知事記者会見 平成30年11月30日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

平成30年11月30日 知事記者会見

平成30年11月30日 記者会見室

平成30年度和歌山県文化表彰について

資料1(PDF形式 873キロバイト)

 本日は、発表が4つ、話題事項が3つです。

 まず第1は、平成30年度和歌山県文化表彰で、お手元に配付しておりますけれども、こういうふうに決まりました。それで見ていただきますと、皆さんの方がよくご存じかもしれませんが、文化賞は、小林稔侍さん、かつらぎ町出身ですね。

 文化功労賞は、酒井政利さん、佐山和夫さん、向山精二さんの3人であります。小林さんについては、もう皆さんよくご存じだと思いますので、今や大俳優ですね。酒井政利さんは、音楽プロデューサーでソニーミュージックエンターテイメントの時代からたくさんの音楽プロデュースをしてこられて、郷ひろみさんとか山口百恵さんとかの時代にたくさんのヒットを飛ばされた。主な表彰歴というところにもありますが、「愛と死をみつめて」とか「魅せられて」とか、そんなものもプロデュースされています。そういう意味では、その業界では大変有名な方です。

 向山精二さんは、エコガスの社長さんですけど、音楽が大変得意で、特にエルトゥールル号の事件に大変共鳴されていて、自分で作曲をして指揮者になって、それでプロデュースをして、あちこちでエルトゥールル号事件の美しい話を演奏して回ってくださっているということで、トルコはもちろんですが、イタリアなんかでもやったし、今回は、昨日ですが(アメリカのニューヨークにある)カーネギーホールで演奏されたということでありました。

 文化奨励賞は、杵屋多佳さん。邦楽なんですが、長唄三味線が一番の本拠地ですけども、その他さまざまな邦楽に関する普及とか、あるいはプロデュースとか演奏活動とか、そういうことをしておられて、なかなかご立派ということで、杵屋多佳さんが文化奨励賞です。

 細将貴さんは現在、東京大学ですが、カタツムリと蛇の関係を解明して、大変脚光を浴びた方であります。変わった名前なので、私の随行秘書が細さんというんですけど、兄貴だそうです。個人的なことを言うと、私は何で知ったかと言うと、前野ウルド浩太郎さんという人が、「バッタを倒しにアフリカへ」という本を書いているんです。私は、昆虫好きですから、なんか面白そうと思って読んだら、いろいろと苦労をして、サバクトビバッタを退治して人類を守るプロジェクトを一所懸命にやっている。それを徒手空拳でやっているので、生活費がなくなって大変と。京都大学に白眉プロジェクトというのがあって、そういうのに合格すると研究費をもらえるので、それに合格したんですけど、その1年前に細さんが合格していて、同じ生物関係なので2年は無理かなあと思っていたら合格したという話があり、へーっと思って「君の兄貴か?」と言ったら、「そうだ」と言ったという話もありました。関係ない話ですがお伝え申し上げます。

 那智の扇祭り保存会がもう1つでございまして、これはもう皆さんよくご存じの那智の滝の前で行われる火祭りですね。那智の扇祭りでありますが、これの保存会が民俗芸能の伝承ということで受賞されることになっております。1月31日14時から本庁の正庁で授与式を行います。

 また、毎年のことなんですが、全部じゃないかもしれませんが一部のものについては、来年、作品(展示)とか、あるいは演奏会とかが行われる予定なので、楽しみにしておいていただきたいと思います。

総務省統計局、独立行政法人統計センター、和歌山県及び和歌山大学がデータサイエンス分野における連携協定を締結します

資料2(PDF形式 164キロバイト)

 その次は、昨日も統計の行事(和歌山県統計大会)があったんですが、今度は、12月7日、ちょうど1週間後に、統計局、統計センター、和歌山大学、それから和歌山県の4者で、データサイエンス分野における連携協定を締結するということになりました。和歌山県と総務省統計局、統計センターは、一糸乱れぬというか、一蓮托生というか、もう協力関係をビシッと引いて一緒にいろんな仕事をしているんですが、和歌山大学は、この関係で頑張ろうというふうに言ってくださったので、それでは、みんなで協力しましょうという連携協定を締結するわけです。配付資料の協定内容に書いてありますように、人材、あるいは教育、そういうものについて協力します。それからデータ利活用に関する研究開発、研究についても協力します。その他、いろいろあるのかもしれませんねというようなことで、12月7日に和歌山県データ利活用推進センターの大会議室で(連携協定締結式を)行いますので、皆さんも取材にお越しください。

