知事記者会見 平成30年10月22日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

平成30年10月22日 知事記者会見

平成30年10月22日 記者会見室

漁港施設整備事業の不適正支出について

資料1(PDF形式 65キロバイト)

 今日は、まず第1に、この間から問題になっている漁港施設整備事業の不適正支出について、皆さんに発表をして、県民の皆さんにお詫びを申し上げたいと思います。本件は、(資料の)1枚紙にあるとおりでございますけれども、28年度工事で29年度まで繰越をしておりましたが、この工事が終わっていない、あるいは全く手が付いていないのに、終わったかのように公文書を偽造して、支出をしてしまったという話であります。これは、今年の21号台風のときに、工事が全然進んでいないじゃないかということが発覚して問題になりました。本件につきましては、先週の決算特別委員会で不認定の決議をいただきました。これに対しては、深く重く受け止めております。議会には申し訳ないと思いますが、それ以上に県民に対して、申し訳ないというふうに思っております。私は県庁の責任者でございますので、これを深く受け止めて、今後、こういうことがないようにしていきたいと思いますし、本件については犯罪でございますから、これについては厳正に対処したいというふうに思っております。これは以上であります。

わかやまサイクリングフェスタ2019の参加者を募集します

資料2(PDF形式 2,356キロバイト)

 それからその次は、わかやまサイクリングフェスタ2019の参加者を募集いたします。3月24日の日曜日に行います。3月23日に前日イベント、ウェルカムパーティその他をいたしますが、これについては調整中で、そこ(資料)に書いてあるぐらいの感じで、詳細はこれからできてきます。

 今回は、コースを4つにしました。いずれも結構タフなコースでして、前回のように10キロというのはなくなってしまいました。それぞれお楽しみがたっぷり入っているような4つのコースを作りまして、それで順番に皆さん発進をしていただくということになります。一番長いコースは、高野山に行って、上がって帰って来るというようなことだし、それから最近、割合人気のサイクルトレインを利用したコースもあります。ぜひ皆さんご参加いただきたいと思います。

県内小学校等へ県産農水産物(ジビエ・鯨肉・魚・みかん)を提供します

資料3(PDF形式 381キロバイト)

 その次は、いつもしているんですけれども、県内小学校などに県産の農水産物を味わっていただくように、特別の予算を付けて材料を提供するということをしておりますが、今回は発表のような日程で11月から2月にかけて、ジビエ、それから鯨肉、サバ、アジ、みかんをどんどん学校給食などに使っていただくようにいたします。細かくは、次のページ以下に載っておりますので、ぜひ皆さん取材に来ていただきたいと思います。

 これは子供の頃から、例えば、魚で言えば骨をとって味わうというようなことが、今の子供はなかなか慣れていない、あるいは果物で言うと、みかんですら上手く剥いて食べるということが、なかなかできていない。地産地消ですごくおいしいものを頂いたら、これはおいしいなということで、一生それ(おいしいという記憶)が残るのではないかというふうに、我々は思ったわけです。そこで給食の機会を捉えて、こういうようなものをどんどん提供していただこうということにいたしました。そんなことで、ぜひ皆さん取材して欲しいと思います。

ねんりんピック富山2018 総合閉会式及び共同記者会見に知事が出席します

資料4(PDF形式 489キロバイト)

 その次は、ねんりんピックですが、来年、和歌山(開催)でございます。それでねんりんピック富山2018が11月に開かれます。正式には11月3日から6日ということになりますが、3日が総合開会式で、4日、5日、6日の一部と競技が行われて、6日に総合閉会式が行われます。その総合閉会式には、次回開催県の和歌山から知事が行って、大会旗をいただいてくるとか、あるいは次回開催を祈念するようなアトラクションを和歌山県が提供するとか、そういうのが慣例であります。11月6日に行きまして、(大会旗を)いただいてくるわけですが、その時のアトラクションは、空海というタイトルで、りら創造芸術高等学校の皆さんが演じてくださるということで、楽しみにしたいなというふうに思っております。最後に、こんな大会にしたいというようなことを、記者会見を現地でいたしまして、それで帰ってくる。これが慣例でありますので、私は行かせてもらおうと思っております。

