ようこそ知事室へ 知事記者会見 平成30年4月24日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

平成30年4月24日 知事記者会見

平成30年4月24日 記者会見室

和歌山県観光振興実施行動計画を策定しました
~観光振興アクションプログラム2018~ 資料1(PDF形式 7,461キロバイト)

まず、非常に大部な、こんなに厚い「和歌山県観光振興実施行動計画」を発表させてもらいます。これは副タイトルに「観光振興アクションプログラム2018」と書いてありますが、これを私が就任してからずっと毎年作っておりますが、途中で和歌山県観光立県推進条例というのが出来て、年次報告をしてくださいということで議会に言うことになりました。そこで今年こういうことをするぞという我々のプログラムだけじゃなくて、実施した内容についても実績という形で報告をしてということになっています。ただ、一部の県民の方々とか我々自身が、このアクションプログラムのやり方に慣れているので、実績のところもあわせて同じような体裁で、同じような分類で発表するということにいたしました。そういうことで、今日発表させていただきますが、中身についてはあまりにも厚いので、本文をぺらぺらめくっていただくだけでも大変なんで、お手元に概要を作りました。今日は時間の関係もありますからごく簡単にご説明しますので、中身はなかなか充実していますから、皆さん後でご覧になって興味のあるところについては、観光振興課長が丸暗記しているぐらいに知っていますので、詳しくは聞いてください。私のところへ聞いていただいても結構です。

それで1枚紙と5枚紙ぐらいの概要を作りましたが、1枚紙でご説明したいと思います。まず、現状と方向性のところは、1枚紙に関する限りはふわっと書いてあるんで、そういうことですということなんですが、30年度の取組のところで特に申し上げておきたいのは、世界遺産地域の魅力をさらに向上させるために努力をしましょうということであります。これは世界遺産については、確か2004年に登録がされました。さらに2016年に追加登録がなされまして、北郡越(ほくそぎごえ)とかそういうところが幾つか加わっています。その加わったところを重点にいろいろ欠けてる所を整備しておこうというところもあります。1つは、大辺路。これは別にたくさん加わったわけでもないんですが、大辺路ルートは中辺路に比べるとちょっとトイレの整備なんかが遅れているので、途中でちゃんとトイレができるようにしておこうというようなことを、一例として挙げるとそういうことでございまして、そういうブラッシュアップをしようということであります。

もう1つは、2004年に世界遺産になったときに、特に熊野古道沿いでは多くの語り部が出来て、語り部のグループが出来たということで和歌山県もそれを大いに振興しました。大体1万人ぐらいだと思いますが、一緒に観光客と歩いて解説をするという人達がたくさん出て、それは非常に良いことだというふうに思って、この人たちを中心にしてジオガイドが実は次に出来ているんですが、時間が経ちますとだんだん高齢化するわけです。その語り部というと、昔、テレビにたくさん出ていたのは坂本さんという方で、もう素晴らしい方で表彰もしているんですけど、やっぱりだいぶお歳になって、最近はあんまり活躍されていないですね。そのような状勢のもとに、若い世代にもう1回勉強をしてもらって、また語り部で活躍してもらうという必要があると思います。若い世代といっても別に20代である必要はないんで、例えばこの間までフルタイムで働いていて退職した人とか、そういう人たちがもう1回勉強すれば大変楽しくて生きがいもあるんで、そういう方々を養成していこうというようなことも今年はちょっと重点で考えています。

その次に出ているのは、「水の国、わかやま。」、サイクリング「WAKAYAMA800」、「わかやま歴史物語」。昨年度、一生懸命開拓を始めたこの3つの重点について、さらにブラッシュアップをして頑張っていくぞというようなことで、具体的には本文にいろいろ書いてあります。それから外国人観光客の誘客に向けた取組でありますけれども、最近、従来から来てくださっていたところに加えて、もっと和歌山に来てくださりそうな、そういう地域がいっぱいあるなあということを発見しておりますので、新たなターゲット国、地域への展開ということで、特に人口の多いところ、それから中産階級以上の方々が結構いるところ。ロシア、ブラジル、アルゼンチンは人口が多いですよね。それから中国の地方都市。昔、中国は発展なんかがものすごく偏在化していましたね。北京、上海、広州、深圳(しんせん)。それから山東省と仲が良いから済南、青島、まあこういうことなんですけれども、各地域に各省というのがあって、この省の省都なんていうのは何百万人という人が住んでるんですよ。そこの地域の発展というのは著しいものがあるし、そこに膨大な量の中産階級も生まれていますね。したがって、そういう方に対して「日本においで」というキャンペーンを張るということは大事なことではないかということでありますので、それをしていこうと。「日本においで」って言うと、だいたいは「和歌山だけおいで」というのはなかなか難しいんですね。東京や大阪、京都にまず行きたがるんですよ。「日本に行った」と言ったら、まず東京に行きたがったりするんで、これは仕方がないなあということなんですが、その次に彼らはどうするかというと、「お前は東京だけか」、「俺はね」というような話に必ずなるんですね。したがって、2回目、3回目の方々なんかを和歌山に来ていただくというのがものすごいチャンスなんで、今、観光交流課の諸君なんかが世界中を飛び回り始めています。後でご説明しますが、私もちょっとその方向で、このあいだ1週間ばかり韓国・中国に行ってきました。 それから夜の楽しみ方をいうと、最近セクハラ騒動があって何か変に誤解される恐れがあるんですが全然違いまして、和歌山県の観光モデルというのは、温泉など観光地においては1泊2食付きで抱え込むというモデルが多かったですね。一方、和歌山市なんかはちょっと街の中が衰退していて、昔は主として市民、県民が行ったんですが、盛り場が大変栄えていたんですけど、それがちょっとさびれていますね。そういう意味では、夜はどこ行ったらいいんだというようなところがないので、そういうところに観光客に行っていただいたら喜んでいただけるんじゃないかというところを、やっぱり作ったり意識して整備したりPRしたり、そういうことをしないといけないので、それをしていこうではないかというのが今年の目標の1つでもあります。

それから最後の新たなテーマと観光人材の育成の取組でありますが、医療観光をどういうふうに取り扱うかということについて、観光、福祉医療の産業の方々と一緒にこれから考えていきますということで、みんなで議論をしようということでございます。観光のことばっかり考えている人は、それは大チャンスだというふうになるんですが、特に腕のいいお医者さんが観光客用に行ってしまったら、一般の人たちを守る医療はどうなるんだというような議論もないことはないんですね。だからその辺の実相をちゃんと議論をして、それでしていこうではないかというようなことでございます。そういうようなことで、「観光振興アクションプログラム2018」を策定いたしました。