(株)伊藤園が「瞬間パック 和歌山みかん」を発売します

資料3(PDF形式 194キロバイト)

 その次は、伊藤園の「瞬間パック 和歌山みかん」ですが、和歌山のマークを使ったコラボ商品であります。いつも美味しいですから、どうぞということでございます。

 これは、プレミアにはなっていない。プレミアは味だけじゃなくて、商品の形とか全部を審査されるということでございます。

知事監視製品の新規指定をします

資料4(PDF形式 1,036キロバイト)

 その次は、知事監視製品の新規指定をしますということで、またまた増えるんですが、本当にもうけしからんなと思うんですけど、片っ端から監視製品に指定して、消費者の方も用法に違反して吸ったりしたら一発で取り締まりますから、そのように皆さん考えておいてくださいということです。ぜひ新聞なんかでも危ないよ、捕まるかもしれませんよと書いてあげてください。

積水ハウスとマリオット・インターナショナルがすさみ町と串本町にホテルを開業します

資料5(PDF形式 1,540キロバイト) 

 それから、積水ハウスとマリオット・インターナショナルがすさみ町と串本町にホテルを開業するということになって、(開業は)同じくらいで2020年の冬、秋に2つ出来ます。もう1つ田辺市でも探しているんです。これは、まだきちっと決まっていないので発表しません。和歌山県もちょっとホテルが、今の(宿泊客数の)伸びからすると足りなくなってくるし、ちょっと客層の別のホテル(高級ホテル)でこういうものが何かないかといって、あちこちでホテル誘致をしているんですけど、そうしていたら、たまたま積水ハウスの和田(前会長)さんですが、こういうプロジェクトがあるので、和歌山も乗るかという話になって、県庁があちこちを紹介して、それで決まったということです。最後の方にマリオット・インターナショナルの発表文が出ていますが、他にも栃木、岐阜、三重、京都というところで、一斉に同じようなものが出来上がっていくということになるようですね。道の駅にあるホテルというようなイメージであります。マリオット・インターナショナルは、たくさんのブランドを持っているので、これはフェアフィールドブランドのマリオットということになると思うんですが、ドライブをしてやって来られて、道の駅で泊まって、また行くというようときに利用されるのにぴったりということであるということでございます。

タイ国政府観光庁と観光交流促進に係る趣意書を締結します

資料6(PDF形式 75キロバイト)

 それから、タイの観光庁との観光交流促進に係る趣意書の締結を今日いたします。夕方、そういう儀式がございますので、もう発表しておりますが、皆さん取材にお越しください。和歌山からタイへ、あるいはタイから和歌山へというような双方向の観光促進を協力しましょうということであります。

わかやまジビエフェスタ2018-2019を開催します

資料7(PDF形式 2,678キロバイト)

 それから、毎年楽しみに私はしておりますが、和歌山ジビエフェスタ2018-2019が、12月1日、明日から開かれます。初めは週間ぐらいで、その次は月間になって、今度は期間になりました。この冬の寒いとき、12月1日から2月28日までの間、和歌山全域でこのジビエフェスタ2018-2019を開催するということで、特に、シカ、イノシシ、おいしい料理をいっぱいあちこちの店で出すということで、皆さんがシカ、イノシシに親しんでいただいたらもっと需要が増えて、捕ってくるインセンティブが増えるかなあと、こんなふうにも思っています。

 基本はものすごい鳥獣害があるので、特に和歌山の山間部を中心とする、あるいは都市の郊外もそうですが、農家の方、林業家もものすごく困っているんです。そういう意味でどんどん捕って、ただし、捕るだけでは殺すだけということになってかわいそうなので、ちゃんと恵みをいただきましょうと、おいしいから。こういう考え方でございます。

 以上です。

質問と回答

時事通信:和歌山大学を含めたデータサイエンス分野における連携協定ですが、これによって、今までできなかったことで新たに何ができるようになるのかということと、もうちょっと何をやろうとしているのか、具体例があったらお願いします。

