知事記者会見 平成31年4月16日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

平成31年4月16日 知事記者会見

平成31年4月16日 記者会見室

「天皇陛下御在位三十年慶祝行事」及び「わかやま森林と樹木の日」記念行事を実施します

資料1(PDF形式 77キロバイト)

 今日は、たくさんありますので、ちょっと要領よく自分としてはやりたいと思います。

 まず、「天皇陛下御在位三十年慶祝行事」と「わかやま森林と樹木の日」記念行事を兼ねてイベントをやります。元々、平成23年に全国植樹祭がありまして、その時に両陛下にお手植え・お手播きをしてもらいました。これを、「わかやま森林と樹木の日」として条例にして、記念行事を毎年やっております。お手播きのものが育ってきたら次に植える、お手植えのものが大きくなってきたらどこか広々としたところへ植える、とかを県内あちこちでやっています。そうしましたら、林野庁のほうから天皇陛下御在位三十年慶祝行事として、何か緑に関係することをやってくれないか、というお話がありました。慶祝行事は大事なので、独立してやろうと思いましたが、これまたご意向があって、何かに兼ねてやってもらったら、ということでありましたので、こういう形にさせていただきました。ついでに、とかいうつもりではございません。その時に記念植樹も行いますが、わかやま森林と樹木の日記念行事のハイライトは、和歌山県緑化功労賞でして、今年は有識者の審査員が選んでくれたのが、「根来山げんきの森倶楽部」と、「白浜町みどりの少年団」ということです。ぜひ取材に来てください。4月27日土曜日、平草原公園(西牟婁郡白浜町)であります。

和歌山県観光振興実施行動計画(観光振興アクションプログラム2019) を策定しました

資料2-1(PDF形式 479キロバイト)

資料2-2(PDF形式 7,788キロバイト)