株式会社subLime(サブライム)がWEBを活用した事業を展開するため白浜町へ進出します 資料2(PDF形式 301キロバイト)

次に、株式会社 subLime(サブライム)であります。サブライムがWEBを活用した事業を白浜の新しいサテライトオフィスに作ってもらうということになりました。このサブライムというのは、実はみなべ町出身の花光雅丸(はなみつまさまろ)さんが社長なんですが、全国で非常に大きな事業を展開していて、全体としては700名ぐらいの従業員が、売り上げでは56億円ぐらいあるという大きな会社です。実は上の方に書いてありますが、私は、「あ、あれか」と思ったのは「北の家族」ですね。個人的に言えば。ホッケなどを食べに行きましたが、そういうようなお店をチェーンで幾つかシリーズで持っておられるところなんです。そこが大体予約とかPRとか、そういうことはWEBでするというところが大きくなっておりますけれども、その事業を白浜を中心にしていこうじゃないかということで、ここに進出してくれるということになりました。大変ありがたいことだと思います。調印式は4月27日、今週の金曜日の15時から知事室で進出協定を結びますということであります。

スタートアップ創出支援チームとのマッチングイベントを実施します
~創業・第二創業を目指す方をハンズオン支援~ 資料3(PDF形式 3,780キロバイト)

その次は、スタートアップ創出支援チームのマッチングイベントを実施します。今年で3回目ですかね。これは新しい人もいらっしゃるんで言いますと、アクセラレーション(加速)という一般名詞で言われているようなことでして、もちろん都道府県でしているのは初めてなんですが、創業するときに参入障壁は結構高いんで、良いアイデアとか技術とかあっても、なかなかそれにパッと出資してくれる人とか、技術以外のもの、あるいは革新的なもの以外の周辺的なノウハウを提供してくれる人がいないと、なかなか経営としては成り立たないというのが今の世の中なんですね。そこで例えば、アメリカとか、あるいはイスラエルとかいうのは間接金融でそんなことをしているのはちょっと難しいので、したがって、いきなり出資者になって、パッとそこへ出資して乗り込んでいって一緒に経営をして、それで成功したらIPO(新規公開株)をして、出資金を回収して、儲けもあげるというようなビジネスモデルがものすごく圧倒的に盛んなんですね。それがアメリカやイスラエルなんかの創業になっているわけです。日本は、基本的には銀行の支店長なんかがそういうことを、街のこれから伸びようとするような中小企業なんかにしてくださったというのが日本の歴史でしたけど、なかなかそんな根性のある人はいませんよね。経営も結構厳しいから金融界はね。ですから新しいスタイルのものを和歌山で始めようじゃないかということで一昨年から始めました。そこにありますように、えーっと思うような企業が和歌山に来てくれて、そこで審査をするということになります。審査というかオーディションですね。我こそはと思うような人は、そこへ行って自分のプレゼンをする。そして、これはものになるなあと思ったらそこから交渉が始まって、めでたく大きな事業ができればいいと、こういうことであります。6月28日まで我こそはというような人を受け付けます。そこからいろいろと指導をしたりいたしまして、8月下旬のマッチングイベント(プレゼンテーション)を迎える。これが花形というかクライマックスですね。そこで選ばれたら、その後、ハンズオン支援が始まっていくということになっています。皆さんが紙面を全部割いて宣伝してくれるといいんですけど、そうもいかないと思うので、できるだけあっちこっちでPRをしないといけないということで、6月3日に和歌山市で、6月17日に田辺市で創業セミナーをして、ちょっと関心のある人にそういう手もあったかというようなことを分かってもらえばよろしいということです。この創業セミナー的なことは既に昨年からしておりまして、むしろ県外で和歌山で事業をしてくれたらこういう良い面もありますよということを、東京とか大阪でしているということであります。ぜひ良い創業ができたらいいなあと思うんですが、過去の事例について言えば、今ちょっと機が熟してきておりまして、ひょっとしたらかなり大きなものになっていくんじゃないというのは幾つかあります。

知事の韓国・中国訪問結果 資料4(PDF形式 942キロバイト)

その次は、韓国・中国の訪問をしてきました。いちいちご説明はしませんが、なかなか分かりやすくまとまってると思いますので、こんなことをしてきたのかというふうに見ていただいたらよろしいかと思います。個別のご質問があったらいつでも、別に今でなくてもいいですからお受けいたします。一言で言いますと、何をしてきたかというと、観光客の誘致に行ったわけです。一部、和歌山県に対して非常に愛情を持ってくれていて、それで、(達城(たるそん))韓日友好会館を運営している大邱(てぐ)の郊外にあるウロクリというところの方々にお会いしてきました。そこは一部なんですが申し上げておきますと、一説によると、雑賀孫一の子供の雑賀孫一郎が朝鮮に渡って、豊臣秀吉の戦には義はないということで、韓国側に朝鮮側に寝返って鉄砲を教えて、その後、朝鮮の救国の士になったというような話があるんですね。その人は、その後、韓国の武将として活躍をいたします。そして引退をして、青少年の育成に努めたということになっておりまして、今でも子孫が7千人いるそうです。その人たちは、あんまり和歌山と決めているわけじゃないんですが、日本人の子孫ですと言って、その先祖を誇りにしているわけです。しょっちゅう和歌山へ来てくれるので、ちょっとお返しに行かないとということで、この間行ってまいりました。

他は、観光の誘客ですね。そのためにお世話になったところへお礼に行ったり、あるいは会社に行ったりするとともに、各地で観光セミナーをやりました。釜山と光州とソウル、北京、済南に行ってまいりました。それで普通の和歌山の魅力というのがあるんですけれども、韓国も中国も共通に自分だけの訪日と、それから何回目からの訪日というところにターゲットを当てて「あんた方、もう東京や大阪飽きたでしょ」と、「仲間の方々もみんな言っているでしょ」と、「次は自分だけの訪日プランを作らないといけませんね。そのためにはこんな良いところありますよ」と。こういうことであります。併せて韓国については、3つターゲットがあると思っていまして、1つは、旧正月を中心とするゴルフ。2番目はサイクリング。3番目は登山。登山って和歌山というように思われるかもしれませんが、韓国の登山という言葉はハイキングというようなことなんで、「熊野古道なんかは登山として歩いたらすごいんじゃないの」なんていうようなことを言ってまいりました。中国は、ゴルフ・サイクリング・登山というのはちょっと違うんですけど、温泉とか食事とかがやっぱり売りではないかと、そんなふうに思います。

