知事記者会見 平成31年4月2日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

平成31年4月2日 知事記者会見

平成31年4月2日 記者会見室

災害時における停電・通信障害の早期復旧に係る協定を締結します

資料1(PDF形式 60キロバイト)

 今日はたくさんあるんですけど、一つ目は災害時における停電・通信障害の早期復旧に係る協定を締結いたします。前回、21号の台風の時にずいぶん停電の復旧、あるいは通信の復旧が手間取りました。あれれと思ったんですけども、やっぱりいろいろ原因もあるし、これは電力会社の責任だ、とか、通信会社の責任だ、とか言ってたら県民生活にとって困るので、県庁の部隊も一緒に行って一緒に直そうと、関西電力及びNTT西日本と話をしまして、4日の11時半から12時まで関電の岩根社長と、NTT西日本の小林社長に来ていただいて、協定書を結ぶという事にいたしました。心はもう言いましたけども、広範囲の停電とか通信障害とかが出たときは、本来の責任関係を超えて、県部隊が助けに行って、一刻も早く直すというようにしたいと、こういうことでございます。これが第一であります。もちろん全国ほかにございません。災害の時に思いついたやつを制度化しておく、ということですね。

スターティア株式会社がITサービスのサポート事業を展開するため和歌山市へ進出します

資料2(PDF形式 417キロバイト)

 それから、その次は、スターティア株式会社が、ITサービスのサポート事業を展開するために、和歌山市内に進出してくれることになりました。スターティアは、本社は東京なんですけど、今、すべての企業でIT化、ICT化がどんどん進んでいて、こういうのをうまくやったら生産性が上がるし、新しいビジネスもできるし、それが出来ないと遅れをとる、というようなことが起こっているわけですが、そういうことに対するサービスをする、そういうことを叶えるために事業をする、という会社で、スターティアホールディングスは東証一部に上場している、でかい会社であります。スターティアホールディングスの実働部隊であるスターティア株式会社の社長さんが、これはたまたまですけども、和歌山県の海南市出身の方でありまして、次のオフィス展開としては、和歌山に作ったら良いんじゃないかというふうに、我が社のセールスマンが行きまして、それで、そういうふうにしてくれたということであります。拠点は、もともと東京本社、それから東京の他に、横浜、名古屋、大阪、福岡とあるんですけど、それに和歌山が加わるということになります。もちろん、和歌山の企業のサービスもしてもらったら良いと思いますが、それだけじゃなくて、全国のサービスをするときの共通の仕事ですね、ソフトをつくったり、そういうのが行われるということで、26名雇ってくださるということになりました。場所は、地図にありますように、最近改装した和歌山プラザビルというところになります。4月5日の3時から笠井社長に来ていただいて進出協定の調印式を行います。

大和歯車製作株式会社が日高川町に工場を増設します

資料3(PDF形式 291キロバイト)

 その次も進出案件なんですが、大和歯車製作株式会社。日高川町に工場を増設してくれることになりました。もともと、日高川町で立派に作ってくださっている会社であります。もちろん、日高川町だけじゃなくて、東大阪に本社があって、精密歯車を作ってですね、なかなか世界的に名の売れている会社で、航空宇宙産業なんてのは、この歯車がないとなかなか上手くいかん、ということになっているわけですが、受注が増えて、それで、和歌山県の日高川町にある工場を、一部土地を借りて広げて、増設をしてくれるということになりました。正社員20名を雇ってくれるということになります。これの進出協定は、もう既に3月29日に終わっておりまして、今日発表ということになりました。

glafit株式会社が新工場設立を見据えた県内生産体制を実現します

資料4(PDF形式 75キロバイト)