 その次ですが、和歌山県観光振興実施行動計画。個人的な気持ちとしては、副タイトルにあります、観光振興アクションプログラムのほうが頭に入りやすいんですけど、なぜこうなっているかというと、私が知事になったときに、(事業を)何となくその都度やるのではなくて、年間計画を立ててやろうと。これは、観光ですが、観光振興と農産物・食品の販売促進と非食品。この三つが、一番大きな、毎年作成しているアクションプログラムです。その他、林業なんかは5年に1回、計画的に作成しています。そうこうしているうちに、観光は大事だということで、確か議員立法だったと思いますが、観光立県推進条例というのを和歌山県議会で作ってくれまして、その中で毎年、観光振興をどんなふうに行ったか、実施行動計画の実績を県議会に報告せよ、と書いてあります。そこで、我々は観光振興アクションプログラムをいくつも作るのは変だから、観光立県推進条例の報告書として位置づけて、実績と併せて計画も書き込んで、アクションプログラムと観光振興実施行動計画を表裏にしようと考えたわけであります。したがって、これは条例事項の中身になっております。段々と厚くなって、中身をめくっていただくのも大変なので、概要版(資料2-1)を作りました。本当は中身を見た方が分かりやすいのですが、概要版でご説明することにします。現状と方向性を書いてますが、観光地として世界的評価がアップした、新たな魅力を活用して、県内周遊をさらに促進するためにいろいろやりましょう、最後は施策をスピーディーに展開しましょう、とこんな感じです。こういう現状と方向性をもとに、今年度どんなことに取り組むか、ということがずっと書いてございます。(資料2-1)2ページ目をめくっていただきますと、もうちょっと詳しく書いていて、構成は、「1 和歌山を売り出す」「2 和歌山へ招く」「3 和歌山でもてなす」、それから、海外の部分は、1、2、3に入れてたんですが、ちょっと構成を変えて、「4 『海外』から和歌山へ招く、『外国人観光客』をもてなす」、という4編構造にいたしました。「1 和歌山を売り出す」ということについては、水の国わかやまキャンペーン、それからサイクリング。この二つは今売り出し中ですが、ガンガンやろうと。もう一つ、わかやま歴史物語。これも大いにやろうということです。その中でNewと書いているところが、新しく今年考えました、ということです。その次は、世界遺産で和歌山を売り出す。今年は15周年記念ですから、3県(和歌山県、奈良県、三重県)でいろんなことをするのと、和歌山県単独でもいろんな事業をするということになっております。それから、日本遺産。新しいものも申請しているんですが、既に4つありまして、新しく入ったらそれも含めて、日本遺産を売り出そうということです。特にちょっと手薄だなと思っているのが和歌の浦でして、これをてこ入れしようというのが3ページの1番上に書いてあります。それから、「2 和歌山へ招く」というのは、海外や国内のメディアに和歌山へ来ていただいて、和歌山の魅力を知っていただいて発信をしていただこう、とこのようなイメージと、従来は京阪神地方から来ていただく人が多いんですが、今年でいうと、ターゲットを東海とか西日本とかに絞って、誰と組んでどういうことをやるか、というようなことも考えております。それから、ターゲットごとですね。例えば、ワーケーションの推進を通じた誘客とか、随分昔から頑張っておりますが、信用金庫(顧客)の人たちに来ていただくとか、修学旅行とか、ターゲットごとにこんなふうに頑張ります、というようなことも書いてあります。それから4ページですが、「3 和歌山でもてなす」。観光客が嫌な思いをせずに満足して帰っていただいて、ネットとか口コミとかで良かったよと言っていただくと良いわけですから、満足していただかなければいけない。それから、去年から始めていますが、夜の楽しみ方の提案ということでNightlife in WAKAYAMAをPRしていこうということです。和歌山は、田辺だけが例外ですが、和歌山市も含めて、ギュッとまとまった繁華街、そこへ行ったら何でもある、というところがちょっと少ないんで、ここにはこういう食べ物屋さんがありますよ、と言わないと分からないですよね。それを意識して言おうというふうにしています。それから、快適観光空間の創造で、公衆トイレ。ほとんど完成なんですけど、まだ残っているものは支援します。それから二次交通。リムジンバスやアクセスバスについて力を入れております。それから、わかやまおもてなし宣言とかおもてなしアドバイザー派遣など、いろいろあります。海外については、ひと味違った努力をしないといけない、ということで、新しいプロモーションで和歌山へ招く、ということが書いてありますし、ネットメディア展開をしないといけない、ということです。地域的には、東アジアはもちろんですけど、東南アジアとか欧州とかオーストラリアとか、国別にいろいろ戦略を立てて頑張らないといけない。それから、外国クルーズ客船、国際チャーター便、医療観光。それから外国人が来られたときに、こんなようにしましょうというのがあって、和歌山県のホームページにある観光案内は、多分、外国人が見て分かる数少ない観光案内になっていると思います。大体は、日本人に分かるような説明を日本語で書いて、英語とか中国語に直すとかですが、そんなことをすると、日本人的教養のない人には何を書いているか分からないんです。それをアトキンソンさんに指摘されて、なるほどと思って、それなら作ってくださいと言って、オックスブリッジの学生さんなんかを大量に動員してもらって、9言語に訳したものを作りました。ですから、日本に関する知識のない人もちゃんと分かる、というふうになっているわけです。そんなようなことを努力してやっていきます、ということが、こんなに厚いんですけど書いてございます。それから、昨年度どうなったかというようなことも、ちゃんと書いています。

わかやま産品販路開拓アクションプログラム2019を策定しました

資料3(PDF形式 2,856キロバイト)