シンポジウム「未来を創る交通インフラ」を開催します
~国土の強靱化と紀淡海峡ルート・四国新幹線を考える~ 資料5(PDF形式 83キロバイト)

その次に話題事項ですが、四国新幹線。これを紀淡海峡ルートを通して関空通って新大阪まで行かそう。併せて、その上か下に道路が付いているので、それを京奈和と繋げると第二国土軸が完成するというのが、究極の和歌山県の持っている夢なんですね。このために少しずつ世の醸成をしていこうじゃないか、働きかけをしていこうじゃないかということで、なかなか大変なのは分かっているんですが、盟友の徳島県と組んで、それで、徳島県ほどではありませんが、大阪府とか兵庫県とか愛媛県とか、そういうところと一緒に、実はサークルを作って運動をしているんですが、今年のシンポジウムは和歌山市で開催したいと思っております。東京都、大阪府、徳島県、堺市、和歌山県とこんな感じでずっと開催してきました。それで、新幹線のオピニオンリーダーの筆頭みたいな藤井聡さんに来ていただくとともに、堺市が大変熱心なんで、さっき言いましたような意味では盟友は、今や飯泉徳島県知事と竹山堺市長かもしれませんね。この辺の人たちが和歌山に来られて議論をするということでございます。日時は5月18日13時30分から16時まで、和歌山県民文化会館の小ホールで行いますので、皆さんぜひ取材に来てください。

「和歌山県自殺対策計画」を策定しました 資料6(PDF形式 1,216キロバイト)

それから、これももう発表しておりまして、皆さんの紙面を飾っておりますが、和歌山県自殺対策計画を策定いたしました。概要版だけを付けておりますけども、和歌山県はちょっと自殺者が多い県なんですね。人口的にいっても結構多い県なんで、これはいけないということでありまして、全国的には実は自殺者はちょっと減っているんですが、和歌山県はあんまり減っていないんですよね。そういう意味では本格的に自殺対策をしようじゃないか。特に思い止まらせる必要もあるというので、ゲートキーパーというんですかね、そういう人をたくさん養成してご尽力いただこうじゃないか、なんてことを中心にして取り組んでおります。

以上であります。

記者発表資料

  • 資料1(PDF形式 7,461キロバイト)
  • 資料2(PDF形式 301キロバイト)
  • 資料3(PDF形式 3,780キロバイト)
  • 資料4(PDF形式 942キロバイト)
  • 資料5(PDF形式 83キロバイト)
  • 資料6(PDF形式 1,216キロバイト)

    Q&A

    産経新聞 中国・韓国訪問の成果についてお伺いしたいんですけれども、今日いただいた冊子にもあるんですが、中国と韓国が和歌山県の外国人の訪問、東アジアが特に中心で、中国、韓国も平成29年は過去最多になっているということだと思うんですが、これが1番ピークになっているというふうに感じられていらっしゃるのか、今回の訪問を通じてさらに呼び込む余地があると考えられたのか、その辺りご所見を伺えますか。

    知事 当然、後者ですね。まず韓国については、実は和歌山県の韓国人の訪問者は相対的に少ないんですよ。実は韓国は今、大日本ブームなんですね。だけど和歌山県からいうと、まだ中国、香港、台湾のビッグ3に比べると、まだちょっと下にいるんですね。そんなはずはないので、韓国の人が次に行くべきはこれは和歌山県じゃないかというふうに思うので、これはこの際ガンガンPRだということでしております。行った先、例えばチャーター便を出してくれたジョイツアーとか、大変大きな観光業者であるハナツアーとか、そういうところなんかも、これはまず第一に日本全体に対して誘客をして送り込むということが、かなりいけるとみんな思っているし、その中でも和歌山県はいいですね、というような魅力を大変感じてくれているんで、そういう意味ではこれ爆発的に増えるんじゃないか、あるいは増やすべきだというふうに思っています。
    それから中国に関しては、実は香港を抜いて1位になったわけですね。そういう意味では順調に伸びているかと一見思ったら、去年、中国がちょっと減ったわけです。なんで減ったのかというと、団体の中国の観光客が、和歌山市に来ていたのがちょっと減った。なんで減ったのかというと、大阪にホテルが出来たので減った。逆にいうと、それは増えていたのはいささかあまり頼りにならない理由で増えていたんですよね。「これは危ないよ」とずっと僕は言っていたんですが、ついにそれが顕在化した。次はどうしたらいいかというと、実はその一方で個人客なんてのは中国も増えている。それから中国もものすごい勢いで中産階級、あるいは所得の高い人の層が増えている。しからば、なんかドンッといって身の回り品を買いあさって、ドバッと帰るというよりも、じっくり楽しんで日本を味わおうという人たちが、他の国と同じように増えてくるはずなんですね。しかもそれは北京、上海というようなところだけじゃなくて、中国全土に増えてくるはずなんです。中国まだ少しは寒村みたいなところもありますからね。そういうところの人に日本に来ますかといっても到底来れない。だけど省の中の主要都市ぐらいになると、「もうこれ絶対来るな」と思うような人が、町にうじゃうじゃ溢れていますよ。みんな若いしね。そういうような人に大いに来てもらったらいいんじゃないかということで、大変期待をしているわけです。そうしたら中国の方でセミナーなんかをしますと、韓国もそうですけど、若い観光業者の方、あるいは観光会社の社員の人がうじゃうじゃ集まってきて、大変熱心に聞いてくれて、自分たちがこの中でどのように商機をつかんでいくかということについて、ものすごく熱心でした。だから、ものすごく期待しています。和歌山の観光業者の方も何人かついて行かれたんですが、ついて行ってボーッと私の後ろで見ててくれても仕方がないんで、自分でちゃんと商売してくださいということで、観光セミナーの後は、あるいは訪問の後は、ご自身のビジネスマッチングをする時間をとってもらって、そこでゴリゴリしてもらいました。そういう流れで両方ともものすごく期待しています。