平成30年台風第20号・21号及び第24号により被災された事業者の方々への事業再開補助金の募集を行います

資料5(PDF形式 242キロバイト)

 それからその次は、話題事項ですが、まずもう発表しておりますけれども、中小企業、あるいは零細企業、そういう方々が災害の被害に遭って、その事業再開補助金というのが和歌山県で用意をしたわけです。設備投資の10パーセントを補助しますという、いわば企業誘致補助金と全く同じ形ですけど、そういうふうにしようとしております。そういう補助金があるから早く直してということなんですが、それを台風20号及び21号については、もう適用しますということをいち早く発表しておりますが、台風24号についてもこれを適用しますから、24号で被害に遭った人はどうぞ(申請書類を)出してくださいと、こんな募集でございます。(資料の)2枚目に書いておりますように、中小企業庁が大変有利な制度も作ってくれましたので、普通は10パーセントですが、補助率3分の2、上限は(50万円と)低いですけれども、そういう制度もありますから、これは併用して申請をするということもできますということで、被害に遭われた方は少しでも有利な条件を使って、再開して欲しいというふうに思っております。

 「キャッシュレスセミナーin和歌山」を開催します

資料6(PDF形式 470キロバイト)

 その次は、その次は、「キャッシュレスセミナー in 和歌山」。キャッシュレスを早く導入したい。特に和歌山県は、クレジットカードの普及も含めて少し遅れているところもあります。これから外国人の観光客など、どんどん寄せてくるということであれば、このキャッシュレスにも目をふさいでいる訳にはいきません。したがって、大急ぎでこれに対応できるようにしたいと思っておりまして、どんなものかということを事業者の方なんかに分かってもらった方がいいので、11月12日に和歌山市、13日に田辺市、14日に那智勝浦町と3地域でこのセミナーを開きます。業者さんなんかも、ちょっと宣伝もあるんでしょうが、こういうのをうちはできますよと言ってもらったら、なるほどということになるということであります。これもぜひご取材ください。

副知事・県議会議長がペルー移住110周年記念式典に参加しました

資料7(PDF形式 225キロバイト)

 それからその次は、副知事と県議会議長、一応形式は副知事が団長になっておりますが、和歌山県派遣団が和歌山県人ペルー移住110周年の記念式典に参加をしてまいりました。また、メキシコの方からもまたぜひ来てくださいということがございましたので、メキシコの県人会も併せて訪問をしてもらいました。ペルーの県人会とメキシコの県人会ということになります。日程、中身については、そこに割と詳細に写真入りで書いておりますので、副知事や議長に大いに取材して欲しいというふうに思います。

 副知事は、さっきお会いしたらえらい疲れたと、体重が3キロ減ったとか言っておられましたが、地球の裏側なので結構大変なんですよね。でも現地へ行ったら、かつて和歌山をお出でになった方々が現地で頑張られて、それで和歌山からのミッションは喜んでくださるので、やっぱり励みになりますよね。そんなことで行ってまいりました。

 なお、来年は、和歌山県人会世界大会を開くことになっておりますので、その時に来てねと言ったら、喜んで行くというようなことを言っておられたそうです。

「第2回わかやまリレーマラソン~パンダRUN~」参加者を募集します

資料8(PDF形式 1,235キロバイト)

 その次は、「第2回わかやまリレーマラソン~パンダRUN~」。これは、ねんりんピックもするし、それからワールドマスターズゲームズもするということで、生涯ずっとスポーツに親しみましょうと。健康にもいいし、健康長寿にもいいからやりましょうということで、これのきっかけづくりイベントですね。そういうのをどんどんやろうとしているんですが、これがその一環であります。田辺スポーツパークの特設コースで、ファミリーとハーフリレーマラソン、フルリレーマラソンというのを3つします。ぜひご参加ください。開催は、12月1日の土曜日であります。

 以上でございます。

記者発表資料

資料1(PDF形式 65キロバイト)

資料2(PDF形式 2,356キロバイト)

資料3(PDF形式 381キロバイト)

資料4(PDF形式 489キロバイト)

資料5(PDF形式 242キロバイト)

資料6(PDF形式 470キロバイト)

資料7(PDF形式 225キロバイト)

資料8(PDF形式 1,235キロバイト)