 それから、その次は、グラフィット、グラフィットっていうのは何というんですかね。電動バイクでもない、自転車でもない、その中間的ななかなかスマートな乗り物を作って、日本はおろか世界に売り出そうと、こういうようなベンチャー企業で、鳴海禎造さんという若いCEOが頑張っている会社であります。これは和歌山県のスタートアップ創出支援チームが、見いだして育てたということでございまして、後で今年度のやつをまた説明しますけど、初めての方には、ちょっと説明しておきますと、オーディションをやると。ベンチャーをやりたい、あるいは、社内でさらに第2創業したいというような方は、オーディションに出てもらう。出てもらったら、(出資者から)お金を貸すというんじゃなくて、リスクマネーを投資してもらう。マネーだけじゃなくて、例えば足りないところの経営支援なんかも足してもらったらいい。ということで、始めから一気にどんと大きく事業をしていこう、とこんな感じになったもので、大変成功したものだというふうに思います。和歌山県には、元のノーリツ鋼機ですが、ノーリツプレジジョンという、でっかい工場があるんですね。その工場の一部をお借りして、グラフィットの生産拠点を作ろうということになりまして、ゆくゆくはもっと大きくしていこうというふうに思っているということであります。その調印式、それから発表を兼ねて、4月9日、来週火曜日1時半から鳴海さんをお迎えしてやりますので、よろしくお願いします。なお、もう既に出資者が決まっていて、ヤマハですね。それから紀陽銀行。それから第三銀行は本社三重県です。それから工場の場所を提供するノーリツプレジジョン。これがもう既に、出資をしてくれているということであります。それで、とりあえずとあえて申し上げますが、3年間で正社員18名、非正社員7名、25名体制で作っていくということになって、操業は32年4月ということでありますから、来年の夏ぐらいにはもう作れるようになるということになっております。

スタートアップ創出支援チームとのマッチングイベントを実施します

資料5(PDF形式 421キロバイト)

 その次。これ(グラフィット)の関係でもあるんですけども、スタートアップ創出支援チームとのマッチングイベント、さっき私は俗にオーディションと言いましたけど、そういう形でマッチングイベントを行います。既に、東京や大阪、あるいは和歌山で皆さんこれに準備してくださいと言って、いろいろPRなんかをやってきましたが、予選がこれから開始ということで、6月27日まで募集を行って、それで予選をその後やる。それで本番、本番と言ったらおかしいんですけども、1番の山場は8月ぐらいです。マッチングプレゼンテーションを8月下旬という形になっておりますが、こんな流れで物事が進むということになります。これ、毎年やるんですけども、今回で4回目になります。ものすごい良い話があると良いなというふうに思いますが、スタートアップ創出支援チーム一覧は、次のページにいろいろ載っている。こういう人たちをみんな集めてきて、さあ企業を育てようと、こんなイメージであります。なお、グラフィット以外にもいくつかちょっとブレイクしそうな案件を我々今育てていて、これの卒業生というか仕掛品ですね。それが話がついて上手くいったらもうちょっとぽんぽんと出てくるということになりますが、それはまた追って上手くいった時に発表します。

平成31年度産業別担当者制度について

資料6(PDF形式 109キロバイト)

 それから、年度初めなんで、和歌山県の産業別担当者を発表させていただきます。和歌山県には、たくさんの産業がありますけれども、和歌山県は職員の中から指名をしまして、産業別担当者というのを作っています。この職員はそれぞれの課がありまして、それぞれ別の仕事を持ってるんです。大体、横割的な仕事を持ってますけど、横割的というのは業種横断的な仕事を持ってますが、業種の担当にも指名されて両方やるということになります。この人の下には何人か若い人たちがついていて、企業を分けてここからここまであんた、とかそういう風にしてあって、その方々が企業別のとこへ時々行くという風にしてあるわけです。地方公共団体っていうのは、基本的にはそんなにたくさんの人を産業政策にかけるわけにはいかんので、基本的にはどの県も全部そうだと思いますけど、政策手段課なんですね。政策手段担当。金融とかあるいは販売促進とかそういう業種に係わらず政策手段を持っていて、それで頑張ってるというのが地方公共団体の産業担当の人たちの編成方針というか編成の実態なんですけど、それだけだと考えてみたら上手くいってるような人で、もっと伸ばしたらいいなというのはどうやって見つけるかっていうと結構難しいですね。みんな待ちの姿勢になってしまって、政策予算を持ってるから欲しい人にこれあげますよといって構えてんだけど、これ使ってやったら、というような話はなかなか出来ない。それで、ひょっとしたらずっと出来ないかもしれない。これは、経済産業省の昔の編成では、縦と横とが格子状になってまして、縦は原局というんですよ。これは、物資あるいは産業ごとに編成されていて、担当があるわけですね。だんだん今そこが小っちゃくなってますけどね。それと、横っていうのがあって、これは政策手段ごとになってるわけ。だから、縦の人たちがこれは大変だと言って何か問題意識を持って業界の人たちと相談をしたら、政策手段に結びつけるために横の人たちが出動して頑張る、とこんな感じになる。それから、横の人たちが作ってきた政策手段を縦の人たちがちゃんと作ったから、使ってがんがん行けよというような話をする、とこういうふうになるんです。そういうのを少ない陣容の中でやろうとしたんで、ちょっとこういうふうに、一種、バーチャルな組織になってるわけです。企業別もあるんですけど、これは個別の企業の名前が出てくるんで、それは発表しません。全部、いわば班長ですから、ここにあるような人たちのところへ全ての企業の情報が集まるはずなんで、良かったらここに書いてあるこれ(担当者一覧)、発表してますから取材してもらっても良いし、それから、産業のそれぞれの方はですね、ちょっと話聞いてくれよというときに、こういう人たちに相談をすれば良いということになるわけです。