    産経新聞 発表項目以外ですが、財務省事務次官のセクハラ疑惑に関連してお伺いしたいんですが、知事は女性の社会進出に昨年度から熱心に取り組まれてこられたと思うんですけれども、こういうセクハラという問題に関して、対策等を今後考えたりとかするお考えがあるのかというのと、県庁内でもセクハラで処分されたりというのが最近もちょっとあったように記憶しているんですけが、庁内でこういう対策というのを考えられたりとかすることをお考えがあるのかお伺いできますか。

    知事 セクハラは絶対にいけないので、それでセクハラをしたものは厳罰に処するというのが大事なことですよ。それほど悪いことですよということをちゃんと皆が分かってないといけないということだと思います。あれ(財務省事務次官のセクハラ疑惑)がどのぐらい真実かは分かんないけど、仮に全部真実であったとしたら、あるいはあの10分の1であったとしてもとんでもないことですよね。よくやるなあというふうに思いますよね。だから、あんなことがどこにあったって起こってはいけないと思います。そのためには実は2つしなければならないことがあるんですね。1つは、私なんかもう67歳でセクハラ談義をする雰囲気の中で過ごしてきた。だから、あの人みたいに邪(よこしま)なことをする気持ちはなくても、どこまでやったらセクハラなんだろうか、何がセクハラになるんだろうかというようなことについて、ちゃんとした知識とそれから注意、それをしないといけませんよね。もう1つは、セクハラが起こったときに、どういうふうに対応しないといけないか。テレビ朝日が発表していましたが、上司に言ったけど止めとけと言われたと。あれはいけませんよね。そういうようなことをちゃんと組織の中で自浄できるようにしておかないといけない。そのためにはルールも作らないといけない。もう1つは研修もしないといけないということでしょうね。実は和歌山県庁は、これを既に全部しているんです。研修もそういうのがあるんです。ただ、私も実はそのセクハラ研修を受けたんです。やりそうだから受けたわけじゃないですよ。セクハラ担当官だったんです。今よりもっと前にセクハラの問題が起こったときに、私は(通商産業省)生活産業局の総務課長だったんだけど、自分が研修をすると言って、それでコンサルタントみたいな人に教えてもらいました。なるほどと思うことはたくさんあった。そういうようなレベルに県庁の研修がなっているかどうかチェックすると昨日言って、今日なかなか忙しく、明日は東京、その次ぐらいから勉強します。もし(研修内容に)欠けているところがあれば、それは我々ももっと強化していかないといけないと思いますね。それからさっきセクハラも起こりましたねっていうのは、あれは県庁がちゃんと持ってる自浄作用だと思ってください。

    産経新聞 欠けてるところを見直すための担当部局はどこですか。

    知事 それはもう人事課です。

    NHK 前回の消防庁の方で、南海トラフが起こったときの確率が高いといわれていた南海トラフの東側で東海地震のようなものが起こったときに、前回までは和歌山県も含めて西側からも緊急消防隊を派遣するっていう話だったんですが、それが見直されたっていうことがありました。この件について仁坂知事はどういうふうに考えておられますか。

    知事 消防庁はさすがだなあと思いますね。つまり、形式論で仕事してないですね。どういうことかというと、今、メンション(言及)されなかったけど、南海トラフの地震が起こったとき、特に我々が言ってる東海地震が起こったときに、どのぐらいの確率で東南海・南海が起こるかとか、何日ぐらいは警戒をしないといけないかとか、あの辺の議論がワンワンなされたでしょう。だから、そういう意味であんまりはっきりしない、はっきりするわけがないんだけど、そういう確率が高いということをみんなが認識してるわけですよ。今までの消防の応援体制は、こっちからあっちへ行くとか、こっちからこっちへ行くとか、要するにいざとなったときの組み合わせを決めているだけなんですよね。だけど考えてみたら東海地震が起こったとき、あの議論で言えば、何日間かは避難し続けろとか何かいう議論だってあったわけでしょ。だから、ひょっとしたら連動してこちらにも来るかもしれないというときに、例えば東海地震で静岡県や神奈川県で大変なことになったから「和歌山県の連中、神奈川県に行きなさい」といったら、何日かしてからこっちでドカンと起こったら、それこそ助ける人がいない状態で大変なことになりますよね。だからそういうことをきめ細かく考えて、ああいうことをやる消防庁というのはすごいえらいと思いますね。それは私の評価です。

    読売テレビ 今週の金曜日に大阪で関西IRショーケースという、IRの大きなイベントがあるようなんですけれども、そこにIR業者や西日本の自治体が多数参加されるようなんですけれども、和歌山県は今回、参加されなかったんでしょうか。

    知事 これは少なくとも私は行きません。別に主催者から呼ばれているわけではないので私は行きませんが、うちの担当の諸君たちとか、そういう人はもちろん行きます。それで、もうすぐジャパン・ゲーミング・コングレス(JGC)というのが、5月になってからなんですが東京であります。その時が要するに日本におけるいちばんカジノ、ゲーミング、IR、その人たちの関心の集まるところなんで、そこにはちゃんと自分で行って、それでまたプレゼンをしてきたいと思っています。

    読売テレビ 今回のIRショーケースのイベントのリリース等を見ますと、関西と銘打っておきながら場所が夢洲にIRを実現するというのをテーマにしていまして、西日本の各地が集まってくるんですけれども、それについては和歌山県としてはどのように思っておられるか。

    知事 だから主催者の方々がそれを推進する人たちなんで。和歌山県のグループ、あるいは和歌山県のIRを推進する人たちがどっかで開催すれば、和歌山をショーケースにして行うでしょうね。それと同じですよ。それについて評価をすれば、どんどんすればいいんですよ。
    私は大阪の夢洲でIRが行われることは、推進しようとしていることは全く構わないし、和歌山に来ようという人たちに大阪でするならもうやめますかと言ったら、全部が逆の答えで、むしろあった方がいいと。わざわざ私が全員にはっきり聞いているんですから。だから大阪にあったら次に和歌山にむしろ来たいんで、全然気にしなくてもいいですよというようなことで、大阪ができるからといって和歌山はやめるということは一切いたしません。こういう感じですね。ただ大阪の人は、何かいろいろちゃんと分かっていない人もいるかもしれない。なんか発言を聞いたり、新聞紙面での発言を見ると、「あれ、これ分かってないんじゃないの」と。特に和歌山の某党の人が、大阪の邪魔になるから和歌山のIRは反対だとかなんか言ってる人がいるらしいんですが、全く分かっていないなというように思いますね。