質問と回答

産経新聞:港湾施設整備事業の不適正支出についてなんですが、まず率直に知事のご感想として、こういう情報が出たときにどのようなお受け止めだったのかというのと、再発、チェック体制というところも不備があったのかなというふうには、今のところ私としては受け取っているんですけれども、どのようにお考えでしょうか。

知事:まず、第一印象は、大分前にまだ詳細がね、まだ発表できる段階でない時点で第一報が入ったんですが、21号台風の後のちょっと混乱が収まってからですね。何でそんなことをしたんだということが私の第一の印象でした。今もその印象は変わっていないんですね。担当の人は、別にそれで私腹を肥やしたり、そんなことをしたわけではないんですよ。だけど、できなかったことはできなかったと言えばいいのに、できなかったことをできたように見せかけて、それで公文書偽造という、公務員としては最もしてはいけないことをしてしまって、しかもそれに伴って公金の支出までしてしまった。県全体でね。やっぱりそれはいけないので、刑法犯ですし、それから公務員としてはもっともいけないことなので厳正に対処しますが、気持ちを言えば、何でそんなことをしたんかねと。ごめんと言えばいいのに、すいませんと言えばいいのにと。別にそんなものはできなかったからといって、クビとか昇進に即繋がるとか、そんなことではないですからね。そんなことを含めて、詳細に今詰めてもらっています。

産経新聞:続けてお願いします。そういうお答えでしたらむしろですね、いわゆる行政処分とか、それだけで済むというパターンもあるのかなと思うんですけれども、刑事告発に踏み切った理由というところ、あともう1点、発覚は9月5日ということで、決算特別委員会までひと月以上の日数があった。また、決算特別委員会でいうなれば、担当課がどうしても説明に出ないといけない場所で公になったということなので、それまでに自ら発表するタイミングもあったのかなと思うんですが、その辺りのお考えというところを教えていただきたい。

知事:別に隠していたわけではありませんが、調査をして、それでまだ終わってないんですけど、きっちりした形で全部まとめて発表しようと思っていました。そうしたら、ちょっと決算特別委員会でそんなのを隠しておくわけにはいきませんから、ちゃんと申し上げて説明をしたわけですが、そのタイミングとこういう公のタイミングが逆になったということは、これは意図してじゃないんですが、ちょっとしまったなというふうには思っています。

 それから、私ははっきり言うと、さっき「何でこんなことを」と言いましたが、ちょっといろいろ想像すると、この人をなんかかわいそうな気がするんですよね。だけど、その感情に任せて、行為に斟酌(しんしゃく)してはいけないと思うんですよね。やったことは公文書偽造ですからね。それを少しでも大したことではなかったねということを言った瞬間に、公務員って崩壊しますよね。どっかでありましたけどね。あれは、私はおかしいと思いますけどね。それは、公務員はそういうことはきちっとしないといけないということだと思いますし、ましてや公金がそれによって動いたわけですから、もっといけないということになりますね。ですから、そこは厳正にやらざるを得ないと思います。

NHK:続けてなんですが、2割の出来高の時にそのチェックをして気づかなかったというのは、これはどういったようなことが考えられるんですか。

知事:担当者本人は気づいていたわけですね。それで、担当者が決裁書を作って出したわけですが、初めからもうやったことにしようと思っていたみたいなので、いろいろ手を替え品を替え、前のどっかの写真を持ってきたり、いろんなことをして、そこに書いてありますが分からなくしているわけです。それを疑ってかかったら、それはもうばれる話だということは明らかだと思うんですが、普通の職員はそんなことをしませんよね。ごめんと言えば済む話だから、したがって、検査をする人、あるいは上司、そういう人がいちいち疑ってかかることはなかったということだと思います。それもまたちょっとおかしいのかもしれませんよね。それから何で分かったかというと、台風で被害を受けましたから、どこが壊れたかといろいろ調査に行くわけですよ。「あれ、ここ直しているはずなのに(直して)ないね。」とそういうことが分かって、それで全部明らかにしてしまったということなので、台風がなかったら、ひょっとしたらもっと発見が遅くなったかもしれないし、いろいろと反省材料はありますね。

