ようこそ知事室へ 知事記者会見 平成30年5月8日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

平成30年5月8日 知事記者会見

平成30年5月8日 記者会見室

統合型リゾート(IR)誘致に向けて 資料1(PDF形式 6,034キロバイト)

今日は、統合型リゾートの誘致に向けてということで2つ発表させていただきます。

1つは、和歌山県IR基本構想というものを発表いたします。もう1つは、RFI(Request For Information)の募集をするということを宣言いたします。前半についてはお手元に資料がありますので、それをご覧ください。これは急に作ったわけじゃなくて、ずっとここ一年近く検討をしてきて、デロイトトーマツと一緒にいろんな資料を集めたりして、それで「こんなもんだろうね」、「こんな相場かな」というようなことについて、客観的に勉強していた成果です。「何で発表しなかったんかね」、「年度またいでますもんね」というのは、法律が出来ていなかったんで、法律と矛盾したようなことを書くと何かずっこけるんで。法案が出来てからということで、それでは発表しましょうということになりました。なお、先ほどに言いました2番目のRFIとの関係でいうと、この基本構想を基にして、いろいろ参考にしてもらって、それで自由自在にやる気のある企業さんが和歌山でこんなIRをしてみたい、あるいはこういう意見があるというようなことをどんどん言ってもらったらいいわけです。これは業者選定のプロセスではありません。あくまでも参考意見を聴取しているということでありますので、自由自在にしてもらったらいいと思います。これは資料に1つ欠陥があって、締め切りを書いていないですが、8月末をもって締め切りということで、様式その他自由自在ですので、企画総務課まで出していただければということになります。

ところで現在、我々が考えている中身ですが、皆さんもよくご存じなんで飛ばしながらいきますが、IRとは何かというのは1ページに書いてあります。この写真はシンガポールのマリーナベイ・サンズ、一番有名な今、日本がモデルにしているような感じのところですが、実はこの敷地面積は、これから出てきます和歌山市のマリーナシティとほとんど一緒ということであります。それでいろんな種類があって、ヨーロッパなんかに行くと、もっと小規模なホテルにカジノがあるというのは腐るほどあるんですが、そういうものを除いて、我々が考えている、日本が考えているIRに匹敵するようなものにどんなものがあるかというのを調べると、こんなものがあるなというふうになりました。例えば、マリーナベイ・サンズ、それからメルボルンのクラウンエンターテイメントコンプレックス、それからフィリピンのソレアリゾート&カジノというようなものが世界には存在しているなということであります。それぞれ開発費用や雇用者数、それから売り上げとか、そういうものが発表されていますので、それを書いているということです。

それから国の法案ですね。まだ成立しておりませんが、法案ができましたんで、結構ごっつい法案でいろんなことが書いてあります。そこで重要なことだけをピックアップして、ここに載せておりますが、1つは区域認定数。区域認定数は、3カ所を上限というふうに書いている。これは気に入らんところですな。それから中核施設というのは、このIRにくっついたいろんなものがあるんですが、それは我が国を代表することになるような規模にしてください。ただ当初言っていたように、すべての要素を全部入れなさいとは書いていなくなりました。それから地域における合意形成で、最終的には(立地)市町村の同意、それから公聴会の開催、そういうものが必須になります。最終的と言いましたのは、プロセスの最後ということになりますんで、途中段階で協議はしますが同意までは必要とされていません。それから開業までのプロセスは、都道府県等が民間事業者を公募により選定をいたします。それで都道府県等とその民間事業者とで計画を立てて、それで都道府県等の首長が国土交通大臣に計画を申請する。この申請するときに同意がいるということになります。それで国土交通大臣がいくつか出てくるでしょうから、3つを上限にして選んで認定をすると建設に入るということになります。日本人に対するカジノ規制については、入場回数制限は7日間で3回、28日間で10回、本人の入場回数確認手段はマイナンバーカードを用いてする。それから入場料は6,000円を取ります。依存症対策は、これの全体が依存症対策でもあるんですが、本人とか家族から止めて欲しいと言ってきたら、それで入ることはできない。さらにもう1つは書いていないですが、現金でないといけません。クレジットカードは使用禁止というふうになっているわけです。だからクレジットカードでいくらでもじゃんじゃん出せたら、何するかわからんということなんで、現金をちゃんと持ってこないとだめですよということになっているということであります。

