ようこそ知事室へ 知事記者会見 平成30年7月10日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

平成30年7月10日 知事記者会見

平成30年7月10日 記者会見室

平成30年7月豪雨による被災地域へ支援を行います 資料1(PDF形式 92キロバイト)

今日は、発表が3つと話題事項3つでございます。
まず、今回の全国的な豪雨で大変な被害が日本全国で起こっているんですが、亡くなられた方、被災された方に心からお見舞い申し上げたいと思います。その上で、和歌山県も幸い、死者は出なかったんですけれども、一時、集中豪雨が和歌山市、海南市で降りましたので、床上浸水などが出ました。このことについては、和歌山市などで現状の把握とか被災者の手当とかしてもらっていますが、それに加えて、日本全国でひどい目に遭っておられる人のところに、ちょっと助けに行かないといけないと思っておりまして、それで次のような発表をさせてもらいます。
その1は、義援金の募集を始めます。明日からということにしたいと思いますが、9月の終わりまでお手元の資料にございますようなところに振り込んでいただければ、どんどんと被災地に出していきたいと思っております。
それから災害ボランティアバスを運行する準備に入りました。私も行きたいという方は、これは県社協がセンターの窓口というか、この災害ボランティアの活動参加者募集の中心になっておりますので、ここに登録しておいていただくと、現地で災害ボランティアセンターができると、ちょっと向こうと話をして次々と運行していこうと、こういうふうに思っております。現地がどこになるかわからないので、ひょっとしたら京都とか兵庫もあると思うし、岡山、広島がやっぱり1番ひどいかなというふうに思いますので、どこへ行くかはまだわかりませんが、行ってよしという方は申し込んでいただくと、大体こちらでバスを仕立ててお連れするということになります。
それからその次のページでございますが、関西広域連合の防災局で、昨日、会合がありまして、東日本大震災であったようなカウンターパート方式で支援をしようということになりました。和歌山県、滋賀県、大阪府が広島県担当ということになりました。それで早速、今日からリエゾンといいますか連絡員ですね、(被災された県が)どんな応援を求めるかということについて承ってきて、それぞれの県に繋ぐ、そういう人を派遣するということであります。
その他、和歌山県の警察が警察庁の要請もありましてすぐに出発しています。消防や保健師の方々の要請なんかもあったのですが、いろいろ準備をしましたが、「待機」とか「待て」とか「もういい」とか、そんな話がどんどんと来て、結局、未遂に終わっています。保健師もよく調べたら、どうも間に合っているからもういいというような話になったようです。
それから我々は紀伊半島大水害を経験しているわけですが、あの中でちょっとウルトラCみたいな手を考えて、実行して上手くいったのがたくさんあります。それはオールジャパンでは、まだまだ一般的な経験則になっていないような話なので、岡山県と広島県の知事にそれぞれ電話をして、これから人命救助の段階が過ぎたら、こういうふうになるから注意しといた方がいいというようなことをアドバイスする者を2人、岡山県と広島県に派遣しています。防災企画課長を岡山県に、それから危機管理・消防課長を広島県に派遣して、現在、現地でいろいろ活動をしているということであります。問い合わせ先は、(資料の)下に書いておりますので、どうぞ皆さん報道のほどよろしくお願いします。

富士通株式会社が田辺市で「企業の森」による森林保全活動の実施と現活動地の継続を決定しました 資料2(PDF形式 2,817キロバイト)

その次は、富士通が「企業の森」に参画していただいておりますが、もう1箇所(活動を)してくれるということになりましたので発表をさせてもらいます。また、初めに(協定を締結)してくださったところも期限がきますので、5年間延長するということになりました。新しい場所は、田辺市龍神村広井原字初鹿野(はじかの)というところであります。後ろに地図などが出ています。7月19日木曜日の14時30分から、県庁で調印式をするということになります。

『序曲「徳川頼貞」』の吹奏楽版楽譜を制作・配布します 資料3(PDF形式 268キロバイト)

その次、南葵音楽文庫関係でありますけれども、南葵音楽文庫の整備とかPRとか、着々と進んでおりますが、今年はその関係で2つ大きなことをします。1つは、序曲「徳川頼貞」。これは交響楽団用に作曲をされているわけでございますけれども、これを吹奏楽版にする。そうすると高校生のブラスバンドとかああいうところでも、どんどん弾けるわけですよね。そんなことで、プロの編曲家がそういうことをしてくださるということになりました。これができますと、なかなか勇壮な序曲「徳川頼貞」が吹奏楽になって、高校生の諸君なんかもどんどん弾けるということになると思います。