NHK:今後なんですが、そのチェック体制として、何かその改善していくとかそういったことについては、県としてはどうですか。

知事:もうちょっと異常なことなんでね。こんなことを普通しなくても別にいいわけですよ。私利私欲でやったわけじゃないしね。だから、非常に発見が難しいケースだと思うんですが、そんなことをしないで、まず第一に、正直に全てのことはやろうなというのが大事だと思いますね。

 第二は、ここはテクニカルな話になるので、私は今、ちょっとアイデアがありませんが、今調査をしているものの中で、再発防止は、例えば、起案のチェックはこんなふうにしないといけないとか、そういう非常に細かい話が一つ二つ付け加わるかもしれませんね。

NHK:処分については、刑事告発して、結果を見てということをここに書いてあるんですけれども、その前例というのは、多分恐らくないのかなと思うんですけど、その辺りはどういうふうに考えていますか。

知事:処分は、前例があるからどうのこうのと言うんじゃなくて、要するに公文書偽造というのを露骨にやったら、それは絶対にいけないことだから厳正にするしかないねというだけの話ですね。

NHK:もちろんその刑事告発の結果を受けてからになるということですか。

知事:うん、まあね。だけど刑事告発はすごいことですからね。だから普通はそこまでしないで、一番厳しいのは懲戒免職から緩いのは厳重な注意まであるわけですが、もっと厳しいことをやっぱりするしかないなというふうには思っています。これは犯罪ですからね。

NHK:ちょっと話が変わるんですけれども、県庁南別館とか新宮市役所のオイルダンパーの件(油圧機器大手のKYBグループによる免震・制振用のダンパーの検査データの改ざん)で、今のところなんですけれども、そのダンパーがデータ改ざんされたものかどうかは、金曜日の時点ではわからない。けれども販売されていた、改ざんされていた時期に製造されていたものであることは確かだという話を聞いているんですが、現段階でそのメーカーの方から、そのダンパーが改ざんされたものかどうかというような、その確定できるようなこととか、何かその時点から進んだようなことはありましたか。

知事:進んでいるというよりももっとひどくて、どこどこで入れましたという発表をしたでしょう。和歌山県でちゃんと分かっているところがいっぱい漏れている。そのぐらいいい加減だから、あなたのところへ納入したダンパーは、こういうことでこんな検査結果でしたとか、今の時点でそんなのが来るはずがないよね。だけど、それは来ないと仕方がないし、場合によっては、分からないんだったら全部取り替えてもらうしかないということだと思います。

NHK:知事の受け止めとして、率直にどういうふうに感じられていますか。

知事:これも嘘をつくというのはいかんよね。日本の経済は、嘘をついたり騙したりしないということで、今まで発展してきたんだから、嘘をつくとか騙すとかというのがあり得るということであれば、そのチェックをする、信用しないことによるコストはもの凄くかかるんですよ。それで見逃したら無茶苦茶になるしね。ですから、そういう一連の(改ざんについて、)あちこちでそんな議論がありますが、嘘をつくというのは絶対いけないですよ。だから、とんでもない会社だなあというふうには思います。ただ、他にもありましたからね。だから、日本経済全体がそういうことは絶対しないで、正直にやっていこうというふうに、これから特にみんなで肝に銘じないといけないんじゃないかなと思います。ただ一方で、今回の改ざんはちょっとよく分からないんだけど、検査が厳しすぎるというか、要するにオーバースペックになっていないかという議論はあるかも知れませんね。だから、そこは堂々と科学的に議論をして、これはやり過ぎだと思ったら下げればいい。それをやり過ぎだと内心では多分思っていたと思うんですね。思っていたから、まあ、いいだろうと言って、こっそりやっとけというようなことは絶対にしてはいけませんね。

NHK:県としてなんですが、県庁南別館は防災拠点になっていると思いますし、日赤(日本赤十字社和歌山医療センター)については、その管轄は市ですけれども、あそこも災害拠点病院になっていると思います。

知事:私は(日本赤十字社和歌山県支部の)支部長でございます。

NHK:その中で、南海トラフなんかが懸念されている和歌山県として、その0か100かという性能のものではないと思うんですが、そういうところにそういう疑いのあるものが使われたということに関しての受け止めはどうですか。

知事:もちろんそういうところに使われてはいけないことですが、それ以外のところに使われていいのかといったらそれもよくないので、そこはとにかくいけないことだということに尽きますね。