それからIRとは何かというと、こんなもんですということをここに書いてございます。

それから和歌山県が目指すリゾート型のIRというのは、どんなものかということでありますが、和歌山県、和歌山市というのは大都会でもありません。だからまさにマリーナシティは海洋リゾートの中心なんで、世界に誇ると言ってもいい、日本の代表するようなところですよね。そういうところなんで、それに合わせてやっぱりコンセプトを作った方が賢いんじゃないかということなんです。それで海外のVIPも宿泊可能なラグジュアリーな5つ星ホテルを造る。和歌山にはないですから、ちょうどいいということでもあります。それからエクセレントカンパニーの取締役会とか、国際的な学会や会議が開催可能な会議場や講演会場を備えてもらいたい。それから世界で評価の高い和食を中心としたレストラン街や関西圏の伝統工芸品・名産品を集めた高規格ショッピングモールを作ってもらいたい。それから世界規模のスポーツ大会やe-Sports大会、ミュージックイベント等が誘致可能な全天候型アリーナ施設を造ってもらいたい。それからバーチャルリアリティの技術などを活用した体験型のゲーミングシアターとか、あるいは観光スポットを疑似体験できるような観光シアター施設というようなものがあるといいなということです。それから、これはそういうものができたらということになりますが、休暇をとりながら仕事ができるワーケーションの拠点にしたいということになります。それから関西のどこへでも近いですから、したがって結構なお金持ちがお見えになったらリムジンかなんかで行けばいいし、それからバスで行ってもいいということで、いろんなところに観光に出かけるというようなことの拠点にできるんで、それの整理役としてのコンシェルジュなどがいて、それでデスクがあって申し込んだら「あっちへ」「こっちへ」とどんどん行ける。もちろん紀南の海に行きますというものもあるし、それは船に乗っても行けますよね。それから和歌山はフルーツ王国ですから、フルーツを中心とした高価格帯の県産品を世界に発信することができる。そういうふうにしてもらいたい。

どんなもんがあるかということなんですが、都会型の巨大なもの、とにかくゲーミングだけにみんな狂奔しているようなところというのは、和歌山にはあんまり向かないと思いますので、オーストラリアのゴールドコーストにあるようなカジノ、IRがいいんではないか。それからフィリピンのパラニャーケ、人口からいうと和歌山市とそんなに違わないんで、こんな感じのものが作れるのではないかというふうに思っているわけです。それで和歌山の候補地はどこかと言うと、マリーナシティにどうしてもなるんですが、こんな感じのところで周りには観光地がいっぱいというのが左上(資料P18)です。左下(資料P19)は、関空からの時間距離です。あるいは京都や大阪、あるいは紀南との時間距離。そういうものが割とどこでも近いので、便利ですよということになります。それから場所はマリーナシティのこの赤いところ(資料P20)で、さっき言いましたように、マリーナベイ・サンズと同じぐらいの広さがあります。一方で、「何でマリーナだ」とか「違うところがあるんじゃないか」とか、誰とするのかというような人もいるので注を付けてありまして、事業者からマリーナシティ以外の候補地について提案があれば、もちろんそれは排除するものではありませんということを書いてあります。

事業の可能性については、ここに書いてございますが、IRオペレーターが言っておりますが大阪と和歌山にIRができた場合、相乗効果がある。IRオペレーターの人が来るときに、私は全員に上手をするタイプの性格ではないので、全員に意地悪な質問をしていまして、「大阪に出来たら和歌山から逃げるでしょう、あなた」と言ってですね、これを言ったら「全然」と(返事がある)。これははっきり理論的に皆さんおっしゃるのは、近くにIRがあった方がいいんです。そうすると1つのところで開拓された人がこっちにも来ますから、絶対にいいんですというようなことを言っていました。確かにそうかもしれません。そういう意味で2つ出来てもいいんですというのが、我々のビジネス上の真実であるので、我々は大阪を応援しております。そんなことでまとめのところ(資料P22)に、こんな白で書いたような建物ができるといいなあというふうに思っているわけです。

それで、なぜ和歌山がIR誘致を目指すのかというと、ここにあるような形でなかなか便利なところですからね。それから、我々としては素質がありますからというのがずーっと続いているんですが、やっぱり最終的には28ページのところに、和歌山県にとってそれは富の増進になるからなんですよね。世界の傾向とか和歌山で作った時の相場感とか、そういうことをよく知ってるデロイトトーマツの人なんかと、「大体こんなこんなもんですかね」といって、ちょっと抑え気味に書いてもらっているんですけど、IRができたら約2,800億円の建設投資額でしょう。かつて新聞なんかで「大阪は1兆円だ」と言っている企業がいましたが、とてもじゃないがそこまではいきません。和歌山だとこんなもんでしょう。それでIRの来場者が大体400万人ぐらいお見えになるんで、それは今の和歌山の観光客数からいうと、約1割強増えるということになります。それから経済波及効果としては約3,000億円ぐらい年間所得が増えるでしょうということなんで、県内総生産額が約3兆5,300億円ですから、約10%ぐらい増えるということになります。雇用創出効果としては運営でずっと2万人ぐらい雇用されるんで、家族を入れると8万人とかそんなもんですかね。一部は大阪から通う人もいるだろうから、そこまで人口が増えるとは思いませんが、とにかく中間人口として2万人の人たちが雇用創出効果がありますということになります。