 その次は、わかやま産品販路開拓アクションプログラム2019。タイトルが漢字になってないのは、条例の表裏がないからです。したがって、わかやま産品販路開拓アクションプログラムという言葉を使っています。これも厚いので簡単に述べますと、海外販路開拓支援~世界へ売り込む~というのを、こんなところでこうやろう、というようなことが書いてあります。1枚紙(資料1ページ)で説明しますが、(1)のところに書いてあることが、大変重要だと思っていまして、だんだんと卸しという機能が世界的になくなりつつある。それについて一番力があったのは日本なんですが、生産者の所へわざわざ引っ張っていって売ってくれるという機能がなくなりつつあるわけです。例えば、1970年代ぐらいから流通革命という議論があったときに、それまでの流通システムは細くて長い遅れた流通システムだと言って、いろいろ批判をして、その流通支配をどうするかということで、スーパーが出てきたり、ナショナル展開が出てきたりというようなことが、いろいろあったわけです。そこを巡って世の中がどんどん常に変わっている。しかし、昔の卸売機能がなくなったらどうなるかというと、作っても引っ張りに来てくれないんですね。良い物を作っても、これ売れますから私に任してください、という人がいないから、本当のユーザーに自分から突撃していかないといけない。一つはネットだと思いますけど、一つは見本市ですね。ヨーロッパとかアメリカとかは、もともと日本みたいに立派な流通経路がないんですよ。流通機能がパッとしない。したがって、見本市ビジネスが発達していて、見本市に我こそはと思う人は出展をして、だいたい春、秋とあるので、半年ぐらいの受注を取ってしまって、後はどんどん作って送るだけ、というようなことが多く行われています。日本も卸売機能が落ちてきたらそうせざるを得ないわけですから、一番流行ってる、客がいっぱい来て一番儲かりそうな見本市に出した方がいい。見本市は、専門分野ごとに世界中で寡占化が進んでいます。したがって、寡占化の進んでいる勝った方に賭けるということで頑張っているわけです。今年は、SHOPPE OBJECT ニューヨークというのがあって、実は今申し上げたような、もう既に勝ってしまった、支配をしている見本市ではありません。しかし、ジェトロの見解では、これがこれから勝つと言っているから、現在の勝ち組じゃなくて将来の勝ち組に賭けて、雑貨とか日用品とかを突撃させて、それで大いに売れたらいいな、とこんな感じであります。それから、国ごとにターゲットを割と選んでいて、特に(資料の)線を引いているベトナム、タイ、中国山東省なんかは、私も含めてプロモーションに行こうと思っています。それから、海外の業界専門メディアを連れてきたり、ジェトロにジャパンモールという発展途上ですけど、ものすごい立派になりそうなECサイトがあります。そこに、これは良いぞというものを入れてもらって、ジェトロに応援してもらって、海外で売るというようなことをやっていきたいと思ってるわけです。それから、国内販路開拓支援は同じような考え方で、やっぱり見本市に出していくということがありますが、一部については和歌山へお招きして、たくさんのサプライヤーを診断してもらう、会ってもらって良いのを発掘してもらう、ということも悪くないので、来てくれる人がそんなたくさんはいないんですけど、こちらからあたりをつけて来てもらってやる、ということもやります。それから大阪と和歌山については、個別見本市ですね。バイヤーをたくさん呼んでくるのは難しいんですが、継続も力なりで、12年間ぐらいやってますから、だんだんと固定客もついてまして、県のサプライヤーに大いに出てもらって、ゴリゴリやったら良いんじゃないか、と考えております。それから、EC商談会が次の狙い目だと思っているので、これも重点的に業界の方を指導して、やっていったら良いじゃないかと、そのようなことを考えております。

2019年度 和歌山県とジェトロ和歌山の共同事業計画を策定しました

資料4(PDF形式 423キロバイト)

 その次に、2019年度和歌山県とジェトロ和歌山の共同事業計画というのがあります。ジェトロに応援していただいて、というところはこっち(わかやま産品販路開拓アクションプログラム2019)にも載ってるんですけど、特掲をいたしました。ジェトロと和歌山県ってこんなふうにやっているのか、と見ていただいたらよろしいかと思います。中身は、企業振興課に聞いてもらっても良いし、ジェトロ和歌山にお聞きになっていただいても結構です。

「わかやま塾」塾生を募集します

資料5(PDF形式 217キロバイト)