平成31年度版県内事業者への支援策一覧を作成しました

資料7(PDF形式 1,355キロバイト)

 その次、今度は政策支援策の一覧が出来ました。一覧でドバッと皆さんに配ってるのが、紙で書いたものですね。和歌山県は、これも皆さんよくご存じのように、ちょっと色刷りのこんな感じのウェブ版というか検索ナビがある。検索ナビでやると、皆さんのような若い方は割と簡単に引けちゃう。例えば、何か海外に物を売りたいなと思ったら、何か助成策はあるかなといったら、ピューッと出てくるという風になるんですけど、そういうITの道具が嫌いだという人もいるでしょうから、こんなものを作ってる。これは紙に書いたやり方で、探すには目次を見てじっと見ていかないといけないんでね。機械が検索はしてくれないんですけど、自分の頭で検索していただければそういうのに慣れた人は、便利かもしれないということになります。それで和歌山県の政策一覧は、これちょっと見ていただきますと、和歌山県の政策だけ載せてるわけじゃない。例えば、(支援策一覧の)右から2番目に所管とありますけど、6ページを開けると1番下は和歌山県と書いてある。だけど、その上はジェトロであったり、関西広域連合であったり、中小企業庁であったり、経済産業省であったり、ということで、その経済産業省の直接的な支援策を受けたいというような場合も、県庁に言っていただければ、それをアドバイスのうえ助けようということになってるわけです。多分、こんなことをやってるのは、日本で和歌山県しかないと思いますけど、何も和歌山県だけ俺の制度が良いんだと言って威張る必要はない。和歌山県の方が何でも使えるようにしてあげるのが1番よろしい。こんな感じですね。

「序曲 《徳川頼貞》 吹奏楽版」 楽譜が完成しました  

資料8(PDF形式 4,440キロバイト)

 その次でございますが、「序曲 《徳川頼貞》 の吹奏楽版」を、例えば、ブラスバンドみたいなやつで演奏できるような楽譜を作りました。「序曲 《徳川頼貞》 」は、今まで2回、和歌山県で1回と南葵楽堂で1回やってるんですが、私は和歌山県で読売日本交響楽団が演奏をしてくれたのを聞きましたが、なかなかこういう文化とかお殿様とかそういうので想像してたような感じではなくて、ものすごい情熱的で、かつ、ど迫力のあるようなそういう交響曲でした。ではありますが、それはあくまでもオーケストラが演奏するような形に編曲されているんで、それを吹奏楽用の編曲をしてもらおうということで、読売日本交響楽団が推薦するプロの編曲家。すなわち下にありますが、大橋晃一さんという方にお願いをして作ってもらいました。楽譜は公開で、タダで使えますので各学校で使ってもらったり誰でも使っていただいていいし、しばらくみんなで練習してもらって、良い曲が出来たら曲そのものも公開しようというふうに思っております。いずれにしても、出来ましたということで発表をさせていただきます。

株式会社ジュンテンドーと災害救助物資の調達に関する協定を締結しました

資料9(PDF形式 58キロバイト)