その下(資料P29)は、税収について書いてあります。税収について国の制度が出来たんで、それで計算をすると、カジノの売上高からするところの納付額210億円が県に入ります。それから入場料収入が34億円ぐらい入りますということになって、こんなふうに使いたいんですけどというようなことが書いてあります。ただその分だけ交付税が下がるという部分もあると思うんで、和歌山みたいな赤字のところでは、それは純粋に丸々上乗せされるというわけでは計算上ありません。それで和歌山がなぜ(IRを)求めますかというと3つぐらいあって、これは言葉で言うとこういうことになるんです。地理的、観光資源的にも外国人を受け入れるもともとのポテンシャリティが高いところ。観光立県を目指す本県にとっては、IRはとっておきの観光メニューである。IRのもたらす経済波及効果は絶大であるので、目指すんですということです。

では課題はないのかというといっぱいあるんです。課題に対して対策もきちんとしないといけないということで、やっぱりこのぐらいすぐ考えられるわけです。それが32ページにあります。まず、やっぱり1番考えないといけないのはギャンブル依存症。世の中で、新聞などではこれを依存症と必ず言いますが、私は破産リスクもあるとずっと言っているわけです。依存症と破産リスク、この2つを防がないといけない。破産リスクと依存症と大体重なるんですが、1つだけ違うところがあるのは、一発で破産するのも防がないといけないというところが違うということかもしれません。それでどういうことになるかというと、大体心配はなくなっているし、なくすようにすることによって心配は消えるということになります。なくなっているというのは、国の制度がそうなっているからということで、書かれているようにクレジットカードは使ってはいけません。入場回数は厳しい。入場料も高い。それからATMも制限しております。それから、ちょっと怪しい人は入場させません。つまり本人とか家族とかが止めて欲しいと、「うちのお父さん、ちょっと頭がそこに行き過ぎているからやめさせてくれませんか」と家族が言ったら、それは入れません。すべてマイナンバーカードを持って来ないといけませんということなんで、完璧にこの辺は防げるわけです。そのときに我々は業者さんと組んでこういうことをしたいと思っていることがあります。これは予防を教育します。これは業者さんは等しく、こういうことをPRをしてますね。それからドレスコードを設けます。だから、もう尾羽うち枯らしてこれが勝負というような人はなかなか入れなくしないといけないということです。それから問題ギャンブラーに対応します。ちょっと暴力団員のような人が来たらですね、それはちゃんと見分ける人がいて、ちょっとお客さんと言ってご遠慮いただくというようなことをしないといけません。1番大事なのは使いすぎを防ぐということなんで、これは実は、現金を持ってくるというところから完璧な対策になります。現金を持ってきますけども、寅さんのボストンバックみたいに現金をどばっと入れて、そこへどんと置いて、これでというようなことは今時あり得ないんで、これをカードに入れることになります。入場カードを発行して、そのカードにあなたは現金を幾ら持ってきましたかねということで入れることになりますが、人品骨柄とか風体とか、職業とかそういうことから考えて、この人はちょっとこれどっかから借りて持ってきた可能性もあるなあというような場合は、すべての現金をデポジットできないようにするということで、一発で破産してしまうということにはならないんじゃないか。そういうことで、まず完璧に防げると思いますが、後半の部分は規制ではありません。業者さんが我々と組んでこういうことをしますと、「はい、わかりました」と言ってしてくれないといけないので、まだこれは完全なものではありません。それでIRによる課題と対策ということですけれども、その他については、ここにあるような形で、これは厳重にきちんと規制をすれば、全部防げる話だというふうに思っております。