    読売テレビ 国内で3カ所という話が既定路線になりつつあると思うんですけれども、その中で言いますと大阪は脅威ではないんでしょうか。

    知事 まず近畿地方予選をするんですよと甲子園みたいにね。春は近畿地方予選があって、その中で上に行かないと選抜に行けないでしょ。そういうふうになったら「それは困ったなあ」というふうに思うわけですよ。だけど制度がそんなになっていないから、着々といいものを、構想を作って、それで政府に認めてもらうしかないですね。もうちょっと多ければ、認められるのは当確に近かったんじゃないかと思うんだけど、今度は本当に競争しなきゃいけませんね。
    別に大阪と競争しなくてもいいんで。全体で3つに入ればいいわけですね。

    読売テレビ ということは、3カ所の中に入るという戦略は続けていくということですか。

    知事 もちろんそうですね。

    読売テレビ 大阪が選ばれた後に、次のチャンスになるべく早く滑り込むというようなことは。

    知事 全然。次のチャンスは7年後。そんな7年たったら皆さんの会社もないかもしれないぐらいですよね。世の中どんどん変わるんだから、チャンスがあったらその時点で最善を尽くすしかないと思いますね。

    読売新聞 先ほどJGC(ジャパン・ゲーミング・コングレス)、去年も尾花市長と仁坂知事はJGCに出席されて、すばらしいプレゼンテーションされていたかと思うんですけれども、今年も尾花市長と一緒にJGCでプレゼンをされるということなんでしょうか。

    知事 全然考えていませんが、たぶん私ひとりじゃないかな。というのは、法律でいうと実施主体というのは県になってますからね。だから、基本的に一緒に行ってくれても別に構わないんですが、県、つまり責任のある人が行かないとね。だから行っても行かなくてもと思いますが、県はちゃんと行かないといけませんね。そんな感じ。

    読売新聞 その中で今、全国の自治体の中ではっきりと手を挙げているというところというと、北海道の苫小牧市であるとか長崎の佐世保市、大阪府・市、和歌山県・市というところが手を挙げていると思うんですけれども、大阪が選ばれたら地理的にちょっと近い、関西のところが並存できるのかとちょっと懐疑的なことを言う人もいると思うんですけれども、上位3つに入ればそれは問題ないと。そういう中で大阪がかなりその当選が濃厚だと見る人も多いと思うんですけれども、そういう地理的な近さというちょっとデメリットかなという不利な点がある中で、どう和歌山は、仮に大阪が当選濃厚と言われている状況の中でも、どういうふうに和歌山の魅力、関西で仮に2つということでアピールするのであれば、どういうふうに大阪と差別化していかれようと思っているんでしょうか。

    知事 まずどこから物を見るかによりますね。まずさっき言いましたように、ゲーミング業者、あるいはIRを作ろうという業者の方からすると、隣にあった方がいいんですよ。だから、そっちは全然へっちゃら。むしろ大阪に作ってくださいと。大阪に本当は行きたい人が、「あっちがあいつに決まったから、和歌山でやろうかな」というような人もいるかもしれません。それからその次に、例えば政府とか読売新聞とかが、「いやそんな、3つしかないのに関西で2つはずるいやないか」というふうに思われたら困るんですよね。そういう議論が出てきたらちょっとつらいなあというふうに思うんだけど、法律にはそんなことは書いていないということで、いいものが選ばれるはずだという観点から一所懸命しないといけないということですね。それから差別化については、これは別に大阪がどうであろうともともと和歌山でしようというならば、和歌山らしい、あるいは和歌山の客観的な資源、地理的条件、そういうものを考えて観光業者は構想しますね。和歌山県もそれに近いようなことをするだろうということなんで、ずっといつも言ってるようにビジネス中心というよりも、リゾート中心、あるいは観光中心のIRになるのではないかなというふうに思いますね。

    読売新聞 先ほど政府等が関西に2つあるのはいかがという議論だったら、ちょっと厳しいというご発言もありましたけれども、近接する関西地域に有力とされる候補がある今の状況については、やっぱり不利だと思っておられるのか、それほど関係ないと思っておられるのか、いずれでしょうか。

    知事 まず法律を見る限り関係ない。それから業者さんの意向を知る限りにおいては、むしろ有利である。それから読売新聞がそんな懸念を持っているという点では、ちょっと心配である。そういうことです。みんな憶測をたくましくしないで、別に近畿予選をすると言っているわけじゃないんだから、いちばん初めに戻って何も書いていないんだから、一所懸命がんばったらいいじゃないかとこういうことですね。

    読売新聞 そういう中でJGCで近々プレゼンをされると思うんですけれども、その時に打ち出す和歌山の魅力のポイントというのはどういうところになりますか。

    知事 これは去年も全く一緒ですね。和歌山県は、めげずに頑張りますからと。それからやっぱり観光が中心になるでしょうね。なぜならば、和歌山県というのは、たぶん他のところにないようなものとしては、マリンレジャーのすでに中心なんですよね。日本でも有数のマリンレジャーの中心地ですよね。それから関空にものすごく近いでしょ。どでかい空港がある近くでないと、なかなかつらいと言われているんですよ。こういう話はね。どでかい空港か、どでかい都市の真ん中にないとつらいと言われているんですけど、そういう点ではどでかい空港は大阪より近い。それからどでかい街は大阪にある。別に業者さんが言っているんですが、「同じところへ別に行きたくはないんだ」と。いろんなところで遊びたいということなんで、大阪の方だって和歌山へ来てくれる可能性はありますよね。だからそういう意味では、どでかい京阪神とどでかい関空が近くにある和歌山のIRというのは、「なかなかいいんじゃないですか。どうですか。」と皆さんに言ってみる。和歌山県は一生懸命ずっと取り組んできましたし、これからも頑張りますよということですね。

    読売新聞 その中で依存症対策として、仁坂知事は政府の方が示された入場料であるとか入場回数制限、マイナンバーの利用といったところを一定評価されて、実施法案の中身を見ながら日本人の入場を許す方向でご発言されていたと思います。その中で先般、申請主体ではないにしろ、同意権者であるとか、いろいろカウンターパートとしてやっていかないといけない立地自治体である和歌山市の尾花市長さんは、外国人専用のカジノという方針は撤回しませんということを言われていて、日本人を入場させるというところについては、少し考え方の温度差が出てきたのかなと思うんですけれども、その辺りはどうまず受けとめておられるんでしょうか。

