知事記者会見 令和元年12月2日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
令和元年12月2日 知事記者会見
令和元年12月2日 記者会見室
令和元年度和歌山県文化表彰受賞者が決定しました
第一は、令和元年度和歌山県文化表彰について、審査員の皆さんに慎重に審査をしていただいて、この方々でいかがかということでございましたので、(資料の)次のような方々に差し上げたいということを決定いたしました。文化賞は、酒井敏行(さかいとしゆき)さん。湯浅町ご出身で、新しい抗がん剤を開発された立派なお医者さんで、この方に貰っていただこうと思っています。それから文化功労賞は、まず、石黒晶(いしぐろさやか)さん。和歌山市ご出身の作曲家で、説明にあるようなたくさんの曲をお作りになって、ご活躍であります。神戸女学院大学の名誉教授もされております。2人目は、林雅彦(はやしまさひこ)さん。出身地は東京都台東区でございますが、和歌山県にゆかりの多くの文化や文学について、研究をして世に問うていただいたおかげで、特に和歌山県、紀伊山地、熊野について、いろんな知識が世の中に伝播するようになったということです。それから、宮本勝浩(みやもとかつひろ)さん。この方は一番この中では、マスコミの方なんかには有名だと思いますが、和歌山市ご出身で、関西大学名誉教授、その前は大阪府立大学の名誉教授でございます。テレビ和歌山にも時々登場される方ですが、一番の功績は、モデルを使って経済効果の算出をするということで、いろいろな政策とかイベントとかについて経済効果を発表して、そういうもの(政策やイベント)がより近い存在になるように、どんどんしてくれた方です。和歌山にとってだけでなく、全国に対してもそういう手法を広げられた方だと思います。それから文化奨励賞は、今年は1人ですが、小柳裕(こやなぎゆたか)さん。和歌山市ご出身で、結構若い方で、新しい造形にどんどん挑戦して頑張っておられる方です。これらを決めましたので、ちょっと今年はいろんなことがあって年内に出来なかったのですが、年をまたぎまして、1月24日14時から正庁で表彰式を行います。そのあと、記念のイベントや講演会を、どんどん来年度にかけてやってもらうことになっております。
梅干初の機能性表示食品が和歌山県内から誕生しました
その次が、梅干初の機能性表示食品が和歌山県から誕生いたしました。梅干しというと、機能性があるに決まっているということですが、機能性表示食品にするためには、いつも同じ品質でなければいけないとか、一旦決めたら変えてはいけないとか、割と融通が利かないところがありまして、もう良いじゃないかということで多くの方が取っていませんが、やっぱり梅干しは機能性表示食品の加入代表選手みたいなものなので、誰か取ってくれないかなと思っていたのですが、株式会社トノハタさんが、この度機能性表示食品を勝ち取られたということでございます。なお、機能性表示食品に登録をしているものは他にもたくさんありますので、果樹園芸課長に聞いていただければよろしいかと思います。我々が知っている限りで、11品目が登録されております。
株式会社島精機製作所がかつらぎ町で「企業の森」による森林保全活動を実施します
それから話題事項ですが、今度、株式会社島精機製作所がかつらぎ町で企業の森による森林保全活動をしてくれることになりました。名称は「シマセイキ天野の里山」ということで、天野というと島精機製作所系列の宿泊施設が有るし、島精機とは関係ありませんが、天野を本拠地として、企業のふるさとを伊藤忠さんがやってくれています。なかなか立派なところですが、その周辺の山を、今度は企業の森の活動で保全管理をしていくことになりました。調印式は、12月2日の月曜日11時30分から行いますので、皆さんぜひ取材をしてください。(活動)場所は、次のページにあるように、天野周辺になります。これで(企業の森は)全部で95ヶ所になりました。
以上です。
NHK:梅の話ですが、機能性食品表示を取ることによって、どういうことを期待されますか。
知事:この食品だけではないのですが、梅についての機能性は、様々な文献や学問的な成果を基にして、和歌山県の食品の機能性パンフレットを作って、量とか用法とかは薬と違うので言えませんが、少なくともこういう効果が立証されていますよということを宣伝して、出来るだけ購買意欲を高めてもらおうということをやっています。その時に、薬効といいますか機能性の種類から言うと、やっぱり梅というのは断トツでナンバーワンです。そういう意味で、梅干しや梅製品というのは、ものすごく機能性があることは一般的に明らかで、機能性表示食品という一つの堅い制度に別に乗らなくても良いという人が多かったのですが、株式会社トノハタさんがチャレンジしてみようということでやられたので、これはこれで一つ、さらに意義が深まったと思います。
NHK:県内で梅干し以外で、機能性表示食品を取っているところはありますか。
知事:みかんジュース、梅が入った清涼飲料水、複数のみかん、梅エキス、甘酒がそれぞれ認定を受けています。それぞれの機能性の関与成分は違います。全部で11件ありますので、詳しくは果樹園芸課長から聞いてください。
読売:先日、和歌山市芦原地区関係の調査結果が発表されました。それをお伺いになって、知事の受け止めを一言いただければと思います。
知事:受け止めと言われると、答えにくいというか他人事みたいな感じがします。街を歩いている人にどう思うかと聞くような質問なので、もうちょっと答えやすいように質問してくれませんか。そのまま答えたら、無責任と思われそうな感じです。発表したのは県土整備部長ですが、県としてやったわけですから、私がやったことです。思われて感想どうですかと聞かれて答えたら、何を無責任なと言われてしまいます。もちろん、聞きたいことがあったら聞いてくれて良いです。
産経:IRの関係ですが、12月議会に債務負担行為という形でお金の枠を設定するというお話がありました。和歌山県としての狙いを改めて一言いただけたらと思います。
知事:まず、場所を決めるということについては、ずっとデュープロセスを踏んで決めてきました。その結果、和歌山マリーナシティになっています。和歌山マリーナシティは、民間の土地所有者がいます。もちろん、その方々とお話をしたうえで和歌山マリーナシティにしていますが、民間の人とは口約束みたいなもので、例えば、A社に対しては安く売る、B社に対しては気に入らないから高く売る、とかいうことになると、これはデュープロセス上、ちょっとフェアではありません。それから、実際に土地の値段を巡って後でゴタゴタもめることもあんまりしたくないので、初めから条件として決めておこうということで、基本的な時価の一般的な調査をして、いくらぐらいということで所有者と契約を交わしますが、法律用語でいうとオプション契約みたいになります。契約は契約ですが、これから実際に手続きを経ていく中で、どこかで障害がある、或いは政府に認められなくて残念でしたということになると、それは買わなくても良い。ですから、別に県は損するわけではありませんし、民間の方も損するわけでも得するわけでもない。そうやって明らかにしておいたほうが、手続き上フェアであろうということで、やらせてもらいました。
産経:もう1点ですが、先週、北海道がIRを断念するということがありましたけども、その受け止めをお願いします。
知事:3つの中に入らないといけないので、競争相手は少ないほうが和歌山県としては有利です。だけど、別にどんな人がいても、我々としては淡々と自分の最上の提案をして、政府に認めてもらうというのが大事なところです。人のことはあまりどうでもいいのですが、それでも数が減ったということは、我々としては有利になったということは明らかです。