 その次は、わかやま塾の塾生を募集いたします。これは7回目になります。和歌山の有為の青年に、いろいろなことを勉強してやる気を出してもらい、実現するためのいろんな知識も身に付けてもらおう、ということで、1年かけて1カ月に1回ぐらい開催します。わかやま塾の自慢は講師陣でありまして、これはきっと日本一だと思っておりますが、会費2万円で、県も助成をし、講師料がほとんどタダで来ていただいていますので、こんな人も来るからぜひ行ったら良いよ、ということで皆さん来ていただいたらと思います。50人の定員にしていますけど、無理に締め切ることはいたしませんので、将来和歌山のためにこんなことをしてやるんだ、という有為の方は大いに参加してもらったら良いと思います。暇だから行こうかなとか、そのうち東京へ戻るけど今暇だから、とかはあんまり歓迎しません。ずっと和歌山にいていただいて、よしという人は歓迎します。

「県内開発建設技術登録制度」を創設します

資料6(PDF形式 542キロバイト)

 その次は、県土整備部関係ですが、県内開発建設技術登録制度というのを作ります。和歌山県の公共調達制度はなかなか精緻にできていて、少なくとも官製談合は全く不可能というふうにできてるんですが、そういう不正を防ぐというだけではなくて、県内企業が真っ当に仕事をしたら、それが発展するように、いろいろと工夫をしているわけです。その一つが、県産品を使ったらちょっと優遇、点数を加える、というようなことがあるんですが、今回は、県産技術を使ったらちょっと優遇、ということであります。どこが違うかというと、例えば紀州材を考えます。和歌山県で作った木材を使って、何か物を作ってもらうと、紀州材を使ってくれているわけですから、マルということになるわけです。ところが、紀州材の使い方を和歌山の方が発明して、和歌山の事業所で作っているという時は、紀州材を持って行って別の県で作った技術で物を作って持って帰ってくるよりも、それは良いですよね。だから、同じ紀州材を使っても、和歌山県なりの方法で作ってもらったものはちょっと優遇、というふうなことを考えました。どこで優遇かというのは二つあって、一つは、総合評価の落札の時、簡易型の総合評価なんかでも、ちょっと点を加えるということをやるのですが、より有利になります。それから、終わった後の工事成績評定の時に加えられて、この評定が良かったら、その次の落札の時に得をする。ということで、設計業務の共通仕様書なんかにも書いておくということになります。

入札制度の一部見直しを行います

資料7(PDF形式 708キロバイト)

 その次は、入札制度の一部見直しでありまして、これは主として国交省の差し金であります。前半は、最低制限価格及び調査基準価格の設定範囲の下限値について、予定価格の70%を75%に国がしましたので、我々もその方が良いなということで、そうします。最低制限価格が低いと、結局赤字受注を助長してしまうので、そうなってはいけないということで、国もそうするし、我々も当然そうするということであります。2番目は、総合評価方式を、国は1通りですが和歌山県は2通り作っています。1通りは、うんと高い工事について、総合評価で専門家が出てきて決める、というやり方であります。その入札をするときは、最低制限価格か低入札価格調査制度でいくか、選択が分かれるわけですが、総合評価なんだから、低入札価格調査制度となってるわけです。これはそうだと思います。しかし、和歌山県は、ある程度かなり価格の安い入札も、簡易型の和歌山県版の総合評価方式を導入しています。しかし、総合評価方式という価格以外の点に着目して評価をする場合は、最低制限価格制度をやめろと。そこで一発アウトはやめて少し調べてみたら、というふうに国交省に言われたわけです。そこで、和歌山県も、アウトじゃなくて、調べてちょっとダンピングだと思う場合は失格、ということにいたしました。詳細はそこ(資料)に書いてあります。

一般県道 那賀かつらぎ線【笠田中】の供用を開始します  

資料8(PDF形式 241キロバイト)

 その次。一般県道の那賀かつらぎ線、通称笠田中の供用を4月26日16時から行います。これは、京奈和自動車道のかつらぎ西から降りて、24号に真っすぐ降りて繋がる道でして、本当は高速道路ができるときにさっさと作ってしまおうと思っていたんですが、JRを越えなきゃいけないということでちょっと大変だったり、いろんなことがありましてだいぶ遅れましたが、いよいよできましたので4月26日から供用します。したがって、かつらぎ西から降りて24号に出て、さらに480号に入って高野山なんかに行くのが、細い道を通って行くよりも圧倒的に気分のいい道をスッと行けることになりました。皆さん取材をしてください。