知事:必ずしもありません。何でもやろうと思ったらできるわけです。ですから和歌山大学も勉強をするところ、教育をするところ、研究をするところですから、今まさに(データサイエンスの分野は)これからの学問。それから社会分野としてもこれから脚光を浴びていくであろう、ものすごく重要になってくるであろうこのデータサイエンスの部門について、当然、フォローしていくのは当たり前でしょうね。だけど、そうは言っても、何かするときに計画を立てたり、宣言をしたり、そういうことが大事ですよね。だから、そういう意味では別にありませんが、「さあ、やろうぜ」ということで、「さあ、やろう」とこういうことですね。

時事通信:具体的に何かやろうというのは、これから考えていこうということでしょうか。

知事:そうですね。今でも、統計データ利活用センターが和歌山にできる前から和歌山大学なんかで、随分、それの受け入れのためのいろいろな催しなどをしてもらいましたね。だから、そういう方々がたくさんいるので、今までも随分と協力はしてきたし、請われればね。総務省の方とか、統計データ利活用センターに来ていただいている方などは、和歌山大学で講義をしたり、(和歌山大学には)学生さんに来てもらったり、いろいろとやっているわけですけど、もっとやったらいいんじゃないかということですよね。

産経新聞:今日のタイ国政府観光庁との観光交流促進の部分ですが、改めて、どういう効果を期待するかという部分と狙いというところをお願いします。

知事:これも、これがなければ何もできないというわけでは必ずしもありませんが、やっぱりこういう協力協定を結ぶことによって、少なくとも定期的に「私はこういう者です」と言わなくても、「あの和歌山の何とかです」と言って、ひょいひょいと向こうにも入って行けるし、タイの方もそうでしょうね。だから、プロモーションをお互いにやり合いっこするときなんかは、すごく便利になるということは明らかだと思うので、良いことじゃないかと思います。これはタイの方から「やりませんか」と言ってこられた。和歌山県の誇る観光誘致部隊がしょっちゅう出入りはしていたので、付き合いもできて、そして「形に表すようなのをやりませんか」と言われたので、「いいじゃないですか」ということでやろうということになったわけです。

読売新聞:先ほどのホテルが道の駅にできる関係ですけれども、2020年なので東京五輪にはもしかしたらちょっと時期的に間に合わないかもしれないですけど、大阪万博が決定したこともありますし、それについての和歌山県への観光需要とかはどうでしょうか。

知事:大阪万博は結構なんですが、大阪万博の時だけ人が来て、後は来ないという前提でないと、質問のできないような質問ですね。だから、そんな質問していいんでしょうかというのが私の答えです。

読売新聞:失礼しました。ホテルができるということで、これからの観光需要についてはどうでしょうか。

知事:もちろん和歌山県は、もともと昔からの大観光地なんですけど、ホテルの容量を考えたらやっぱり質、量ともに、私は不足だと思うのです。将来の潜在性を考えたらね。

 1つは、既存のホテルについて言うと、必死になってそれを少なくしないために耐震の補助金なんかを奮発して、大分耐震の目処が付いたので、この間、こういうところをこう直して、何年になったらもう大丈夫というような話を全部発表しましたね。耐震法の要するにリクワイアメントなんですけどね。それはそうだけど、耐震をすると、今までのホテルの大きさが同じだとすると、部屋数が少なくなったりする場合もあるんですよ。あるいは高級化したりする場合もあって、そのときは部屋数が少なくなって容量が減るんですね。そうすると容量がありませんので、もう満員なので和歌山はもうこれ以上来てもらったら困るという状態は、あんまりよろしくないので、やっぱり容量をもうちょっと増やした方がいいねというのがあるんです。