南葵音楽文庫に関する講演会や演奏会を開催します 資料4(PDF形式 917キロバイト)

その次は、同じく南葵音楽文庫関係なんですけれども、今年の講演会・演奏会、これを2つ開催します。1つは、紀南講演会&演奏会ということで、9月2日、美山先生(慶応義塾大学名誉教授)などに講演をしていただいたり、演奏をチェロとピアノでしてもらうということになります。
それからさらに、今度は和歌山市なんですが、県立図書館のメディアアートホールで、9月15日に演奏会とパネルディスカッションということで、德川宜子さんなんかも来ていただいて開催するということでございます。

第4回アジア・オセアニア高校生フォーラムを開催します 資料5(PDF形式 273キロバイト)

それから、今年のアジア・オセアニア高校生フォーラム。これは7月24日から29日まで行われます。研究課題は、資料にありますように津波防災対策、あるいは環境問題、観光・文化、教育という4つのテーマを、アジア・オセアニア各国、和歌山ですからトルコが入っておりますが、それと他県からお呼びした高校生、それから和歌山県で選抜された高校生のみんなでディスカッションをしながら、いろいろ考えてみようということになります。日程・プログラムは次のような感じでございまして、使用言語は英語ということで、みんな英語でしようということであります。皆さんぜひいろんなところで取材をしてほしいと思います。

ねんりんピック紀の国わかやま2019企業協賛等を募集します 資料6(PDF形式 251キロバイト)

それからその次は、ねんりんピック紀の国わかやま2019企業協賛等を募集いたします。もう(開催まで)1年と4カ月ぐらいになってきたんですけれども、ねんりんピック紀の国わかやま2019というのに広告協賛金を出してあげよう、あるいは寄付金を出してあげようという企業は、ぜひよろしくお願いしたいということで、皆さん報道のほどよろしくお願いします。
以上です。

記者発表資料

  • 資料1(PDF形式 92キロバイト)
  • 資料2(PDF形式 2,817キロバイト)
  • 資料3(PDF形式 268キロバイト)
  • 資料4(PDF形式 917キロバイト)
  • 資料5(PDF形式 273キロバイト)
  • 資料6(PDF形式 251キロバイト)

    Q&A

    産経新聞 紀伊半島豪雨を経験されている知事として、アドバイスをしに行くということで、先ほど発表でもありましたけれども、特に被災地に伝えたい、これから伝えたいということはどういうことがあるのかお伺いします。