NHK:知事としては、そのメーカーにどういったことを求めたいですか。

知事:それは正直にやってください、けしからんと。それからどのくらい危ないのか、取り換える必要があるのかをきちんと示して、それで対応してくださいというのが二番目にあります。それから三番目に、これからは正直にやりなさいということですね。

朝日放送:未完成の堤防の件なんですが、第三者委員会を開いて調査を依頼するという考えはないのか、それと調査はもう監察とか内部だけの調査で完了して、処分の結果とかを出す予定なのでしょうか。

知事:ありませんね。何故かというと、そんなことは別に第三者に聞かなくてもあっという間に分かってしまうからということですね。

朝日放送:もう第三者に聞かなくても中の調査だけで、もうその事実関係を全部きっちりと明らかにできるということですか。

知事:はい。判断が怪しいなあと思うようなものはすればいいと思いますが、責任逃れのために人に任せるということは、あんまり好みではありません。

朝日放送:確認なんですけど、この担当職員1人が公文書偽造をしたというふうに書かれていますが、もう上司も把握していたけど容認していたとか、そういう可能性は全くないですか。

知事:全くありませんね。

朝日放送:嘘をついている可能性とかは全くですか。

知事:全くありません。

朝日放送:それはもう確実にそう。

知事:本人にもちゃんと確認はしてあるし、周りの状況から見てもそうですね。ただ、上司は全く被害者みたいなものかというとそうでもないですね。やっぱり起案に決裁印を押しているわけですからその責任はあるし、県庁のことはすべて私に責任がありますから、それは申し訳ないと思っています。

朝日放送:何故その担当職員が私利私欲を肥やすためじゃないのに、このようなことをしてしまったのだと思われますか。

知事:これは思うだけです。まだ、本人に尋問をしているわけではないし、無誤謬(むごびゅう)の世界というのが役人の世界はありますね。100点を取らないといけない、間違いをしたくない。その結果、行動が小さくなることがあるんです。誤ったことをしてはいけないと思うから、失敗をしてはいけないと思うから始めからしないというような、その一種の公務員の欠点というのはありますね。これは、ひょっとしたら公務員だけじゃなくて、企業にもあるかもしれません。そういうものの変形なのかなというふうに、私は推測します。つまり、できなかったと言いたくなかったんじゃないかと思います。非常に優秀な人だったわけですから、忙しかったんだろうと思いますけど、できないことはできないと言えばいいと。できなかったと、ごめんと言えばいいのに、言いたくなかったんじゃないですか。あるいはひょっとして、今調査していますが、言いたくなくなるような雰囲気はなかったかというのも考えておかないといけませんね。

朝日新聞:同じ件なんですが、ご本人、この当該職員本人には、何故こういうことをしたのかという聞き取りは、まだこれからですか。

知事:もちろん、今やっているところですけど、私が今聞かれてね、自分で尋問したわけじゃないので、そんなに動機のことなんかもまだ分かっていませんが、推測するにはと言って申し上げたはずで、これをちゃんと調べている担当部署の人たちは、もう何度も聞いているとは思います。

朝日新聞:続けてなんですけれども、検査を担当する職員の方というのは、現場に行って目視で確認とかされているんでしょうか。

知事:ここのところの対応については、私は、ちょっと今は答える材料がありません。少なくともほとんどの材料は、例えば、決裁書類に付いている写真とかそういうもので確認をしていくわけです。現場に行って見たかどうかは分からないし、それが見るべきだったかどうかということについては、今議論している案件だと思いますね。想像力を言えば、まさか写真が付いていて出来上がっているのに、それは別のところの写真だったなんて、普通は想像しないよね。初めからこいつは犯人だろうと思っていたら疑ってかかると思うんだけど、それは思わないだろうなあというふうに思うので、現場へ行ったのか行かなかったのかは知りませんが、もし仮に行かなかったとしても、それが良かったのか悪かったのか、今後直すべきなのかは、今いろいろ議論している中で、結論づけていきたいと思っています。

読売新聞:先日の決算特別委員会では、工事の場所とか業者とか、どんな工事だったかというのは、調査に支障があるから言わないということだったんですが、今日の資料を見ると初島漁港というのが出ているんですけれども、これは何か調査が進んだということなんでしょうか。