 最後に、ジュンテンドーという会社がありますが、そのジュンテンドーという会社と災害救助物資の調達に関する協定を締結いたしました。和歌山県内では、和歌山市、海南市、紀の川市、橋本市で5店舗営業中でありますが、日用品とか作業用品とか電気器具とかそういうのを災害時には応援しますよ、ということになっとると、こんなことでございます。

 以上です。

質問と回答

NHK:発表事項じゃないんですが、昨日の新元号のことで深い縁というコメントもいただきましたけど、改めて受けとめをお願いします。

知事:そうですね。もちろん私たちみんな日本人なんで、どんな元号になるかなと思ってわくわく楽しみにしてたんですけども、何か、パッと見たら、「和」がついてるわけですね。昭和もついてたけど。それで何か和歌山県ですからね、何か急にうれしくなっちゃったっていうのがあります。もう一つは、「令」というのは、美しいとか気品があるとかそういう意味ですよね。気品のある美しい和歌山県か、というふうに勝手に思って何かうれしくなりましたが、さらに、そのあと解説を聞いたら万葉集からお取りになった。それで、最終的には梅の花及び蘭の花ですね、これを愛でるような前提として、前文の解説がある。そこから取ってるということで、最後は梅につながるわけですから、ますますこれはうれしくなっちゃってということですね。美しいそして和やかなそういう春になって梅の花を愛でましょうと。もちろん蘭の香りも嗅ぎましょうということなんで。蘭って香りがあったかよく分かりませんが、そういうことでこれは縁起がいいなと、良かったなといって、ほのぼのニコニコしてるわけです。

NHK:もう早速、梅酒酒造メーカーツアーとか便乗ビジネスも賑わってるようですが。

知事:それはどんどんみんなやったらいいと思いますよ。みんなお祝いをする気持ちの一つだから、ビジネスが伴ったって別にかまわないと思いますね。もうこの際だから、令和を眺めに皆さん和歌山へお越しになったらいかがでしょうか。

紀伊民報:今の話なんですけども、梅につながるということで、県としても何かそれにちなんだ催しであったり何か企画とかっていうのは考えられたりするんでしょうか。

知事:急に言われてもね。そのものズバリがズバリだから。ずっと梅を売り出すためにいろんなことをやってきたんで、それを元気よく勢いにのってやったら良いっていうことだと思いますけどね。ちょっと新元号祝とかちょっと付けたり、それだけでもう今までの試みが全部そのものズバリになりますね。だからそれでいいんじゃないかと思いますけど。またいろいろ考えます、これから。

産経新聞:新元号に関してなんですけれども、昨日ちょっと和歌山駅で、梅の花万葉集、和歌の聖地、和歌山の和ということで、ちょっと観光PR的にされている電光掲示板になってまして。実際に和歌の聖地、玉津島神社がまさにそうで、熊野三山はやはり皇室に縁があるというところで、そういった面でやっぱり観光面での期待というのもすごい大きい新元号になったかなという部分も感じるんですけど、そのあたりは知事どう考えてらっしゃいますか。

知事:ますます元気になるなこれは、ということで、ありがたいことだと思いますね。今までずっとそうやって盛り立ててきたやつが、元号がピタッと表してくれているんでニコニコですよ。でも、ニコニコ笑ってボーッとしたらいかんので、みんなで力を合わせて、上品に令の字にふさわしいような形でうまくアピールしていったらいいんじゃないですかね。

朝日新聞:元号のことばかりで申しわけないんですが、新しい令和という時代、知事はどんな時代にしていきたいなというふうに思っておりますでしょうか。

知事:まさに命名者の気持ちは、気持ちというか意味からすると、美しく和やかにですよね。日本の国が元々私は美しい国だと思いますけど、人の心も含めて美しさを失わないようにして、我々は未来に向かわないといけないでしょ。それから日本のやっぱり何て言うんかな、1番の美学は「和を以て貴しとなす」ですよね。だからみんな仲よくして、美しい日本を守るために一生懸命働きましょうと、こういうことではないですかね。和歌山もその通りだと思います。

テレビ和歌山:キャッシュレス決済についてなんですが、総務省は、先月、この統一規格の実証実験を全国で4つ、そのうち和歌山県も含まれておるんですが、この受けとめをお願いします。