    知事 プロセスから言うと、人命救助とかそういうのがものすごく熱心に行われると思うんです。あるいは、あんまり言葉として出したくないんですが遺体捜索とか、そういうのがまず第一に来るはずなんで、そういうのはどこでも警察・消防・自衛隊の方とかが応援に来ますから慣れているわけです。それの後、復旧になってくるんですね。そのときにマニュアル通りといったらおかしいのですが、そういうふうにすると随分遅くなってしまうということもあります。我々は早くということを統一目標にして、いろんな手をあみ出したんで、それを「こんなことをしましたけど、上手くいきましたよ」というような話を教えに行こうということで、(岡山県・広島県)知事と話をつけました。それで、今、(現地は)混乱していますから、直接、危機管理当局なんかへ行くと、人の命がかかっていますから「そんなこと言ってられるか」という話になるので、第2線の部隊かなんかにちょっと密かにそういうノウハウを伝授しておいたらいいんじゃないかというふうに思っています。
    前例としては、熊本県で地震の前に1回大水害がありましたね。規模からいうと多分、紀伊半島大水害の10分の1ぐらいであったんじゃないかというふうに思うんですが、熊本県にとってはやっぱり大変だったんで、それで見ていて、蒲島熊本県知事に今のようなことを申し上げて、当時の防災企画課長を派遣したんです。そうしたら随分、蒲島さんが評価してくれて、ほんとはその第2線の部隊に言いに行くはずだったんですけれども、自分も聞きにきたりして、それで災害対策本部でちょっとみんなの前でしゃべれと言われ、和歌山県の経験というのをしゃべってきたということで、蒲島さんはずっとその後何年間も感謝をしてくれていました。別に感謝をしてほしいわけじゃなくて、岡山県や広島県、あるいは、他もそうかもしれないけど、そういう方々が一刻も早く生活を取り戻せればいい。そのために分かっている事はみんな伝授する。実行するのは向こうの責任ですけどね。そういうことにしようと思っています。
    具体的に何があったかというと、例えば、罹災証明なんていうのは、なかなかできないんです。それで家屋被害認定士というのがあるんだけど、そんなに簡単にたくさん集まらないから、こんな難しいことはできませんと市町村なんかは言うんですよ。その時はどうしたらいいかというと、県庁の少数の部隊とそれから建築士の方々、特に和歌山市はあのときあまりされてなかったんで、和歌山市にたくさんおられる建築士の方々を当時の福祉保健総務課長が編成して、それで自身とともに乗り込んで、10班とか20班とか、新宮とか勝浦で作って、片っ端から認定していったわけです。そうすると義援金も交付できるし、それから災害救助法の支援もできるわけですね。そういうことでちょっと助かるし、その後のことも早いということになりますね。今回もそういうことはきっと起こると思うんで、その体制がちゃんとできていますか、できていなかったら現地の建築士もいいけれども、例えば、和歌山県なんかで編成して、ドッと送り込んだらいいんじゃないかというふうに思いますよね。そんなようなことが1つあります。
    それから瓦礫の山になります。要するに今まで使っていた家財道具とか布団とか畳とか、みんな使い物にならないから外へ出す。災害廃棄物というのは一般廃棄物ですから、市町村の担当なんです。市町村がどこかへ持って行って焼くわけですが、100年分ぐらいどんと出るわけです。そんなのはどうしようもないから、積み重ねたままになっている。東日本大震災で起こった現象です。和歌山県はどうしたかというと、災害廃棄物の(処理に産廃処理の)にスキームを使おうと。産廃業者さんに行ってもらう。それからその産廃業者さんを(県は)監督しているんで、コネクションが強い環境生活部の職員を各市町村に1人ずつ張りつけて、そこで産廃流の瓦礫処理をしてもらったんですね。それから流木なんかはどんと溜まるわけです。これは廃棄物にしてしまうと、ある意味では面倒くさいしもったいない。それで根っ子をちょんと切って、真ん中の使えそうな木のところはどんどん積み重ねといて、いくらでも持って行けって言ったら、パルプ業者とかそういう方が持って行くわけです。そうするとあっという間になくなる。それから後は、JRとの関係とかいろいろありましたね。
    それから一番根本的なのは、市町村がきっとパンクしているわけです。それで県庁は今回もそうじゃないかと思うんだけど、ある程度、県庁(の組織・機能)は無傷だと思います。そうすると普通の体制からいうと、市町村にどうなりましたかと聞いて、それで国とつないだりいろんなことするのは県の仕事なんだけど、そんなことをしていると、(市町村からは)どうなりましたかと言われたって分かんないよとこんなものと。それから住民の方が大変、助けてと言っててですね、その対応に忙殺されているから、そんな報告なんかしてられないよね。したがって、県庁の部隊を臨時で編成して現地に送り込んで、それで手が足りないところ、例えば、避難所の運営とか、どこが本当に道が不通なのかというのをちょっと調べに行こうとか、そんなことをしました。そんなことをしたらどうですかと。和歌山県は、今申し上げたのは全部、常備軍化しているんだけど、臨時にしようと思えばできないことはないんですが、そういうことをいろいろ教えていけたらいいんじゃないかというようなことですね。
    それから建設業者との関係なんかも、それぞれの事情はあると思いますが、和歌山県は全部、応急処理は一般競争入札をせずに随契にした。しかも現地の差配で全部してよしということを言ったんで、もう地元を救うためということで、現地の土木業者なんかが組合に結集して、「それでお前はあそこ、お前はあそこ」と言って、勝手に割り当ててくれた。ちゃんと査定はするんですが、(本来であれば)手続をして競争入札をしないといけないんだけど、もう随契でバーッとしてもらえと言ったら、あっという間に直してくれたとか、そういうのはいろいろあるんです。そういうことを教えに行くといいかなということです。
    今のような話は、紀伊半島大水害の記録というのに全部書いてますけどね。さっきの廃棄物なんかは、ひょっとしたら法律違反かもしれないんだけどね。相手が同意していれば別に、誰も文句を言わなければ法律違反ではないってことかな。

    産経新聞 今回、大雨特別警報が発令された県は広域にまたがっていたと思うんですけれども、特に広島、岡山、愛媛に被害が集中し、そこの死傷者が非常に多いということになってしまったんですが、同じ警報が出ている同じ条件で、ここの3県に集中しているというのは、その避難のあり方とか、問題としてあったのかなというふうに考えたりするんですけれども。