知事監視製品を新規指定しました

資料9(PDF形式 803キロバイト)

 それから、これは本当にいつも言うのも嫌になるんですが、知事監視製品の新規指定。危険ドラッグですね。これがまた新しく出たので、監視製品にいたします。説明しますと、この類いのものは、薬機法で危険性を証明して禁止薬物にする。そのほかに、都道府県レベルで独自に評価して、危険であるといってその県における禁止薬物にする、というやり方があるんですが、前者は当たり前です。後者については、東京とか、かなりの県がやっています。和歌山県はさらにもう一つ加えまして、危険性が必ずしも証明されていなくても、これは怪しいというものをじっと見張る、ということで監視製品ということです。薬機法では、何か怪しいというものについて、人体に直接使用することは禁止されております。したがって、この人たち(販売者)はどういうふうに売るかというと、これはお香ですとか、あるいはワックスです、とか言って売るんです。それで、合法ドラックとかいうわけです。こんな新しく出て、法の目をかいくぐるのを、どうやってやっつけてやろうかといろいろ考えて、監視製品制度というのを作りました。この監視製品に指定されますと、ネットで売る人も当然入りますが、販売者は、これはお香以外に使ってはいけません、というような説明書を作って消費者に渡し、消費者は、説明書を読んで了承して買って守る義務があるということで、そのプロセスに違反した人は、販売者も消費者も一定の罰則を受ける、ということになっています。監視製品制度をやった瞬間に、和歌山の店があっという間になくなりまして、ネットでも和歌山県には売りませんとか書いている、というようなことが起こりました。それでも、和歌山県はずっと監視をしていまして、もし仮に消費者が、そういうのを無視して使用したら、消費者を罰するということもあり得ます。そういうことを和歌山県で始めたんですが、1・2県、追随してくれたところがあるようです。私たちの気持ちとしては、根っこをやっつけるのは国しかできないので、是非こんなものを作って変なことをする製造者を、国のレベルでやっつけて欲しいと切に願っています。我々はそんなことできない。和歌山県で作れば別ですけどね。いつも腹が立っている、ということであります。

10連休中の各機関の対応状況について

資料10(PDF形式 2,034キロバイト)

 その次は、今年は新天皇陛下の御即位を記念して、随分長い連休があるんです。めでたいことでよろしいかと思いますが、その期間、一般の県民、市民の方は、その期間に何かなったらどうしようか、というふうに思っておられると思います。そこで、明日からですが、県庁のホームページに、10連休中の各機関の対応状況を公表させていただきます。見本(資料1枚目)を見てみますと、これは県庁ホームページのトップページですが、下の方のお知らせに初めから掲載しているので、これをクリックすれば、その次のページ(資料2枚目)に飛びます。そこには、医療機関、申請窓口、相談窓口、そして金融機関。これは、別に県庁だけではなくて、市町村、あるいは、各金融機関、それから病院、そういうものを全部入れています。これも見本(資料3枚目)ですが、和歌山県パスポートセンターは、この日は休みますとか、この日はやっていますとか、そういうふうにさせてもらいます、ということで発表をさせていただきます。

 以上です。

質問と回答

読売: 10連休中の対応なんですけど、基本的に県庁はお休みということになる。

知事:そうですね。一部開けておかなければいけないものだけ工夫して開けますので、それを公表しておきますということです。

読売:この期間中、何か改元に合わせてされることってありますか。

知事:5月4日、5日に記帳所を設置させていただきます。県庁の正面入ったところに記帳台を置いて、お祝い事をそこに書いていただければということです。

読売:当日は知事もどこかへ行かれますか。

知事:私は、東京にいます。

読売:関連ですけど、知事が、平成を振り返って、どういう時代だったかというご感想を聞けたらと思いまして。

知事:急に言われてもね。知事の時代が12年ぐらい、その前が大使や役人をやっていたりで、自分としては、日々出てくる問題を一生懸命やってきた時代で、どうだったかと回顧する余裕がないな、という感じがします。忙しかったということは、逆に問題がたくさんあった時代なんだろうと思います。ぼーっとした日々は、ほとんどなかったような気がします。この30年ずっと公務員なんですけど、公務員が忙しいときって何か問題が起こっているときで、うまくいっているときはちょっと暇ですよね。だから、ずっと何か問題がいつも起こって、日本国中が大変だった、でもみんなで頑張ってやってきた、そんな時代じゃないですかね。自分を振り返って考えると。急に言われていいかげんなこと言ってますけど。