そこで今後のスケジュールですけれども、いろいろ書いてございますが、1年以内にということで基本方針の策定・公表。国として法律ができた、そこから1年以内に基本方針などなど、きちっとした制度が細かいことも含めて、全部公表されます。そこからよーいドンになって、我々は事業者の選定に入っていくわけです。それで我々は、その事業者の提案募集を受けて、実施方針の策定をして、その上でIR事業者の公募・選定をもう1回します。だから、今している事業者からの提案募集は、このプロセスではまだありません。もう1回本格的に事業者からの提案があって、事業方針をバシッと決めて、バシッと決めたことについて、それじゃあ、ちゃんとやってねということで、「私はこうやってやります」と言って、わーっと来る中から1社を選びます。それでその1社を選んだ時に、区域整備計画の作成、公聴会の開催、立地市町村の同意、都道府県議会の議決、これらすべてを済ました上で区域整備計画の認定申請をするわけです。それで区域認定になってIR開業ということになります。したがって、区域整備計画の認定申請まで2年ぐらいかかるんです。最短で1年でよーいドンになって、それであと1年でドタバタして全部準備ができて、国にどうですかというまでに2年かかるということです。和歌山なんかは(認定申請を)してと言われたら、あっという間にできるんですけどね。他のところはそんなに簡単にできないだろうからということもあるでしょう。そういうことで、こんなスケジュール感で今後していくということになります。

なお、5月10・11日に東京で、またジャパン・ゲーミング・コングレスというのがあります。そこでまた私が行って、「皆さん、和歌山をお忘れなくね」と、「こんなふうにちゃんとしていますからね」と言って、こんなに進んでいるのは和歌山ぐらいということを言ってくるということになっております。

平成30年度和歌山県緑化功労賞の顕彰と「わかやま森林と樹木の日」記念行事を実施します 資料2(PDF形式 131キロバイト)

その次は、「和歌山の森林及び樹木を守り育てる条例」に基づく、平成30年度和歌山県緑化功労賞の顕彰及び「わかやま森林と樹木の日」の記念行事であります。これは、5月20日の日曜日に13時から15時まで、和歌山市深山の多目的広場で行います。受賞者も発表いたしますが、3団体でございまして、熊野百間渓谷自然学校、ユニチカユニオン、それから天野の里づくりの会、この3者に表彰状を差し上げたいというふうに思っております。これは和歌山県で、2011年に全国植樹祭が行われまして、大変感動的なページェントだったんですけれども、それを記念しまして、「和歌山の森林及び樹木を守り育てる条例」というのを作って、条例に基づいて緑化功労賞、こういうものを位置づけて表彰していこうということになったわけです。毎年しているものを5月20日にさせていただくということになりました。ぜひ取材にお越しください。

和歌山県と株式会社ブレイザーズスポーツクラブとの連携協力に関する覚書調印式を行います 資料3(PDF形式 234キロバイト)

それから話題事項でございますけれども、バレーボールの名門チームである「堺ブレイザーズ」が和歌山でも何試合かしてあげる、あるいはいろいろ協力してあげるということになりました。大変ありがたいことですが、今日の16時から知事室で、ブレイザーズの社長に来ていただいて協力協定の覚書を結ぶということになります。中身は次のように書いてございます。

新宮市がAirbnbホスピタリティ度TOP10ランキングで第1位になりました 資料4(PDF形式 1,266キロバイト)

それから次の話題事項ですが、新宮市がAirbnb(エアビーアンドビー)のホスピタリティー度トップ10のランキングで第1位になりました。めでたいことなんで、皆さんにご紹介したいというふうに思います。Airbnbというのは、小さいホテルとか民泊とか、民宿とかにお客さんを世話してくれる世界的な大企業なんですが、市町村別に日本でどこが1番満足度が高かったのかというのを調べたら、新宮市が1番高かったということなんで、めでたしということであります。
次のページはAirbnbの発表が出ているということですね。以上です。

記者発表資料

  • 資料1(PDF形式 6,034キロバイト)
  • 資料2(PDF形式 131キロバイト)
  • 資料3(PDF形式 234キロバイト)
  • 資料4(PDF形式 1,266キロバイト)

    Q&A

    産経新聞 IRですが、IRカードによる規制のことでお伺いしたいんですが、知事の考えとしては、すべての利用者にカードを配って使ってもらうというような考えで、これから事業者と働きかけていかれるような形で考えたらよろしいか。

    知事 入りたい人はね。入りたい人は、まずマイナンバーカードを持って来て、現金を持って来て、それで入れてちょうだいと、入場料を払うということになるでしょ。そのときにそうですかと、入場料をもらい、現金を確認し、それでマイナンバーカードも確認し、それでどうぞと言うんだけど、そんなものどうぞと言われても中で混乱するから、中で使えるカードを発行しますね。必ず入る人にはこのカードを発行する。発行するときに現金はそこにあるんだけど、現金を全部自動的に入れると、それはサラ金か何かで借りてきたお金だと困るから、500万円持っているけど100万円にしておきませんかと言って100万円でして、次の日に家族からストップとか何か言ってきたらもう終わりというような感じ。