    知事 まず立場によるね。私が尾花市長であったら、同じこと言いますね。それで、知事の方は実施主体だから、だからいろんなことを考えて大丈夫だと思ったら最善のことをしないといけませんね。だけど市長さんの方は、自分にとって大事なことは何かというと、もちろんIRで経済が盛んになって、和歌山市が栄えるということももちろん考えないといけないけど、市民の安全性というのも考えないといけないでしょ。市民の安全性を突き詰めて考えたら、市民はゲーミングのところに参加してもらわないのが一番、100点満点のシャットアウトですよね。したがって、自分が考えていないわけだから、考える立場にもないのだから、その懸念を素直に言っておられるということじゃないかと思います。私も同じ立場だったら素直に言います。だけど県は中心になって、いろいろ細工をしながら考えないといけないわけです。そうすると、逆に言うと考える結果、「これはいけるなあ」と思ったらフレキシブルに考えた方が得かなあということもできるんですね。だけど私もずっと言っているように、依存症の問題ともう1つ、世の中は言わないんだけど破産リスク。この2つの問題については、そんなに簡単にどうでもいいですというわけにいきませんよ。だから、政府の最低限のリクワイアメント(必要条件)と、それから県と事業者で行う工夫によって、それ(依存症・破産リスクの防止策)が100点になるというふうに私たちが信じたら、それを我々も計画に乗せるし、その時点で尾花市長に説明をして、これに穴はありますかというようなことを言えばいいんですよ。それまでは、尾花市長はやっぱり心配だと言えばいいんですよ。私も心配なんだから。だけど私は自分で細工しないといけないからね。尾花市長はしないでいいもんね。その違いです。

    読売新聞 その中で、数々のオペレーターさんが来られるJGC等、大型のプレゼンテーションに県は出て行かれると思うんですけれども、その中では日本人を入れるという方向でPRをされるのか、そこはどういうふうなスタンスでされるのでしょうか。

    知事 私のPRはいつも一緒です。1番大事なことは、大事な県民、あるいは国民が依存症になったり、あるいは破産に瀕したりするようなことがあってはいけないので、それは自分はあんまり心配しないけども、徹底的にさせてもらいますよということがメインのメッセージですね。そのときに1回、去年は何を言ったかというと、「いい加減な法律でごまかされても困るので、当分はそれ(法律での依存症・破産リスク防止策)が分かるまでは、日本人は入れてあげないという前提で考えましょう」というふうに言ったわけです。今回、大分分かってきたんで、工夫の余地はあると思っているんですが、入れますなんて簡単には言いません。要するに大事なことは、入れる入れないの問題じゃなくて、依存症とか、破産リスクになる恐れが限りなくゼロに近いというようなことは、ちゃんと保障してもらいますよ。我々はそれを主張するし、業者さんもそれはテクニックも加えて、保障してもらいますよ。そうでなければ組みませんからということですよね。

    読売新聞 ということは、仮に外国人専用というのはギャンブル依存症対策の手法の1つであるから、そのリスクがないような状況が担保されるのであれば、簡単に日本人も入れるとは言わないんだけれども、リスクがないということが分かるぐらいの対策がされているのであれば、入れるということでよろしいんでしょうか。

    知事 簡単に日本人も入れる、うにゃうにゃと言ったのは、今、時制を無視して勝手に言いましたね。JGCでは簡単に入れるとは言いませんよと言ったわけです。そうですね。大事なことは、これから我々がしなければいけないのは、そういう破産リスクとか、あるいは依存症に陥ることがないようにという手立てを、ちゃんと徹底的に追求しますということが、これからの我々の追求すべき事なんですね。

    読売新聞 ということは、基本的には日本人も入れる方向では考えておられるということですか。

    知事 それは、それが100%に近いようなものが皆さんに説明ができれば、別に意味もなく、一つ覚えみたいなこと言う必要ないですね。だけども、そんなものは具体的な話で、こういうふうに支援しますからときちっと言わないとダメだから、まだまだ紆余曲折がありますよね。簡単には、ワンショットでは結論が出ません。たぶん尾花さんもそれを言っておられるんじゃないかと思います。私だって心配ですよ。ちゃんとしなければ、それは自分がする立場にあるわけですからね。「ちゃんとやりますよ」と言っているわけです。

    読売新聞 21日に白浜で地域未来牽引企業シンポジウムというのがありまして、知事はいらっしゃらなかったので(商工観光労働)部長が祝辞を代読されたと思うんですが、その基調講演に呼ばれていたのが経営共創基盤のCEOで、白浜空港の民営化の事業者として手を挙げておられると。そうしたところに県の幹部が実際に来て同席されている。私は会場で来ていた人に聞いたら、「ここに決まりってことやろう」と言ってる人たちもいて、実際その事業者との距離の取り方というのは結構難しいところもあると思うんですけど、知事、今回の対応はどういう理由からされたんでしょうか。

    知事 読売新聞も全く取材をしていないなあというふうに思いますが、それは何でしょう。皆さん分かる方はいますか。今、事実を上げられましたね。もっとすごい事実がありますけど。分かる人はいませんか。テレビ和歌山はどうですか。テレビ和歌山は、昨日ものすごい勢いで取材をしておられましたね。今言っておられることは、こんな大したことないことよりもっとすごいことをやっているじゃんと思いませんか。はい、答えを言います。実は今、お話があったのは経産省のイベントなんです。「経産省のイベントで、(株式会社経営共創基盤 代表取締役CEO)冨山さんを呼ぼうと何をしようと、和歌山県は関係ない」と言って、世耕先生が無茶苦茶怒っていました。あなたに対して、「実につまらない事を言うやつだ」と言ってプンプン怒っていました。しかし、もっとすごいことが昨日の夜にあったんです。知らないでしょう。和歌山県のイベントで、ゲストスピーカーに冨山さんを呼びました。これは経産省のイベントだ、関係ないという話では全然ありません。したがって、今、材料としてそれを言えばいいのにというふうに思ったわけです。そのときにその場でも言っておきましたけども、読売新聞とは言わなかったんですが、某新聞からこんなことを言われて、「変わった事言うヤツだな」と言って、「みんな呆れていました」と言って紹介をした上で、実は冨山さんには、「コンセッションに参加してくださいと私が頼みました」と言いました。さらにもっと言うと、今、競争相手になっているグループの中心人物である(HMIホテルグループ代表取締役社長)比良竜虎さんにも参加してくださいと私が頼みました。もっと言うと、参加してもらえなかったけれども、有力であると思われたオリックスグループの(関西エアポート株式会社 代表取締役CEO)山谷さんにも、ぜひ参加してくださいと言いました。ただし3つとも言いましたが、その他にも言ったかもしれませんが、全部に、そうは言っても参加していただいたからといってあなたに決めるわけじゃありません。デュー・プロセス(適正手続)の中で1番いいオファーをした人を決めるんですよ。そういうふうに全部に断ってあります。その上でさらにですね、私は審査の中にタッチしておりません。それから県庁の職員も準備段階その他には入っているけれども、最終的に決めるのは専門家の方にしようということで、選定委員会を作って、それも確か公表していると思います。その人たちに、これはどうだあれはどうだという話を聞いた上で、今、2社が残っていますけど、そのオファーをどんどん出して、よりよい方を決めるということになるんで、私は一切関知しません。以上です。