    知事 そんなことはあまり思いませんね。もうああなったら、そんなことは言ってられませんよね。私はわかりません。あまりそれについてコメントすべき立場ではない。

    読売新聞 知事が連絡をとられたというのは、岡山と広島両県の知事ということでよろしいでしょうか。

    知事 岡山と広島ですね。それから兵庫県も被害に遭われているので、井戸知事にもどうしましょうと言って、また、関西広域連合はどうしますかとすぐに言ったんですが、(関西広域連合構成府県の)被害はあんまり広範囲ではないので、各県で(対応が)できるんじゃないかと初めは言っていましたね。だから、今回の広域連合によるカウンターパートも、兵庫県・京都府はもうほとんど除外していますよね。だから、どちらかというと自分のところは間に合っているけど、他所を助けに行こうということです。

    読売新聞 その広島と岡山両県の知事の反応としてはどうだったんですか。

    知事 それはもうウェルカムで来てくださいと。危機管理局に来てというから、それはやめた方がいいぞと。そこはものすごく興奮して仕事をしてるから、アドバイスなんかは聞きやしないと。人命救助は大変だから、むしろ後方部隊の知事室とかそういうところで、ちょっと全体を見ている人のところへ行って、次にこうなるという話はしておいた方がいいと思うけどなあと言って、そっちにしてと言っておきました。現地でどうなってるかは、あまりよく分かりませんけどね。やっぱり広島は、一時、広島市で土砂崩れが起こったんで大変なことになりましたけど、こんなに広域の被害は広島県にとっても久しぶりだと思うし、岡山県にとっては、こんなのは聞いたことがないと、初めての経験だと言っていました。何十年もそんなことはなかったと言っていましたので、大変だと思うんです。
    そういうことを電話したら、ありがたいと言っていました。

    読売新聞 今回、県内では大きな被害、亡くなるような被害というのはなかったと思うんですが、それは紀伊半島の水害があって以降、例えば、河川の改修であるとか、何か効果があったと思われる部分はありますか。

    知事 まだ時間は掛かるからね。いろいろ手は打っているんですが、この間の時もちょっと、それ(河川改修)が全部間に合っていれば、水害は起こらなかったのが2件ぐらいありますよね。(紀の川市貴志川町)丸栖のところの話とか、あるいは、今回の和田川に合流する前代川が溢れてしまったとかね。あの辺も、今もう改修しようとして、着々とではあるんだけれどしているところに、先に雨が降って間に合わなかったという。あれが全部できていたら、多分大丈夫だったと思いますけどね。そういうのがいっぱいあって、なかなか胸を張れるような状態ではないと思います。ただ、一生懸命、前よりは良くしようとしています。
    ダムについて言うと、多分こんなことをしているのは和歌山県だけだと思うんですが、電気事業者との相談で事前放流をしてもらっていまして、この間復習したら33回もしているらしいんです。雨が降りそうだったら、もう発電を犠牲にしてお願いしますと言ったら、事前放流でどーんと下げておくということをしているんですよ。その辺はちょっと改善されているかな。ぎりぎり溢れましたからね。溢れるって言葉は悪いけど、要するにもう溜める能力が発揮できなくなった状態に椿山ダムなんかはなりましたね。ダムの溜めるための能力をもうちょっと出すということは、今できていると思いますね。だけど、あんなの(今回のような豪雨)に遭ったら、やっぱりそれはもう被害なんかありませんと絶対言えませんよね。

    読売新聞 全く別件なんですが、大学誘致の関係で和歌山県でも昔、工科大学という話があったと思うんですけれども、最近の大学誘致、例えば、スタートは東京医療保健大学かと思うんですが、そこの誘致が始まるときのきっかけみたいなものがあればちょっと教えていただけますか。