    産経新聞 ということは、知事の考えとしては、利用者みんなにカードを発行するということでしょうか。

    知事 もちろんそうです。発行するというか、入っていただくときにはもうそれを持っていて、チップとか買えたり、ゲーム機に入れたり、そういうことになりますね。

    産経新聞 このあたりの規制をですね・・・

    知事 そこは規制じゃないですね。事業者と合意の上で、そういうことを仕上げていかないといけない。

    産経新聞 かなりこれで依存症と破産リスクが出るはずがないだろうというぐらいの厳しい規制だと思いますけれども、それでもなお事業者は乗ってくるでしょうか。

    知事 当たり前です。だって事業者は破産させたいためにしているわけじゃないでしょ。だから、何度もどんどん使ってもらいたいし、多くのユーザーに使ってもらいたいわけです。私が懸念しているみたいに、いろんなものがそろってないときは、県民や国民が破産したり、あるいは依存症になって苦しんだりしたらまずいから(日本人は)入れてあげませんと言っていましたね。そういうことは、これをちゃんとしてくれれば、言う必要はないので言いませんけどねと。だけどしてくれないと、やっぱりそれは困りますよということは逆に事業者に言える訳です。そういうことについて、しないと言ってる事業者はいません。全部に聞いていないけど、事業者募集のときに、それは条件にしていくということになります。

    産経新聞 こういうものを条件にしてですね。

    知事 別に新しいことをしているわけではなくて、もともとの現金を持ってきた、これは国が決めた規制ですね。マイナンバーカードで本人確認は必ずできる。入場料とか入場制限とかがかかっていて、家族からも止められる。この規制のもとに、後は抜けている要素はどこかというと、そこしかないと思います。

    産経新聞 ここに示されたものもかなり突っ込みどころがないと思いますけれども、それでもやっぱりですね、和歌山市長選挙なんかでは現職の対抗馬は、IRを争点にするということを言っていたりするんですが、いくらやっても反対する人がどうしても出てくるので、そういう人たちに対しては、もう仕方がないというふうに考えるのか。

    知事 それはまた例によって、歴史に残るんですよ。それは歴史に判断してもらわないといけないんで、仮にそういう人が勝って止めると言ったら、先ほど言ったみたいに、和歌山県が、あるいは和歌山市が得られたであろう富は全部なくなるんです。そのチャンスをもう放棄したいという人は、それは歴史に責任を持ってもらわないといけないということですね。儲かるからといって、みんなが不幸になるようなことをしては絶対にいけない。だけど、不幸になる可能性がほとんどゼロであれば、それは儲かる方を選んだ方がいいに決まっているということに、論理的にはなりますね。だけど、意地を張って何か言う人もいるよね。

    産経新聞 実施法案ですが、連休前に閣議決定され、これから国会で審議されてくると思うんですけれども、ようやく今日から国会は正常化するぐらいで非常に審議が遅れているという中で、この状況に対して、知事はどういうふうに考えていますか。

    知事 それはもう国のことなんでね。この問題で何かもめてるというより、不正全体にもめているんで、それはもう何とも言いにくいですね。いろんな話が遅れれば遅れるほど、平行移動して遅れていくわけですよ。我々の準備にはそんなに問題はない。今でもできるわけですから、遅れても別に構わないし、早くても構わないということになります。だけど、日本の経済とか考えたら、これはやっぱりチャンスが後送りになったら損するけどなあというふうに思いますけどね。

    産経新聞 知事は全く答える立場じゃないかと思いますけれども、審議が遅れれば、隣の大阪は万博とセットでしようとしていましたから、大阪にはかなり影響が大きいと思いますが、その辺りはどうでしょうか。

    知事 あの辺の計算が、僕はあんまりよく理解できないんですよ。だから大阪についてはコメントしません。

    読売新聞 IRについて、何点か伺えたらと思います。まず今回の基本構想なんですけれども、ちょっと不勉強で恐縮なんですが、7ページ以降のコンセプトというようなホテルとかアリーナ施設というのは、去年から説明会等で配られた資料にもこういったものは掲載されていたと思います。その中で今回新しく基本構想に盛り込んだという部分は、どのあたりかというところを教えてください。

    知事 これは、1番大事なところは、計算結果を出しましたということですね。もう1つの大きなところは、依存症対策を概念図ですが、フルスペックで説明をしましたということですかね。後は今まで言っていたことでしょ。

    読売新聞 28と29ページに経済効果等が出ていると思うんですけれども、ここを見るとカジノ施設入場者数、括弧日本人というふうに書いてあると思います。この試算というのは、日本人の入場も認めた上での試算というふうに考えてよろしいんでしょうか。