知事:そういう意味じゃなくて、どちらかというとそんなものは隠し立てをしても仕方がないんだから、全部明らかにしてしまえと、私は思っているということですね。決算特別委員会のときに私は出ておりませんから、そういうような懸念もあるということは、別に否定することはないんですけれども、その懸念と、それから何か隠し立てをしているみたいに見られるというのと、どっちのリスクが大きいかというと、全部言ってしまった方がいいんじゃないかというふうに思ったので、業者さんの方にも了解を取った上で申し上げることにしました。前の段階では、業者さんにとっさに了解なんかを取っていないから、したがって、どこどこと言うとパッと分かってしまうので、あの業者が悪いことをしたんじゃないかなんて言われたらかなわないから、もうちょっときちっとした形で場所なんかを明らかにしようと、担当者は思ったと思います。それから人の名前についても、別に隠し立てをするつもりはありませんが、各社のそれぞれの方針で名前を隠すときとか、隠さないときとかありますでしょう。ちょっと今日はテレビが来ているから、それについては、今言っておりません。

読売新聞:この事案自体は9月5日に分かって、現状、今1カ月半程経って、なぜその動機面とか分からないのかが不思議なんですけど。

知事:分からないわけじゃないんだけど、結論付けるにはもうちょっときちっと調べた方がいいかなというぐらいの感じで、私がさっき言ったようなことも、別に推測も入っていますが、一般的な理解ができることだと思います。

読売新聞:本人の説明というのは何かないんですか。例えば、上司に怒られると思ったとか、間に合わせないと何か困ったことがあるのでやってしまったとか。

知事:いくつかのことを言っているようです。上司も恐かったとかね。それから間に合わせたかったとかね。いろいろ言っているんだけど、じゃあ、恐かったと言ったって本当に恐かったかというと、そんな恐かったと言ってしまって、それが正しいという結論付けをするというのも間違いかもしれませんね。だから、ちゃんと全部調べて発表するものは、発表しましょうということです。

読売新聞:後日、その辺を整理されたものを発表予定なんでしょうか。

知事:はい。文書でしたいと思います。

読売新聞:そのときには刑事告発もされているような状態ですか。

知事:先後はわかりませんが、多分そうでしょう。逆(刑事告発の前)かな。逆かもしれませんね。

読売新聞:2つの事業者が関わっているということなんですが、こちらはどう言っているんですか。

知事:もちろん何か変だなと思ったんだけど、言うことを聞かないと仕方がないし、それから、これまた結論じゃないんだけれども、本人は後でやろうと思っていたみたいなんですよね。それで、つまりお金を払って完了したことにして、後で(工事を)やってねというようなつもりだったんだけど、そんなことが手続的にできないということで、もたもたしているうちに発覚したということですね。業者さんは、それぞれお金は返しますと言っています。当たり前かもしれませんが、逆に業者さんがそうしていただけるならば、業者さんにも大変ご迷惑をかけたということになると思います。ただ出来高というか、出来上がっている部分があるんですね。具体的に言うと、消波ブロックを放り込むわけですけれども、その消波ブロックを放り込んでいませんが、消波ブロックは出来上がっていますから、その出来上がっているものは次に使えばいいので、それについてはもうお金を払ったのを返してもらわないで、現物を引き取るということになるんでしょうね。

読売新聞:担当の人がなぜ間に合わせられなかったのかというのは、すごい不思議なんですが、そこは聞かれているんですか。

知事:そこは、僕は聞いていません。一般的に言えることは、最近、災害も多いし、忙しかったのかなという推測はしますけどね。だからといって、公文書を偽造して、ごまかしてはいけないということです。

読売新聞:6割ほどは国の補助が出ているということなんですが、この部分はどうなりそうですか。

知事:当然、お返しするんでしょう。国からいただいたものは、お返しするということなるでしょうね。

読売新聞:それは、残りは県費で埋めるということになるんですか。

知事:そうですね。ただ返還していただきますから、現実的にはそんなに県費が経済的にというか会計収支バランス上、年度を越えて言えば、損するわけではないんですね。不当利得はいけないから、当然、国にも返すということになります。それでもう1回(発注から)やり直すということであろうかと思います。