    知事 何年かははっきりとは忘れたけど、一番はじめは、坂本すがさんに知らされましたね。看護協会の会長になって、それで挨拶に行ったら、「仁坂さん、看護大学を作りましょうよ」と言われて、「おお、そうね」という話から始まっているんですね。坂本さんは、現在もそうだと思うんだけど、東京医療保健大学の実は副学長なんですよ。それで青葉学園の田村(理事長)さんと組んで、看護大学をぜひ作ろうということになった。
    (坂本さんは、)もうずっと前から運動されていて、もう既に上手く行ってたんですよ。こういうのを和歌山でも絶対できますよということで、田村さんを紹介していただいて、田村さんのところに行って熱心に説きました。そうしたら息子さんの田村副理事かな、来てくださって、いろいろ和歌山の状況とか見てくださったんですが、その時は実は問題があって、大きな提携病院がないと。そうすると看護師の養成をしても、実習をどこでするかということがすごい難しくなってくるんで、ちょっと難しいですねということで、立ち消え状態になりました。その後、2回ぐらいチャンスがあって、現在の和歌山赤十字看護専門学校ですね。そのプロフェッサーたちが作りたいと言ったんだけど、その時はマネジメントの方があんまり乗り気ではなかった。その後、今度はマネジメントの方が乗り気になってくれたんで、よしよしと言ってもう1回復活させて、それでめでたく今回できた。時期的には、その一番はじめに話をした時は、まだ雄湊小学校が空いてる状態ではなかったんですが、たまたまその時点では空いてたんですよね。もう閉校になっていた。それで、それじゃあそこを使わせてあげようと市役所がおっしゃって、めでたく全部はまったんですね。こんな感じです。どっかにも書いてあります。

    読売新聞 今、和歌山市内3大学、4大学になっていると思うんですけど。

    知事:4大学目はまだ分かりませんよね。

    読売新聞 そうした動きが、県外に進学するというのは、昔から和歌山は高かったと思うんですが、近年になって上手くいくようになったというのは、例えば、過去はこういう課題があったけど変わったみたいなのがあるんでしょうか。

    知事 まず、ずっと昔はそんなに熱心じゃなかったんでしょう。なぜならば、和歌山の進学熱はたいへん高い。それで良いところへ行かしたい。別に地元に自分で大学なんか作らなくても、学費ぐらい出してやるよと。そういう雰囲気はあったんじゃないかと思うんですよね。その結果、自分の行きたいところへみんな行ってしまって、あんまり残らなかった。結果的には、県外大学進学率日本一の県になった。やっぱり和歌山県に大学があった方が良いなあと言って、いろんな人が考えたんだけど、工科大学の話は、前知事がこれは無理だと言って止めた。これを評価すると私もそうだと思います。というのは、そんなに多くの需要があるかと言われるとちょっとあやしい。しかも、ものすごいコストが掛かる。大学のマネジメントは大変。じゃあその他のはどうかと言うと、官営でやると武士の商法で大体失敗する。それからそれより前に、大学生が減ってきた時代になってしまった。減ってきたら経営が難しい。したがって、普通の大学がひょっとしたら、募集人員未達で潰れてしまうんじゃないかというような大学が、なんとなくこう見えるような時代になったときに、新たに大学を1つ作ろうとか、学部を1つ作ろうとか、なかなかみんな思わなくなっていたわけですね。順番からいうと、それじゃあ県立でしたらどうかというと、武士の商法でもっと失敗するということで難しいなあと思っていたら、今回のいくつかの大学は、大体その卒業後の進路が決まっているわけです。しかも、そこの需要が高い。資格が取れるんですね。そういう大学だったら良いんじゃないかなあと。特に医療なんてのは、もう圧倒的に人不足ですからね。じゃあこれはチャンスだということで、今いろいろ考えているということですね。

    読売新聞 ちなみに5大学目以降もあり得る感じですか。

    知事 もちろんあり得ますけど、そんなに振っても出ない。そんなに簡単ではないですよね。同じような理論で「あ、あれあるな」と思ったら、行きますけどね。それから和歌山県に関して言うと、実は名前を出すといけないんですが、加計学園のようにものすごいお金を出して誘致するとか、そんな体力もないし、そういうこともしないですね。多少の支援金は、企業誘致と同じような感じで出してますが、例えば、土地をお貸しする時なんて和歌山県に関しては、もう時価で全部貸しますというふうにしてあるんで、別にそんなに優遇しているわけではありません。

    和歌山放送 和歌山市長選挙が近いんですけれども、県と市の共同でいろいろ事業なんかも進んでいく面もあったり、もしくはそれに伴って新しい課題なんかも見えてきた部分もあったんじゃないかなと思うんですが、改めて仁坂知事は、この尾花市政の1期4年間をどういうふうに捉えているか聞かせていただきたいんですが。

    知事 何か選挙運動みたいになるんじゃないの。そんなに言ったら、ちょっとやばいよね。いやいや、ちゃんとしておられると思いますよ。それからやっぱり目立ったところは、都市の内部で動きが出てきましたよね。再開発とかね。それから市役所の職員の人たちなんかも、よく仕事をするようになってきたようなことをよく聞くしね。だから良いんじゃないでしょうか。

このページの先頭へ