 もう1つは、国際的に考えると、今までなかったような客層というのはあるんですよ。二桁の万円単位でも全然へっちゃらというようなね。だけど、中身は問いますよというような、そういう客層も日本においても随分たくさんあるんです。日本人というよりも、むしろ外国人かもしれませんけどね。そういう方々の需要に合わせたホテルサービスを提供できるかというと、今ちょっと難しいというところもあるので、サービス産業立地室長は、そういうホテルも一生懸命誘致しようとしているんです。そんなことをしているうちに、こういうのもあるよという話が来たので、パクッと飛びついて、「いらっしゃい、いらっしゃい」と言って来てもらうことにしました。特に、これの一番いい客層は、家族連れで、自動車でのんびりと周遊している人が一番向いていると思いますね。ここの客単価がそんな何十万円じゃないわけですから。町の中へ入っていって、駐車して何とかというよりも、道の駅へ止めて、ご飯を食べて、景色なんかを眺めて、次へ行くという人にはぴったりなんですよ。私は90年前後にヨーロッパに居ましたけど、もう既にいっぱいあるんですね。ものすごい自動車文化が発達した国なので、高速道路を降りたらあるんですよ。道の駅という名前は付いていませんけど、そういうところを利用して、予定を立てていない旅行を結構楽しみましたね。日本もだんだんそんなふうになってくるというのが、積水ハウスの戦略じゃないですかね。良いことだと思います。

読売新聞:追加ですみません。宿泊特化型にするという話が書いてあるんですけれども、要するに宿泊に特化した形のホテルを建てて、周りの道の駅で食事をしてもらって、もしくは近くの観光地に行ってもらったりというのですが、ホテルというのは割とその中で完結してしまいがちですけれども、そういった形の戦略を立ててらっしゃることについて、その地域への効果についてはどのように思われますか。

知事:それは地域効果があって良いでしょうと言うんですが、今の質問は、これまたグローバルスタンダードからするとちょっと変わっているというべきなので、今、古い観光地なんでねと言って、和歌山の状況を言いましたでしょ。これは、昔の古い観光地のビジネスモデルというのは、1泊2食なんですよね。だけど、世界的にみたら1泊2食というのは、そんなのありますかと言ったら、ホテルの中にも食堂はあるけど、自分はここへ行ってご飯を食べたい、こんなものを食べたいというようなニーズがあって、そこへ行くというのは結構あるんですよね。だから、そういうのにだんだん日本人も好みがなってくるだろうから、そういうのに合ったサービスを提供していくというのは良いことだと思うんですよね。まさに、ここは道の駅だし、お店もあるし、自動車で来ているから、例えば、ちょっと遠いけど串本に行って、有名な伊勢エビ丼を食べてきてもいいですよね。そんなことを楽しむ人が利用してもらったらいいんじゃないでしょうか。客層がどんどんディバーシティされていくから、そういうことじゃないでしょうかね。こっちから見たら良いことなんでね。周りに飲食店の集積ができていく可能性がある。だけど、そんなにひとつひとつは大きくないから集積できるほどではないと思いますけど、こういうのがどんどんできてきたら温泉地などもホテルの中に全部取り込むんじゃなくて、周りと一緒に栄えるというモデルができていったら街が栄えますよね。良いと思いますね。

NHK:ちょっと発表項目とは別ですが、昨日、知事からコメントをいただきましたけれども、有田振興局の元副主査の逮捕について、今回、告発されていて、書類送検ということでガサ入れにもなって、逮捕という結果になりましたが、改めて知事の受け止めについてお聞かせ願えますか。

知事:県庁の職員ですからね。県庁の職員が逮捕されるようなことになった。しかも、仕事の上でしでかしたことで逮捕されるようになった。これは本当に申し訳ないと県民に対して思っています。ただ、我々はちゃんと自分たちでわかって告発をした話なので、それは逮捕に行くというのは当然予想されたことなんですね。逮捕・起訴にはなるだろうなあとは思っている。あとは裁判でどんなふうになるんだろうかと。もちろんそれぞれ判断なので、起訴猶予とか不起訴とかいうこともあると思いますけどね。だから、そういう意味では、県民には申し訳ないと思うけど、我々としては予想された形なので、あとは警察からいろいろ情報提供の依頼が追加的にあったら、どんどん協力していくしかないと思っています。

NHK:まだ捜査中というとこもありますし、期間も短いのでどうこう言える話じゃないかもしれないですけど、これを受けて、改めて再発防止策であるとか、何かこういうところをもう少し制度的に変えたいとか、そういったことはありますか。