    知事 仮定を置いて、そのとおりです。だから、こんなのがちゃんと出来たら、日本人を入れても別にいいんじゃないのということを言っているでしょ。それが出来たとしたという仮定で日本人は入ることになるから、そうしたら日本人でこうなりますよということになりますね。

    読売新聞 ということは、今回の試算というのは、この中で示されているような県独自のレギュレーション(規制)というか、IRカードとか予防教育、ドレスコード、ギャンブラー対応というようなところを行った上で、こういうふうな数字であると考えてよろしいでしょうか。

    知事 もちろんそうです。なんで29ページに日本人と書いてあるかというと、実は外国人は入るときタダなんですよ。ご存じだと思いますけど。だから日本人の入場者がいくらとこういうふうに計算をせざるを得ないんですね。

    読売新聞 ここに経済波及効果が3,000億円と書いてあって、下にカジノの売上高1,401億円と書いてあります。この経済波及効果というのは、IRの中のノンゲーミングの施設・ホテルとか、そういったものの売り上げも含めてということなのか、県内全域に二次的に、県内に人が来ることによっての観光面での効果だったりとか、どこまでの経済効果を取り込んでいるようなものになるんでしょう。

    知事 こういうのは、直接的経済効果を書くんですね。それを基にしてどこまで波及するかということを考えるわけですが、産業連関分析みたいなこと言うとうるさいから日本語的に言うと、例えば、観光客が和歌山市内に行って買い物とかいろいろするでしょう。でも(和歌山市内ではない)別のホテルに泊まるかもしれませんよね。そういうようなのをベースにして、計算をしたということですね。

    読売新聞 ちょっとこちらも不勉強で恐縮なんですけれども、33ページに出てるような独自の規制というのは、以前はその実施法案の中で県独自のレギュレーションが認められるのかどうかという論点があったと思うんですけれども、そこはもうこういった規制であればもう出来るということでよろしいんでしょうか。

    知事 確認しています。確認しているというのは、例えば、本件についてずっと議論していた立法に携わる役人さんと、その役人さんと一緒にですね、その役人さん以上に推進してきた議連の方々、その幹部の方々なんかに確認しています。もう1つ、なぜ確認が可能であるかと言うと、これ規制じゃないんですよね。要するにただの運用なんです。だから、規制はやっぱり国がお決めになる話。別に業者さんが嫌がるような話ではないはずなんですよね。だから、嫌がるようなことを無理矢理させるというのは、これは規制なんですけど、業者さんと一緒に運用でしていくというのはただの工夫なんで、その工夫によって結果的には最後に残った破産リスクも全部なくなるなあというのが論理的な話。

    読売新聞 その上で基本構想と銘打ったものに日本人も一定の運用、厳しい運用を取り入れた上で認めるということが書いてあって、33ページには独自の規制ということでこういう運用も書いてあるということは、もう外国人専用という方針はもうそこはちょっと一旦撤回して、この基本構想に則ってするという理解でよろしいんでしょうか。

    知事 正確に言うと、これが全部出来ましたら撤回しますと言ってる。さっきも言ったでしょ。国の方は法律が出来てるわけだから、全部出来ると思うけども。(資料P33の)上の方の工夫というのを仮にですよ、そんなことはないと思うけど、誰もそんなのは嫌だ、面倒くさいとか何とか言ってしなかったら、そしたらそうかと最後のリスクがちょっと残っているから外国人だけにするぞと言うわけです。

    読売新聞 この基本構想にそのオペレーターさんが従ってくれるような状況なのであれば外国人専用という方針は取らないと。

    知事 そういうことです。取る必要はないと言った方がいいでしょうね。

    読売新聞 その中でも和歌山市の尾花市長さんは、やっぱり外国人専用じゃないとということで、結構頑固な感じで言ってらっしゃると思うんですけれども、その辺りの市との兼ね合いについてはどういうふうに折り合いをつけていかれようということでしょうか。

    知事 市は、やっぱりできれば県が上手いことしてもらって、それで儲かるような種をたくさん連れてきてくれたらいいと思うのが当たり前ですね。それと同時に市民が泣くようなことになったら困る。それは考えないといけない。だから、尾花さんが考えるのは、別に不当なことではない。こういうことを全部考えないといけなくて、業者を引っ張ってこないといけないのは全部県の仕事なんです。市役所はそんなばかなことをするなとか、そういうことで同意権を持っているんだけど、自分で考えることは多分出来ない。多分その能力はない。したがって尾花さんとしては、やっぱりちゃんとしてくれるかなあと心配だから、そんなに簡単に旗を降ろせませんよというのは正しいんじゃないかと思います。最終的には2年後にこういうの全部仕上げて、これでいいでしょと言って、それでもノーと言ったらそれは歴史に残るよね。イエスと言ったら歴史に残るしね。そういうことですよ。