知事:和歌山県は、キャッシュレスに関しては、古い時代からのキャッシュレスも入れてなんせビリですから、今、日本一を狙うぞと言って、みんなで頑張っていろいろ勉強したり戦略を練ったりしてるんですが、そういうときに総務省が励ましてくれると、助成をしてくれてということは大変良いチャンスなんですよ。総務省に感謝申し上げるとともに、これをうまく利用してそれこそ本当にキャッシュレス化をどんどん進めて、そのものズバリは別に大したはことないんですけど、キャッシュレスによって買い物が便利になり外国の人達が来て、和歌山の利便性が高まるということは大事ですよね。そういうふうにしていきたい。いかなきゃいけないと思いますね。和歌山県ってちゃんと実績があるんですよ。Wi-Fiもほとんどビリだったんだから。今や全国普及率2位ということなんで、そんなふうに頑張らないかんということでみんなで今考えてるとこです。

読売新聞:このスターティアの関係なんですけども、IT関係といったら白浜方面が多かったと思うんですけど、今回、和歌山市内にというのは、これは県の方からも市内に増やしたいという働きかけだったんですか。

知事:いや、白浜やめてこっちへ来てくれと言ったわけじゃないんですよ。だけど、この会社の形からすると、和歌山市内が1番良いでしょうね。というのは、要するにITあるいはIoTのサービサーでしょ。だから、和歌山市とか紀北とか、それから大阪の南の方とか大阪そのものとか、お客さんいっぱいいるわけですね。そういう人たちに対してサービスをするという点では、それは白浜とかそういうところよりも和歌山市の方が良いでしょうね。それだけだと和歌山の企業のためのサービサーになっちゃうんだけど、それだけじゃないらしくて、会社全体の基本的な機能の一部を和歌山でもやるいうことなんで、非常にそれも良いなということで。後者だけだったら白浜でも良いと思いますけどね。いろいろやるから和歌山市の方が良いんじゃないですか。

読売新聞:それはまた和歌山市内でもどんどんIT企業が増えてくれたらという。

知事:そうそう。それから、そもそも何も白浜とか田辺だけに限らなきゃいけないということじゃなくて、和歌山県ってなかなか良いなということになると。最終的に、私は大阪から和歌山までベタッとつながればいいと思ってるんですよ。というのは、関空があるでしょ。今は白浜空港をテコにしてIT企業、東京っていうのがあるんだけど、考えてみたら電車もそんなに遠くないし高速もちゃんと出来たから、京阪神地方の方々が一部移すというのは悪くないですよね。白浜の方がそれは和歌山市の町の中よりも景色良いですよ。だから浩然の気を養いながら、ソフト開発のイマジネーションを高めるという点では、現在、白浜に立地しているような企業のやり方っていうのは良いと思いますけど、東京や大阪のような街の真ん中でなくても良いよねと。もうちょっと地方都市でも拠点を作ってきちっと出来るよねという点では、和歌山なんてのは非常に良いとこだと思いますね。そういう意味で、今回それは企業の意思決定ですけどね。和歌山市にも来てくれたんで良かったと思います。

読売新聞:別件なんですけど、ふるさと納税の関係で泉佐野市とか高野町もなんですけど、ちょっと総務省からペナルティーではないと言いながらも、交付税を減らすという話があります。この問題についてはどう思われますか。

知事:あれだけたくさん収入があったらしょうがないんじゃないですか。ふるさと納税の制度って、やっぱり少しちょっと変かなあ、というふうに私は個人的には思うんですね。ふるさと納税なんだからふるさとにもっと貢いでよ、というふうに基本的には考えるべきで、安売りのサイトだと消費者が思って利用してるってのは、ちょっと変ですよね。だから、総務省が今少し是正に入ってるのは、方向性としては良いと思います。ただ制度がそうなっているんだから、制度を作った方の責任なんで、その中で最大限のことをしようと思った高野町を非難をしてはいけないと僕は思いますよ。是正するなら是正したらいいと思いますけど。だから交付税をあまりもらえないっていうのは、それはあんだけ収入あるからしようがないよねというだけの話。

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