知事:私は選挙中でしたけど、告発の時に言わなかったかな。

NHK:さらにそこから進んだことであるとかは。

知事:それはありませんね。あの時によく考えて、我々としては、急に逮捕されたわけではないのでね。むしろ、逮捕してくださいと言ったらおかしいけど、逮捕したらどうでしょうかというふうに告発した話なので、それは自分たちも、その人だけを人身御供(ひとみごくう)に出すというわけにはいかないから、そういうことがもう二度と起こらないようにちゃんと改善はしないといけないでしょ。あのときに改善を発表しましたね。例えば、検査は必ず業者さんもいないといけないとか、それから複数の人がチェックしようとか、そういうのもありましたね。そういうことをきちっと守っていくと。ちょっと考えられないような事件なんですけどね。職員にもよく考えてもらわないといけないと。それから気分で言えば、上手くいかなかったときは、上手くいかなかったと言ったらいいじゃないかというふうに、本当に思いますけどね。

産経新聞:発表項目とはこれまた違うのですが、アドベンチャーワールドのパンダの名前の募集が、今、4つの案ができて、現在12万票以上の票が集まっていて、前回に比べても倍ぐらい集まっているという状況で、全国的にも関心が出ているのかなという状況なんですけれども、改めてこのパンダを通して、和歌山県をどういうふうにPRしていきたいかというような知事のお考えをいただけたらと思います。

知事:全国の方が関心を持っていただいたというのは、大変ありがたいことだと思いますね。関心を持っていただいたのは、名前だけ付けて終わりというんじゃなくて、「じゃ、ちょっと見たいな」というようなそんな気持ちの方が多いと思うので、そのパンダだけじゃなくて、アドベンチャーワールドだけでもものすごく見所がいっぱいあるところなんですけど、それに加えて、熊野古道もあるし、温泉もあるし、景色もあるし、美味しいものもあるというようなことを、それから東京からも便利だしとか、いろいろと宣伝を今後とも一生懸命にやって、さらにたくさんの方が来てくださることを願いますね。

 それから、最近、初め私は嫌みばかり言っていたんですけど、御紙をはじめ、あちこちで和歌山にもパンダがあるぞということを認識していただき、それで取り上げていただくということがだんだん起こるようになって、何かこうフェアな方へ近づいてますな。そういう意味では、感謝をしたいなというふうに思いますね。

産経新聞:重ねて、ただ一方で、まだ上野の方に知名度があるという部分もあるかと思うんですけども、そこに向けて、県として、さらにパンダを含めてPRしていきたいという思いはあるかと思うんですけども、具体的にどういうことをしていきたいというのがあればお願いします。

知事:実は、具体的な話はバンバンとスケジューリングして入っているので、一番直近でいうと次は何かなあ。私なんかは、しょっちゅう東京へ駆り出されて、プロモーションをやっているんですよね。そういうところをマスコミの方とか雑誌社の方とか、それから観光業界の方とか、観光業界とは、発地型で大きくて、メニューを作るようなところの方とか、それから観光誌の方とか、そういうところをわんさと呼んで、旅ごとの例えば、パンダばっかりじゃダメだから、サイクリングとか熊野古道とか、おいしいものとか、そういうキャッチーなテーマでいろいろやっているんですね。そういうのを大いに着目してほしいなというふうに、産経新聞も全国紙の1面トップぐらいでドーンとやっていただいたらうれしいなというふうに思いますね。

朝日新聞:先日、大阪万博の開催が決まりましたけれども、それについて知事の受けとめと県内の経済への影響は、どのように考えておられますか。

知事:とにかく素直にうれしい。それ自体がうれしいということですね。よくこういう時には、県経済への影響がどうのこうのとか、それからうちにも一部サテライトで来てよとか、そんなことを言うんですが言わないと。それよりも大阪が悲願達成おめでとうと、これが一番のメッセージです。それから大阪の悲願達成のためには、特に日本国政府、経済産業省と外務省を中心に官邸も含めて、ものすごく一生懸命されたでしょ。それで、これの相手は政府ですからね。そういうところが本当は一番効いているんですよね。ものすごく一所懸命されたことについて、本当に敬意を表したいと思います。それから財界もそうなんですが、財界も相手が政府なので、財界の活動はすごく難しいんだけど、一生懸命応援されたということは、関西財界はもちろんのことですが、榊原さんをはじめ、経団連なんかも一生懸命されたので、よかったんじゃないかというふうに思いますね。それに尽きますよ。それで大阪が負けていたら大変なことになったんだけど、勝っちゃったからうれしいわけですよ。それで万博を契機に大阪が発展してもらえばいいんですよ。大阪が発展するということは、和歌山も発展するんですよ。それから関西が発展するんです。大阪の発展を機動力にして、和歌山を含む関西が元気になれば良いわけで、ものすごい立派な手段ができたわけですから、もうとにかくうれしいということですね。