    読売新聞 そうですね。先程ご説明いただいたRFI(Request For Information)のことなんですけれども、RFIはちょっと我々の手元には資料がちょっと配布がなくて。先程5月末からということをおっしゃっていましたが、募集期間というのは5月末から8月末にかけてということでよろしいでしょうか。

    知事 今日でもいいのになあ。きれいな紙もないので5月下旬から始めますということで、今のところはしておいてください。でもやりますからね。

    読売新聞 あとちょっと細かい話なんですが、19ページのところに交通アクセスの構築が必要だという記述があります。ストレスフリーで移動できる交通アクセスの構築と19ページの左下のところです。この交通網の整備については、和歌山市は議会の答弁で、市独自に何か費用負担をすることは考えていないという部分があったように記憶しているんですけれども、県としては、事業者さんにこういう整備の費用を持ってもらうのか、あるいはある程度県もお金を出すのか、その辺りはどのように考えておられますか。

    知事 分かりません。市役所はどういう状況でそういうことを言ったのかよく分かりませんが、すべてこんな話は儲かる人は勝手にするんですね。だから、例えば、駅からの交通アクセスをもっと強化しましょうというふうに思ったときに、こういうお客さんがたくさん来そうだから、それなら走らせた方がいいというふうに思ったら、こんなもの1銭もお金はかからなくて、勝手に街の業者が走らせますよね。だから、そういうことをちゃんとするかと言って考え、そんなことは嫌だと言ったら別の業者さんを呼んでくるとか、そういうことをいろいろ考えるのが賢い人の考え方ですよね。なんでも被害者意識みたいになって物事を考えてはいけないんですよ。(和歌山市は)どんな状況で言われたのかよく分かりませんが、その被害者意識にとらわれる必要はなくて、こんなもの被害者であるとすればもう止めたらいいんだ。そうでしょ。そういうことです。

    読売新聞 あと今後のオペレーターさんとの交渉なんですけれども、先日も伺ったんですが、基本的にはこういった今回掲げられたような独自の運用をすることによって、依存症とか破産リスクは防げるということで、日本人も入れるというような方向で誘致活動をしていかれるんでしょうか。

    知事 こういうことはちゃんとしてくれれば、今まで絶対に入れないと言ってたけど、あれは(外国人専用のカジノにするということは)止めますからねということです。

    読売新聞 改めてになるんですが、もうすぐJGC(ジャパン・ゲーミング・コングレス)もあります。そこでの意気込みというか、どういうふうなプレゼンテーションをされようかという思いを教えてください。

    知事 こういうことを改めてちゃんと皆さんにお示しをして、「皆さん、和歌山ですることを真剣に検討してくださいね」ということを言うしかありませんね。

    NHK 結構今お話いただいたのであれなんですけれども、県独自の規制のところでちょっと細かいんですが、このIRカードというのはICカードみたいなものでいいと思うんですけど、この使える額の上限を設定というのは、それぞれの職業とかに応じてとか貯金に応じてとか、そういうことになってくるのでしょうか。

    知事 細かいこというと、プライバシーの問題があるのでそんなにぎりぎりは決められません。だから、一律に決めることは出来ないと思います。だけど、例えば、ちょっと切羽詰まったような感じで、ボロボロのお洋服を着て、この中に札束が500万円ありますとか何か言われたら、ちょっとこの人は危ないなと思うでしょ。そういう時は、「お客様、今日は100万円までにしませんか」というようなこと言って、100万円のカードを発行したらいい。

    NHK その時に応じてみたいな。

    知事 そうですね。

    NHK あと依存症対策専門員というのは。

    知事 これは業者さんがものすごいノウハウがあるんです。ここのところはプラスアルファみたいな話なんですが、これはちょっとおかしいなと思うような方は、もしもしと言ってご注意を申し上げる。そういうことをしていかないと評判が悪くなるんですよ。ビジネスというのは、永続的にしないといけないからね。だから、あそこに行ったら破産したと誰かに言いふらされたら、次から来る人がそれだけ減りますよね。だから、みんなが幸せにというか、ちくしょう負けたと言って帰る人もいるかもしれないけど、その生活が破綻するようなことにならないような形でお帰りいただかないと後々ものすごく困る。そういうことを和歌山県ほど考えていなくても、彼ら彼らなりにいろいろ教育とかこういう人の見分け方とか、そういうことのノウハウは各社なりに積み重ねているわけです。そういうことも利用させてもらいますよということです。