読売新聞:確認なんですけれども、昨年度に完成予定だったが完成させられないということで、業者にはとりあえず払うということを伝えて、その後、今年度になってから(工事を)やってほしいというのを伝えていたんですかね。

知事:それは昨年度、一旦完結しているでしょ。完結していて、これもちょっと最終ではないと思ってくださいね。違う情報が資料に書かれていたらごめんなさいなんだけど、読売新聞さんとの関係で申し上げますと、後でやってねというふうに言っていたらしい。ところが、手続きをもう1回きちんとやり直さないとできないから、もう出来上がった仕事でもう1回手続きをするわけにいかないでしょ。それでえらい悩んでいたというぐらいの感じだと思います。つまり初めのもくろみが外れたということですね。

読売新聞:それは、別に有田振興局が何もせずに、業者だけが勝手に動いたらできるようなことだと思うんですが。

知事:いやいや、例えば、他の許可がいるわけです。単に予算執行上というか会計上というか、それだけじゃなくて、例えば、港湾をいじりに行こうと思ったら別の許可がいるでしょ。例えば、ここは有田市のいろんな手続もいりますよね。それは1回終わってしまったものにして、もう1回取り直さないといけない。そうすると、これは何ですかという話になってしまうでしょ。それができなくてどうしようかと言って、困ったなあとみんな思っていたということですね。

産経新聞:全く別件で恐縮なんですが、(10月19日の)金曜日に日高町の方で遺跡を壊したという発表がありました。県側の対応で改めて発覚したという経緯がありましたけれども、今回の事案の背景には、多分、各自治体で文化遺産を保護する意識であるとか、あとは実際に作業に当たる職員の不足なんかもあるのかなというふうには考えるんですが、その辺りの知事としてのお考えを一言いただけたらと思います。

知事:まず、やっぱりこれもルールはルールなので、いろいろな規制がかかったり、その約束事があるときは、それを守ってしないといけないというのが第一にありますね。その前提としては、特に文化財系に関しては、文化財は大事なものですから、どうでもいいやと思ってはいけないので、それぞれの町で大事なものだから、みんなでこれを守っていこうという、もう一度意識に立ってもらいたいなというふうには思います。今回のことが教訓になると思うんですね。人員の件については、こういうことが起こると専門の人員が不足しているからそうなるんだと、みんなそういうのを雇えとか何かいうのを絶対に言うと思うんですよね。思うんだけど、私はちょっと異論があって、例えば、小さな町で、和歌山は全体で90万人足らずくらいの県でしょ。小さい30市町村があるわけですから、そういうところで必ず専門家を雇えと言ったって、全体としてはいろんな仕事がある中で、雇えるわけないじゃないかというようなところもあると思いますね。雇えなくてもちゃんと意識はしておかないといけないんだけど、そういう文化財的な仕事ができたときに、本当だったら自分の市町村の人たちにしてもらうんだけど、なかなかそういう人材もいないということであれば、県に委託してもらえばというふうに考えたらいいんだろうと、私は思います。奈良県でも同じようなことを唱えていますが、例えば、和歌山県も市町村が実施する公共土木工事の監督者が足りない。業者さんの言いなりというわけにはいかないので、ちゃんとチェックしないといけないんだけど、施工をする人がいない。そういうときは県庁に頼んでもらえばと。県の方では、今回の事例のようにみんな忙しいんですけど、だけど専門家がある程度まとまって雇えているわけですよ。したがって、その専門家の中でやり繰りをして助けに行く、受託をして工事監督をするということもあるべきですよというようなことを言っています。今回のケースも意見照会とかそういうのは、不断にしてもらったらいいと思うんですけど、実働を伴うような仕事であったとしても、市町村ができなければ県庁が受託したらいいんじゃないかと思います。今度はそれ以前の問題で、あそこに(文化遺産が)あったよねということを忘れていたので、それはいけないわけですけどね。

産経新聞:受託する制度自体は、今もあるということですか。

知事:あります。ありますが、ちょっともう1回見直してみたいと思うんですが、こういう仕事で受託しますというところに限定的に書いてあるとすると、もうちょっと広げておこうというふうに思います。

産経新聞:受託する内容の見直しをすると。

知事:そうですね。

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