読売:もう一点。和歌山県にとっての平成というのはどうでしょう。

知事:和歌山県にとっての平成は、日本以上に振るわなくなった時代じゃないですか。少なくとも1990年のときから比べると、かなり振るわなくなって、これをまた巻き戻さなければいけないということで、私としては12年間、一生懸命やっているけれども、まだまだ、全体として完璧に振るうようになりました、と自信を持って言えるような時代ではない。だけど、随所に条件は整ってきた、ということですかね。全体としていろいろなデータを見てみると、相対的に後退していることが多いんですよ。そういう意味では、他よりも、より振るわなかった時代。別に誰かが悪いわけではないけど、振るわなかった時代であったろうと。1990年というのは、バブルの絶頂期ですから。日本が羨ましがられて、データを見ると、和歌山もあの当時はものすごく栄えていた感じがあるんですよ。本当は、もっと和歌山が栄えたのは、1960年代や1970年代ではないかと思うけどね。1990年代は、まだまだ調子が良いわけですよ。日本としては、本当に栄えていて、ちょっと衰えていったというか、世界で相対的に地位を後退させていった時代なんだけど、和歌山について言えば、他県なんかよりもっと衰えた時代、衰えが顕在化した時代かな。

読売:以前、例えば煙突がたくさんできていたような時代もあったけど、それをあまり歓迎しないような話が。

知事:それは、1960年代や1970年代の姿ですよね。繁栄は永遠に続く、とみんな思っていたから。あんな煙の出る物はいらん、と思っていた人が多かったんじゃないですか。

読売:令和4年頃まで知事の任期があると思うんですけど、どんな時代のスタートにしたいと。

知事:今、和歌山が衰えてきた原因のいろんな事態を、大分良くしていると思います。1番端的なのは、道路ネットワークですけど、行政についても、随分みんなよく働いてくれるようになったと思いますしね。そういう流れの中で、県民の方々を鼓舞しながら、和歌山県を盛んにして、人がより多く他所からも来てくれるような、そういう県にしたいなと思います。それのスタートですかね。

読売:飲酒運転のあった相撲部の件。なかなか処分が出ないのですが、何かお聞きになっていますか。

知事:人事課付けにして、謹慎をしてもらってます。まだ警察の捜査と検察が終わってなくて、司法的にどういう処分が出るか分からない。それが出たことを前提にして、その通りするというわけではないんですけど、我々は、自分たちの行政庁の考え方で処分をしよう、と思っているわけです。したがって、ちょっと今、待ちです。本人も大変反省して、別に再犯をするようなことは全くないと思いますが、おとなしく待っているという状態になります。

毎日:別の話ですけど、この間の県議選で、選管から18歳と19歳の投票率の抽出調査結果の発表がありまして、その数字が27.25%ということで、知事選なんかと同様で著しく低い数字になってるんですけど、県内まだこれから選挙が控えている中で、こういった現状についてどのようにお感じになるでしょうか。

知事:とてもいけないことだと思います。18歳と19歳って特殊事情があるんですよね。というのは、住民票を移さないで、和歌山県にいることになっているんだけど、他県の大学に行ってる人がたくさんいると思うんです。その人たちって、本当は帰ってきて投票して帰りなさいというのが1番正しいやり方ですけど、そこまでしない人が多いでしょう。その特殊事情があると思うのですが、すべてそれで説明ができるかというと、そんなことはないので、若い人たちにやっぱりもっとちゃんと民主主義は自分たちで守るものだ、ということを認識してもらわないといけないと思います。主権者教育を、高校生なんかに大いにやらないといけないな、というふうに思っていて、いろいろやり方を考えています。

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