    NHK これは業者側がすることですか。

    知事 業者側がするということを我々が約束させることですね。

    NHK ありがとうございます。最後に、先程イベントに対する抱負みたいなのがありましたが、今回この基本方針が出来上がったことについて、県民の方にもあわせてお聞かせいただければ。

    知事 今まで法案が出来ていなかったんで、その法案の中身によって我々がしないといけないことは変わってくるでしょ。だから、ずっと勉強していたけどなかなか本格的にこの全貌を明らかにして、PRするということは出来なかったわけです。しかし、それが出来るようになったんで、これからはこれを前提にして、和歌山のために我々は一所懸命に取り組んでいるんだということをご理解いただいたら、皆すっきりするんじゃないかと思いますけどね。

    NHK 当然、和歌山のために行ってる事業ということですよね。

    知事 当たり前ですよね。

    産経新聞 ちょっと確認なんですが、国の実施法案に盛り込まれた規制だけでもかなり評価されていたと思うんですけれども、今の読売新聞社さんの質問でいくと、この県の独自の規制がさらに上乗せされなければ日本人の入場は認めないということになるんですか。

    知事 これは規制と違うのね。工夫をみんなが拒否したら、そんなこと出来ませんよと言われたら出来る人を選びます。出来る人がゼロだったら止めます。止めますというか認めません。認めないともう嫌だって言うでしょうね。あるいは国が認めてくれないでしょうね。だから無くなるということでしょうね。そんなことは確率をいえばゼロに近いと思いますが、論理的には残っているんでだから、今のポジションは保留していますよということです。

    読売新聞 話題が変わってあれなんですけれども、先般、和歌山市北部の和泉山脈の方にある滝畑地区の産廃処分場を事業者であるフォーシーズン・ ファクトリーが県に対して、林地開発許可の申請を出しました。これは県の内規では、地元同意ということで要求していたと思いますし、仁坂知事も以前は、住民が反対している限りは許可することはありませんとおっしゃっていたと思います。この申請が出された現段階においての知事のこの産廃処分場への考え方を教えてください。

    知事 まず業者さんからの取材ばかりして、そのうちトントンと認可されるであろうと書いた某新聞の見識は、極めて疑わしいというふうに思います。「以上です」と言ったら困るでしょ。困るからもうちょっとサービスすると考え方は全く変わっておりません。某新聞に、うちの職員その他みんな怒り狂っています。もともとちゃんと同意がないから駄目ですよと言って突き返しているような話ですからね。それを強引なことをしておいて、そのうちオッケーになるはずでありますと言っているのをそのまま書いてしまったのは、どういう政治的意図があるんでしょうかということでございます。
    市役所だって怒っていると思いますよ。市役所だってちゃんと安全審査をしないといけないでしょう。安全審査は我々みたいに住民同意という部分はないけれども、安全審査で何であれがいいということに勝手になるんですかね、トントンと。ということを業者さんの言うことを多分真に受けてであろうが、ホイホイと紙面に載せて和歌山県民を惑わす某新聞に対しては厳重に抗議したい。

    読売新聞 また話題が変わって、国民民主党が出来たことについて、知事は希望の党からの推薦も受けているんですけれども、その党が出来たことについてちょっとご意見を伺いたい。

    知事 そう言えばそうですね。そう言えばそうなんで、どうなるんだろうとそっちの方はまず思います。これは関係者の方に確かめてみます。今までは推薦しますよと、例えば、希望の党なんかから言われているんだけど、だけど無くなりましたよねと言って、その後どうなるんでしょうかと、もう1回(推薦を)するんでしょうかとか、いろいろ自分のことについてはそういうことがございます。それから自分のこと以外について、やっぱり立派な党として成長していただいたらいいんじゃないでしょうか。志を一つにするような方がいろいろ考えられたんでしょうから、党が出来ればそれですべて解決というわけじゃなくて、これからどんなふうにして行動していって、国民にアピールしていくかということが問われているんじゃないかと思います。期待はしています。

    読売新聞 希望の党が出来るときは、あんまり生き残りのことばっかり考えてほしくないというような話をされていたと思うんですが、今回はまた違う期待はお持ちですか。

    知事 ですから同じですよ。前の時は明らかにそのためにバタバタしていた感じがあったから言っているわけです。今回はじっくり時間があったわけでしょ。だから、そういうことももちろんあるんでしょうが、今申し上げたように生き残りのためにだけしていたら国民にアピールしないよね。だから、今後、どんなふうな党として行動していくのかということが多分問われてくる。今、平時ですからね。そういうことで頑張ってもらいたいということです。もちろんその後ろには、生き残りばかり考えいたらあかんよというのはもちろんあります。

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