    読売新聞 関知はされないということなんですが、先ほど教えていただいた県の催しで呼ばれた。そうした事実があると審査する側にとって、県はその業者を押しているのかというふうに、そういうメッセージが届いてしまうんじゃないかという懸念があると思うんです。

    知事 それはあなたがそうおっしゃってるだけではないでしょうか。和歌山県は全部オープンですから。冨山さんというのは、経営共創基盤で自分で商売もやっておられるわけですけれども、中小企業の振興策についてのものすごいオピニオンリーダーでもあるし、それからもっと言えば、私が今、現状のエコノミストで知っている限りにおいて、1番まともな経済の再建についての意見を提言している人だと思いますね。そういう人に昨日は、「AI時代に中小企業はどうやって生き残るか」ということについて、お話しをしてもらったわけです。そういうことをしてもらうときに、最高の人を選ぶには何ら問題はない。問題があるとすれば、それはちょっと邪(よこしま)なことしか考えない人ではないかというふうに私は思います。ちょっと懸念があるので、忖度うにゃうにゃと今おっしゃいましたね。忖度、懸念があるんじゃないのと言っておられましたから、それも「デュー・プロセスをちゃんと引いてもらいます。あなた落ちるかもしれませんとちゃんと言ってありますからね」と言ってですね、ちょっと懸念に応えてきました。以上です。

    読売新聞 話が違っていたんですけど、結局、知事が何かしているんじゃないかとか、デュー・プロセスに問題があるんじゃないかというのではなくて、それをまた周りから見たら、何か動いてるんじゃないかと思われかねないような行動をとること自体がいかがなものかと私は言ってるんですけれども。

    知事 そうしたら、県に関係のある人と私はしゃべってはいけないんですか。それとも立派な人でも、講師とかそういうところに呼んではいけないんですか。県庁の世界、あるいは国の世界、ありとあらゆる関係があるんですよ。ありとあらゆる関係があるんだけど、この立場はこの立場、この立場はこの立場といって、ちゃんとスクリーニングができていて、手続きが明らかであればそれでいいんですよ。隠し事とかそういうことやってはいけないね。それをこれとこれが関係あるから、あれは何とかというのは、げすの勘ぐりみたいなもんですよね。そういうことをしてはいけないんですよ。それをなぜやられるかというと隠すからなんですよ。堂々とすればいいんですよ。それで、あなたは冨山さん好きでしょ。好きだから冨山さん選ぶんでしょ。僕が選ぶんだったらそういうふうにする可能性あるじゃないかとなるでしょう。だけど違うんですよ。選定委員会が選ぶんです。そういうふうな制度を私が作った。だから、そんなことはへっちゃらで、堂々と有力者には頼みまくっているわけです。みんな参加してください、和歌山みたいな知名度のないところは、読売新聞やなんとかでいろいろ言ってくれたってなかなか読んでくれないよ。だから、わざわざ誘いに行っているわけですよ。誘いに行って、みんなに来てもらうけれど、落ちるかもしれませんよ、それはフェアプレーですからね。そういうことをずっと言っているわけです。それの何がいかがなものなんですか。全くおかしいと思います。

    読売新聞 知事が何かするんじゃないかというのを言っているんじゃなくて。

    知事 だからそういうことを勘ぐられる可能性があるから、おかしいと言うのはいかがなものかと言っているわけです。そういうことでしょ。だからさっき言ったじゃないですか。私は勘ぐられる恐れもあるよねというから、わざわざみんなの前で、もちろん県庁の中でもガンガン言っているし、関係者にもみんな言っていますよ。選考委員にもみんな言っていますよ。それだけじゃなくて、みんなが見ている前で落ちるかもしれませんよというふうには言っているんだけどねということで、一応、予防注射もしているつもり。

    読売新聞 もともと最初の質問は、その辺りの距離感のとり方はどう考えていますかと聞いたんです。

    知事 全く問題はないと思っています。

    読売新聞 それはなんかルールがあったりするんですか。県の事業に応募してきているような事業者とか、入札とかに参加しているような業者との。

    知事 そうしたらあれですか。公共調達をしておられる人がいますね。和歌山県の公共調達なんていうのは、全く無色透明で公平なもんだと思いますよ。全く誰を選ぶかなんていう、私の意向なんてものは反映されないような制度を作っているでしょ。分かってないでしょう。公共調達の制度をちゃんと勉強してもらいたい。そうすると、公共調達に応じる人とですね、どこかの会合であって、「やあ、こんにちは」とかなんとか言ったらもうアウトですか。それは違うでしょう。そんなことを言ったら、県民の一人ひとりとお話しをする職員が、ひとりと話しをしたら、あいつとなんかやっているなというような話になることを正当化しているんです。それは正当化してはいけません。全く間違っています。

    産経新聞 間から入って申し訳ないんですけれども、おそらく読売さんが言いたいのは、安倍政権でですね、安倍総理のそういうことがあって、それを忖度して役人たちが動いたという事実もあった。ですから知事ご自身がそういうふうな清廉な考えをお持ちであったとしても、周りの県庁職員はやっぱり知事の力というのは大きいから、それに合わせて動いてですね、そういうことが起きたらどうなのかということで、懸念されてるんじゃないかと。