 ちなみに県庁ホームページに、和歌山県の苦闘ぶりは書いております。見てください。

読売新聞:知事はちょっとちなみに、今日は、眼鏡をされていないですけど、何かありましたか。

知事:最近、何か遠くを見るには眼鏡がいるんだけど、このぐらいの近くだったらみんな見えるんですよね。それで近くも見えなくなってきてね。それで外したりするのは面倒くさいから、だんだん眼鏡は止めようかと思って。

読売新聞:イメージチェンジとか。

知事:いや、そんなの関係ない。単に目の経年変化ですね。元々、目はものすごく良かったんですよ。ところが多分、毎日、通勤のときに揺れながら本を読んでいるでしょ。あれが良くなかったんじゃないかと。それと昔、ファクス電とか公電とかが腐るほど来るわけです。コピーのようにきれいに出ない。字がかすれて出てきて、それを見ていたらやっぱりだいぶ目が悪くなってきて、役所に入ってからどんどん悪くなったんですね。近視型になってきた。自動車の運転が危ないので、眼鏡を掛け始めて、でもそんなにいつも掛けていたわけじゃないんですけど、なんで今掛けているのかという、なんででしょうね。面倒くさくなってきて、だんだん外そうかと思っているんです。イメチェンは関係ありません。

読売新聞:先日、お聞きした教育委員会の匿名の発表の件ですが、(教育委員会に)聞いてみるということでしたがいかがでしたか。

知事:僕は、元々何でも発表してしまえと。何でもバーンと出して、それで皆さんの判断に任せたらいいじゃないかというふうに一般的に思っていて、教育委員会に聞くと、教育委員会もそう思っていると言うんですよ。したがって、隠しているとか仲間をかばっているとか、それは全くありませんと。だって懲戒免職にした人でしょ。だから、そういう気持ちはありませんと。まずこれが第1点です。

 第2点は、読売新聞さんにこの間、僕が聞いたんだけど、なんか県外の人だから関係ないんじゃないのと。相手の人が嫌がっているというんですよ。これは広報課長に聞いたんですが。名前が出ると恐怖心にかられるので、名前が出るだけでも嫌だから止めてほしいという要請があるというんですよ。それで止めたんですと。そんなことを言ったら家族が殺人事件で殺されたときに、被害者の子供さんなんかが嫌な思いをするから、じゃあ新聞なんかは名前も出してもダメなのかということになるんじゃないのと。もちろんクラスが分かってしまうとか、担任の先生が何かして、そのクラスが分かってしまう。これは止めておいた方がいいよね。だけど、そうじゃないのと言ったわけですよ。言ったら、実はと言って、もう1つ出てきて、そっちの方は、まあそうかなあと思うんだけど、インターネットのSNSで会話をしていたらしいんですよ。それはメールでしていただけじゃなくて、割と他の人もわかるような形でしていた部分もあって、あいつということになると、あれは誰だとわかってしまうと言うんだよね。そのグループの中では。だから、止めてほしいという話があって止めましたというのがもう一つあって、それは分からないでもないなあというふうに、私は思います。そんな感じ。

読売新聞:ちょっと先日伺った後、広報課長から話があって、懲戒処分時の名前の公表にいくつかルールがあると。被害者が事件の公表を望まなかったり、特定につながったりする場合は、処分された人は公表しないということになっているので、それに沿ってのことだと思うんですけど。今、知事にお聞ききしたようにSNSで特定の可能性があると。

