。だから、めちゃくちゃ不況になって危ないと思ったら、それはやめた方がいいのかもしれません。だけど、その一方で、やめたらどうなるかということもあって、エコノミストの中には、やめた方がいいと言う人もいて、なかなか説得的なのですが、やはり世界的な水準から見たら、もうちょっと収入が多い方がいいのではないかなと。高福祉国家ということもあるので、いつかは上げなければいけないとすれば、よほどのことがなければ実行した方がいいのではないか、という議論もあり得ます。そこは景気の読みというか、経済の読みというのを、政府がお考えになるのではないですか。うまく読んでください、と言うしかないと思います。それから、上げるにしても下げるにしても、法律で決まっている話だから、簡単にはできませんよね。そんな思いつきでパッとできる話ではないから、結構大変なことですよね。

読売:増えるのを見込んだ予算を通しておられると思いますが、それも決まったら対応されることになるのですか。消費増税した分で、後半の部分、一般会計の予算を組んでいる。

知事:それはどうなるかわかりません。仮定ですが、予算についてはそのまま執行する。ものすごい頭の体操をすれば、例えば、消費増税をやめるほど経済がひどい状況だったとき、当然フィスカルポリシー(財政改革)が是認されるでしょう。フィスカルポリシーの中身は財政支出が主役だから、そうすると、財政はそのままの状態にして、消費増税だけやめる意思決定をして法律をそうする、ということもあり得ますよね。そうなったら、予算はそのままにしてどんどん使って景気を立て直す、という経済政策もあるし、みんな一緒に全部やめると言ったら、こちらも予算を組み合わせたりしないといけないかもしれません。全て仮定の問題で、頭の体操をすればそういうふうになります。別にそうすると言っているわけではありません。誤解なきように。

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