    知事 ちょっと違うけどね。ちょっと違うけど、それはもっともな懸念なんです。その懸念に対しては、ちゃんと手立てを講じておかないといけない。私は忖度はいけませんとあちこちで書いてあるでしょう。忖度は当たり前だと言う人が多かった。大阪府知事の松井さんなんかもそうおっしゃった。だけど忖度を当たり前だと言ってはいけない。忖度がなくなるような制度を、極限までなくなるような制度を作っておくのが為政者の仕事ですよ。だから、今回のデュー・プロセスについてもちゃんとそうやって決めてあるし、公共調達もそうだし、それから職員に対して、あえて忖度をしてするようなものについてはその理由を聞くとか、そういうことをしないとそれは忖度が起こりますよ。だから一般論として、例えば日本国政府の周辺で起こっているようなことについては、安倍さんのやり方が不十分であったんじゃないかという議論はあるにしても、和歌山はそれを見越して、もうちょっとちゃんとしていますよ。だから、逆にちゃんとしていることなんだから、あえていろんなことを遠慮しないで、立派な人には立派な人としての役割を果たしてもらうということをやったらいいんじゃない。それをげすの勘ぐりみたいなことを言わないでもらいたい。こういうことです。

    読売新聞 立派な人には頑張ってもらったらいいんですが、別に今でなくてもいいかなと思ってですね、ちょうど審査の間近ですよね。

    知事 まあ、そうなってしまったけどね。だって決めるときは、別々の論理からで、例えば昨日の催しは、「わかやま産業交流サロン」です。産業交流サロンの講師として誰にしますか、冨山さんがいいですかと言って、商工観光労働部が言ってきたんで、去年、スケジューリングを立てるときにいいよなとかなんかいうわけです。経済産業省が冨山さんを呼んだことも全然知らんもんね。それは経済産業省と冨山さんとの関係で、たまたま来ただけですね。それほど有名な人だからいくらでも来るんじゃないですか。別に何を言いたいのかよく分からんけど、少なくとも私はそんなこと思っていないというのは認めてくれるの?それもあやしい?そういうげすの勘ぐりをしたい人は勝手にしてください。以上です。今の言葉を書いても結構です。NHKその他も報道していただいても結構です。

    NHK まず、先ほどの話をちょっと聞いていて、いくらデュー・プロセスがはっきりしていて、知事自身にそういう忖度というのは起こらないような、そういうデュー・プロセスをきちっとしているというふうな考えがあると。それは前提なんですけれど、それをおいてしても、今のこの時期に県としてのイベントに、入札に参加されている業者さんを呼ぶということは、先ほどげすの勘ぐりとおっしゃられましたけれども、そういうげすの勘ぐりをする人はたくさんいらっしゃると思うんですね。そういう疑念が立つというのを分かった上でも、この時期にそういう方を呼ぶというか、その行為自体がそういうふうに思われてしまうんじゃないかというのを、おそらく皆が感じていると思うんですけど、そこについてはどうでしょうか。

    知事 わざわざするかと言われたらしませんね。今の時点で、もうじき最終審査なんですがいいですかと言われたら、「そうやね。ちょっとやめとこうか」と言うでしょうね。でもはるか昔から決めていたわけですよ。別の方向でこんなデュー・プロセスになりますよ、「ああそう」というだけの話なんですね。それでそのときに、げすの勘ぐりが怖いからやめるかと言われたら、私はやめませんね。それが聞きに来られた方に対する誠意だと思っているから。そのぐらいですね、相場は。

    NHK 今回のことは以前から決まっていたことであるから、そのまま遂行したのみであって、特にそこに意図はないと。

    知事 例えば、事前にやめますかと言われたらやめませんね。それから気がつきもしませんね。考えてもいないから。それで誰かが勘ぐったら、誰かが勘ぐる人に対しては、そう勘ぐる人もいるかもしれません。読売新聞の取材によって、言っている人もいたよというのはそうかもしれない。しかし、その人たちは審査とは全く関係ない。審査に関係する人は、そういうことにならないような手立ては講じている。だから、大丈夫じゃないでしょうかというふうに思いますよね。そういうきちんとしたことをしないで、それでやたらと逃げ回る、最善のことをしないで逃げ回る、こういうことでいいんですかね。例えば、加計学園の事件がある。あれは私は本質論としては、明らかに獣医が足りない。和歌山県から言っても、本当に足りないんだから足りない。足りないから増やしてもらいたいというのは、利益と関係ない、利害と関係ない、物事を分かっている人のほとんどの意見だと思いますよ。だけど、その時にたまたま加計学園の理事長さんが安倍さんの親友であった。そうであれば認可しないのかというのは、また逆忖度ですよね。逃げ回る逆忖度だと思います。それもおかしいと思うんですね。だけど、一方では気に入らないことがいっぱいあって、私は知らんと言ってみんな逃げ回っている。官邸の人たちなんていうのは、この際岩盤規制に穴を開けて、それで私が医学部のときに経験したように、もう医者の数は増やさないんだ、あるいは獣医師の数は増やさないんだという、そういう世界に穴を開けた方がいいと言って行動していたはずなんですよ。官邸の人たちとか内閣府の人たちはそうであったはずなんで、「正しいことを言ったよ。文句あるか」と言って、ワンワンした方が本当はいいと思います。それから安倍さんも、ひょっとしたらもう既に思っておられるかもしれませんが、ちょっと自分の方ばっかり見ているヒラメ人間みたいな役人が溜まったかなあというように、思っておられるかもしれないし、それに対して、ヒラメ人間ばかり集めて組織を作るというのは間違いだなと、たぶん思っておられるんじゃないでしょうかね。私は常に思っていますけどね。

    読売新聞 確認なんですが、冨山さんを呼ぼうというのが決まったというのはいつぐらいのことなんですか。

    知事 昨年の秋ぐらいじゃないですか。だいぶ前であることは事実なんだけど、昨年度でしょ。来年どうしますかというのを議論しに来るから。それから冨山なにがしとか、そのレベルの人を呼ぼうと思ったら、明日来てと言ったって来られないからね。だから、数カ月前ぐらいから予約を入れとかないといけませんよね。いつか分かりません。はっきり言うと。

    読売新聞 担当課だったら分かりますか。

    知事 分かると思います。このレベルになると、こんなメンバーでどうですかと言って、私のところへ全部言いに来るから。なぜならば、割と専門家の見識があるから。専門家について、この人は偉いとかこの人は口だけだなあとか、そういうことについての見識は結構あるから。和歌山県の関係ない人ですよ。そういうことについてどうですかと聞きに来るから、わかやま塾や産業交流サロンの講師なんかは、私がどこかで相談には乗っています。ただその時に、あっちがあるからなあと思わなかったことは事実である。それから、もちろんあっちがあるから呼んで、景気付けしてあげようなんて思ったことも全くありません。そういうことです。

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