知事:被害者が希望するといったって、それは社会的常識からいうとそうかもしれないけど、無理だよという場合はありますよね。そっちはね。

読売新聞:ですよね。裁判所とかで匿名の人が有罪になるとかは、普通はあり得ないと。

知事:あり得ない。ですから、読売新聞さんが言っていることは、僕は基本的には正しいと思う。それで、特に新聞記者の皆さんも、いつも名前入りで発表しているのに、でも県庁職員なんとかとしか書いていないときがあるでしょ。それは、それぞれの判断でされているので、僕は良いと思うんですよ。なにも県庁が全部そんなこと(判断)をしなくてもいい。止めてくださいというのも聞くのはいいとして、全部止めてくださいといった瞬間に全部ダメだというのは、それは間違いだと思いますよ。だけど、その止めてくださいという理由がいろいろ聞いてみたらなるほどねと。それは、この人の人格を傷つけるなあとか、人権を傷つけるなあという判断があったら止めてもいいんじゃないかという、そんな感じじゃないですかね。

読売新聞:例えば、この間の星林高校だと名前が出ているわけですよね。ラグビー部の人と言ったら、すぐ被害者も特定されるんじゃなかろうかという中でも名前が出ているわけなので。

知事:あっちは被害者が怒っているわけですから。だから、別に隠してくれと、俺はやられたと、被害にあったと思われたくないということはないので、それは何の懸念もなく公表しているわけです。だけどちょっと破廉恥罪(はれんちざい)みたいなものは、「あいつ、そういう被害にあったんだって」という心ない中傷というか、そういうのは防がないといけないよね。ということで、そういう配慮の必要がある場合は止めたらいいかなという、そんな感じじゃないですかね。

読売新聞:もう1つちょっと論点として、そういう教員がまた懲戒免職になったという事実を隠したりして、相手方の教育委員会も確認せずに採用されてしまって、再びまたどこかで起こすという。現にこの春、さいたま市でそういうこともあったというのもあって、こういう場合はちょっと名前の公表というのは、やっぱり積極的にした方がいいんじゃないかと思うんですけど。

知事:それは、ちょっとその方がいいかなぐらいでしょうね。というのは、仮に名前が公表されていたとしても、そんなものを検索してビシッとやるかというと、やらない場合が多いよね。だから五十歩百歩じゃないかな。それで、もし本当にwho’s who(フーズフー)を徹底的に調べるとすれば、それはマスコミで名前が公表されていなくても、例えば、和歌山県の教育委員会に照会をして、履歴なんかをもらったら一発で分かるよね。だから、そういう点では五十歩百歩でしょ。

読売新聞:教育委員会における懲戒処分の公表基準の公表の例外というところで、被害者等が事件の公表を望まないときと書いてあるんですけど、これは今後も残していった方がいいと。

知事:そういう場合がちょっとでもあったら全部止めというふうな運用をしなければ、別にその条文は残してもいいと思いますけどね。

読売新聞:1回ちょっと基準になってしまうと、後々の人がそういう趣旨を汲み取らなくなってしまうと。

知事:教育委員会の人は、みんな頭がいいからね。それから子供のことをよく考えているから、そんな前例踏襲で単純にやったりしないでしょう。しかも大変な事件ですから。教育長なんてもう顔が真っ青になってしまっているぐらいの話だから、そんな前例踏襲的・機械的にやったりしないよ。

読売新聞:そういうふうな期待はしているんですけども、今回の分だと。

知事:その分だけあれじゃないですか。読売新聞なんかが天下の公器ですから、ちゃんと監視の目を行き届かしたらいいんじゃないの。

読売新聞:もうじゃあ、頑張って名前を特定したらいいというか。ちなみに今回の分だと、さっき名前が出たら困るということだったんですが、何をされたかというのは出てきて、加害者の名前が出ないとなると、これを読んだ人は、ちょっと何でこんなに守られているようなふうになっているのかと、疑問になってしまったのがあるんですね。そこがあったのでちょっと。

知事:名前を出さないときは、なぜ出さないのかというのを、少なくとも読売新聞さんのような記者が納得するような形で、あわせて説明するといいね。

読売新聞:わかりました。お願いします。ちょっとSNSの話を僕も今日初めて聞いたので。

知事:私もこの間、読売新聞さんの気持ちになってゴリゴリと詰めてみたら、ひょこっと出てきた。そっちはそやなあという気はするね。

読売新聞:わかりました。

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